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前回の記事はコチラ しばらくご無沙汰だった墨流し薄刃包丁の続きです 今回は、平、切刃と小刃の成形です まず最初に切刃のえくぼと平を綺麗にするために、 スエヒロのSKG-24の欠片で表側全体を研ぎこみました 研ぎ前↓ 切刃にはえくぼが4か所あり砥石が当たりません 画像ではまったく分りませんが、平もグラインダーで凹ませてあるようで、 峰と鎬部分以外当たりませんでした 研ぎ後↓ しょうがないので砥石の欠片を手で持って、 砥石の当たらない部分も含めて研ぎました この砥石は軟らかいため、凹み部分に合わせて形が変わるので使いやすいですね それにしても、pHが酸性なのか良く錆びる砥石です 次に、青棒を使用してバフ掛けをしました↓ 購入当時からあった深い錆は、消すことが出来ませんでした 墨流しは鏡面加工をすると、模様ががはっきりしませんね このタイプの包丁は、やっぱり霞でしょう! そんな訳で墨流しを引き立たせるために、ビーズブラスト処理を行いました↓ ブラストする事によって墨流しがハッキリと現れて、 見た目の印象を損なっていた錆が分り難くなり、 綺麗な包丁に生まれ変わりました それにしてもブラスト処理は、いろいろ誤魔化すのに使えるなぁ、グフフフフッ ブラスト後に、硝子#3000,8000,16000(裏押し)で小刃を付けましたが、 前回の小刃付けより切れ味が悪くなりましたね・・・ 髪の毛もまともに切れやしない・・・ 二日酔いで集中できない時は、こんなもんですね 飲み過ぎには注意しましょう(^_^; ) 続く、、
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前回の記事で、今西製砥コンビトイシの#1000側のファーストインプレッションを記事にしました 今回は#4000側を使ってみましたので報告です 切り出しを研いだ後の#4000側↓ 切刃を研ぐと泥が直ぐに出始めます 泥の感じは、天然砥石っぽく滑らかで深い引き傷を発生させる事は無さそうです 切り出し研ぎ後↓ 研いだ切り出しはホームセンターで1500円程度の代物です 切刃は一様に霞みました 光の角度を変えると僅かに引き傷を残しますが、 研ぎ方で傷を全く付けないようにすることは可能かと思われます この砥石は、比較的力強く研ぐ方には使いやすいと感じます 手加減し過ぎると、小刃の付き方が甘くなります 例えば硝子砥石や黒幕等は、手加減して使う砥石だと思いますが、 この砥石は逆で力を入れ気味にした方が、 刃先のノコギリがシャキッとするので、 良い刃になる感じがしました これは、番数よりも砥粒がかなり細かく、 泥が良く出るため、研削力が落ちるからでしょうね この砥石、家庭のキッチンで最初に手にするには持って来いの商品だと思います
最初にキングデラックス#1000や黒幕#1000を買うつもりなら、まずコレを買え!です |
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今回検証した砥石は、今西製砥のコンビトイシ#1000/#4000の#1000側です コンビトイシ#1000側↓ この砥石は、吸水系の焼成砥石なのですが、 一般的な焼成砥石とはすこし毛色が違うように思います 番数は#1000の中砥なのですが、砥面の滑らかな状態とは裏腹にかなりの細い線条痕を残します この線条痕は砥粒の脱落により発生する引き傷とは異なり、 砥粒の含有量が高いと思われることと、砥面が砥粒をしっかりと繋ぎ止めているため砥粒がなかなか転がらず、 しっかりと研削するために傷が発生している感じでした また、砥粒(アルミナ?)