カジミエシュ地区は手作りのアートの街でもある。古い建物に描かれた不思議な絵に感心する。これを描いたのはユダヤ人だ。個性的なカフェやショップがたくさんあって、どこも世界に一つしかない独特な内装で飾られ、売られている小物やアクセサリーや服なども手作りが多い。ここはユダヤ人の地区であり、かつてユダヤ人は世界中に離散していたので、一つの民族のようでありながら、多くの異なる文化の中で生きてきた。そういう人たちが戻って集まった街は人種の坩堝のように多様な文化を見せてくれる。この地区の近くにゲットー跡がある。そこは、誰も座ってはならない大きな椅子が並んだ広場があり、その地区のユダヤ人を全員、アウシュヴィッツやビルケナウに送った列車が発着するナチス風の厳めしい駅の跡がある。そこは現在トラムの停留所として使われている。さて、多くのユダヤ人を救ったことで名高いシンドラー博物館の隣にはクラクフ現代美術館があり、なかなか興味深い作品が集められていた。今回の展示は古きものと新しきものの組み合わせの作品が目立っていたが、お洒落でユーモアに富んだアートであった。 |

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ご無沙汰しております。
おお、カジミエシュ地区、行かれたんですね。
わたしが行ったとき、現代美術館はまだ工事中でした。
今は西洋美術や芸術とは縁遠い国に、音楽指導をしに来ております。
国にただひとつだけある国立芸術劇場はほとんど日本の市民会館みたいで、どうして音楽ホールの設計ができる人に設計を依頼しなかったのだろうと歯がゆく思います。
来年の夏休みにはドイツ〜ポーランドを再訪したいです。
2017/10/28(土) 午前 10:38
> コニーさん
お久しぶりです。わたしも、ブログをやったり休んだりで、虫の息で続けているのですが、戻った時にコニーさんのところへ行き、過去記事までさかのぼって読んでいるので、近況は知っていました。
中南米は確かに西洋音楽関係は遅れていて、キューバあたりでも、ピアノがある家は滅多にないと聞きました。あと、音楽の指導者がいないんです。ロシアでホームステイした家のお嬢さんがジャズ歌手なのですが、やはり、南米に呼ばれて、ジャズを教えてきました(あ、ジャズが西洋音楽かは定かではないのですが)。ほかにも、そういう人たちを知っています。ヨーロッパからは程遠い環境だとは察せられます。
2017/10/29(日) 午前 9:48 [ 奇想の庭(復活そして昇天) ]
> コニーさん
その点、ポーランドはかなり貧しい国でありながら、文化が洗練されているので驚きました。実は、今回、ポーランドとチェコとベルリンに行ってきたのですが、ポーランドはロシアより芸術が繊細で、やはりヨーロッパだなあ、と感じました。プラハなどになると、もう、旧市街から墓地まで芸術に溢れていて、眩暈がするほどでした。ベルリンは主に、東ドイツを楽しんできました。その生活とか、多少作り直されているものの、今も残る壁の絵とか。
ポーランドはもう少し極めたい国の一つになりました。ロシア語は通じるようで、恐らく嫌われている言語なのかなあ、と感じました。
で、南米でも、バレンボイムやアルゲリッチが出ているアルゼンチンは比較的文化レベルが高いと感じています。
2017/10/29(日) 午前 9:53 [ 奇想の庭(復活そして昇天) ]