Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

本と映画

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イメージ 1中村勘九郎の襲名興業のファイナルとして、ACTシアターでの赤坂歌舞伎が、
亡き父、勘三郎丈のプロデュースで進められていました。
勘三郎が昨年急死し、どうなるのか?!と、思ったのですが、
逆に勘三郎追悼の意も込めて、演目が「乳房榎」に決りました。
コクーンでやったのを、勘三郎で見ていますが、
さて、勘九郎が、どれだけ父に近付けるか?!楽しみに観ました。
 
圓朝作で、落語ファンにもお馴染みの『乳房榎』。
基本的にストーリーは同じで、2時間半のお芝居で、
四幕、八場という舞台替えにも見所満載でした。
勘九郎が、菱川重信/下男・正助/蟒(うわばみ)三次の一人三役で、
七之助が、重信の妻・お関、そして、仇役ですね、
弟子でありながら間男をして重信を殺す、磯貝浪江に中村獅堂。
更に、多分これを勘三郎がやるはずだった、松井三郎に中村亀蔵でした。

勘三郎がやっていた渋谷コクーンの歌舞伎を踏襲している“あの”スタイルで、
ギリギリまで現代人に分かりやすいセリフと、映画・ドラマのような高速展開!!
そうでありながらも、歌舞伎の様式美を失わないように演じられました。
(談志師匠の落語との共通点だと私は強く感じます)
また、重鎮が出ないので、演者がノビノビ演じています。

一方、各論でいうと、蟒三次だけが圓朝のオリジナルに無いキャラクターで、
浪江の古い悪仲間、浪江の過去を知る人物として登場します。
ACTシアターには、花道がないので、通路をそれに見立てて利用して、
下手のドアに「揚幕もどき」が用意されていました。
また、場面を転換するのに、大道具さんが幕内で奮戦している最中、
この通路での芝居で繋ぐなど、歌舞伎らしい演出法はそのままです。
ちょうど、武田鉄也さんが観に来てて、TBSだけに金八先生が居るぞ!
ってんで、花道からいじられてましたね。そして、受けておりました。

あと、花柳流のどなたかから差し入れされたのか?
赤坂名物のオカキ、柿山のオカキが舞台に持ち込まれてて、
居酒屋で、浪江と三次が再会する場面で、食べてました。
柿山の“はなやなぎ”とか言って、柿山に“はなやなぎ”なんてないのに…

イメージ 2全体の感想としては、なんと言っても山場である十二社の瀧ですね。
実際の瀧を、舞台にこしらえるあたりが、中村屋です。
また、勘九郎が見せる早代わり!!これも見事でした。
下男・正助を、蟒三次が殺そうとして、幽霊になった菱川重信が助けるという場面です。
一人三役で、これを早代わりして見せるんですけど、拍手喝采の名演でした。
親父さんのいいところを受け継いでますね、兄弟で。
勘太郎時代に、『文七元結』の文七役を見て以来ですが、
勘九郎になって、芸の裾野が広がって、ドッシリしたなぁーと思います。

久しぶりに見た歌舞伎でしたが、大満足の二時間半。
これで、1万1千5百円は、安い!!と、思いました。
このスタイルの歌舞伎を観た談志が、共鳴したのも分かるように思います。
 
 
P.S. それにしても白塗りで赤い目張りを入れた獅堂くん、
物凄くデーモン小暮閣下に似ていました。

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右下のこの写真、情報誌で見たばかりでした。「すごい迫力だなあ」としばし見とれて想像してました。そっかあ、これをご覧になったんですね。趣味が幅広いですね。

2013/3/22(金) 午前 11:05 [ せいこ ]

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せいこさん!これは、かなり落語に近い趣味だと思います。
特に、中村屋が始めた渋谷のコクーン歌舞伎は、
歌舞伎と落語の中間みたいな存在です。

亡くなった勘三郎は、落語を歌舞伎にするのが上手でしたね。
「三軒長屋もやりたい!」と、言っていたらしい。
談春が、三軒長屋のマクラで話しておりました。

2013/3/22(金) 午前 11:55 [ Mars_jj_boy ]

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この舞台のこと、宣伝だったかドキュメンタリー番組だったかで
ちらっと見み聞きかじりました。
勘九郎さん、お父さんみたいなスター的オーラがもっとでてくるともっともっとよくなる感じしますね。期待大です。

2013/3/23(土) 午後 1:17 まのじ

父親を早く亡くして後ろ楯がないので、これから20〜30年は苦労の日々だと思います。
勘三郎のような個性は感じませんが、明るく元気な30代で、今時珍しい役者だと思います。芸に謙虚です。

2013/3/23(土) 午後 1:45 [ Mars_jj_boy ]

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お父さんが好きだった演目を受け継いでの襲名披露とのこと。立ち回りでびしょぬれのなか、立てつづけの早替りに目を見張った滝の場面が特に印象的でした。赤ん坊が救われる場面であったこともあるのですが、勘九郎さんのがんばりに胸打たれました。そして、これだけの早替りはチームワークがないとできないことだと思いますので、周りの盛りたても大きいのでしょうね。

2013/3/24(日) 午後 9:51 [ 水樹ねこ ]

全く怪談ってイメージがない芝居ですよね。圓朝が観たらどう思うやら?とは思います。

私は個人的に、控え目に演じる七之助が気になりました。もっと目立っていいと思うのに。

2013/3/24(日) 午後 10:12 [ Mars_jj_boy ]

とっても興味深い記事、読ませていただきました。
落語はほとんど聴いたことがないのですが、
どんな風になるのか、聴いてみたいです。
のびのびと演じられていた、まさにそうですね、
私もそう思いました。パンフに勘九郎さんは早変わりについて、
「私は全然大変じゃないんです、皆さんが大変なんです。」と
書かれていましたが、どんな舞台裏があるのか見てみたいです。
滝のところは素晴らしかったですね!

2013/3/24(日) 午後 10:14 ANA787

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ANA787様
落語の方が怪談らしいというのか、かなりおどろおどろしく演じられます。
特に、圓生師匠の音源は、これぞ怪談!って感じですね。
勘九郎の早代わりは、どんどん加速して良かったですね。
先の猿之助の「義経千本桜」にはかなわないと思いますが、
それでも、なかなか凄かった!!

2013/3/25(月) 午前 9:15 [ Mars_jj_boy ]

写真を拡大してみたんですが、凄い迫力ですね。
滝に打たれているのでしょうか?

以前浅草の浅草寺裏にあります團十郎の銅像を投稿したことがあります。
長い刀を差してみえをきっているとても迫力のある像でした。

2013/3/26(火) 午前 10:10 エキ

瀧に打たれています。舞台では、上手の奥に瀧がセッティングされるので、細かい表情までは見えなかったけど、
この瀧のセットだけでも見る価値アリだと思います。

團十郎の像は、現物をまだ見た事がありません。迫力を実感する為に見てみたい!!

2013/3/26(火) 午前 11:14 [ Mars_jj_boy ]


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