酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

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2011年04月

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前回の記事で中砥石#1000の研ぎ比べを行いました

記事を書いた後に、スエヒロさんに注文した砥石が到着しましたので、
早速使い勝手を記事にしてみました



届いた砥石は↓
イメージ 1
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CERAX#1000 (白色,1010)とデバド#4000(卵色,MD-400)です
今回は前回の記事の、中砥の研ぎ比べの延長として記事を書きますので、
MD-400については後日改めて記事にしたいと思います






早速、CERAX#1000で研ぎ後↓
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この石は、セラックスなんてセラミック砥石臭い名称が付いていますが、
他社のセラミック砥石のように不吸水性では無く、しっかりと吸水します
刃当たりはキングハイパーよりもマイルドで、平面も比較的崩れにくいです
崩れにくいと言っても吸水性なので、黒幕のような硬さはありません

最初は使い始めと言う事もあり、ゴロゴロ感が強く引き傷も多かったのですが、
砥面がこなれてくると、かなりマイルドになります
しかし、僅かに引き傷を残してしまうのが惜しい所です ←僕が下手なだけかと思います
この引き傷は浅いので、上位番手で消す事も可能でしょう
研ぎ方によっては、全く引き傷を付けないように研ぐ事も可能かと思います
研ぐときは、最初は砥泥を出すようにして研ぎ、
後半は砥泥を利用しながら仕上げていく使い方になるでしょう

この砥石は、先の記事で紹介した#1000の中では、
実用的なことも踏まえて考え直した結果、和包丁の切刃を整えるには最も優れた砥石です
実用的な事を考えずに結果のみで考えると、広末のSKG-24に軍配が上がります

結果はとても良いけど、僅かに荒い印象を受けるので、
切刃を綺麗に魅せるには、多少のテクが必要ですね

#1500のセラックスがあれば、もう少し簡単に良い結果を生み出せそうです
しかし、同系列に#1500のラインナップは無いため、
NEWセラックス#1500(CR-1503-W)をぜひ試してみたいです

ところでセラックスは、NEWが付いているものと付いていない物は何が違うんだろう・・・





そして、切刃の100倍画像↓
イメージ 8
イメージ 9
この砥石も、人造砥石とは思えない綿密な仕上がりで、
100倍画像を見る限り天然仕上砥石と何ら変わりません
SKG-24の100倍を初めて見たときも驚きましたが、
末広の給水系砥石は、抜群の性能だと思います
これほどの品質の商品を今まで知らなかったのが口惜しいです

※2枚目の画像の小刃は、手に入れたときから全く触っていない状態です
つまり、小刃付けは全く行っていません



薄刃包丁を研ぎ始めたら先の記事で、いきなり出鼻を挫かれた酪農家です


しょうがないので、切刃の凹みを消すついでに各種中砥石(#1000)を使用して、
切刃の研ぎ比べを行う事にしました
研ぎ比べている間に、切刃の凹みがなおるといいな〜〜




※切刃の研ぎ痕を比較するために、ちゃんと砥石が当たっている
「久」の字のすぐ下の、切刃の上半分を見てください
黒ペンの○印の周りは砥石が当たらない個所です











まず、先頭バッターはキングハイパー#1000
イメージ 1
イメージ 2
この砥石は人造にしては綺麗に霞みます
刃当たりも軟らかく鋼系には無難で良い刃が付きます
砥泥は一応黒っぽいのですが、流さずに研ぐ方が綺麗に砥げるでしょう
地を引いている箇所がありますが、
これは、極妙デバド#2000で付いた傷が消せていません
この砥石自体は、地を引き難い感じです
結構軟らかいので、硬度の高い包丁、ステンレス包丁には不向きです
鋼系包丁の切刃を研ぐには、最もお勧めの1つです
でも、吸水時間はかかります















