Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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20日の日曜日、この日3つ目の会でした。新小岩から新日本橋へ横須賀線だと15分足らずで着き、16:45くらいに日本橋亭へ。
既に10数人が列を作っていて、常連さんと再会。くだんのご老女様は浅草で三社祭を見学して「麦トロご飯」を頂いたと仰ってました。
17時を少し過ぎると前座のひしもちさんが到着、白酒師匠も17時半には楽屋入りされて、その直後、17時40分過ぎに開場になりました。
いつもの席を確保して、500mlの缶ビールとコロッケで空腹を満たす。この日は11時に日高屋でレバ韮定食を食って以来の食事。
そんな、「レバ韮定食」は意外に腹もちが良いと思って臨んだ、「白酒・甚語楼の会」、こんな内容でした。



・元犬 … ひしもち
・堀の内 … 白酒
・厩火事 … 甚語楼

お仲入り

・藪医者 … 甚語楼
・居残り佐平次 … 白酒




1.元犬/ひしもち
ひしもちさんの『元犬』は二回目でした。シロが元気よくなったように思いましたが、一方で隠居さんの個性が平凡に。
まだまだ、掛ける度に変化するんだと思います。更に痩せたか?ひしもちさん。前座4年目なのでそろそろ二つ目の声が掛かるのか?
私は、この子の年寄り臭いフラが非常に落語向きだと思っていて、将来、先代四代目の小せん、当代小せんのあのラインに成長して欲しい。


2.堀の内/白酒
マクラでは、非常に湿度が低く涼しくて過ごし易い気候なのは大歓迎だが、こいう日は会場の空調の温度設定が難しいと言う白酒師匠。
とりあえず冷房にすると寒過ぎるので送風にしているが、仲入りの際に前座さんに温度設定のリクエストを云い付けて欲しいと言う。
ここから素人時代、白酒師匠が寄席に通っていた時は、空調と椅子の状態が本当に良くなくて、特に今の椅子になる前の新宿末廣亭。
あそこの椅子は、工事して入れ替えた鈴本のお下がり椅子だったから、昼夜通しで“居続け”したくても、尻がそれを許さなかった。
ちょうど、この初夏の頃に、昼・五代目小さん、夜・三代目志ん朝という番組だったので、居続けたいのはやまやまなのだが…
夜の仲入り前くらいに尻が壊れて、志ん朝までは無理!!と、言って帰ったそうです。中には猛者が居て、若く無いのに夜も居る客が!?
『本当に生きてるのかい?!、この爺』と思って、帰り際に覗き込んだりしたという。

そんなマクラから、末廣亭は「五代目小さん祭」と題して、五代目の弟子が総出演するイベントが行われている話題へ。
この中に入ると市馬会長が、ペーペー扱いなので、孫弟子までは一切お声が掛からないそうです。(by甚語楼さん情報)
そんな中、馬風・小三治の対談は聞きたいと言う白酒さん。というのも、前座時代に池袋の小三治師匠の芝居で、
楽屋に馬風、志ん橋、はたご(白酒)の三人になり、一人ドタキャンの欠員ができて、両師匠に白酒さんが立て前座として、
時間を皆さん5分ずつ伸ばしてくださいとお願いすると、馬風師匠が露骨に嫌な顔をして、志ん橋師に「俺の分もやるから長くやれ!!」

言われた志ん橋師匠も「冗談じゃありませんよ、ただでさえココは持ち時間タップリなんだから、はたごダメだぞ」と言う。すると、
馬風「いいぞ前座、小三治にやらせろ。どうせマクラ長いんだからあいつに20分くれてやれ」と云って、小三治師匠への愚痴を語り出す。

あいつなぁ、小多けの頃、病弱で師匠ん家に来ないんだ。だいたい俺とさん吉は住み込みの内弟子なのにあいつは通いだっただぞ!!
後輩だって皆んな内弟子なのに、師匠は小多けに甘くてよぉ。来ないと俺に、ちょっと見てこいって師匠が命令すんの。渋々見に行くと、
小三治の野郎、ベッドで寝てやんの。ベットだぞ。。。布団だろう咄家は普通!!なのに野郎ベットで寝てて、父親さんが来ると、
向き合わず背中合わせで喋ってやがって、俺も間抜けだったよ、「小多けくん」と云って野郎ん家に入って、おふくろさんに通されてよ。
で、俺が師匠が呼んでるから、とにかく来いって言うと、具合が悪いからって、あの野郎、俺が呼びに行っても付いて来ないんだぞ!!

