酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

包丁研ぎ

[ リスト | 詳細 ]

趣味の包丁研ぎです
人造砥石を極めたいです
記事検索
検索
先日、友人への贈呈用として、武生の高村刃物製作所作の「VG10ダマスカス三徳」を3丁購入しました





イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
刃金は武生のVG10、平は立体ダマスカス、柄はステンレスハンドルです

この包丁ですが残念なことに、販売しているWebショップの画像もこの記事の画像も、
写真映りが悪いんですよね
実物はもっと光沢が有って高級感3割増しな感じなのですが、
ダマスカス部分は立体のせいなのか「ぼや〜っ」と、
ピントが合っていないような感じになっちゃっていますし、
柄はプラスチックっぽく見えてしまっています

[このショップ]の画像では、
ダマスカスでは無く霞に見えるし、
[こちらのショップ]では、
冷たい感じに映っているし・・・

初めて手に取った時、写真と印象がずいぶん違ったので、
良い意味で裏切られました











これらの包丁は贈呈用のため試し切りはしませんが、
刃線の状態だけマイクロスコープで観察してみました

上から小刃100倍、300倍、ダマスカス部分100倍、刃線厚300倍↓
イメージ 4
イメージ 5
イメージ 6
イメージ 7
小刃はバフ掛け処理してあり、剃刀のように磨きあげられています
刃先にノコギリが無いため指の腹は滑る感じです
もっとノコギリ刃が有った方が実用的かと思いますが、
商品の場合、見た目も重要って事でしょうね

ダマスカス部分は、月のクレーターのように凸凹していますね
塩酸か何かで溶かして、立体ダマスカスを作っているのでしょう
手研ぎや磨きではこうはならないと思います

刃線厚ですが、ノコギリが少ないため刃先の光がマイクロスコープに届き難く判断し辛いのですが、
概ね0.8〜1.0μm位に見えました
今まで購入した包丁の中では最も薄い状態でした

ただ、バフ掛けすると薄くすることが出来るので断言はしませんが、
出荷状態でここまで薄く出来るのは、
硬度と靭性のバランスが良い(焼き入れが良い)からかな?

ちなみに今まで見てきた新品の包丁の中で、
刃線厚が1μm以下の包丁は、この三徳を含めて2種類しか見た事が有りません
他の新品の包丁は概ね3μm位です








この包丁は今時のキッチンに良く似合い、お値段もダマスカス包丁にしては安いと思いますし、
一般家庭で高級感のある包丁をお探しなら、文句無しで1番お勧めします
刃金もVG10で「錆び難い」、「切れ味良い」、「長切れする」、
「ステン系にしては研ぎやすい」ので、メンテナンスも楽ですよ〜







自分用にも1丁購入しておけばよかったなぁ
VG10好きにはたまらない一品かと・・・



それにしても、最近金属の価格が高騰しているので、
高騰する半年くらい前に買っておけば一割位安く買えたなぁ
川口刃物店もほとんどの商品が値上がりしているし・・・

イメージ 1

イメージ 2

JAの月刊誌「地上」2011年6月号の隔月記事「おれのスピリッツアイテム」に、
僕の砥石の記事が掲載されました

記事の内容ですが、渋くカッコいい書き方がされているので、
赤面しそうでちょっと恥ずかしいです(笑)



※編集社の担当の方が書いた一般人向けの記事なので、
ブログのようなマニアックな内容は一切無く、
研ぎ方、包丁の選び方、砥石の選び方などは書いてありません

今回は4種類の包丁、「白二水焼」、「モリブデンバナジウム鋼油焼」、「VG5号水焼」、「安物ステン油焼」と、
4種類の砥石、「小鳥砥」、「中山マルカ」、「超セラ#3000」、「超セラ#5000」
を研ぎ比べてみました






使用した包丁たち↓
イメージ 1
上から、「白二水焼」和三徳、「モリブデンバナジウム鋼油焼」洋三徳、
「安物ステン油焼」洋三徳、「VG5号水焼」舟行出刃(この包丁だけ片刃)




















まずは小鳥砥で研いだ後の刃線100倍↓
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
上から「白二水焼」、「モリブデンバナジウム鋼油焼」、
「安物ステン油焼」、「VG5号水焼」

鋼種が違ってもあまり差は無い
カエリは出るが中砥にしては研削力が弱すぎで、鋼、ステン両方ともに合わない感じ
面直しにでも使うかな・・・










次に、中山マルカ↓
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
イメージ 9
上から「白二水焼」、「モリブデンバナジウム鋼油焼」、
「安物ステン油焼」、「VG5号水焼」