次は、ニューケント#1000です
イメージ 3
イメージ 4
画像の良く光っている部分がニューケントでの仕上です
傷やムラも多く残り、霞まずに光ります
光るので余計に荒傷が目立ってしまいます
砥面は相当固く、面直しする手間は減りますが、いざ面直しする時が来たら苦労させられるでしょう
この石は研ぎに使うよりも、共擦り用、面直し用で使用した方が使い易いかな
ハッキリ言って、和包丁の切刃には不向きです
少し吸水します













次は、広末のSKG-24の#1000側です
イメージ 5
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この石は、地がキングハイパーよりも濃くなります
また、キングハイパーよりもかなりきめ細かく、
僕の所有している#1000の中ではダントツで鋼系切刃と相性がよいです
しかし、柔らかすぎるのが玉にキズ
荒砥を思わせる減り具合です
この石は、最後に研ぎなおしていますので、詳細はそちらを見てください
吸水が必要です












次は黒幕#1000です
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この石は、どちらかと言うと荒砥に分類しても良い位の研削力があり、
切刃に線状痕をたくさん残します
ステンレス、粉末鋼等には力強い味方なのですが、
鋼系では、研ぎ減らし過ぎてしまうため注意が必要です
刃こぼれや荒砥傷の消し込み、大きな成形が必要なときにのみ、使用した方が良いでしょう
和包丁の切刃には適しません
吸水しません










次はキングデラックスです
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イメージ 20
人造砥石の代名詞みたいな石ですね
砥面は軟らかいため、鋼系で使用するのが無難でしょう
研ぎ傷も比較的細かく、また研ぎやすく安いのでお買い得感は十分です
でも、キングデラックスを買うなら、
もう少しお金を出してキングハイパーを買う事をお勧めしたい
ハイパーの方が、きめ細やかです
この石は吸水します










次は超セラ#1000です
イメージ 21
イメージ 10
この石は、セラミック系の中ではきめ細かく悪くは無い石です
僕の手持ちの砥石の中ではほとんど出番がありません
能力が中途半端な感じ?
全く吸水しないため、切刃を研ぐ場合は上滑りが激しく作業にならないですね
また、研削力もそれなりにあるため引き傷を付けてしまい、美しく出来ません
ステンレス、粉末鋼等の包丁向けですね











次は貝印のキッチン用のコンビ砥石(AP-0305)の#1000側です
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この砥石ですが、ハッキリ言って粗悪品です
買ってはいけません!
超柔らかいくせに、#1000とは思えないゴロゴロ感で、
大きな砥粒の脱落が激しく、切刃に激しい引き傷を残します
良くこんな砥石販売したなぁ
吸水しますが、吸水した水が抜けるのも速いです
コンクリートみたいに隙間が多い砥石かな・・・









次は、ベスター#1200
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吸水性の砥石の割には、引き傷が多いかなといつも感じます
また、他の石よりも#は少し高いのですが、平均的な#1000となんら変わりません
時々、脱落砥粒が大きな傷を付ける事があるため、なかなか使いどころが難しい感じです
切刃を綺麗に霞ませるような研ぎをしたいなら、使用しない方が無難です
この石を買うならキングハイパーの方が滑らかで無難です
ハイパー、キングよりは少し硬めです












ベスターまで研いだ後、スエヒロのSKG-24の#1000側で切刃を研ぎなおしました↓
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ベスターの砥傷が意外と深く、綺麗に霞ませるのには時間がかかりましたが、
上記の全ての砥石の中で、群を抜いて綺麗な仕上がりを見せてくれました


砥石が当たらない部分を除いて、引き傷はほぼ有りません
この切刃の霞み方は天然砥石と同等です


天然と同等なのはミクロの世界でも同じです!
100倍で研ぎ痕を見ても天然同様の砂模様を形成しているんです!
イメージ 19
この砥石は、人工的に作られた天然砥石と言えるかも?!
それにしてもこの砥石、もう少し固ければ完璧なんだがなぁ・・・

人造砥石の中で、砥粒成分が砥面から良く排出されて、
さらに砥面の平面が比較的維持される砥石ってないのかなぁ?