頭にきたから、師匠に小多けの野郎体調不良とか云って来ません!!っていうと、師匠も師匠だ、仕方ないなぁとか云って許しやがんの。
普通、そんな野郎は即破門だろう破門!!俺が弟子の居候部屋で寝てたら絶対に破門だぞ!! 師匠に対してあいつは本当に要領良かったから。
着物たたむのもグズグズしてて、結局俺が畳むし、太鼓だって俺の方が上手い。あの野郎は本当に要領がよくてバチ当たりだった。
この愚痴に志ん橋師匠が、絶妙に相槌をいれて火に油を注ぎながら、馬風師匠の腹を引きだしていたそうです。

本編の『堀の内』。聞いているようで、白酒さんの『堀の内』は二回目でした。前回が6年前で記憶にありません。
甚兵衛さんの粗忽ぶりは白酒師匠らしい超ド級です。女房がこの粗忽にやや慣れて対応するのが笑えます。
もう少し頻繁に演じると、白酒師匠オリジナルのギャグも入るようになるのか?と、思ったりします。
『浮世床』の本、みたいな感じで白酒師匠らしい笑いが満載されると、更に大爆笑となると思います。


3.厩火事/甚語楼
マクラで、この日に配られたプログラムの誤記訂正をする甚語楼師匠。本来は今年8月4日が次回なのに、来年の8月4日に。
しかも、永谷さんに確認すると予約が“昼”。一番驚いたのが白酒さんと甚語楼さんの二人だったといいます。
なんせ、この会が始まって15年以上を経過しているのに、正午過ぎにやるのは初めてらしいです。
そんな話題から、甚語楼師匠が白酒師匠とこの会を始めた頃は、会は土日・祝日に開催するのが常識だった。
しかし、現在は、特に50人以下の小さな会場の場合は特に、平日の夜が一番良いと言われている。
つまり、都内に通勤している人が会社帰りに寄る事ができる設定が、最も集客が安定すると言われるのです。
土日だと、そんなサラリーマンが、わざわざ埼玉・千葉・神奈川から休みの日に電車に乗って行く事になる。
休みの日まで、東京に通いたくないと云う意見が多いらしい。

さて、甚語楼師匠の『厩火事』。これは聴いていそうで、私は初めてでした。甚語楼さんのお崎さんは実に天然の早とちり。
“旦那”と呼ばれる仲人の意見を、最初の1/4くらいを聞いた段階で、「お前は金田一シリーズの等々力警部か?!」と、
云いたくなるぐらい加藤武さんばりの「分かった!!」状態になります。別の言い方をするなら『宮戸川』の霊岸島の叔父さんの女性版!
最初は丁寧な説明をしていた旦那が、孔子の故事から麹町の瀬戸物お大尽へと話題が移る辺りで、震えるような声で切れぎみに、
「八の野郎が、お前さんとのべつ喧嘩になる理由、俺にもだんだん分かってきたよ」と云うのは本当に笑えました。

女流の咄家が『厩火事』を演じると、なかなかここまでお崎さんを、天然の早とちり馬鹿として描けないので、
その面白さが伝わらない。女目線は構わないけど、お崎さん、結構早とちりで粗忽に突っ走って来る感じで描きたいと思います。
そして、仲人の旦那/兄貴は、ごく普通の常識人ですが、流石にお崎の天然ぶりに最後は切れてしまう感じがいいと思います。


