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画像一番下の包丁が今回の包丁↓ この鍛冶師さんについては、若手だけど包丁は良く切れると、 噂を聞いていますので、どのようなものか使う前から楽しみにしていました まず、包丁をザッと眺めてみると、今まで見てきた包丁と作りが異なる部分がありました それは、刃先周辺の薄さなのですが、切っ先周辺をアップで見てみるとこんな感じになります↓ え?良く解らない? では、他の包丁と比べてみると・・・ 左が大祐作三徳、右がミソノ210mm牛刀 このミソノは、我が家の諸刃包丁の中で、最も切っ先周辺が薄かったのですが、 大祐作は、この薄さを大幅に下回っています もっと高額で、薄刃仕様の片刃の和包丁と比べてみても、 左が大祐作、右が酔心の薄刃舟行「椛」 椛と比べると流石に、若干厚さを感じますが、 諸刃系の包丁で、ここまで刃先周辺の肉厚が削がれているのは、 珍しいと思います ちなみに「椛」の薄さを別の形で表現してみると↓ 切っ先がシナリマス 切っ先がしなる包丁は、手持ちの中では「椛」しか有りません 大祐作も、ここまでではありませんが、しなりました 画像に撮っても判らない程度なので、画像は割愛しました 大祐作はなぜここまで薄くできているかを、考えてみたのですが、 切刃の腐食防止のために、切刃全体に塗布されたニスを剥し始めて判りました 切刃全体を覆うニスを荒砥を当てて剥がしている最中↓ ニスを剥がしていくと、「黒打ちとの境目周辺」と「刃線周辺」は砥石に当たるのですが、 切刃中央がほとんど当たりません つまり、切刃が左右共に中央が、凹んだ状態になっています いつもなら、「グラインダーで削りすぎて凹ましたな、手抜きしやがって!」と考えますが、 どうやら、「刃先の薄さ」、「左右両方とも均等に凹ませてある事」、 「切っ先から顎まで満遍なく凹ませてある事」から、 これは、故意にこの様に整形してあるようです 大祐さんはもともとナイフ作りメインの方ですから、 多分、ナイフのブレードの加工方法の1つ、 ホローグラインド加工を包丁に応用しているものと思われます 適当にグラインダーで凹ませただけでは、 刃先がここまで(「椛」相当)薄くはなりません 以前、カタログギフト包丁で、ホローグラインド加工された包丁を見たことが有りますが、 刃先は滅茶苦茶厚かったです で、ここで問題が・・・ ホローグラインド加工であるため、凹み部分のニスが砥石で落とすことが出来ない事が判明! クレンザーで擦ってみたり、うすめ液で溶かしてみたりしましたが、落ちない・・・ しょうがないので、サンドペーパーを使用して、切刃全体を擦って除去しました ニス剥がしの次は、切刃磨きなのですが、砥石でそのまま霞ませると、 当然、切刃の中央が変化しない しょうがないので、小さい砥石を使って、霞ませました 黒打ち部分のニスは部分的にはげ落ちてしまっているし、 切刃はサンドペーパーの深い傷が残ってしまっており、 みっともない状態になっています この辺りは、後日綺麗にしたいと思います ホローグラインド加工は、磨くのがとても面倒です・・・ 結局ニス剥がしに時間のほとんどを取られてしまい、本刃付けまで作業が進みませんでしたので、 切れ味は未知数ですが、 ホローグラインド加工が、どの程度切れ味に影響するのか楽しみです おまけ この包丁に、所有している砥石の中で最も軟らかい砥石で刃先を研いでみました(刃先は300倍) 本来、鋼系に#3000程度の荒目の仕上砥ならば、シャキッとしたノコギリ刃を形成するのですが、 砥石が鋼に負けて、ノコギリ刃がかなり不明瞭です このように、ノコギリ刃が不明瞭な状態になる、包丁と砥石の組み合わせが、
一般的に、砥石の相性が「悪い」と判断される組み合わせだと思います |
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ブレードを薄くというのは刃を薄くしたのか・・・
という事は、刃がしならない様に背中を厚くしたのかな?
2012/1/10(火) 午後 6:39 [ あきらパパ ]
新参者さん
先ほど、刃先を本刃付けして柄を付け直したばかりなので、
まだ実際に食材を切っていませんので、
どうなんでしょうね?
2012/1/10(火) 午後 9:42 [ 酪農家 ]
あきらパパさん
ホローグラインド加工が、薄刃のことなんですか??
