酪農家のブログ

趣味は研ぎ。砥石や包丁(庖丁)の評価を記事にしています。もちろん牛の話もあります

包丁研ぎ

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趣味の包丁研ぎです
人造砥石を極めたいです
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スエヒロの中砥石

たまには中砥の記事でも書こうかな?



以前、極妙に付属している面直し名倉が気になって、
これと同等の砥石を少し前に購入し、割って名倉として使用していました
商品名は、「キッチン両面砥石 #3000/#1000 SKG-24」


実物は↓です
イメージ 1
名倉用に割ったので角が欠けています
青色側が#1000、黄色側が#3000


研ぎ汁は↓な感じ
イメージ 2
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#1000(上)#3000(下)で研ぎ後の100倍↓
包丁はマサヒロ三徳を使用
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この砥石で包丁を研ぐのは初めてなのですが、
このクラスの砥石の中では、抜群に滑らかです
#1000側も砥傷がかなり細かく綿密で、比較的綿密な結果を出す他の焼成系の石よりも結果が良いです








参考までに↓は他の焼成系の中砥の100倍です
イメージ 6
イメージ 7
1枚目、ベスター#1200
2枚目、キングハイパー#1000





SKG-24は、ライバル商品と比べても結果が良いと思います
特に#3000の綿密さは硝子砥石のSシリーズに負けない位の結果だと思います



これだけ性能が良い砥石でも、重大な欠陥が1つあります






それは、
軟らかすぎること!!
今まで使ってきた砥石の中で、1,2を争う軟らかさです
今回ははじめて使ったので面直しは必要ありませんでしたが、
使い続けた場合、かなりの頻度で面直しが必要になるでしょう
そして、直ぐ無くなるでしょう

まぁ、値段も格安なのでしょうがないんですけどね

そんな訳で、初心者向けにキッチン用とか謳って有りますが、
砥石の面倒をちゃんと出来る人向けの商品かと思います






おまけ画像

あきらパパ砥石で研ぎ後↓
イメージ 8
スエヒロの#1000より少し細かい感じで、スエヒロに例えると#1500〜2000位な感じです
スエヒロに比べれば十分硬口ですが、一般的な硬口に比べれば結構軟らかいですね
ただし、時々地を引くのが欠点
まぁ、ベスターと同レベルの地の引きな感じ
地を引かないためにも、使うときは水を流し続けながら使いたい
↑僕は水出しっぱなしで研ぐのは難しい環境なので、このような使い方はした事は無いです

また、黒幕、超セラ#2000より研削力が弱いですね
これは砥粒が小さいと言うよりも、研磨材の含有量が比較的少なめな感じ
線状痕の線1本1本は意外と太いが、
結合剤が多めなのか研磨力があるので、ストロークするたびに線を消し込んでいき、
最終的に#2000位の線状痕を形成する感じ

ステン、粉末鋼系につかうと、砥粒の含有量が少ないため鋼材に負けそうな感じ
これ等の鋼に対しては、磨く為に使うなら良いかも

トゲール(貝印製)

前回の記事で十円玉を使用した角度を調べてみましたが、
丁度、トゲール(貝印製)があったので、峰の高さと角度を計ってみました



トゲールを装着して高さを計ってみる↓
イメージ 1
イメージ 2
高さは約6mm



峰の高さに対して、刃巾は40mmなので、
砥面と包丁の隙間の角度は、
約8.6269度!



トゲールは角度よりも手ぶれを抑制する道具なので、
角度について、あれこれ言ってもしょうがないかな・・・





折角なのでトゲールを使ってみましたが、ハッキリ言って
使い辛い!
包丁の刃線って、緩やかに曲線を描いているのに、
トゲールを装着すると直線的に砥ぐことになるので、
使い続けると刃線が一直線になっちゃうんじゃないかなぁ?

アゴから刃渡り中央付近までは、何とか使えるけど、
Rのキツイアゴから切っ先はトゲールで研ぐのは無理があるかと思います(^_^;
よく包丁研ぎの他のHPを見ていると、
峰の高さが「十円玉2〜3枚で砥石と包丁の角度は10〜15度」とか、
「十円玉3〜4枚で13度」といったような説明を見かけます


しかし、情報を集めて突き合わせてみると、
十円玉の枚数は1枚〜6,7枚とやたらと幅が広いんですよね
最も多い説明は2〜3枚でしょうか?
だけど、どのHPもなんとなく15度位の角度にしたいのかな?ってのは伝わってきました


そんな訳で実際に十円玉何枚が15度なの?ってことで検証してみました







ではみなさん、良く見かける十円玉2枚分って、実際の高さは何ミリだとお考えでしょうか?
実際に計ってみたのですが、↓
イメージ 1
ちょっと、撮影の都合上遠近感がおかしくて判り辛いですが、
厚さは丁度3mmです




では、十円玉の上に一般的な家庭用三得包丁(マサヒロ三徳、刃渡165mm)を乗せてみます↓
イメージ 2
かなり寝かせた状態になりました
しかし、なんとなく鋭角過ぎるように思いませんか?
この状態で包丁と砥石の隙間は、本当に15度前後なのでしょうか?



