Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

全体表示

[ リスト ]

柳家三三師匠が、三遊亭白鳥作「流れの豚次傳」を演じる会も、4回目を迎えました。
ここで、客席に異変が… この公演は月1回の10回連続公演。公演座席の約半数を、
前半五回、後半5回の通し券として販売し完売しています。(抽選するらいの応募あり)
更に、2ヶ月前売出の残りの座席も毎回完売しているのに、パラパラと空席が目に付くのです。

つまり、「流れの豚次傳」を3回聴いてみたけど… もっと魅力的に感じる会があるからと、
こちらには来ず、他の会をチョイスした三三ファンの皆さんが現れたのでは?と思います。
私は、白鳥師匠の根多卸しの会で、「流れの豚次傳」を全話聴いているし、
白鳥師匠以外の真打の皆さんが演じる「流れの豚次傳」も比較的多く聴いております。
そんな「流れの豚次傳」。この一番の山場が、第三話「流山の決闘」第四話「雨のベルダイユ」
そして、第五話「天王寺代官斬り」の三話だと思うのに…
あるお方も仰っておりました。「ナンセンスの極み=白鳥ギャグを活き活きと演じる三三師匠」
この面白さを理解できない三三ファンは、私も真の三三ファンではないと感じてしまいます。

そんな三三づくし、今回は、このような内容でした。
イメージ 1








1.幇間腹/緑君
偶然、緑君さんを二日連続で聴きました。しかも、幇間根多の連続。マクラは全く同じ。
幇間はお壇には逆らえない!!という定番のマクラだったので、また『鰻の幇間』?と思ったのだが…
この日は、『幇間腹』でした。この日も幇間・一八は、普通モードから幇間モードにスイッチが入ります。
茶屋の女将の前では普通の一八ですが、一度、若旦那の面前に出ると、幇間スイッチがONになります。
このON/OFF加減を、いい感じのやり過ぎない感じで演じる緑君さんでした。


2.ろくろっ首/三三
最近よく掴みのマクラで使っている引退した加藤一二三九段の「一二三」。これが有名に成ったおかげで、
「三三」を「一二三」と地方だと読み間違うと言うのだが、寄席文字じゃありえないと思ったが…



明朝体の普通のロゴだとありえるかも?と思っている今日このごろです。
緑君さんが藤井聡太四段に似ている話題を自己紹介でした後だったので、この説明凄く笑いに成りました。


さて、本編の『ろくろっ首』。何度も聴いている、比較的三三師匠、お気に入りの根多です。
主人公は、与太郎ではなく松公:バカ松の松公が主人公で演じます。

「御嫁さんが欲しい!!」と叔父さんに告白する松公。兄夫婦を見て“家族持ちの幸せ”に気付き、
これに物凄く憧れる松公が実に、いじらしく可愛い。三三ワールド全開です。
この松公を御す叔父さんの姿が、実にクールと言うか強烈に上からなのが落語として面白い。

そして、ろくろっ首になる女房=良家のお嬢様との初夜。ここで伸びる首を目で追う松公。
一瞬、楽しそうな顔をしてから「伸びたぁ〜!!」と叫んで逃げ出すのが小三治流ですね。
ただ、毎回思うのは、婿養子を放棄して逃げ帰った松公に叔父さんが寛大なのです。
他の演者は、もっと叔父さんが困り果てる様子を見せるのだが、意外に三三師匠のはアッサリです。


3.雨のベルサイユ/三三
マクラでは、宝塚について触れます。この第四話は「ベルサイユの薔薇」がテーマでもあり、
白鳥師匠が神田伯山(広沢虎造)風の「次郎長傳」一色では、女性ファン受けしない!!
そんな発想から白鳥師匠なりに、宝塚リサーチした結果、この噺が生まれております。
そんな白鳥流の宝塚像と、三三師匠が兄弟子であり大の宝塚ファンだった喜多八師匠。
昨年亡くなったこの師匠と宝塚の話も、この宝塚を説明するマクラでは紹介されました。

