酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

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マイクロスコープ画像の撮影方法について、ご質問がありましたので、
撮影風景を記事にして見ました


使用しているのは、
PEAKワイドスタンドマイクロスコープ100倍(2034-100)と300倍(レンズのみ単体購入)]
デジカメはFinePix F11






説明の必要が無いほど単純な撮影方法です↓
イメージ 1
イメージ 2
包丁の上にPEAKを載せてピントを合わせた後、
デジカメを近接撮影モードにして接眼レンズの上に載せる
あとはシャッターを押すだけです

上の画像は、雰囲気を見せるためだけなので、デジカメを片手で持っていますが、
実際には手振れを極力抑えるように、両手でカメラを保持します
ピントを合わせていませんので、デジカメのディスプレイ内の被写体はピンボケしています



補足
包丁の下は白い紙の方が、被写体がハッキリします
柄とブレードは高さが違うので、ブレードの下には、雑誌をひくと良いでしょう
イメージ 3
先日の記事で、
少し紹介した九州の西田大祐作の白一三徳です





画像一番下の包丁が今回の包丁↓
イメージ 1





この鍛冶師さんについては、若手だけど包丁は良く切れると、
噂を聞いていますので、どのようなものか使う前から楽しみにしていました







まず、包丁をザッと眺めてみると、今まで見てきた包丁と作りが異なる部分がありました
それは、刃先周辺の薄さなのですが、切っ先周辺をアップで見てみるとこんな感じになります↓
イメージ 2



え?良く解らない?




では、他の包丁と比べてみると・・・
イメージ 3
左が大祐作三徳、右がミソノ210mm牛刀
このミソノは、我が家の諸刃包丁の中で、最も切っ先周辺が薄かったのですが、
大祐作は、この薄さを大幅に下回っています



もっと高額で、薄刃仕様の片刃の和包丁と比べてみても、
イメージ 4
左が大祐作、右が酔心の薄刃舟行「椛」
椛と比べると流石に、若干厚さを感じますが、
諸刃系の包丁で、ここまで刃先周辺の肉厚が削がれているのは、
珍しいと思います


ちなみに「椛」の薄さを別の形で表現してみると↓
イメージ 5
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
切っ先がシナリマス
切っ先がしなる包丁は、手持ちの中では「椛」しか有りません

大祐作も、ここまでではありませんが、しなりました
画像に撮っても判らない程度なので、画像は割愛しました







大祐作はなぜここまで薄くできているかを、考えてみたのですが、
切刃の腐食防止のために、切刃全体に塗布されたニスを剥し始めて判りました

切刃全体を覆うニスを荒砥を当てて剥がしている最中↓
イメージ 9
イメージ 10
ニスを剥がしていくと、「黒打ちとの境目周辺」と「刃線周辺」は砥石に当たるのですが、
切刃中央がほとんど当たりません
つまり、切刃が左右共に中央が、凹んだ状態になっています

いつもなら、「グラインダーで削りすぎて凹ましたな、手抜きしやがって!」と考えますが、
どうやら、「刃先の薄さ」、「左右両方とも均等に凹ませてある事」、
「切っ先から顎まで満遍なく凹ませてある事」から、
これは、故意にこの様に整形してあるようです

大祐さんはもともとナイフ作りメインの方ですから、
多分、ナイフのブレードの加工方法の1つ、
ホローグラインド加工を包丁に応用しているものと思われます

適当にグラインダーで凹ませただけでは、
刃先がここまで(「椛」相当)薄くはなりません

以前、カタログギフト包丁で、ホローグラインド加工された包丁を見たことが有りますが、
刃先は滅茶苦茶厚かったです







で、ここで問題が・・・
ホローグラインド加工であるため、凹み部分のニスが砥石で落とすことが出来ない事が判明!
イメージ 11
イメージ 12
クレンザーで擦ってみたり、うすめ液で溶かしてみたりしましたが、落ちない・・・





しょうがないので、サンドペーパーを使用して、切刃全体を擦って除去しました
イメージ 13
イメージ 14








ニス剥がしの次は、切刃磨きなのですが、砥石でそのまま霞ませると、
イメージ 15
当然、切刃の中央が変化しない





しょうがないので、小さい砥石を使って、霞ませました
イメージ 16
黒打ち部分のニスは部分的にはげ落ちてしまっているし、
切刃はサンドペーパーの深い傷が残ってしまっており、
みっともない状態になっています