良く解らないですよね・・・




では実際に、この状態での角度を計算してみましょう
この包丁の中央付近の刃巾を計測します↓
イメージ 3
約40mmです


峰の高さと刃巾を用いて、角度を計算すると・・・
※Excelで角度を求める簡易計算式
∠X = degrees(asin(峰の高さ/刃巾))






なんと、
約4.30122度!


15度とは程遠いです!!!








じゃあ実際に、この角度で研いだら刃先はどうなるの?と思いますよね
研いでみましたw↓ ※刃線は100倍率
イメージ 4
イメージ 5
刃先ボロボロ・・・
裏表十円玉2枚の高さで、人造と天然両方で研ぎ試しましたが、問答無用でボロボロです
鋭角過ぎて刃先の強度が足りないため、いろいろな位置から刃先の鋼材が脱落してしまって、
酷い有様ですね




では、この包丁で15度で研ごうとすると峰の高さはどのくらいでしょうか?
刃巾は40mmなので峰の高さをExcelマクロで計算すると、
峰の高さ =sin(radians(15))*40
よって、10.35276mm











実は消しゴム1つ分です↓
イメージ 7
イメージ 6
消しゴムの厚さは約10.4mm(ケース無しの場合)、刃巾は40mmでしたから
角度は、
15.07006度!
※画像の消しゴムはケースに入っていますが、計算結果はケース無しを使用しています

15度ってのは、想像以上に峰の高さが必要である事が判りますね









しかし、火の無い所に煙はたたず、
10円玉2〜3枚って話はいったい何処から来たのでしょうか?
身近な刃物に10円玉を当ててみると、峰の高さが丁度十円玉2枚分の包丁がありました
それは、








柳刃包丁の切刃!
イメージ 8
ご覧の通り、ほぼ10円玉2枚分です ←十円玉より峰が若干低い
本職の方が研ぎを教える時に、柳刃の切刃を研ぐ事を前提に「十円玉2枚」と言ったのが、
そのまま枚数だけ広まってしまって、刃巾の広い包丁にもそのまま使われるようになったのかなぁ?

ちなみに、上の画像の状態での角度ですが、平の幅が約14.1mmだったので、
約12.28449度!
15度よりすこし鋭角ですね

そして注意してもらいたのは、この角度は切刃をベタ研ぎしたときの角度で有り、
柳刃も小刃付けをしますから、実際の刃角はもっと鈍角になるため、
十円玉の枚数は増えますw







よって、刃巾40mmの包丁で15度を作り出す十円玉の数は、
消しゴムの高さ分となり、
約7枚です!!


まずはいきなりですが、鏡面加工実施後の画像です




青棒バフ掛けで平、切刃の鏡面加工↓
イメージ 1
イメージ 2

アゴ、マチ、峰の鏡面加工↓
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
今回の鏡面加工は#3000からいきなりバフ掛けに移ったため、少し傷が多かった様です
やっぱり鏡面加工は、#8000〜10000まで使った方が綺麗に仕上がりますね








そして上の鏡面加工は前座で、今回の記事はここから始まります↓↓↓








まず、マスキングテープで平、切刃を覆います↓
イメージ 6
何が出来るのかな?










桜のイラストを上から貼ります↓
イメージ 7










桜の輪郭に沿ってカッターで切りぬきます↓
イメージ 8
指紋が付いてしまったのはご愛敬と言う事で・・・










イラストを剥します↓
イメージ 9
マスキングテープが桜の形に切り抜かれました










同じように繰り返します↓
イメージ 10
イメージ 11
イメージ 12











切っ先まで桜模様を切り抜きました↓
イメージ 13
ふ〜っ、疲れたw



















ここまでの作業で下準備が整いました
さて、次に使うのは・・・・




















ジャーーン!!
び〜ずぶらすと〜〜
↑ドラえもん風に読んでくださいw
イメージ 14
イメージ 15











早速、ビーズを柳刃に吹き付けます↓
イメージ 25
粒度は#120を使用しており、直ぐに霞んできました

本来ならば、密閉装置の中で防塵対策をして吹き付けを行うのですが、
ブラスト機材フルセットを買うと数10万円するようなので、
ブラストガンとビーズのみを購入しました
2つ合わせて5000円(ガンは1980円)程度です