は均一の大きさで綺麗に揃っていて、 砥粒が脱落しても大きな引き傷は作らない感じです そして、#1000にしては砥粒サイズが小さいように思います 小さい砥粒で#1000の性能を出すため、アルミナの含有率を増やしてある感じですね なんとなく不吸水系セラミック砥石な感じにも思えるのですが、 セラミック系と異なるのは、それなりに砥泥が出る事です この砥泥の臭いを嗅ぐと、人造にしては珍しく泥臭さがあります 天然砥石成分の含有率も高いのでしょう 上記の天然成分と砥粒が小さいことは研ぎ痕を100倍で見ると良く解ります↓ 線条痕の線の部分を拡大してあります 石英の作用で一面が砂模様ですが、その中に一筋の線が見えます これが線条痕です この痕は、一般的な#1000の痕とは違い線が浅くて細く、 アルミナの大きさが小さい事がうかがえます この程度のキズならば、沢山発生しても仕上砥で簡単に消せるでしょう しかし、切刃を1丁の砥石で綺麗に仕上たいのであれば、 美しさに欠けるので使用しない方がよいかも ここまで書くとなかなか良い砥石なのですが、 見方を変えると中途半端な砥石にも感じます #1000なのにセラミック系の様に強い研削力は無く、引き傷が多いので切刃磨きにも使えない 小刃付けも、硬めの包丁には合わない感じがしました また、砥面も一般焼成系に比べれば硬めとはいえセラミック系には及ばず、 面崩れも早そうです 家庭のキッチンで、一丁の砥石だけで包丁を研ぐならば、 コンビ系の中ではとても優秀だと感じましたが、 砥石を何丁も持ち替えて研ぐような場合だと、使いどころが難しい感じがしました 既に黒幕#1000を持っていて、#5000等への中継ぎに使用するならば強い味方になりそうです 現在、赤レンガ等1丁で包丁を研いでいて、 1グレード上の砥石を探しているけど、 中砥と仕上砥を別々では買いたくないって方はお勧めしますよ おまけ画像 普及品ステンレス包丁を研いでみた 2枚目はコンビトイシ#4000まで、3枚目はMD-400(#4000)まで欠けた後の小刃100倍↓ 2枚目はまだカエリは取っていませんが、 3枚目のMD-400に比べると同じ番数でも少し荒めですね 切れ味は、コンビトイシの方がノコギリが荒いので喰いついてきます MD-400はコンビに砥石に比べて滑る印象を受けますが、切れ味は十分です コンビトイシは家庭のキッチン用として作られたと思うので、
ステンレス包丁の方が相性が良いのかも? |
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今日は、仕事も休みと言う事で久々に遠出をしました 行き先は、岐阜県の山本砥石店です このお店は、砥石に携わって60年のご主人が切り盛りしています 10年前までは採掘もされていたそうですが、 今は閉山して砥石の販売に専念されているそうで、 天然砥石の歴史を熱く語っていただきました 今回お店へは、手持ち以外の天然砥石の試し研ぎのために伺ったのですが、 いろいろな石が所狭しと置いて有るので、どれがどれなの?って感じでした そんなわけで、闇雲に砥ぎまくるわけにもいかないため、 僕の知っているメジャーどころの石を試させていただきました 本来、購入していない砥石の画像をアップするのはどうかと思ったのですが、 研ぎ試しの風景を1枚だけ公開したいと思います 試した砥石は他にもあるのですが、 購入していないので画像のアップは控えさせていただきます 画像内の砥石の名称を上げますと、 一番左の白い奴は忘れましたが、 青砥(大、一番上)、巣板(青砥の下)、カラス(菜切りの左)、マルカ(巣板右)、 マルカの直ぐ下の2丁は失念、その右の青いのは青砥(細め) 三河白名倉(菜切り右)、伊豫砥(白名倉の右)、三河白名倉を3つ繋げた物(伊豫砥の右) です この画像の中にはリーズナブルなものから、滅茶苦茶高いものまで含まれています <研ぎ試した感じ> 僅かしか触っていない未購入砥石をストレートに評価してしまうのは、 どうかと思うので青砥の結果のみ書きます 青砥(大) 切刃で撫でると直ぐに泥が出始めました これは僕の持っている青砥(赤門前[あかもんぜん])は、 軽く撫でた程度では泥を出さないため、 同じ種類でも全く異なる感触で驚きました これは、赤と青の違いなのか、 青砥の産地が広範囲であるための違いなのか良く解りませんが、 山本さんの青砥の方が直ぐに泥が出るため使いやすそうでした 泥の色は赤っぽくなくクリーム色でした <中古マルカ> ※真ん中の画像 研ぎ試しをさせていただいたのですが、 力を入れてもまったく地を引かず、とてもマイルドで肌の上で研いでいるようなきめの細かい感じでした 所有している大突より良品な感じで、間違いなく石の質は良いと思います 現状ですが、かなり使い込んである中古品で1cm無いですね