酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

鋏研ぎ

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理容師の鋏研ぎ

先日、本職の理容師の鋏を1丁研がせていただきました


砥いだ鋏は、「天洋GW」
お値段等の詳しい情報は、ググっても解りませんでした
現在この鋏は販売しておらず、新しいラインナップに置き換えられているようです
最新の天洋の鋏のラインナップを見る限り、2万〜3万円位の代物でしょうか?
イメージ 1


刃線の状態を確認しました
イメージ 2
イメージ 3
刃線はつるつるします。かなり細かい砥石で研いであるのでしょうか?
切れ止んでいるのではなく、切れ味が少し落ちた位なので爪にはちゃんと掛かりますね



次に刃線を100倍で見てみました
イメージ 4
画像が暗過ぎて解り辛いですね
刃先周辺は、金属疲労の電子顕微鏡写真を見ているような感じになっており、
細かいミクロの刃欠け?金属の剥離?がありました
これは包丁の切れ止み方とは、ちょっと違う感じがします
まぁ、とにかく包丁とは比べ物にならない位繊細な刃線って感じがします
綺麗なハマグリ刃と鏡面加工が素晴らしい!


さて次は研ぐために分解です
イメージ 5
かなめ部分にベアリングや板バネを含む鋏もあるようですが、
この鋏はいたってシンプル!ネジ1本だけでした
ネジも何回調整しているようで、ドライバーの傷がネジの頭にありました


まず最初に、親指で扱う側の刃を砥ぎました
それほど切れ止んでいるわけではないし、刃線が繊細だった事も有り、
「ナニワ純白#8000」から砥ぎ始めました
当たりはちょうどいい砥ぎ加減ですね
分解したため、包丁と砥ぎ方が変わらないため比較的簡単に研げました
このあと、「シグマ#10000」で刃線を整え
「極妙#15000」で蛤部分の砥傷消しと裏押しで完了しました


次に、人差指で扱う側の刃を砥ぎました
先の刃と同様に「ナニワ純白#8000」から砥ぎ始めたのですが、
さっきの刃とは全く違い、刃がすべるすべる
全く研げないため、「北山#8000」に変更したのですが、やはり滑る
次は、「G-1#8000」これもダメ
「嵐山#6000」→「極妙#6000」→「超セラ#5000」→ここまで番手落としても滑る!

しょうがないので、「硝子#3000」まで番手を落としてようやく砥石に掛かるようになりました
さすが「硝子#3000」頼りになります
この刃はかなり滑ったのですが、「静刃」と「動刃」で焼き入れとか、鋼材が違うのでしょうか?
全く違う刃物の様に感じました

結局、#3000で荒らした後で有れば、高い番手でも掛かるようになったので、
最終的に、「超セラ#5000」→「北山#8000」→「シグマ#10000」→「極妙#15000」
で仕上ました



砥ぎあがったら組み付けです
イメージ 6


最後に閉じ加減の調整です
イメージ 7
鋏を開いた状態から、自然に鋏を閉じたときに刃先が1cm位閉じ切らない位が良いらしいです


この後、嫁さんと子供の髪を少し試し切りしたのですが、
髪を切ることなど無い私には、この切れ味が妥当なのか判断できませんでした
アゴ付近はテコの原理で無抵抗で切れますが、
ソリ付近では無抵抗とはいきませんでした
でも、理容師の方はソリ付近を最も使用すると思うので、
この部分で無抵抗な切れ味でないと砥いだ事にならないのかもしれません


既にこの鋏は返却したため、本人が実際に使用した感想を待ちたいと思います

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