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Sさんと一緒に横浜にぎわい座の正月興行「白酒ばなし」に行きました。新・志らく百席に続いて、こちらも二階席までほぼ満員御礼でした。
さて、今年初の白酒ばなし、こんな内容でした。
1.道灌/あられ
昨年末、シアター711の開口一番が印象に新しいあられさん。前回は、百人のキャパに対して、今回は400人のにぎわい座・芸能ホール。
ちょっと勝手が違いました。まず、本人が前回よりも、かなり緊張していました。更に客席からの反応がディレイするし、バラけます。
それに、やや引き釣られてペースを乱してしまうので、前座なのに無駄に美声なのは、相変わらずでしたが、澱みなくとは行きませんでした。
2.井戸の茶碗/白酒
寄席の顔見せ興行の最中だから、脇で独演会をやると一席が、異常に長く感じると言う白酒師匠でした。
相変わらず、ここには、書けないような毒を吐きました。吉田沙保里引退から、日韓問題、金原亭のステキな教えなどなど。
物事、突き当たりまで言ってしまうと、返って野暮になる。寅さんの「それを言っちゃ、お仕舞いヨ!」みたいな事を例に挙げて、
人間、真っ正直過ぎると返って煙たがられてしまう。そんな事をいいつつ、「麻布の古川に、正直な屑やさんで、清兵衛さんと言う方が居て…」
白酒師匠の『井戸の茶碗』は、千代田卜斎と高木作左衛門の茶碗のやり取りの最中、高木と千代田の娘が一目惚れの相思相愛になってしまうのがポイントですね。
パッピーエンドな空気をより高める効果が有りますよね。照れる高木を中元が冷やす演出も、なかなか白酒師匠らしいと感じます。
3.強情灸/こはく
元旦に、白酒師匠宅で、白酒師匠の娘さんと相撲を取った話が実に微笑ましい話でした。このマクラに呼応して、白酒師匠も相撲の話題に触れたんですよね。
こはくさんを、暮れから3回観ていて、先に聴いた『湯屋番』『四段目』より、今回の『強情灸』の方がニンに合っているし、落語らしかった。
嶺の灸の江戸っ子と、富士山灸の江戸っ子の対比が彼なりにできていて、もう少し痩せ我慢の度合いが、落語らしくできると、更に良いと思います。
4.うどん屋/白酒
相撲の話から入り、稀勢の里を弄る白酒師匠。てっきり、『花筏』か?と思ったら違いました。相撲は強ければ良いものではなく、だから、スポーツとは一線を画す部分である。
どんな世界も技術だけではなく、人として清濁併せ持つ度量が必要だと、芸人と議員を例に語りましたが、ここには書けない毒でした。
さて、本編の『うどん屋』。最後のうどんを風邪の客が食べる仕草は、相変わらず美味そうに食べます。白酒なだけに、拍手が起きるうどんを食べる仕草でした。
そうそう、聞き終わった後、少し思ったのは、『井戸の茶碗』と『うどん屋』はツクんじゃないか?って事。と、言うのも両商売ともに、小声で呼び止められると、思わぬ儲けに繋がる商売だから。
次回、白酒ばなしは、四月十三日の土曜日、お昼二時からの開催です。
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今年初めてのにぎわい座でした。『鰍沢』が根多出しされていて、志らく師匠が最近どんな風にやっているのか?
興味が湧いたのと、恐らく1回目の「志らく百席」2009年の3月だったと記憶していますが、『鰍沢』の最中に、
車椅子スペースに停められた乳母車で、赤ん坊が泣きだしたんです。直ぐに母親が、ロビーに赤ん坊を抱いて出たのですが、
この赤ん坊の泣き声が流れたら、志らく師匠は、噺を止めずに、「♪寝ん寝ん、ころりよ、おころりよ〜」と、
子守唄を歌い出して、その場を上手く収めたんですよね。その印象が物凄く在って、今回、2010年志らくのピン、
内幸町ホールで聴いて以来の『鰍沢』でした。残念ながら、このブログを書く前の会なので雑感などは残っていません。
そんな、『鰍沢』を聞きたくて参加した「新志らく 百席」このような内容でした。
1.笊や/志らぴー
いいですね、ナイツのギャグ「のりピー」に通じる芸名です。古今亭の残座噺ですが、立川流でも『道灌』の次に教えているのかな?