喜多八師匠と宝塚

二つ目に成ってまもない三三師匠。いきなり電話で喜多八師匠から呼び出されます。
「三三、明日昼空いてるか?」、「ハイ、大丈夫です。」「なら、12時ときわ台駅に来い!!」「分かりました!!」
そう東武東上線です。着物をバックに詰めて、10分前にときわ台駅で待っていると、喜多八師匠手ぶらで登場。


「?????」
「付いて来い」


そう言った喜多八さんは、てくてく歩き何処かへ向かう。訳が分からず同行する三三さん。
『落語会の助っ人じゃないの?』不安な気持ちが芽生えつつ、10分程度歩いて普通の民家に到着。

「どうも、○○さん。今日はお世話になります」
『凄い!喜多八兄さん。自宅に呼ばれて御座敷高座!!』と三三師匠が思っていると…
明らかに、リビングルームに通されて、「お前も適当な席に座れ!!」と喜多八師匠に言われる。
バックを置いて着席すると、「おひとつ」と、その家のご主人、推定年齢70歳にビールを薦められる。


乾杯!!


ビールを飲み始めると、ご主人がやわらリモコンを操作。大画面のテレビに宝塚のDVDが上映される。
食い入るように画面に集中し始める二人。『何んなの?』と、未だに理解できていない三三師匠。
それでも、二人は映像に集中!!三三さん、独り置いてきぼりにされて二時間が経過する。

「長居しても、○○さんにご迷惑だから行くぞ、三三」
喜多八師匠の一言で、この民家から撤収。来た道をときわ台に向かって戻る二人。
キャリーバックを押しながら、『何だ、コレ???』と悩む三三師匠。
駅に付くと、「今日は御苦労さん、またネ」と言って駐輪場の方に姿を消す喜多八師匠。
『嘘だろう、ご苦労さんって、何もしてねぇーし、意味不明!!』そう思いながら帰る三三師匠。

喜多八師匠らしいと言うか、「三三、宝塚のビデオ鑑賞会をするんだが来るか?」と誘うのが普通なのに、
この部分がまずカット。いきなり「暇か?ときわ台に来い」で初めてしまっている。
更に、行きの道すがら説明すればいいのに、それも無し。更に更に放映中!!
ここで説明したらいいのに、喜多八師匠も友人推定70歳もビデオに夢中で無言になる!!
それどころか、上映中に三三師匠が「あのー」っと問い掛けると、「観てる最中だろう、黙れ!」と静止される。
これがトラウマに成ったわけではないが、三三師匠自身、宝塚には全く興味がないらしい。

一方、白鳥流の宝塚分析を語る三三師匠。それは、宝塚はトップスターが定年で引退するシステムで新陳代謝している。
これは落語会にも取り入れて欲しいと言うもの。金馬、川柳、馬風、小三治、なんだったらさん喬・権太楼くらいが、
全員羽を背中に付けて、鈴本のエスカレーターでフィナーレのショーをやる。BGMは川柳師匠の軍歌。
これは、白鳥師匠もよく言ってました。
そんなマクラから、あらすじを。特にこの第四話と関連深い第二話「上野掛取動物園」を中心に前振りする三三師匠。

細かい白鳥ギャグを活き活きと演じる三三師匠。先の「流山の決闘」でもそれを感じましたが、
今回は更に活き活き度アップしていて、特に豚だから→ミミガー→「マルべル堂のブロマイド」への展開。
ミミガーから「ミミファン」へと移行して、日吉ミミ、ミミ萩原、そして柳家ミミと三段落ちへと持って行く、
白鳥師匠らしいくすぐりを、三三師匠が楽しそうに演じる姿が、このシリーズの一番の魅力。
白鳥的な駄洒落。例えば、マリー・アントワネットが飼っていた猫、その血を引く末裔。
この猫の名前が“マリー”。だから、「マリー、あんたはねっこ」

