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よく包丁研ぎの他のHPを見ていると、 峰の高さが「十円玉2〜3枚で砥石と包丁の角度は10〜15度」とか、 「十円玉3〜4枚で13度」といったような説明を見かけます しかし、情報を集めて突き合わせてみると、 十円玉の枚数は1枚〜6,7枚とやたらと幅が広いんですよね 最も多い説明は2〜3枚でしょうか? だけど、どのHPもなんとなく15度位の角度にしたいのかな?ってのは伝わってきました そんな訳で実際に十円玉何枚が15度なの?ってことで検証してみました ではみなさん、良く見かける十円玉2枚分って、実際の高さは何ミリだとお考えでしょうか? 実際に計ってみたのですが、↓ ちょっと、撮影の都合上遠近感がおかしくて判り辛いですが、 厚さは丁度3mmです では、十円玉の上に一般的な家庭用三得包丁(マサヒロ三徳、刃渡165mm)を乗せてみます↓ かなり寝かせた状態になりました しかし、なんとなく鋭角過ぎるように思いませんか? この状態で包丁と砥石の隙間は、本当に15度前後なのでしょうか? 良く解らないですよね・・・ では実際に、この状態での角度を計算してみましょう この包丁の中央付近の刃巾を計測します↓ 約40mmです 峰の高さと刃巾を用いて、角度を計算すると・・・ ※Excelで角度を求める簡易計算式 ∠X = degrees(asin(峰の高さ/刃巾)) なんと、
じゃあ実際に、この角度で研いだら刃先はどうなるの?と思いますよね 研いでみましたw↓ ※刃線は100倍率
鋭角過ぎて刃先の強度が足りないため、いろいろな位置から刃先の鋼材が脱落してしまって、 酷い有様ですね では、この包丁で15度で研ごうとすると峰の高さはどのくらいでしょうか? 刃巾は40mmなので峰の高さをExcelマクロで計算すると、 峰の高さ =sin(radians(15))*40 よって、10.35276mm 実は消しゴム1つ分です↓ 消しゴムの厚さは約10.4mm(ケース無しの場合)、刃巾は40mmでしたから 角度は、
15度ってのは、想像以上に峰の高さが必要である事が判りますね しかし、火の無い所に煙はたたず、 10円玉2〜3枚って話はいったい何処から来たのでしょうか? 身近な刃物に10円玉を当ててみると、峰の高さが丁度十円玉2枚分の包丁がありました それは、
ご覧の通り、ほぼ10円玉2枚分です ←十円玉より峰が若干低い 本職の方が研ぎを教える時に、柳刃の切刃を研ぐ事を前提に「十円玉2枚」と言ったのが、 そのまま枚数だけ広まってしまって、刃巾の広い包丁にもそのまま使われるようになったのかなぁ? ちなみに、上の画像の状態での角度ですが、平の幅が約14.1mmだったので、
そして注意してもらいたのは、この角度は切刃をベタ研ぎしたときの角度で有り、 柳刃も小刃付けをしますから、実際の刃角はもっと鈍角になるため、 十円玉の枚数は増えますw よって、刃巾40mmの包丁で15度を作り出す十円玉の数は、
消しゴムの高さ分となり、
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2011年03月29日
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