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広くお気に入りの二つ目さんを探すのに一番てっとり早い会だと思われる「朝日いつかは名人会」。
個人的には、2009年から行くようになった会で、花緑・たい平・喬太郎の三人がホスト役だった。
たい平師匠が笑点で忙しくなり抜けて、三三・白酒、そして一之輔が加わり、現在の五人廻し体制に。
そして、一番大きかったのが、2年くらい前から、夜の19時開演(開口一番は18:50から)だったのが、
平日は変わらず、昼13:30の開演となった。客の入りが最初は心配されたが、杞憂!逆に増えています。
そんな二つ目ブームにも乗った「朝日いつかは名人会」、今回はこのような内容でした。
1.やかん/きいち
きいちさんの『やかん』は、何度目か?3度目だと思うのだが、だいぶん落語のリズムに近付いた。
だた、この人は話術は上手いのだが、現代芝居っぽい喋りが随所に出るのが私は耳に障ります。
全部それならまた違うと思うのですが、古典口調の中に、時々顔を出すので気に成ります。
誰かに注意されているのか?どうなんだろう?
2.提灯屋/小はぜ
この噺は、五代目目白の小さんのイメージです。小三治師匠も談志師匠もやっていたと思いますが、
無筆の若衆が「チラシ」を廻し読みする場面ですよね。ここを退屈させない芸の力というか、
本当に無筆なのに、言いそうだよなぁ〜って気持ちにさせるのって難しいと思います。
まず、そう思わせないと笑いまで辿り着かないのと、後半の「紋のなぞなぞ」と言うか、
判じもんの展開への伏線にならないように思います。
さて、小はぜさん。2011年12月の入門にしては、本当にできる本寸法の地味だけど愛嬌のある咄家です。
はん治師匠に、ギリ29歳で入門。このように柳家のお家芸の噺から仕込まれている感じがします。
前座の頃は師匠に言われるまま「○○師匠に××を付けて貰って来い!」と指図されて稽古に通ったが、
最近は、当人の意志で『○○師匠から××を習いたい!』と、思って稽古に行くそうです。
この噺、柳派の二つ目さんに結構人気なのか?こはるさんもやってますね。
現役だと私は甚語楼師匠で聴いたやつが、目白の師匠の雰囲気に似ていると思いました。
3.竹の水仙/音助
私が近年見た中では、前座時代からできる新人の中で、群を抜いているのが音助さんです。
経歴を見ていると、なぜ、関西で咄家に成らなかったのか?と思いますが、静岡出身で、
東京でサラリーマンを経て入門したそうです。京都の龍谷大学の落語研究会出身なんですよね。
それにしても、静岡って実力派が揃っております。鯉昇師匠、昇太師匠、そして百栄師匠!!
さて、音助さんの『竹の水仙』。一之輔師匠が嫉妬する程のデキでした。入門6年の芸じゃない。
甚五郎が60くらいの匠に見えるのが凄いと思います。30歳くらいですよねぇ、音助さん。
例えば、34歳かな?松之丞さんもジャンルは違いますが、甚五郎を演じています。
しかし、この『竹の水仙』『ねずみ』の甚五郎のような老獪な職人ではなく、若い甚五郎です。
そうですね、小せん師匠、扇辰師匠、一琴師匠の甚五郎より老獪にも見える演じ方です、音助さん。
甚五郎、卯兵衛、卯之吉の三人。このバランスが意識せず取れていそうです。
意識してやっていると思えないのが、卯兵衛より甚五郎の方が老いた感じで「静」なんですよね。
4.トークコーナー
この落語会の名物企画です。一之輔師匠がMCで廻して、二人に質問します。
で、花緑師匠や喬太郎師匠、そして三三師匠の時は、二つ目でも真打直前!って感じの世代が多く、
一方、白酒師匠、一之輔師匠の時は、二つ目になって2〜3年くらい芸歴6〜7年の二つ目さんが多いです。
この日は、根多をどのくらいのペースでモノにして、どれくらいのペースで落語会をやっているか?
覚える数と披露する回数、ここを中心にトークが進み、明らかに、一之輔師匠が二つ目に成り立ての頃より、
音助さん、小はぜさんは、毎月でている会の数が多い。二つ目さんの為に会をやる素人の主催者が増えた。
お客さんが席亭になり、若い二つ目さんの世話をする会が、本当に増えたと思います。
そして、中には予約管理やチラシの宣伝などに疲れて2年〜3年で止めてしまうケースも多いようです。
そんな二つ目さんを応援している席亭さんで、続いている人は皆さん、我が子のような目で二つ目さんを見ている。
この無償の愛が、二つ目さんを育てているのだと思います。
5.味噌蔵/一之輔
毎年1回か2回は必ず聴く根多ですが、圧倒的に柳家の印象です。だから調べてみたら…やっぱりの結果に。
以前は、市馬師匠の印象が強い根多で、あの節穴から吝兵衛さんが乱狂の宴を覗く仕草が印象的でした。
その後、小せん師匠で何度もこの噺を聞いていて、番頭さん中心に流れる演出に興味を持ちました。
そして、柳家以外だと、菊之丞師匠以来の一之輔さんの『味噌蔵』。らしいくすぐりも出ますが、
80%くらいは本寸法に演じています。やり過ぎない演出で、私はいいと思いました。 次回、朝日いつかは名人会は、来年1月30日。ホスト役に柳家三三師匠を迎えて、ゲストは粋歌さんと始さんです。
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はは^^横書きのお品書き。落語と云うとどうしても縦書きが一般的なんですが、横書きも新しい落語のスタイルなのかも知れませんね(^ω^)
2017/11/21(火) 午前 0:30
横書きのお品書き、関西は、たまに有ります。驚くべきは、関西は競馬新聞の一番ポピュラーなのが、横書きの「競馬ブック」です。
確かに、この会は横書きですね。朝日名人会は縦書きです。
2017/11/21(火) 午後 2:38 [ Mars_jj_boy ]