そして話は最初に戻りまして、
残念ながら切刃の凹みは消せませんでした・・・Orz


少し前に、あきらパパさんから手に入れた墨流し薄刃包丁の研ぎです



外見は↓な感じ
イメージ 1
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イメージ 3
見た目が新品ぽくないのは、あきらパパさんがすこし砥いだからのようです
鋼材は青紙二号ですね
実は青紙の包丁は一丁も持っていなかったので、
どんな砥ぎ味なのか楽しみです






さっそくキングハイパーを用意して、切刃を研ぎ始めたのですが、










この感じ・・・
シャア・アズナブルか!?














いや・・・、違う?!












こ、これは!?












切刃、凹んでるやん!!!
イメージ 4
凹んでいるのは、
もう、ええちゅうねん!!!









上の画像では良く分らないので印を付けてみました↓
ビフォー
イメージ 5




アフター
イメージ 7
イメージ 6


ビフォー、アフターは、
大改造!!劇的ビフォーアフターだけで
えぇ、ちゅうねん!!!







墨流しって、一見すると高級感があり丁寧に作られている印象を受けるのですが、
別にそういうわけではないんですね・・・

アゴも磨いてなかったし・・・


念のため、キングハイパーの平面をストレートエッジで測定してみましたが、
キッチリ平面が出ていました↓
イメージ 8
なので、砥石が歪んでいて切刃が当たらないわけでは無いですね


スエヒロの中砥石

たまには中砥の記事でも書こうかな?



以前、極妙に付属している面直し名倉が気になって、
これと同等の砥石を少し前に購入し、割って名倉として使用していました
商品名は、「キッチン両面砥石 #3000/#1000 SKG-24」


実物は↓です
イメージ 1
名倉用に割ったので角が欠けています
青色側が#1000、黄色側が#3000


研ぎ汁は↓な感じ
イメージ 2
イメージ 3






#1000(上)#3000(下)で研ぎ後の100倍↓
包丁はマサヒロ三徳を使用
イメージ 4
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この砥石で包丁を研ぐのは初めてなのですが、
このクラスの砥石の中では、抜群に滑らかです
#1000側も砥傷がかなり細かく綿密で、比較的綿密な結果を出す他の焼成系の石よりも結果が良いです








参考までに↓は他の焼成系の中砥の100倍です
イメージ 6
イメージ 7
1枚目、ベスター#1200
2枚目、キングハイパー#1000





SKG-24は、ライバル商品と比べても結果が良いと思います
特に#3000の綿密さは硝子砥石のSシリーズに負けない位の結果だと思います



これだけ性能が良い砥石でも、重大な欠陥が1つあります






それは、
軟らかすぎること!!
今まで使ってきた砥石の中で、1,2を争う軟らかさです
今回ははじめて使ったので面直しは必要ありませんでしたが、
使い続けた場合、かなりの頻度で面直しが必要になるでしょう
そして、直ぐ無くなるでしょう

まぁ、値段も格安なのでしょうがないんですけどね

そんな訳で、初心者向けにキッチン用とか謳って有りますが、
砥石の面倒をちゃんと出来る人向けの商品かと思います






おまけ画像

あきらパパ砥石で研ぎ後↓
イメージ 8
スエヒロの#1000より少し細かい感じで、スエヒロに例えると#1500〜2000位な感じです
スエヒロに比べれば十分硬口ですが、一般的な硬口に比べれば結構軟らかいですね
ただし、時々地を引くのが欠点
まぁ、ベスターと同レベルの地の引きな感じ
地を引かないためにも、使うときは水を流し続けながら使いたい
↑僕は水出しっぱなしで研ぐのは難しい環境なので、このような使い方はした事は無いです

また、黒幕、超セラ#2000より研削力が弱いですね
これは砥粒が小さいと言うよりも、研磨材の含有量が比較的少なめな感じ
線状痕の線1本1本は意外と太いが、
結合剤が多めなのか研磨力があるので、ストロークするたびに線を消し込んでいき、
最終的に#2000位の線状痕を形成する感じ

ステン、粉末鋼系につかうと、砥粒の含有量が少ないため鋼材に負けそうな感じ
これ等の鋼に対しては、磨く為に使うなら良いかも

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