Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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イメージ 1昼は浅草の昼席に行って、夜はかもめ亭にやって来ました。
久しぶりに、増上寺に近い蕎麦屋で、せいろを手繰ってから、
東京タワーを見てから、文化放送メディアホールへ。
ここも、浅草、文化放送と母上同伴です。疲れました。
さて、かもめ亭の一之輔真打披露の会、こんな内容でした。
 
 
 
 
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1.夏泥/朝呂久
昼の浅草で、喰い付きに出てきた甚語楼くんが『夏泥』をやったのですが、
それと比べると歴然なのですが、朝呂久くんの語るリズムが、この『夏泥』に合わないのです。
と、言うか、朝呂久くんのリズムは、毎度同じなんですよね。
師匠である一朝さんの硬い噺の口調なのです。
もう少し幅があるといいと思います。できる子なので研究して欲しいです。
この後で師匠がやった、『天災』みたいな口調の『夏泥』なんですよね。
 
 
 
 
2.天災/一朝
今日も、一朝懸命なお喋りでした。一朝師匠の『天災』は今年二回目ですね。
隠居に言われて、紅屋の隠居に会いに行くところから、江戸っ子らしいです。
徐々に、紅羅坊名丸先生に懐柔されて行く八五郎の様子が見事です。
稲荷町の師匠のように、“テンセイ”を振り回す!!と、やってくれます。

 
 
 
3.明るい選挙/木久扇
これは、落語ではありません。漫談風の小咄入り身上話です。
でも、カミカミの下手な落語を聴かせられるよりは、これの方がますです。
木久扇が、三木助師匠に入門して師匠がすぐ癌で亡くなって、
まだ見習いの自分を稲荷町の正蔵師匠が引き受けてくれて、
そして、立川談志がよく稲荷町の師匠の家に来ていて、
直の兄弟子ではないけど、選挙の手伝いをさせられて、
そんな噺を、稲荷町の正蔵師匠のエピソードを中心に語りました。

一番、可笑しいのは、正蔵師匠がある日バスケットの試合をテレビで見てて、
木久扇師匠が、おつかいから帰って、テレビに向かって「誰か教えてやらねぇーのかい」
と、独り言いっている正蔵師匠を見たもんだから、「師匠! どうかしましたか?」と訊ねると、
「おう!木久蔵か、いやなぁ、このランニング着たあんちゃん達がよ、
知らねぇーんだよ、網の底が抜けてるの!! 落ちちゃ拾って入れようとすんだけど。」
師匠は、面白いバスケットの見方をなさるんだなぁーと思ったそうです。

一方、立川談志が参議院の選挙に全国区で出た時に、
選挙の道具一式/選挙カーだの選挙事務所だのは、
盟友・石原慎太郎から全部借りた談志師匠でしたが、
流石に、人までは貸してもらえないので、
弟子と弟弟子を集めて働かせた。

そんな弟分の中に、木久扇師匠も選抜されたそうです。
まったく一門は違うのに、稲荷町の師匠の家に、
何かあると出入りしていた談志師匠。
当然、顔見知りで会話することもある程度の仲の木久扇師匠に、
「よう!木久ちゃん、選挙手伝うよなぁ!?」と言う談志師匠。
まさか、嫌とは言えなくて、仕方なく手伝ったそうです。

当時の談志師匠の選挙のスローガンが「下町に伝統を」
選挙カーで、このスローガンを弟子や弟弟子が下町で連呼すると、
「流石に、もう電灯は点いてるよ!」と返事されたそうです。
で、あんまり訴える事がないから、
談志師匠が後半は漫談か小咄をやったそうです。

それが、タダで聴けて面白いから、笑いながら大衆が、
ゾロゾロ付いて来るので、非常に困ったそうです。
そんな選挙中の談志の小咄で木久扇師匠のお気に入りが、

ある人が橋の上を、小さい犬、ダックスフンドみたいに、
足が短くて、しっぽが無くて白いゴツゴツした犬を連れて散歩していたら、
反対側から、もの凄く凶暴そうなドーベルマンを連れた人が通りかかった。
橋の中央で二匹が出くわして、二匹とも興奮している。
両方の飼い主が必死でいさめたけど、結局、噛み付き合う大喧嘩に成った。
そして、ドーベルマンの方が小さい犬に散々噛み付かれて血まみれになり、
キャンキャン泣いて逃げて行った。

これを見ていた野次馬が、「強いですね、お宅の犬。何て種類の犬ですか?」
と、訊いたんで、飼い主が答えた「こいつ? こいつはね、
尻尾切られて白くペンキで塗られる前は、ワニやってたんだよ」

こんなジョークや漫談をやるから、人が居れば大人気だったけど、
必ずしも人が居ない、そんな下町の田舎もあるそうで、
そんな所に選挙カーが行くと、弟子や弟弟子達が、
手を抜いてスローガン言うのをサボるんだそうです。
するってぇーと、談志師匠が「あっこに、婆が二人居るじゃねぇーか!
あんな婆でも、二票ころがってるんだ、声かけてこい“かえる!”」
とか言って指示するんだけど、これが全部マイクに入っていて、
外の人に筒抜けだもんだから、馬風師匠は随分、オバ様方に嫌われたそうです。

最後に、談志師匠の最近の思い出を、1つ語った木久扇師匠。
それは「馬場のぼる氏を偲ぶ会」での事。
ああ見えて木久扇師匠は、絵の心得がありまして、
黄桜のカッパで有名な清水崑先生に師事して絵を学んでいて、
漫画協会の会員にもなっています。