この辺りは、後日綺麗にしたいと思います
ホローグラインド加工は、磨くのがとても面倒です・・・


結局ニス剥がしに時間のほとんどを取られてしまい、本刃付けまで作業が進みませんでしたので、
切れ味は未知数ですが、
ホローグラインド加工が、どの程度切れ味に影響するのか楽しみです







おまけ

この包丁に、所有している砥石の中で最も軟らかい砥石で刃先を研いでみました(刃先は300倍)
イメージ 17
イメージ 18
本来、鋼系に#3000程度の荒目の仕上砥ならば、シャキッとしたノコギリ刃を形成するのですが、
砥石が鋼に負けて、ノコギリ刃がかなり不明瞭です

このように、ノコギリ刃が不明瞭な状態になる、包丁と砥石の組み合わせが、
一般的に、砥石の相性が「悪い」と判断される組み合わせだと思います
去年、あきらパパさんに白一三徳を注文させていただいて、
先日商品が届きました


届いたのはいいのですが、三徳と一緒に注文した鞘に、三徳が収まらないのですが、
えーっと、これはドユコト????
イメージ 1
画像のところまでしか入らず、
これ以上入れようとすると、割れてしまうか包丁が抜けなくなるほどキツイ




あきらパパさん、
鞘って、鍛冶師さんが選別して包丁と組み合わせたんですよね?
なぜ入らないのでしょう?
一度も鞘に納めずに、あきらパパさんに納品したのでは???


違うと思いますが、鞘だけあきらパパさんが別で取り寄せて、組み合わせたのでしょうか?






ちなみに一緒に届いた、菜切は気持ち良く入りました↓
イメージ 2








あと、とても重大なミスと感じる点が一つあります
この鞘ってカシューか何か、防水対策で塗って有りました(画像内の上の鞘)↓
この鞘は標準的な鞘との事ですが、この手の鞘は、
標準でこの様にカシュー(?)が塗ってあるものですか?
イメージ 3
普通の鞘(画像内の下)と比べると、色の違いが一目瞭然です



いままで、包丁を鞘付きで何丁も買って来ましたが、
カシュー(?)が塗って有るのは初めてです
※黒い塗装が施されていた包丁の鞘は有りましたが、無臭でした


もしかして、鍛冶師さんが気を使って塗布してくれたのでしょうか?
もしそうならば、ちょっとこれはマズイです



このカシュー(?)の匂いはとてもきつい臭いで、鼻につきます
この鞘に包丁を入れて保管しますと、
臭いが包丁に移り、さらに包丁から食材にも移ってしまい、
カシュー臭のする料理が出来てしまいそうです


ちょっとこの鞘のサイズの選定と言い、カシュー塗りといい、鍛冶師さんの意図が理解できません
僕が気が付いていない、重大な意図があるのでしょうか??


再度確認ですが、鍛冶師さんの考えで、この鞘の選別&カシュー塗りが行われたんですよね?



