酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

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いつも研ぎ直後の刃線状態ばかり記事にしていますので、
今回は趣向を変えまして、
マサヒロ三徳を鋭角に研いで約10日使用した後の刃線の状態を御見せします



肉眼での刃線状態↓
イメージ 2
イメージ 1
上の画像は小刃の幅を計りました
幅は約0.7mmですが、和庖丁のように切刃を広げてあり、
薄刃風になっている状態で、小刃も鋭角に研いでありますのでかなり鋭角です
2枚目の画像は、刃線を肉眼で見たところです
刃線が毛羽立っている感じがありますね
この部分、刃返りが発生して切れ味を著しく低下させています




では、この小刃を100倍で見て見ます↓
イメージ 3
イメージ 4
肉眼では判断出来ませんでしたが、
刃先がクルンと180度折れ曲がってしまっているのがわかります
これでは切れませんよね




では、刃先が負けないように小刃付けを鈍角で研ぎます
イメージ 5
イメージ 6
↑刃先の髪の毛1本分を鈍角で研ぎ直しました





研ぎ直した小刃を100倍で見て見ます↓
イメージ 7
刃先から幅約60μmの良く光っている部分が、今回研ぎなおして刃角が変わった部分で、
刃先から幅約200μmが前回研いだ部分の小刃です

このように刃線を鈍角に研ぐ事で、刃返りを防ぎ長切れ効果を生み出します
当然ながら前回より鈍角になったため切れ味は落ちますが、
切れ味が落ちたと言っても必要十分な切れ味を発揮しているので、
使い勝手は今回の方が上です

髪の毛や新聞紙を切るだけの、最初の一閃しか考えない研ぎかたの包丁を、
実際にまな板の上で使いはじめると、最初画像の状態に陥り易いので注意が必要です


ちなみに、刃返りを起こさずちゃんと切れ止んだときの刃線の状態はこの様な感じになります


最後に、
この包丁の刃線厚は約1μmで研いであります
しかし、刃線厚をあまり薄く出来ない(例えば3μm以上)方の場合、
最初画像の刃線状態のように鋭角に研いで有っても刃返りは発生しないでしょう
ですから、この記事を読んで盲目的に鈍角にするのは良く有りません
なぜならば、「刃線の薄さ、鋼の硬度」などにより刃返りが発生する限界点が異なるからです



おまけ:マサヒロの刃角を計算してみる


諸刃のマサヒロ三徳のモデル図↓
イメージ 8
辺a,cは小刃部分、点B、Mは鎬部分とする
刃先は峰の中央に位置すると仮定し、hは峰の1/2の長さとする

マサヒロは諸刃であるため、表側の切刃の角度xと裏側の切刃の角度yの和が実際の刃角であるため、
刃角=x + y
x=arcsin(b/a)
y=arcsin(d/c)
で求まる
Excelマクロを使用すると、
=Degrees(Asin(b/a)) + Degrees(Asin(d/c))

でも、a,b,c,dをノギスで計ろうとすると、幅が狭すぎて計れず計算できませんでしたwww

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