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相変わらず超満員の日本橋亭でした。座布団席が、60席。椅子席が77席在ったように思います。 そして、例年通り比較的若い女子率が高くて、三三・一之輔の人気を感じる会でした。 オープニングは、六人が揃ってジャンケンをしての順番決め。前売りではなく、当日精算だから、たまさんが若干の空席に敏感に反応。 三三師匠から、流石、上方!銭に厳しいですねと、ややたしなめる感じで言われてしまう、たまさん。 そして、大方の予想通り!!ジャンケンに弱い兼好師匠が、今回も負けてトリに成りました。 この兼好師匠のトリが後々面白い展開を招くのでした。まぁ、三年連続兼好さんのトリが決まった大日本橋亭落語祭・初日はこんな内容でした。 ・道具や … 柳家三三 ・悋気の独楽 … 春風亭一之輔 ・蒟蒻問答 … 三遊亭遊馬 ・神崎与五郎 … 旭堂南湖 お仲入り ・欠伸の稽古 … 笑福亭たま ・看板のピン … 三遊亭兼好 1.道具や/三三 弟子の小かじさんに教えたりもすると思われる「道具や」を、士農工商の身分制度からマクラを振って入りました。 与太郎も、叔父さんも、オーソドックスだけど、与太郎の独り言がなんとなく、志らく師匠を思わせる厭世感がありました。 また、道具やに来る客が、それぞれ少しずつ個性があります。与太郎も、それに合わせて中国人の爆買いへの対応に成ったりします。 サゲは「相田みつをの偽物の掛け軸」→「下手だっていいじゃないかぁ、正蔵だもの」が一番受けましたね。このフレーズは初めて聞いたと思います。 2.悋気の独楽/一之輔 マクラでは、お子さんのわんぱく相撲の父兄の世話係り兼、コーチを務めた話から入りました。 ちょうど、落語会の前に友人三人と磯丸水産で食事をしましたが、そこで、落語家は、家族の話をマクラで振る派と、一切そこには触れない派があるって話をしてて、 三三師匠は、まず、家族の話題をマクラでは振りませんが、一之輔師匠は、頻繁に三人の子供たちや、奥様の話題をマクラで喋りますよね。 そんな息子さんの話題から、ベッキー事件をイジリ焼餅に絡めて、「焼餅は遠火で焼けよ、焼く人の胸も焦がさず、味わいもよし」 と、言うべきを、わざと「焼餅は遠火で焼けよ、焼く人の胸も焦がさず、中の目もピン!」 と、兼好師匠の「看板のピン」のサゲを、たまさんが出番決めで、ついうっかり喋ってしまったのに掛けて、一之輔師匠も、さりげなく「看板のピン」のサゲを入れて来ました。 一之輔師匠の定吉が、いいですね。大人をよく観察していますよ。半端なく大人を小馬鹿にしています。一之輔らしさの薫る一席でした。 3.蒟蒻問答/遊馬 トリを取るなら、この「蒟蒻問答」か、次の「神崎与五郎」なんでしょうが、この会は、ネタ出しの会なのに、出番は必ずジャンケンです。 遊馬師匠も、いじりました「看板のピン」。安中に引っ込んで蒟蒻屋に成った六兵衛さんの通り名を「看板のピンの六兵衛」にしました。 持ち時間に入れる為に、八五郎が坊主に成った後の権助とのエピソードは割愛されましたが、問答は表情豊かにたっぷりでした。 4.神崎与五郎/南湖 開口一番「南湖さん!先日の高座、良かったわよぉ〜講談風で…」と、贔屓に褒められた話から入る南湖先生。 忠臣蔵、松の廊下の解説から、浅野内匠頭の辞世の歌 風誘う花よりもなお我はまた、春の名残を如何にとやせん これに、「看板のピン」を放り込んで来る南湖さん。風誘う花よりもなお我はまた、盆を開けると中もまたピン ここで、ドカンと受けて割と淡々と松の廊下刃傷から内匠頭切腹までを説明し、神崎与五郎が牛五郎に詫状を書くまでを読んで続きは明日にして、上手く切れ場にしました。 6.欠伸の稽古/たま チャレンジャーですね、たまさん。あえて文枝会長の不倫ネタを真っ向からイジリつつ、兵庫県・神戸の新開地に寄席を新設する話題を、 かなり細かい条件を解説しながら、如何に繁昌亭に続く寄席2号店を立ち上げるのが難しいかを力説しました。 この裏には、文枝会長の人間国宝になる為の布石ではないのか?!とまで言うたまさんは、アンチ文枝なんかな?そうでもないのか? この寄席小屋を作る話に、「看板のピン」を挟んで、落ちをバラしたのは失敗だったかも?と触れてそんな生々しいマクラから、「欠伸の稽古」へ。 「欠伸の稽古」のたまさん版は、浄瑠璃、踊り、拳法と続く展開が、あまりに浄瑠璃・踊り・拳法が本格的で習う側が全て尻込みします。 ここまでで、一番受けいましたよ。笑いました。特に、浄瑠璃の欠伸は良かったと思います。 