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四ツ谷の大学で働いてらっしゃる大学教授です。
いくつか書籍を速読させていただきました。
なるほど、情熱的な愛国者ですね。
また、博識でもいらっしゃって、歴史についてのお話なんかは、とても面白い。
でも、この方がホントに日本を愛しているのかどうか疑わしい。
いや、ちょっとちがうかな。
この方が愛してらっしゃる日本が、ホントに日本なのかが疑わしい。
彼はいう。
現在の日本国憲法は無効であり、明治憲法こそ、今なお生きてる最高法規である。と。
ということは、そういう彼が愛する日本とは、明治時代の日本であるということになる。
そして、彼が愛する日本人とは中国やロシアに打ち勝ち、イギリスの戦艦を沈めた日本人のことを指す。
ということになる。
でも、その日本とは外国の血を輸血した日本であり、
その日本で生きた日本人とは外国精神に育てられた日本人である。
それを愛することが、果たして 日本を愛するということになるのでしょうか?
そもそも、彼が引き合いに出す、多くの日本人とは、大変、立派な方々ばかりで、
その方々を日本人の代表のような体で、それをして、日本人は偉大である。と結論付けている。
なんだか、あやしい。
梁塵秘抄に次の歌があります。
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ
これは遊女が歌ったものです。
平安時代に生きた女性のこころが、しみじみと滲んできます。
きっと 笑顔の素敵な女性だったのでしょう。
悲しいことも微笑みで打ち消してしまうほど美人だったのでしょう。
ここらから愛おしく思います。
あたしが敬愛する女性は、たまたまこの島国に生まれて、
たまたま、その国の言葉を使っていました。
でも、やはり、彼女の美しさを形成したのは、この日本と呼ばれる空間でしょう。
その空間と、あたしの今いる空間は、それほど違わない。
あたしにも、彼女と共通する部分がある。
その共通項というのは、すばらしい。
その共通項の一つに、日本語というものがあるというのは奇跡といっても差し支えない。
あたしの見る風土を、彼女も見ただろうと思う。
そして、きっと彼女も、夕日の美しさに心を奪われたに違いない。
日本 日本人 という、西洋的区別の結果にすぎない単語自体、意味を失ってしまう。
日本ってなに? 日本人ってなに?
古文を読んでると、よく頭に浮かびます。
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書物
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一読、素晴らしい。 |
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己が子を抱いた母親曰く、 |
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利根川という、どうしようもないヤクザが登場します。 |
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全三巻読了。 |