標準仕様だと思っていましたよ
>刃先だけ研いで
そのつもりだったのですが、
刃先だけ研ぐと、ニスが所々剥がれて見た目が汚かったので、
剥がしました
そもそも、このニス塗りって標準仕様?
もしそうなら、日ごろ包丁のメンテをしない、主婦向けに錆びない様に気を使ってあるのかもしれません
しかし、普段研ぐ者としては無い方がいいですね
2012/1/10(火) 午後 9:47 [ 酪農家 ]
研ぎは円砥(縦型の水研機)でするから、
そういう形(鎬が凹)になったと思います。
ホローは関係無いと思いますよ。
私が思うに、普通に仕事してると思います。
一応、今度出張に行ったら聞いてみますね。
ニスを取ったら、どうしても白く痕が見えますからね〜
見た目の問題ですが…
ニスは多分普通に塗ってると思います。
通常、いつ売れるか分からないので、
錆び防止に塗ります。
ニスではなく油でやってる所もありますが…
2012/1/10(火) 午後 10:44 [ あきらパパ ]
おもしろいですねー。
ホローグラインド自体が抜けを良くする工夫だろうから、抜けはいいんでしょうね。バランスが大事なので剛性はどうなのか。三徳だとカボチャ切っちゃう人もいると思うけど、割れたりしないのか興味があります。
西田さんには以前、「本割込み」の定義って何かご自分なりの考えでいいから教えてくださいと質問したことがあります。思い入れがある回答で、好感が持てる職人さんでした。
いまは在庫僅少ということでネットショップ一時閉鎖してますね。
2012/1/11(水) 午前 8:29 [ 道哉 ]
あきらパパさん
>ホローは関係無いと思いますよ
これなんですが、
切っ先の厚さを見ても、ちょっと円砥を当てすぎちゃったと言うには、
極端な凹みな感じがします
他の普及品の包丁を見ても、円砥当てすぎで失敗したなって感じの包丁は、左右の凹みが不均一ですし、これらの包丁の場合、実際に狙っているのはハマグリ刃であるとはっきりと判る切刃の形状をしているように思います
まぁ、この形状でどんな切れ味になるのか楽しみです
2012/1/11(水) 午後 8:30 [ 酪農家 ]
道哉さん
この形状で、かぼちゃや冷凍物は厳しいでしょうね
前もって言っておきますが、僕は試しませんからねw
>ネットショップ一時閉鎖
去年の夏ごろまでは、随分と体調が優れなかったようですね
だから、包丁の在庫が無いようです
またネットショップに、活気が出てくるといいですね
2012/1/11(水) 午後 8:35 [ 酪農家 ]
初めまして 最近コッソリ読まさせて頂いてます(大変為に成ります)教えて頂きたいのですが上の刃の拡大写真 どのような機械(カメラ)で どの様に致すんでしょうか?
2012/1/21(土) 午後 5:18 [ かずかずけん ]
かずかずけんさん、こんにちは
撮影方法ですが、とても単純で原始的です
↓のマイクロスコープの接眼レンズに、デジカメを載せてシャッターを押しているだけです
http://blogs.yahoo.co.jp/marimari0530/10781737.html
USB接続でPCから撮影する方法ではありません
ちなみにこの方法の場合、デジカメを選びますので
お手持ちのデジカメで、かならずピントの有った写真が撮れるかどうかは、保証できません
2012/1/21(土) 午後 9:19 [ 酪農家 ]
返答有難うございます 教えて下さいマイクロスコ−プが100倍率と有るんですが2,010年11月7日のペ−ジに300倍率の写真が搭載されて居ります これはどうなんでしょうか? 私は300倍のしゃしんを撮りたいんです 因みにお使いのカメラもお教え願えますか? 余談ですが 天水刀の透きをル−タ−で入れられております なかなか感銘致しました次第です
2012/1/22(日) 午前 7:04 [ かずかずけん ]
かずかずけんさん
マイクロスコープを購入したときについていた対物レンズは100倍用のものでしたが、
後日、300倍の対物レンズを購入しています
そのため過去記事では、100倍で撮影したものと300倍で撮影したもの、
両方掲載しています
デジカメおよび記事に掲載している画像撮影には、4,5年前の型のFinePixのF11を使用しています
去年の秋に発売されたFinePix F600EXRも購入して使用しましたが、
「シャッター時にピントが合わない」または「シャッター時に感度が良すぎて真っ白になった」ので撮影には至りませんでした