また、壮大な仕込みと言うか、圓朝にも負けないくらいの絡み合う因縁!!
白鳥師匠を「確かにこの人は圓朝直系!!」と、思ってしまう一面でもあるのですが、
この第四話のサゲに向かう仕込みが、第二話の上野掛取で巧妙に行われているんですよね。
アライグマのオスカルが、プロレス好き。よって格闘技に精通していてベルサイユ動物園では、
悪役猫のマリーの用心棒になっている。しかも、好きなレスラーが“アンドレ・ザ・ジャイアント”
このアンドレと言う名で、密かに恋心を燃やす豚次を呼んでいた。だから、
ラストシーンで、オスカルが瀕死の状態で豚次に向かって「アンドレ!君を愛しているよ」と叫ぶ。
更に、瀕死のオスカルを、豚次は、お腹のぜい肉脂肪で止血するのだが、この行為を観た動物たちが、
口々に言った「Lサイズの腹!!」。 その後この話は「エルはら」と呼ばれ後世に語り継がれたのだった。
「ベルサイユの薔薇」に「Lサイズの腹」を掛けて下げる辺りは、実に白鳥師匠らしいと思います。

ただ、豚、動物に詳しい人はご存知だと思いますが、豚は決して贅肉の多い動物ではありません。
体脂肪率も低く、豚=でぶのイメージが生んだ嘘のようです。そこまでは調べないのも白鳥師匠の魅力ですけどね。

さて、次回、三三ずくしは9/5です。豚次傳は第五話「天王寺代官斬り」です。
この噺は、今後の後半五話で、豚次が追われる立場になる発端の物語であり、
象の政五郎兄貴の兄弟分が、豚次と深く深く関わって、物語の新展開のキーマンになります。

閉じる コメント(6)

顔アイコン

ろくろっ首。
1961年11月7日本牧亭での古今亭朝太の会でのものが実に斬新で面白かった。もう50年以上前のことなので詳細は覚えていないのだが、逃げ帰ってきた与太郎におじさんが、「そんなこと言ったって、おまえもう。。。」と言いにくそうに言うと、与太郎は何のことだかわからない。それで与太郎の耳に内緒で「XXYYZZ。。。」というと、与太郎は目を丸くしてうれしそうに片手を広げ、「うん、こんだけ」。
そういうのは初めてだったので会場大爆笑。
実に思い出に残る美濃部強次の高座でした。(志ん朝になる前です。)
それから喜多八師の宝塚、別名きたな塚での円朝祭の姿は忘れられませんね。
喜多八師にカミサンが訊いたのですが、宝塚通いはやはり女性がどういうものに興味を持つかを探るためでもあったようです。

2017/8/15(火) 午後 4:40 憲坊法師

朝太の「ろくろっ首」は56年前になりますね、私が生まれた昭和36年です。
XYZはフランク永井ですね。西銀座駅前は、その三年前のヒット曲。

きたな塚は、わざわざ歌は別録りでスタジオ録音。当日は口パクだったと、後日のマクラで聞きました。

2017/8/15(火) 午後 5:00 [ Mars_jj_boy ]

顔アイコン

この日の第4話、たいそう愉しかったです♪
普段見られないテンション?の三三さんが観られるのも楽しみのひとつ。
抽選で当たった席が前過ぎなくて良かったとチラと思いはしますが(笑)
後半も抽選当たりましたので頑張って通いますよー!!

2017/8/15(火) 午後 7:22 [ あゆぽん ]

私は、毎月1日に買いに走って、桟敷を取っています。三三師匠、凄く活き活きしていますよね。

そうそう、初めて「ろくろっ首」の出囃子が端唄・縁かいな!でしたね。生のお囃子さんの価値が初めて発揮されました。

2017/8/15(火) 午後 8:10 [ Mars_jj_boy ]

顔アイコン

Marsさんのお好みと思われるあの席が当たったの?
いやー、毎月頑張って買っているのよね、と思っていました。

翌日は鈴本の喬太郎さんの芝居でキレキレの「磯の鮑」。
そのギャップも楽しかったりする三三ファンです(笑)

三三さんの独演会は出囃子も楽しみです♪

2017/8/16(水) 午前 1:27 [ あゆぽん ]

「雨のベルサイユ」の際の出囃子は、静岡の代表曲「ちゃっきり節」でしたね。
これも、唄付きだったから、生の甲斐がありました!!

2017/8/16(水) 午前 11:21 [ Mars_jj_boy ]

開く トラックバック(1)


.
Mars_jj_boy
Mars_jj_boy
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事