ステン系には負けている感じで、刃先が尖らず丸くなった
鋼系は極微細なカエリが出たが、
ステン、鋼共にあまり良い刃が付かない
砥石が細かすぎるので、ノコギリが上手に形成されず噛みつきが悪そうな刃である
この砥石は剃刀向けですね

天然仕上砥系は、刃先に明瞭なノコギリ刃が付き難いので、
ノコギリの頂点が、人造の様に鋭く尖っておらず丸い感じである
この状態が長切れを生んでいると思われる
しかし丸いが故に、人造に比べて切れ味(噛みつく様な刃になり難い)は劣る感じ
天然は人造の研ぎ直後に比べると、既に1段切れ止んだ状態から始まると言った方が分り易いかな?
だから長切れするように感じるのかと・・・

ノコギリ刃の先端が丸くなるのは、石英で研磨されるからだと考える(研削力<<<研磨力)
人造は(研磨力<<研削力)な感じなので、先端は丸くなるより早く削り直される感じ


もし、天然のほうが切れ味が良いと感じるなら、
人造で研ぎ後にミクロのカエリまできっちり取れていないか、
ノコギリ刃の形成が不十分の可能性がある

包丁は、アゴ←→切っ先方向に動かして切るのでノコギリの形状が明瞭な方が切れ味は良いはずなので、
ノコギリ刃を明瞭に生成する人造の方が、小刃付は向いていると思う

逆に剃刀や鑿、鉋は制動方向が刃線→峰なので、ノコギリ刃は全く必要無く、
むしろノコギリが明瞭なほど、切断面も荒れるし安定して切れ込まない感じがするので、
仕上は天然のほうが向いているのかな


大工道具で天然砥石の方が性能が良いからと言って、
包丁に同じ事が当てはまるとは僕は思わない








次に超セラ#3000↓
イメージ 10
イメージ 11
イメージ 12
イメージ 13
上から「白二水焼」、「モリブデンバナジウム鋼油焼」、
「安物ステン油焼」、「VG5号水焼」

ステン、鋼共に微細なカエリを出し、綺麗な線条痕も作られるので、
カエリさえきっちり取ればノコギリ刃がしっかりと働いて、
噛みつくような切れ味が得られると思う
しかし、ノコギリが少し荒いので長切れはしない思う








最後に超セラ#5000↓
イメージ 14
イメージ 15
イメージ 16
イメージ 17
上から「白二水焼」、「モリブデンバナジウム鋼油焼」、
「安物ステン油焼」、「VG5号水焼」


この位のノコギリ刃だと、切れ味、長切れ共にとても良い感じになる
ノコギリ刃が微細で、噛みつきすぎず滑らかな切れ込み
ノコギリが大きくないので長切れもする。
ただし天然仕上砥で研ぎ後の、先端が丸いノコギリ刃ほど長続きはしない


この白二水焼は硬く、
もう一つ上の#8000で仕上ても、ちゃんと尖って揃っているノコギリ刃が形成されるため、
もっと結果が良くなる

このモリブデンバナジウム鋼は軟らかいため、
これより上の番数を使うと、ノコギリの先端が細くなりすぎて、 
硬度が足りずノコギリの先端が維持できなくなり、 ←ノコギリ刃の先端が潰れる感じ?
噛みつきが弱くなって切れ味も劣っていく感じ

安物ステンは軟らかすぎなのか炭素が足りないのか、
この番数で既に、ノコギリ刃の先端がシャキッと維持できていない
この包丁は#3000位で仕上て、粗いノコギリ刃にした方が使いやすい
当然長切れしないので、長切れまで求めるならもっと上位ランクの包丁を買うしかない
研ぎでカバーするにも限界がある

VG5号は、出刃系なので三徳と直接比較してもしょうがないが、
安物ステンに比べても、ステンレス系なのにノコギリ刃はシャキッとしている感じ
しかし、鈍角研ぎなので切れ味は大したことは無い
出刃は、どうしても鈍角研ぎになるので、切れ味を補うためにも鋼系の方が使いやすいと思う
でも、海で使う場合はステンの方がよいのかな?
大きく刃欠けしたステンレス三徳包丁(安綱作、全鋼)の修正を行いました






預かった直後の状態↓
イメージ 1
イメージ 2
かぼちゃでもコジッたのか、刃先が約5mmほどガッツリと欠けています
流石に手研ぎで研ぎ減らすのは辛いので、グラインダーを使用する事にしました












まず、新しい刃線を黒ペンで包丁に書きます
イメージ 3
グラインダーは簡単に刃先を削っていくので、上記の様に補助線を入れておくと作業が楽です
間違って削り過ぎる心配が有りません