※上記の現象の記事はコチラ→ http://blogs.yahoo.co.jp/marimari0530/27226373.html
2012/1/22(日) 午前 8:17 [ 酪農家 ]
ただしシャッターを押さなければ、デジカメの液晶画面だけの肉眼確認ならば、
800倍(100倍×デジカメ8倍ズーム)〜4500倍(300倍×デジカメ15倍ズーム)まで拡大出来ます
しかし、4500倍ともなると対物レンズの解像度が足りず、ボケた感じであったり、手ぶれも4500倍になるので、
実用上は800倍〜1200倍程度です
また800倍未満ですが、感度が良すぎて真っ白に見えるので液晶画面でも確認することは困難でした
>天水刀の透き
ゆうけんさんに教えていただいて実践してみましたが、
梳きは素人には難しいですね・・・
2012/1/22(日) 午前 8:18 [ 酪農家 ]
かずかずけんもマイクロ画像撮影されるのでしたら、
ぜひご自身のブログ等でアップしてくださいね〜
研ぎとマイクロ画像の記事って、他にはほとんど無いので、
他の方の研いだ刃物のマイクロ画像って見てみたいです
2012/1/22(日) 午前 8:22 [ 酪農家 ]
ご指導有難うございます マイクロスコープとカメラレンズとのコネクタ−も有るんでしょうか当方のカメラはCANON PC1108成る物です アドバイス下さい 知らないんでお聞きするんですが投稿の下に内緒と有るんですがチャック入れますと貴殿だけが 読めるんでしょうか?(いろいろ長文に成ると面倒なので出来ますればメ−ルアドレスをと考える次第です)
2012/1/22(日) 午前 10:19 [ かずかずけん ]
かずかずけんさん
>マイクロスコープとカメラレンズとのコネクタ−も有るんでしょうか
マイクロスコープとカメラレンズを繋ぐ物は何も使用していません
単純にマイクロスコープの上に、カメラを載せてシャッターを押しているだけです
このマイクロスコープは、数十万円するような本格的なものではありませんから、電子的な設備は一切備えていませんので、スコープとカメラを電気的につなげるような事は出来ません
>内緒と有るんですがチャック入れますと貴殿だけが 読めるんでしょうか?
僕だけが読めるコメントになりますが、文字数はやっぱり500文字までです
そして、かずかずけんさんからの内緒コメントに僕が返信する場合は、「内緒コメント」に出来ません
内緒にしてしまうと、かずかずけんさんが読めなくなってしまうからです
ですから、完全にプライベートで話したい場合は、「友だち」機能をしようするかメアド交換するしかないです
2012/1/22(日) 午後 3:48 [ 酪農家 ]
金銭的に今余裕が無いので MAFYLASS LP-33G を購入し酪農家さんの真似してみようと思います これもう何方か経験持たれませんか?上手くいったら一番初めに酪農家さんにお送りいたしますので期待して下さい!!
2012/1/23(月) 午前 10:17 [ かずかずけん ]
かずかずけんさん
>MAFYLASS LP-33G
使った事はありませんが、上手くいくといいですね
2012/1/23(月) 午前 11:04 [ 酪農家 ]
こんばんは、暫くです。
今更とも思うのですが、ニスを落とすだけでしたら、
木片に黒幕の研ぎ汁を漬けて磨くと、傷も浅く揃った感じに仕上がりますよ〜。
研ぎ屋さんが使っておられる木砥と同じような物かな?
試した限りでは#1000なら普通の機械仕上げ→ゴム+内曇粉の標準的な霞にマッチし、
#2000位になると艶が出てくるようです。
試した木材はカマボコの乗っていた杉か松の柔らかい材だけですので、
硬い木材だとどうなるのかはまだ分かりませんが。
カマボコ板は粒子や刃物の表面への馴染みが良いですが、消耗は早いです。
また裏鋤直しの際に金剛砂で磨くと条痕が良く揃います。
2012/5/1(火) 午後 7:14
あるけすさん、お久しぶりです
黒幕の砥汁の利用ですね
再利用しようと考えた事も無かったです
ニスを剥がす機会が有れば試させていただきます
少し前に、立体ダマスカス製造のため、
濃塩酸と希硫酸にステン包丁をドボンして、
腐食させて遊んでみました
ステンレスでも、速攻で反応するほどなので
ニスをサッと剥がすなら、強酸にドボンと浸すのもアリかも・・・w
2012/5/2(水) 午前 9:42 [ 酪農家 ]
なるほど、それもありかもですね。(笑)
2012/5/2(水) 午前 11:33