※密閉せずにブラストする時の注意点
絶対に防塵グラスとマスクを着用してください
ビーズがめちゃくちゃ跳ね返ってきて、100%目に入ります ←実際に目に入りました
服装はウインドブレーカーの様な、ビーズを直ぐに払い落とせる格好が良いです
実際にブラスト作業するときですが、包丁はガンに対して直角に向けずに、
↓の様に斜めに向けて噴射してください
イメージ 16
この様に切っ先を向こう側へ向けてあげると、
柳刃で跳ね返ったビーズは、切っ先より奥へ飛んで行くので、
自分自身にビーズを被らずに済みます ←でも、少しは飛んできますので注意してください











そして、ブラストをまんべんなく吹きかけて作業終了↓
イメージ 17
イメージ 18
峰も鏡面にしておいたので、イラストを峰まで伸ばして入れてみました

地と刃金の境を見てもらうと判りますが、
鏡面加工時と違い、地と刃金がハッキリと分かれて見えます

















それでは、マスキングテープを剥してみます・・・・



















じゃじゃーーん!!
イメージ 19
イメージ 22
イメージ 23
見事に桜が咲きましたよ!

練習無しのぶっつけ本番でやりましたが、なかなかどうして上手くできました











峰の桜の花びらも綺麗に表現出来ました↓
イメージ 20
イメージ 21





























折角なので背景を付けて撮影w↓
イメージ 24
夜桜、いかかでしょう?
春に向かって桜満開です













早速、嫁さんにコレを見せたら、













花が多すぎて品が無い!!
中央から右は花びらと水滴だけの方がよかった


これじゃあ、
狂い咲きだよ
と言われてしまいました
嫁さんは華道を習っていたので、華には厳しいです・・・













調子に乗って、花を付け過ぎてしまったようですね
絵心センスはゼロの酪農家なので、
そこまで考えていませんでしたよ、頑張ったのに・・・Orz





















そんな訳で、この作品のタイトルは
「狂い咲き」
と決まりましたw


















あとは柄の取り付けなんですが、
流石に初めから付いていたPC桂を付ける気にはなれないので、
桜のイラストに合うような、桜の枝のように黒い柄がいいかな?と考えています
紫檀とか黒檀が合いそうな感じ?



続く、、
前回までの記事はコチラ


前回はベスター#2000まで掛けて終わりました
今回は、切刃と平を霞ませて遊んでみました
作業的には番外編っぽい記事になりますね



超セラ#5000で霞ませた場合↓
イメージ 1
軟鉄が柔らかいせいか、ステンレス全鋼柳刃を研いだ時とはずいぶんと印象が異なりました


対馬黒名倉で霞ませた場合↓
イメージ 2
イメージ 3
包丁を動かすより砥石を動かした方が、ムラなく仕上がるかな〜?と思って、
黒名倉を手に持って研いでみました
しかし、黒名倉の重さと張り付きが酷く引き傷が良く出ました

本当は、天然仕上砥の破片を使うべきなのでしょうけど、
手持ちに有りませんので黒名倉で試しました


最後に、末広のSKG-24の#3000側で霞ませた場合↓
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イメージ 4
イメージ 5
この砥石は、極妙に付属している名倉砥石と同等の製品です
とても柔らかく、包丁を直接研ぐにはあまり適さないと思いますが、
砥面の目詰まり解消には重宝します
この柔らかさを生かして、今回は切刃磨きに使ってみました

実際に手で持って切刃と平に使用してみると、柔らかいため当たりがソフトなので、
今回の様な軟らかい地には合う感じです
しかし石が柔らかすぎるのが仇となって、時々大きな塊で砥石が崩れてしまい、
この塊が引き傷を作ってしまうのが玉にキズ・・・いや切刃にキズ・・・水に浸け過ぎたかも?





この砥石で研いだ切刃を100倍で見ると面白い結果が得られました↓
イメージ 7
イメージ 8
pHは8で弱塩基性
人造特有の明瞭な引き傷はほとんど見当たらず、天然砥石同様の砂模様を形成していました
なかなか面白い砥石ですね

このタイプで#6000位の石が有れば試してみたいです



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