まじめに使うとすぐ無くなってしまう厚みですね これと同等の質感で、一丁掛けのマルカもありましたが、1000ccクラスの新車が買えるお値段でしたw ↑今日試し研ぎをした石の中で最も高価で店内でも最も高い品↑ それを考えれば、遊び研ぎ程度なら丁度良いお値段(3000円)だったと思います <小鳥の中砥> 中砥なのですが、砥粒が比較的細かく切刃を合わせてみると、 直ぐに砥汁が出てきました シャリシャリとした研ぎ感で、概ね人造の#1000〜#1500でしょうか 例えると、キングハイパーをもうすこし細かくした感じかな? この石は後日使い込んで、もう少し詳しく記事にしたいと思います 1000円です <中山砥石> ※一番下の画像 試し研ぎもせず、ゆうけんさんのお勧めと言う事で買って来ました この石は江戸時代の参勤交代の時に、 女性が旅の途中で剃刀を研ぐために使う携帯用の砥石だったようです 研ぎ感云々より、時代を感じさせてくれる一品だったので購入しました 3000円です <<総評>>
天然砥石は、同種でも石によってずいぶん違うものだということが良く解りました また、お値段も有って無いようなものですね 山本さん自身もコレクターであり、手放すつもりが無いと思われる石は、 信じられない値段ですし、中古品であれば質が良くてもコレクター心が擽られないようで、 とてもお安く譲っていただけるようです 僕の場合は厚さや形にはこだわらないので、良質な石が安く手に入る中古品の方がうれしいですね |
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スエヒロ赤門前#1000と青砥(赤門前)を手に入れましたので、軽く使用してみました まず、青砥は養生↓ 青砥を充電している間に、スエヒロ赤門前で薄刃の切刃を研いでみました↓ 霞の色具合はCERAXよりもすこし濃くなりました 流石にスエヒロCERAX#1000よりも引き傷が増えました 頑張って減らす努力をしましたが、無くすのは無理! まぁ、とても安い砥石なのでしょうがないかな 砥面は比較的軟らかいですが、脱落砥粒がCERAXより多く、 これが引き傷を減らせない要因になっていますね 小刃付けをしてみると、研削力が弱いせいか青紙2号の水焼が相手だと力不足な感じです もちろん、力をもっと加えればいいのですが、僕の研ぎスタイルとは違いますね この石を買うつもりならばCERAX#1000をお勧めします ただし、CERAXの方が厚みが少し薄いです 赤門前の切刃の霞(上)と小刃(下)の100倍↓ この砥石も砂模様になりました 刃先は、線条痕と砂模様が合わさった感じ なんか良い刃が付かず面白くなかったので、蛤刃の練習しながらの小刃付けでした 次は青砥です↓ 砥面の状態は撮り忘れました。後日、撮影して画像を差し込んでおきます 最初に面直しを共擦りで行いました 共擦りの時はチョコレート様の砥泥が沢山出たのですが、 実際に切刃を研ぎ始めると、砥泥が出ない・・・ しょうがないので耐水ペーパーで泥を出して研ぎました 切刃を研ぎ後↓ この砥石は、どれだけ力をいれても引き傷が出ない感じですね 切刃磨きが、ちょー楽でした その反面、小刃を研いでも研削力が全くない感じで刃が全然付かない・・・ 刃金の硬度が高く砥石が負けちゃっているのかと思い、 とても柔らかいマサヒロ三徳で小刃を合わせてみました↓ ※小刃100倍の線条痕は、以前人造で研いだ時のものです 上の砥面の画像は小刃砥ぎ後なのですが、 いつもどおりの力加減で研ぐと砥汁は全く出ず・・・ なんか、プラスチックの上で研いでいるような感じ? 人造で研ぐときと同じように小刃を合わせましたが、 刃先はほとんど変化していく感じがしない 研削力0%、研磨力100%なバランスの砥石な感じがする この石は、小刃を研ぐには適さないかなって感じ? 泥が出ていない状態だと、普通は研削力が上がって研げていく気がするんだが・・・
新大上や大突で、同じ手加減で研いでも、 ちゃんと刃はつくんだけど・・・
赤の青砥と呼ばれるだけに、
おまけ画像 墨流し薄刃の小刃は、最終的に表が硝子#8000、裏が硝子#16000で研ぎました この包丁、よ〜切れますわ〜
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