酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

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種雄牛を選ぶ

当牧場にはホルスタインがたくさんおり、日々搾乳しているわけですが、
ホルスタインが乳を出すには子牛を産まなければなりません

子牛を産ませるためには、人工授精(以下AI)を実施して種付けをするのですが、
種(牛の精液、以下ストロー)はどうやって手に入れているかと言うお話です






ストローなんですが、ホルスタインの国産に限っても数百種類くらい有るのですが、
我々農家はこの中から経営に合った品種を選別して使う事になります

品種を選別するに当たっては、
↓の様な種雄牛のカタログが各種雄牛センターから配られているんですよ
イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
※1,2枚目の画像は個体詳細、3枚目は総合順位表です
このカタログには、個体の風貌から泌乳曲線、乳成分、体型、乳器等が数値とグラフで記載されていて、
改良したい部分に合わせた遺伝子を購入することになります

遺伝子ですので、インブリード、アウトブリードにも気を使います
↑昔、競馬のゲーム(ダビスタ)で交配させて強い馬を作ることが出来ましたが、
考え方は同じですねw
近交係数が高くなりすぎると、弱い牛や障害児が出る可能性が有るし、
上手くいけば、スーパーカウが作れる、みたいな〜



今回は画像1枚目のジアンビ(総合指数(NTP)No.1)を購入しました
このストローは夏に向けに濃厚ストロー(1ストロー当たりの精液数が多く受胎しやすい)として販売されていた事と、
ここ数年、搾乳牛の乳器改良にかなり力を入れてきて、牛群の近交係数が上がってきたので、
アウトブリードでチョイスしてみました












ちなみに、肉用牛(和牛)のストローもカタログも有ります
イメージ 4
乳牛は遺伝的要因と環境的要因(エサとか飼養環境)が同じくらいで作用して、
牛の能力が出来上がりますが、
和牛の肉質は約80%位、遺伝子で決定されるようです
なので、肉質と体重増加のよい遺伝子を選ぶほうが有利です



ちなみにホルスタイン(毛が白色)に和牛(毛がまっ黒)をかけるとF1(スーパーだと、黒毛牛で売られている)になり、毛の色が必ずまっ黒になりますが、
メンデルの法則の「優性の法則」が働いています

さらにF1×F1で交配させてF2を作る(普通は作りません)と、有る確率で白い牛が出るはずですが、
これは「分離の法則」に従っています

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