7.看板のピン/兼好 どんな風に兼好師匠が、「看板のピン」のサゲを変えるのか?注目が集まる中、讀賣の選手が野球賭博をやったニュースや、 スポーツ選手の薬物問題を絡めながらマクラを進めて、「看板のピン」へと入る兼好師匠。 上手かった!「看板のピン」をやりに行った建具屋の半公がやっている博打場が、チョボイチではなく、丁半をやっています。 だから、看板のピンを見せても「丁!」「半!」と目は割れて、焦る主人公。 そして、引退した親分の手口を半公に説明すると、親分の技を聞いたダケで半公がやって見せます。 そこで、「半公は、器用だ聞いただけで、親分そっくりにできる!!」。「干物箱」のサゲが、「看板のピン」に早変わりです。 8.IPPONグランプリ 松本人志の人気番組、IPPONグランプリのパロディが、本日の大喜利でした。 第1問 ◆車ヘンで新しい漢字を作りなさい。 三三「車ヘンに白黒でパトカー」 遊馬「車ヘンに赤で消防車」 兼好「車ヘンに赤で郵便局の車」 南湖「車ヘンに赤で赤帽」 一之輔「車ヘンに赤でコカコーラの車」 兼好「車ヘンに曲で、車エビ」 一之輔「車ヘンに失恋で寅さん」 南湖「車ヘンに火で火の車」 三三「車に斜に傾いた車でレッカー車」 遊馬「車ヘンに世田谷区でメルセデス」 兼好「車ヘンに足立区で盗難車」 一之輔「車ヘンに荒川区で車上荒らし」 南湖「車ヘンに西成区で暴動」 ここで、MCたまさんから、もう車ヘン関係無く成っている!とクレームが付いて回答の方向性を修正。 三三「車ヘンに文左衛門で、当たり屋」 遊馬「車ヘンに人が沢山でインドのバス」 一之輔「車の上で20歳が暴れると書いて沖縄県の成人式」 南湖「車ヘンが遠い彼方に飛んで行き高飛車」 三三「悪が二つ車をサンドイッチ、箱乗」 兼好「車ヘンに木久蔵でポンコツ」 三三「車ヘンに舛添で湯河原・別荘・公用車」 一之輔「車ヘンに歌丸で車椅子、歌丸の文字が横になると霊柩車」 この問題は、失恋・寅さんと世田谷区・メルセデスが私は気に入りました。 そして、私が回答するなら「車ヘンに飛で、反対俥」かな? 第2問 ◆文枝師匠の裸の写真に吹き出しが付いている。さて、何と言っているでしょうか? 遊馬「ワテ、意外と乳首ピンクでしょう?」 兼好「前座さん、着替えるよ!」 一之輔「この部屋、寒ないかぁ?」 南湖「裸一貫からやり直します!」 一之輔「新幹線の時間は?新大阪7時?今は、六時五十分やて、服着てたら間に合うかい!!」 一之輔「車ヘンに文枝で、マジックミラー号て回答したんは誰?」 三三「ほな稽古始めましょうか?」 一之輔「アホには見えん服やねんでぇ」(裸の王様風にボケ) 三三「(文枝師匠の写真の下腹部を触りながら)珍なるものは、何かあるか?」道具やのセリフに掛けて受ける この愛人にリークされた文枝師匠の写真は、ホワイトボードいっぱいに拡大されていました。 第3問 ◇落語会で戒めやジンクスとして使われている諺を答えなさい 三三「前座急げ!(善は急げ)」 兼好「石巻にも三三」 南湖「大須演芸場あるある、二階から猫のションベン」 遊馬「石野真子とも三三」 三三「(馬耳東風)に掛けて、馬風湯治」 一之輔「馬風の威をかる圓歌」 三三「馬の耳に念仏の反意語、歌丸の耳に念仏」 兼好「圓楽党の両国寄席です、やりくり大変客八人」 最後の兼好さんのが、今日一の回答かな? 明日も大日本橋亭落語祭は、二日目が開催されます、明日も行くぞ!! |
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女子率、高い・・っていうか、半分以上女子でしたね。
たまさんに限らず、上方の噺家さんたち、文枝さんのこといじりますね〜。
あの件や神戸寄席があってもなくても、人間国宝、ないと思うけどなぁ・・・。
2016/5/3(火) 午後 6:35
小三治師匠の次は上方からの噂に惑わされて、なる気が芽生えた感じですよね。
だから、本人はもしかして?の活動ですよ。あと、間違っても文珍師匠にはなって欲しくないと言う意地もあるでしょうね。
新開地の寄席の難しいところは、現在の繁昌亭と同じルールで借りるのが基本線ですからね。
土地は無償で借りて、建屋を新開地の土地提供側が建てて、上方落語協会に貸すスタイルなんでしょうね。
黒字で続けられるのか?落語家の数は、東京の半分ですが、ファンの数は首都圏の1/10以下だと思います。
だから、上方から首都圏に出稼ぎに来るのが正解やと私は思います。
2016/5/3(火) 午後 7:01 [ Mars_jj_boy ]