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前回から始めた柳刃(貞信)研ぎの続きです ちょいと、記事の更新が遅くなったのは、 バイスを調達していた事と、僕のモチベーションが↓な感じで作業が進んでいませんでした 本日、バイスを手に入れてモチベーションが↑になったので、 成形がんばってみました 今回の作業は、バイスを使った歪み取りと切刃の成形です 使用した砥石は電着ダイヤ#150、あらと君#220 まずは、バイスを使用した歪みとりの様子↓ 歪みを取りたい部分に両面テープで割り箸を固定しバイスで挟んで直しました 実際に反りを直して見ると、 バイスは力が強く手加減しないと、 歪みが真直ぐを通り越して逆に反ってしまいました それからこの柳刃、切っ先が軟鉄側に反っているのですが、 これは上の画像の方法では固定できないため直せませんでした しょうがないので、切っ先を直接バイスに挟んで曲げてみたり、 金床の上でハンマーで叩いたり努力をしてみましたが、 努力の甲斐空しく↓な感じになりました
切っ先付近は肉厚が薄いため、無理な力がかかると直ぐ掛けたりクラックが入ったりするので ほどほどにしておかないと、どんどん刃渡りが短くなってしまいますね・・・ 次は裏ですが、本当は手研ぎで全てがんばろうと思ったのですが、 とにかく、裏より梳き部分が先に砥石に当たる諸刃仕様な柳刃なので、 結局、グラインダーの力を借りました グラインダーで梳いた後↓ まだ、手梳きを行っていないためグラインダーの生傷が残っています 前回より上手に梳けたかな ようやく、まともに裏が押せる状態になりました ここまで来ると次は表の作業です 電着ダイヤで切刃の成形を行っていきます ↓は電着ダイヤ作業途中の切刃を撮影しました もともとこの柳刃は、切刃にグラインダーをしっかり当てた後が有り、 切刃の中央に全く当たらない部分が2か所 こういう後々の事を考えていない加工はホントに困りますね(-_-メ) そして、#220で電着ダイヤの砥傷を消した後↓ 「貞」の文字の直ぐ下(画像では右側)部分の、切刃のグラインダー傷はとても深く、 完全には消しきれませんでした 綺麗に消そうとすると鎬や刃線の歪みが酷くなりそうなので、様子見ってところです この包丁、利器材の打ち抜きで製造された物だとばかり思っていましたが、 刃境が波打ってるので、もしかしてちゃんと2枚合わせの鍛造なのかな? それにしては作りがダメダメですが・・・ どちらにしても、出元が判らないので真実は判りません |
包丁研ぎ
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人造砥石を極めたいです
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お預かりしている柳刃三丁の内の二丁目、貞信の研ぎを本日から開始しました では早速ですが、なかごの錆取りからです 柄を割った直後と錆取り後↓ 今回は、前回の柳刃砥ぎの柄の反省を踏まえ、 錆を取った後に金床の上でなかごを金槌で叩いて真直ぐにしました 次の作業は、裏スキを行いながら裏の当たりの確認です↓ 「前回の柳刃よりも反りも少ないし、少しはマシかな〜?」 なんて最初は思っていたのですが、
裏よりも梳きの部分の方が
裏の当たりを判り易くペン入れしてみました、斜線部分が砥石に当たる箇所です↓ 峰側なんて、完全に梳き部分の方が先に当たっちゃってるし、
こんな裏の状態にめげずに、この状況を打破すべく金盤の上で小槌でコンコン↓
こんどは、金槌でコンコン↓ 叩きすぎて
もーね、なんて言っていいのか、 どんな砥ぎ方すれば
作業開始早々、返り討ちに遭いました・・・Orz マジでどうすれば手っ取り早く、裏が修正できますかね? |
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最終的に切刃は極妙#2000、 小刃付けは硝子#3000だったか嵐山#6000だったか、 作業の流れでいろいろ砥石を当てたのですが、 すったもんだがあり怒りが爆発して、いまいちどれが最後だったか覚えがない 酔っ払いながら砥いだわけではないのですが・・・ 国会議員じゃ無いけど、「記憶が・・・」って感じです・・・Orz 最終的に表はこんな感じ↓ 裏はこんな感じ、お目汚しですいません・・・↓ 一部鋼が無くなって軟鉄が見えてます グラインダーもほどほどにって感じです 裏ですがじつは、前回よりも状態が悪くなっています 理由は↓↓↓↓ 最終工程の小刃付け作業が終わった後、
裏を見てみると・・・
よくよく確認してみると、 最初の頃にあれほど
しかし、持ち主にお返しした時に、切刃が直角では使い辛いと思われたので、 なんとか折らずに踏みとどまりました この後「反りの曲げ直し、裏押し、小刃砥ぎ直し」を部活のセットメニューの如く何セットか繰り返し、 取りあえず小刃付けが完了しました こんなアホな事をしていたので、マジで最終仕上げ砥が何だったのか思いだせないんです・・・Orz 一週間後には、また反った状態に戻っているんだろうな・・・ そして、ここまで来ると残るは柄付けだけです 新品のPC桂柄をトントンと小槌で押し込んで
柄付け後↓
この包丁、最後の最後までやってくれるわ・・・ 転んでもタダでは起きないタイプだわ・・・ こんな状態では持ち主にお返しできないし、 柄の部分をサバ折りして直角に曲げたものをお返しするわけにもいかないし、 結局修理することに、トホホ・・・・ 柄部分の修理は柄を取り外し、(←なかごが湾曲しているため硬くて外すことが出来ず割った、もう怒りはこみあげて来なかった) 牛舎に金床が転がっていたので、この上で金槌を使って真直ぐにして、 次に金盤の上で木槌を使って微調整しながら、 いろいろな角度から柄を覗き修正しました 柄の曲がりは一番最初に修正しておくべきでした まったく想定外の出来ごとで、完全に経験不足が露呈しました
参考までに、修理前の状態がコレ(いちばん左の包丁)↓ 今回の柳刃ですが、 本来ここまで手をかける必要も無いし、 修理する位なら新品買った方が手っ取り早い状態だったのですが、 一から修理することでいろいろ学ばせてもらいました 特に、和包丁において反らない包丁の重要性が、痛いほど身にしみました 僕が今後、2枚合わせの和包丁を購入する事があるならば、
最後に、この包丁でカツオの刺身を引いてみたところ、
特に問題も無く引けました 失敗はいろいろありましたが切れる状態にはなったようです 試しに、高村刃物製作所作粉末鋼牛刀でも引いてみましたが、 牛刀の方が良く切れましたw また、A4用紙落としは刃幅の半分程度でした |
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使用した砥石は、キングハイパー#1000です まず外見はこんな感じになりました ようやく荒削りな部分が無くなって、包丁らしくなってきましたね↓ 小刃付けはまだ行っていません そして今回は「平」も気合いを入れて、「酔心の改良霞研磨風」に仕上げてみました↓ これで、「平」の作業は終了です ※平の作業はキングハイパーではありません 次は、切刃の霞をもっと丁寧に仕上げていく予定です 切刃の化粧研ぎがすんだら小刃付けかな? |