4.藪医者/甚語楼
沖縄帰りの甚語楼師匠、東京に戻って「沖縄で麻疹大流行」のニュースを見る。物凄く不安になったそうです。
帰った翌日は寄席の出番があり、普通に楽屋入り。翌日が休みだったので、ネットで「麻疹」を検索、麻疹勉強に耽る。
潜伏期間が10〜12日で発病。初期は38℃程度の熱と吐気や胃腸の不良が3日程度続く、やがて口内や皮膚の弱い部分に発疹し、
40℃近い高熱が1週間程度続く。潜伏期間は他人に染つる事はないが、発病の前日あたりから他人に空気感染する。
調べている間に、もう気分は感染したかのようなブルーが続いた甚語楼師匠。よし、親に確認してみよう。
もし、幼い時に掛かっていたら抗体ができていて感染はしない。そう決意して実家に電話すると父上が出る。

甚「オヤジ、おれ麻疹やったかな?」
父「やってないだろうお前は、お前の時代に麻疹の予防注射なんてないぞ!!」
甚「予防注射じゃないよ、麻疹を発病した事があるか?って聞いているんだ」
父「母さん!ハジメが麻疹になったか?って。覚えてない。そうかぁ〜 覚えてないって、多分掛かってないぞ」

そんな電話でのやりとりを経て本日に至る。結果的に甚語楼師匠は麻疹にはならなかったそうです。
このマクラから医者について今は医師免許が必要だが、江戸時代は本を読んだり薬問屋で奉公したりして自己申告で医者が誕生した。
そんなマクラから『藪医者』へ。 前半がとても変わった『藪医者』でした。藪医者こと天井楊幹先生の所に八五郎が、
「薮!居るか?」と、遊びに来る展開で始まります。そして、八五郎がお前、どうせ本でちょこっと勉強して医者になったな?!
と、言うと楊幹先生から意外な答えが… 「ワシは字が読めぬので、本から学んだりしない」と云うのだ。

この先生、自分にだけ分かる薬の名前を絵で当てた安直(あんちょこ)を持っていた。なぜか?絵だけは上手い。
葛根湯は「蚊が十匹で塔の形を作っている」、こんな調子で、まさにクイズを出すように、コレ何〜だ!をやる天井楊幹。
八五郎が意外と推理力があり、先生から「お前、さては医術の心得があるなぁ?!」と言われるが、医術じゃなく駄洒落だろうと返す。
そんな八五郎に、楊幹先生、シャクヤク:芍薬の当て絵に困っていると云うと、八五郎が「柄杓を焼いてる絵で」酌焼くってのはどうだ!
また、ハンゲ:半夏の当て絵は、判子から毛が生えてるのはどうだ!とやるやり取りになる。

この後、八五郎が帰ってからは、よく聴く『藪医者』で、田舎者の久蔵が登場し、天井楊幹先生、久蔵を患者のサクラにして、
流行りの医者だという印象付けを試みるが、久蔵が正直過ぎて、このサクラ工作は上手くいかないという落ちです。
八五郎の絵を使った駄洒落の部分は、面白くて初めて聴きました。


5.居残り佐平次/白酒
マクラでは、ただ券で芝居やコンサートに行くと「楽しもう!」よりも、仕事に生かせる演出や舞台作りに気を取られて、
芝居やコンサートの内容が入って来ないと云う白酒師匠。ここから話題がただ繋がりで浅草演芸ホールの讀賣ただ券へ。
浅草のただ券の客さんは、結構、ずーずーしいらしい。色々と演芸ホールが対応を工夫したが、分散して来客してくれないらしい。
当然の如く、ただ券の期限ギリギリに集中して来客となる。だから、銭払ったお客さんが立見、タダ券は椅子って事も多々ある。
あの手この手で、タダ券はそれなりにとやったけど、効果はなく今に至る。客の種類って話になって、廓の客は…
定番の廓の客、上は来ず!から下の下の居残りまでを紹介して、『居残り佐平次』へ。去年もこの会で聴いている。

