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恐ろしく降った台風の雨の中、上野国立博物館に写楽を観に行きました。 本当は、四月に行く予定が、震災の影響で1ヶ月遅れで開催されたので、 この五月最終の日曜日に仲間6人で行きました。 ・Barのママ ・陶芸家の先生 ・看護師 ・元銀行員 ・元公務員 そして、私の合計六人です。 上野駅の北口を下りて、東京国立博物館へ向かう。
まず、本館で「レンブラント展」が開催されていました。 ここなら近いのに… と思いつつ傘をさして中へ進む。 やたらと家族連れが多く、子供が低い位置で傘をさしている。 実に邪魔な高さで、ユックリ歩く子供たちに、少しイライラを覚える。 仕方ない、この子供たちも客だ!彼らは、科学館目当てみたいだ。 更に奥に進むと、別館&平成館の敷地前に到着。 別館では「ブッタ展」をやっていた。それでも8割は写楽の客だ! なんとか、上野駅を出て10分で平成館に集合時間に5分遅刻だった。 陶芸家の先生が「じゃぁ、1時間半後、12:30にこのロビーでまた集まろう」 そう言うので、2時間みたい気持ちをこらえて従いました。 写楽の短い十ヶ月の活動期間を、4つの期に分けて展示されていた。 作風がそんなに変わるものか?と思いつつ見て廻ると、それなりに違う。 【第一期】
・三代目大谷鬼次の江戸兵衛 ・市川鰕蔵の竹村定之進 この二枚に代表される役者絵でも、顔のドアップの作品だ。 歌舞伎の宣伝用のブロマイド的な役割を果たした作品群。 “中村仲蔵”や、“澤村淀五郎”など、落語でもお馴染みの画もありました。 ただし、この期ではなく、第二期の作品で全身画なんですね。 この第一期の浮世絵は、キララ刷りで豪華な作風です。 【第二期】
・三代目沢村宗十郎の名護屋山三元春と 三代目瀬川菊之丞のけいせいかつらぎ ・三代目市川高麗蔵の亀屋忠兵衛と 初代中山富三郎の新町のけいせい梅川 第一期同様に豪華な浮世絵なのですが、人物が二人絡む作品で、 しかも、全身を描く作品が増えます。しかも、女形の作品が増えます。 ただ、この女形が美しいというより、特徴をよく掴んで描いています。 【第三期】
・とら屋虎丸(二代目嵐龍蔵の奴なみ平)
・大童山文五郎の土俵入り 一期・二期と違って、豪華なキララ刷りではない、もっと庶民的な作風が増えます。 画も滑稽な方に向かい、なぜか、左右のバランスが良くなっている感じなのです。 一期と二期の作品は、なぜ、こんな角に寄せるの?って作品が多いです。 【第四期】
・六代目市川団十郎の曾我の五郎時宗 ・三代目市川八百蔵の曾我の十郎祐成 ・市川鰕蔵の工藤左衛門祐経 四期になると、作品の数が激減。写楽は江戸の庶民に飽きられたようです。 能や浄瑠璃も手がけるようになり、連続性、ストーリー性の高い作品になります。 全体を通して思うことは、服から見える指や手足の色気です。
特に、女形の手は、実に色っぽく描かれています。 尚、刷り比べともいうべき同じ作品で、刷られた時期で趣が違う比較展示が行われていました。 また、同じ作品でも保存状態の良し悪しの比較もありました。なかなか楽しかったです。 この後、上野の薮で蕎麦を手繰って、14:15から三時間飲み放題で、 七輪焼の「竈屋」さんへ行って、干物・キノコ・魚貝・肉を焼きで堪能しました。 |
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4期には、世間が写楽に飽きたのでしょうか。私には写楽自身がこの仕事に見切りをつけ始めたと感じられました。元々の能の世界に戻ったのでしょうね。どのみち、その道を継がなければならない血筋だったのでは。才能を一気に開花させて、パッと散らした、まるで桜のような写楽でしたね。
2011/6/1(水) 午後 11:04 [ せいこ ]
色んな見方ができると思います。想像は限りなく膨らむが、タイムマシーンにでも乗って本人に聞かないと真実は、薮の中ですよね。
写楽、実にミステリアスな絵師である事は間違いない!
2011/6/2(木) 午前 9:00 [ Mars_jj_boy ]
いったい写楽は誰なんでしょう?
2011/6/5(日) 午後 10:54 [ 珍太 ]
蔦屋がキーマンなのは、間違いないと思いますね。
しかし、写楽は誰なのか?それは永遠の秘密。だからこそ、人気あるだと思います。
2011/6/6(月) 午前 0:03 [ Mars_jj_boy ]
素敵なレポートですね。
展覧会を訪れたときのことを思い出しました。
TBさせてくださいね!
2011/6/7(火) 午前 9:49
museumさん!どうも。
もう一度行きたくなる感じの写楽展でしす。
2011/6/7(火) 午後 7:40 [ Mars_jj_boy ]