この鞘、おまけならいざ知らず、商品としてはどうかと・・・


前回の記事では、ダイヤ砥での荒削りまで完了しました
今回は、アルミナ系荒砥の「あらと君 #220」を使用して、
細かい微調整作業を行いました







ブレード右側を荒砥がけ中↓
イメージ 1
イメージ 2
下の画像は、峰付近の一部砥石が当たらない個所を、砥石の角を使って研いでいます











左側も
ゴリゴリ、ゴリゴリ↓
イメージ 3












あらと君がどんなに減ろうとも・・・
イメージ 4













面を直して
イメージ 5













ゴリゴリ、ゴリゴリ・・・















そして左側も、
イメージ 6
積層模様が見えてきましたよ














最終的にはこんな感じ
上から右側、左側、↓
イメージ 7
イメージ 8











右側のアップ3枚↓
イメージ 9
イメージ 10
イメージ 11










そして、ハマグリ刃の確認↓
イメージ 12
イメージ 13
イメージ 14
イメージ 15
上から「アゴ付近」「刃渡り中央付近」「ソリ付近」2枚の近接撮影









最後に全体↓
イメージ 16









考察
ダイヤ砥でかなり頑張って整形したおかげで、今回の作業はとても楽でした
なので、苦労話は特に無いですね
それでもあらと君は、かなり凹みましたけどね




次は、#400を挟むか#1000に移行するか、考え中です
どうしようかな〜


年明けの初研ぎ

無事に年も明けたところで、
早速切り出しや包丁を研ぎました



研いだ刃物は、切り出し(たぶん)10本、肥後守2本、包丁5本です







まずは切り出しの研ぎから・・・


全部の集合写真を撮り忘れちゃいまいて、一部しか写っていません
イメージ 1
柄に紐が巻いて有るのは、以前から使っている物です
柄に紐を巻いていないのは、暮れにあきらパパさんから購入した切り出しです(全8本だったかな?)





説明をする事のほどでもないのですが、
以前から使っている切り出しは、pH4〜5位の酸性の強いものを切るため、
直ぐに腐食して赤錆だらけになります
イメージ 2
研ぐと砥面は錆で、真っ茶っ茶になっちゃいますし、


裏は、こんな感じ↓
イメージ 3
もう錆を取ることを、ずいぶん前から諦めました
この用途に使う刃物は、錆が酷くてダメになったらその時点で終わりにするつもりです





そんな訳で、あきらパパさんから、切り出しを8本ほどお安く譲っていただきましたが、
上の2本と同じく、錆には抗えないですね
イメージ 4
イメージ 5
1枚目の写真は、少し切刃を研いだ後なので、中央付近だけ錆が落ちています

で、この新しい8本の切り出しですが、
切刃が、みごとなアーチ形状(弓なり)でして、裏がまったく当たらん・・・
ちょっとやそっとの当たらなさ具合では無く、切っ先とアゴが点で接するのみと、
かなりのアーチ状態↓
イメージ 6
「切っ先、アゴ、アゴの反対側の峰部分」の3点接地状態




しょうがないのでダイヤ砥で、べったり裏が当たるまで押しまくる・・・↓
イメージ 7



徐々に・・・
イメージ 8



徐々に裏が広がって・・・
イメージ 9


あと15mm位で、アゴと切っ先から伸びている糸裏が繋がりそう・・・
イメージ 10







でも挫折・・・Orz




3点接地の状態からここまで削るのに、ダイヤ砥を駆使して30分以上かかっているんです・・・
元々持っていたホームセンターの切り出しと違い、やたらと



硬いんです!!!




いくらダイヤ砥の砥粒が、使い古されて丸まっていて下りが悪いとは言え、
かなり硬いような気がする・・・
ぶっちゃけ粉末鋼やハイスより硬いような・・・



8本全部この弓なり状態っぽいし、そしてこれが2本目・・・

あと何時間かかるんだろう・・・




一回で全て直すの無理だ・・・




裏修正、
挫折しました・・・Orz





この切り出し、硬度が高いので反りも激しいんですかね?
お値段がアレなので、これ位の反りは有ってもしょうがないですね








裏は諦めましたので、次に切刃側の研ぎです

裏があれほど凹みで有るならば、当然、表の切刃はカマボコ(凸)状態、
切刃をベタで砥石に当ててみると、中央のみ当たる↓
イメージ 4






この状態で、切刃をフラットにしてしまうと、
刃線が凹状態となり、とても研ぎ辛い切り出しになってしまうので、








かまぼこ状態を維持しながら研ぎました↓
イメージ 11



こんな状態の切り出しですが、仕事の上では繊細な切れ味は必要無いので、
このまま使っても大丈夫v




裏の修正は、今後の研ぎ直しでボチボチと加工していきたいと思います





そして最後に紐を巻いて、切り出しの研ぎ直し終了↓
イメージ 12








切り出しの次は肥後守の研ぎ直しを行いました
切り出しを使うようになってからは、ほとんど出番が無くなってしまい、
錆が刀身全てに回っていましたが↓
イメージ 13



せっせと研いで、使える状態にしました↓
イメージ 14
肥後守は、ブレードの厚みが有るので、小刃付けの必要がなく、
直刃仕上です









最後は、包丁研ぎ↓
イメージ 15
全てステンレス製なので、超セラ#3000で仕上ました
牛刀は刃渡りが240mmと長めなので、#5000まで使っても良かったかもしれないな

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