白酒師匠の佐平次は、基本的に白酒師匠のニンではないので、江戸の遊び人って感じが殆どしません。
新橋の軍鶏鍋屋から品川へ繰り出し、四人を先に帰らせて、若衆を丸めこんで二泊三日の居続けの末、一文なしとバレて居残りに。
ここまでは佐平次の技より、若衆の間抜けぶりがクローズアップされている印象です。そして居残りとなってからは、
まず、寿美礼(スミレ)さんのいい人、勝っさんへの対応で腕を発揮します。ここはもう少しゆっくり演じていいように思いました。
一つ一つの科白を大切にして、その後の座敷が掛かり、貰いまで掛かるようになってからは、高速でいいと思うけどね。

そうそう、白酒さんの佐平次は、座敷に細工して、客から指名が掛かると、床の間の掛軸の裏か登場するのは笑いました。
あと、旦那に呼ばれて、「幼い頃から手癖が悪く…」と普通は芝居調でやるところを、「ちっちゃな頃から悪ガキで…」
と、チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」になるのも、受けておりましたね。もう少し練れると更に面白くなる予感です。



次回、「白酒・甚語楼の会」は、本年の8月4日で、昼、多分、13時半の開演です。

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佐平次のサゲはどのようにしましたか?

2018/5/23(水) 午前 9:36 憲坊法師

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雲助師匠はオーソドックスに「おコアに掛けやがった」「旦那の頭がゴマ塩だから」ですが、
白酒師匠のは、「佐平次の野郎、頂いた三拾両で蕎麦屋でもやると、抜かしやがってますよ」
「何ぃ〜、蕎麦屋!! どうりで、一杯喰わされた」でした。去年は蕎麦屋ではなく一膳飯屋でした。

2018/5/23(水) 午前 11:46 [ Mars_jj_boy ]

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地方在住者には羨ましい限りです。
左龍・甚語楼の会にも足を運んで頂き、感想をお聞かせ願いたいものです。


「藪医者」の薬の名前の絵のくだりは、3代目小さんがやっていたそうですね。5代目小さんもマクラでやっていたそうです。
5代目小さんをリスペクトする甚語楼師匠ならではの演出なのでしょうね。

佐平次のサゲ、CDでも一膳飯屋になってますね。

2018/5/23(水) 午後 4:56 [ ryo***** ]

> ryo*****さん
藪医者
このネタ自身を、滅多に聞かないですね。三代目小さんからでしたか勉強になります。
一杯喰わされたの下げは同じでしたが、一膳飯屋が蕎麦屋に今回はなりました。まだまだ、成長中です。

2018/5/23(水) 午後 6:21 [ Mars_jj_boy ]

> 盆町子さん
悪口と言うより、愚痴です。馬風師匠は、面倒見の良い親分肌、だから小さん一門の番頭です。

2018/5/23(水) 午後 6:22 [ Mars_jj_boy ]

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「藪医者」は先代の五代目 小さんの音源が残ってますね。屋根から落ちる前に連れて来いだとか、なんでもかんでも葛根湯飲んどけって云う葛根湯医者のくすぐりをマクラでやります。

しかし最近の研究では、藪医者ってのはかつては名医の事を云ったようですね(^ω^)

2018/5/23(水) 午後 8:53 藪井竹庵

> 藪井竹庵さん
目白の師匠のは、何度か生で聞きました。もっと、若い人にも掛けて欲しいです。

2018/5/23(水) 午後 9:30 [ Mars_jj_boy ]

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情報ありがとうございます。
佐平次を蕎麦屋で下げるの他の方でも聞いたことがあります。
馬桜師だったかなぁ?

2018/5/26(土) 午前 8:48 憲坊法師

> 憲坊法師さん
談志一門は、「あんな野郎、なぜ、表から堂々と帰すんですかぁ!?」
「バカ!裏なんかから帰してみろ、その方が後が怖い」と、廓らしく『裏を返す』に掛けた下げで演じております。

2018/5/26(土) 午前 9:02 [ Mars_jj_boy ]


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