グラインダーで成形後↓
イメージ 4
イメージ 5
2枚目の画像は、刃線を上から撮影しました
刃先の厚みが凄いですね、間違いなく安全包丁です
次にこの刃先を、砥石を使って薄くしていきます















最初に使用したのは「あらと君#220」↓
イメージ 6
イメージ 7
研ぎ後の画像です、2枚目は刃線100倍
電着ダイヤでも良かったですが、勿体ないのでケチりました















あらと君の次は#1000でも良かったのですが、
折角なので先日購入したWZ400で研いでみました↓
イメージ 8
イメージ 9
本来、砥石の色は白いのですが、キングデラックスで面直しをしたので、
砥面が赤くなっています
2枚目は刃線の100倍ですが、砥傷はあらと君とあまり変わりませんね
研いだ感じですが、砥面があらと君よりも硬いのかな?
あらと君を使わずに、最初からこの砥石を使用して刃線成形をすれば、
もっとハッキリ判断できたのですが、
取りあえず当ててみただけなので、いまいち良く解らず・・・



















更に先日購入してきた砥石で、天然砥石の小鳥砥(おどりど)を使ってみました↓
イメージ 10
イメージ 11
2枚目は刃線100倍
荒砥に比べれば、すこし細かくなったのですが、
ちょっとステンレスには弱い感じ?負けてる?
更に、砥石の面積が狭いので作業しづらい・・・
効率が悪いので、直ぐに超セラ#2000へ移行しました



















超セラ#2000です
この砥石も余り出番が有りません
超セラにしては、吸水率が高くそのくせ水に浸けっ放しに出来ないので、
使い勝手が悪い砥石です↓
イメージ 12
イメージ 13
使い勝手は悪いのですが、砥粒の大きさにバラツキが無くて、
小刃を均一に研削してくれます
しかし、この砥石でフィニッシュするにはちょっと粗いかな?



















仕上として、スエヒロデバドMD-400を使用しました↓
イメージ 14
イメージ 15
イメージ 16
イメージ 17
イメージ 19
※この砥石は大きいので、1−2−3砥石台には装着できません
2枚目は刃線100倍、3枚目は刃線300倍、4,5枚目は刃線厚=1μmちょっと

仕上砥にMD-400をチョイスしたのは失敗だったかな
砥面が柔らかいので、刃先をコントロールできない感じでした
小刃の仕上は、硬い砥石の方が砥面の振動を指で感じ易いので、
刃先をコントロールしやすいですね

















修理完了!
イメージ 18
刃線の厚みがいつもより厚いせいか、ステンレスのせいなのか、切れ味が納得いかない・・・
最近、いまいち乗り気じゃない酪農家でした
前回の記事はコチラ


しばらくご無沙汰だった墨流し薄刃包丁の続きです
今回は、平、切刃と小刃の成形です





まず最初に切刃のえくぼと平を綺麗にするために、
スエヒロのSKG-24の欠片で表側全体を研ぎこみました

研ぎ前↓
イメージ 1
切刃にはえくぼが4か所あり砥石が当たりません
画像ではまったく分りませんが、平もグラインダーで凹ませてあるようで、
峰と鎬部分以外当たりませんでした


研ぎ後↓
イメージ 2
イメージ 3
しょうがないので砥石の欠片を手で持って、
砥石の当たらない部分も含めて研ぎました
この砥石は軟らかいため、凹み部分に合わせて形が変わるので使いやすいですね
それにしても、pHが酸性なのか良く錆びる砥石です
















次に、青棒を使用してバフ掛けをしました↓
イメージ 4
イメージ 5
購入当時からあった深い錆は、消すことが出来ませんでした
墨流しは鏡面加工をすると、模様ががはっきりしませんね
このタイプの包丁は、やっぱり霞でしょう!




















そんな訳で墨流しを引き立たせるために、ビーズブラスト処理を行いました↓
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
イメージ 9
ブラストする事によって墨流しがハッキリと現れて、
見た目の印象を損なっていた錆が分り難くなり、
綺麗な包丁に生まれ変わりました

それにしてもブラスト処理は、いろいろ誤魔化すのに使えるなぁ、グフフフフッ








ブラスト後に、硝子#3000,8000,16000(裏押し)で小刃を付けましたが、
前回の小刃付けより切れ味が悪くなりましたね・・・
髪の毛もまともに切れやしない・・・
二日酔いで集中できない時は、こんなもんですね
飲み過ぎには注意しましょう(^_^; )


続く、、

.
検索 検索
酪農家
酪農家
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事