そんな関係で、仲が良かった馬場先生が亡くなったので、
その偲ぶ会へ行って、年の近い松本零士やさいとうたかをと、
話に花が咲いて、ワイワイやっていたら…
そこに立川談志が遅れて、やって来たんだそうです、汚い格好で。

すると、いきなり談志が「おい、木久ちゃん会費取られて銭が無くなったんだ、
帰りのタクシー代と、飯食って帰る銭を二万円貸してくれねぇーかなぁ」
と、耳元で言うんだそうです。 そこで、すぐ財布から二万円出しても良かったけど、
ここはプリンスホテルだから、まず、その二万円をピン札で一万円一枚と千円札十枚に、
フロントに頼んで両替して、それをプリンスの封筒に入れて持ってこさせた。
そして、これを談志に「兄さん、調べてください、二万円」と言って渡したそうです。
受け取った談志が「木久ちゃん、今、寄席は何処に出てんの?」と言うから、
「はい、浅草の昼席、14時から15時まで居ますよ」と答えたそうです。

当然、談志が翌日二万円返しに来るに違いないと思っていたら、
14時50分になっても、現れないのです。おかしい?と思っていると、
前座が、「木久扇師匠、談志師匠から事務室に電話です?」と言うので、
電話に出てみると、「木久ちゃん? 俺、昨日借りた二万円、返さない事にした」
「えっ!兄さん困るよ、なぜ、返してくれないの?」と言うと、
「これには、二つ理由がある。 まず、1つ、俺が返さなねぇーと、
お前がこの話をマクラなんかで、面白可笑しく喋るネタにできる。
そして何よりこれが決定的な理由なんだけど、俺が得をする。
そんな訳で、二万円返さないから、悪く思うな!」そう言って電話は切られたそうです。

以来、談志師匠は会っても二万円返してくれぬまんま、あの世へ行ってしまったそうです。
だから、談志師匠の訃報を最初に聞いた時、悲しくはならなかったけど、
二万円は、もう返らないんだ!と、少し悔しかったそうです。
 
 
 
 
4.口上
私は、三人だけの口上って、初めてみました。
これをやるぐらいなら、新文芸座みたいに、
鼎談にしたら?と思いましたね。
あれですよ、一朝師匠が司会も務める口上ですよ。
賑やかしに、朝呂久くんも並べてやれば?と思ったぐらいです。
 
 
 
 
5.粋曲/笹木美さえ
口上の後、一之輔くんが着替える場繋ぎに登場しました。
端唄1つと、都々逸を3つやって、15分繋ぎましたが、
もう少し聴きたい!と思う声でした。
 
 
 
6.千両みかん/一之輔
数日に前に、喜多八師匠の『千両みかん』を聴いたばかりで、
今度は、一之輔で聴きました。かなり違う雰囲気でした。
喜多八師匠のは、若旦那の純粋すぎるアホぶりと、
テン張った番頭の奇妙な行動が、半々な感じで融合していましたが、
一之輔のは、番頭さん目線がやや強いのです。
それぞれ面白いんですけどね。私の好みは喜多八師匠の方かな?

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閉じる コメント(8)

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暑い中を凄いですね。

2012/8/1(水) 午後 6:38 [ 珍太 ] 返信する

暑い時は、寄席やホールで落語が一番です。涼しく笑って最高です。

2012/8/1(水) 午後 7:46 [ Mars_jj_boy ] 返信する

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下手糞なお品書きですねぇ。
なんでもっと下手でもいいからちゃんとした判りやすい字で書かないんでしょうか?
この字を書いた人は、これでいいとでも思ってるんでしょうか・・・だとしたら、小言を云う師匠がいなくてはいけません。じゃなかったら、落語と云う文化がどんどん薄っぺらになります。

さっき無理やりに病院へ連行されて、170-100の高血圧と、右顔面の末梢神経麻痺と診断されてしまい、これから鬱陶しい病院通いを強いられる事になりました。酒飲んでポックリ死ねれば本望だと思っている私の事を判ってない連中が私の周りにいるんでイライラします。

高血圧を下げるにはどうしたらいい? と質問したら・・・酒をやめろと云われて、既に25度の焼酎を500cc飲んでいた泣き上戸の私は、診断した先生の前で泣いてしまいました。今の日本には酒飲んで死ぬ権利は無いのかっ!

2012/8/2(木) 午後 5:09 藪井竹庵 返信する

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木久扇師匠の語る、先代正蔵師匠と談志師匠のエピソード、可笑しいです。正蔵師匠は、どうしてこんなに愉快なエピソードがあるんでしょうね〜。お弟子すじでなくても寄席などで今も語られていますよね。

2012/8/2(木) 午後 9:37 [ 水樹ねこ ] 返信する

薮さん、健康には気を付けて下さい。高血圧だと、お酒は毒と言われますね。
でも、止められないのも分かります。

2012/8/3(金) 午前 1:04 [ Mars_jj_boy ] 返信する

語られてます、稲荷町の正蔵師匠のエピソード。餅のカビの話が有名ですね。

2012/8/3(金) 午前 1:10 [ Mars_jj_boy ] 返信する

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談志師匠って長嶋茂雄なみにエピソードがたくさんある方なんですね。みんなどこかで一度は迷惑受けてるのに、なぜか愛されてる。やっぱヒーローでしょう。談志にお金を貸した、というだけで木久扇師匠を尊敬しちゃます。

2012/8/3(金) 午後 1:07 [ せいこ ] 返信する

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談志師匠は確信犯ですが、長嶋は天然ですよね。
その天然って意味でしたら、稲荷町の正蔵師匠の方ですね。

2012/8/3(金) 午後 3:14 [ Mars_jj_boy ] 返信する

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