可もなく不可もない感じの前座さんですね。近年聞いた志らく一門の前座だと、やっぱりかしめくんが一番だと思います。
2.時そば/志らく
開演前の諸注意をする布目さん、布目さんが審査員を務めた、昨年末の芸術祭撰賞で、優秀賞を受賞した事を誇らしげに報告する志らく師匠。
そこからは、相変わらず談志師匠の思い出を語ります。何度も聞いている北海道のラーメンの話などをして、本編の『時そば』。
こちらも、相変わらず、手の動きが物凄くオーバーで、そんなに手繰ったら、蕎麦が飛んで行くよと言いたくなるぐらい早くて大きい手繰り。
また、くすぐりも20年近く一緒かもしれません。昇太師匠と志らくさんが初めて逢った昇八時代。蕎麦を啜る音が出なかった事を弄ります。
志らく師匠自身、Twitterで「殆ど変わっていない」と仰っておりました。
3.二番煎じ/志らく
この根多を、はめ事を沢山いれてドッカン!ドッカン!受けていたら、それを見た談志師匠から「この噺は爺さんが枯れた感じでやる噺なんだ!」
「地味にやって、受けるな!」と、云われたそうです。なかなか、この地味にやって受けるな!と云うのが若い頃は実践できなかったという志らく師匠。
それでも、この日は、いろいろと、細かい工夫が見られて、面白かったのですが、食べる仕草がどーも美味しそうには見えません。
だから、寒い夜回りから番小屋に戻って来て、温まったぞ!って感じが伝わらない。そう言えば、談志師匠は実際に食べる際、食べ方が美しく無かった。
そんな話をしていましたね。でも、蕎麦を手繰るのとかは、そんなに変じゃなかったけど、確かに物を食べている印象が薄い咄家です。
『らくだ』の屑やが物を食う場面とかは、確かに綺麗じゃなかったですね、談志師匠。
一方、伊勢屋と黒川先生の役回りを逆にしていたんですよ。普通は、伊勢屋さんが葱喰いと言って肉を挟む役何だけど、
これを黒川先生にして、年齢も伊勢屋さんが一番年寄りで演じていました。この方がねぇ。言い訳がすっきりするんですよね。
嘘がバレた後の言い訳が、如何にも武士が云いそうな感じなのがいいですね。より、しっくり来る感じでした。
全体的に、無駄に長くならないようにして、25分くらいで終わりました。
そう言えば、客席にクシャミが止まらないお客さんが居ましたが、それも上手に夜回りで風邪引いたように被せて笑いに変えておりました。 4.鰍沢/志らく
志らく師匠本人が言っておりますが、サスペンスホラーを意識した演出。後半はお熊が完全に化物のようになって身延詣りの貸本屋に襲い掛かります。
上手いのは、部屋の囲炉裏の火の温かさと、外の雪景色の寒さを上手く対比させて、客席に真冬の身延を伝えます。照明も暗くなっていて寒さが一層伝わりました。
あと、お熊の亭主が、誤って飲んだ毒入り卵酒で苦しみ、そして死ぬ場面。ここも一工夫在って、亭主が絶命する際に囲炉裏に突っぷして死ぬんですよ。
それに、「お前さん!!」と、縋るお熊。この演出はいいですねぇ。毎度、この場面を色んな師匠で観るけど、この亭主の死でお熊はスイッチが入り、
修羅と化して鉄砲を持って、髪を振り乱して、旅人を追い掛け廻します。この演出は、それに本当にぴったりだと思います。
以前、私はあまりに苦しむ亭主を見て、お熊は自分の手で殺してやろう!そんな気持ちになる演出はどうか?とも思ったのですが、
それをやると、そんな狂気を秘めた女が差し出す卵酒を、旅人はのほほんと飲むものか?という矛盾にぶち当たります。
確かに、自分で殺しておいて、変身スイッチが入るぐらいに変な奴。それはそれで不気味ですけどね。
最後に、以前は旅人が、材木に掴まり川を下って、お熊の放った鉄砲の弾もハズレて助かった!と、思った瞬間、
川の中からお熊が現れて、旅人に襲いかかる場面でサゲにしていましたが、更にもうひと工夫加わっておりました。
そこまで根多バレさせるのは野暮なので、是非、志らく師匠の『鰍沢』皆さんも観て下さい。
30分くらいの寄席サイズで、実に小気味よくサスペンスホラーが展開されますから。
次回、新・志らく百席は三月十二日(火)です。私は次回は行きません。
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洒落たネーミングの会になりました。まだ松の内の1/7:七草に開催された萬橘師匠の独演会。
このような内容でした。
1.豆や/まん坊
彼も今年中には、二つ目になるのか?古今亭の前座噺の代表:豆や。売り声のマクラから、
結構、たっぷりやりました。本編が短いのもありますが、良い声を聴かせるまん坊さん。
豆やが脅されて驚く時の顔がいいですね、まん坊さん。
2.武助馬/萬橘
マクラでは、清澄庭園前の道で「富岡八幡」への道順を、アラブ人に英語で質問された話。
アラブ人の持っているマップも英語版で、英語表記の地名に戸惑う萬橘師匠。
結局、片言の英語で「five or four signal leftside turn!!」
5つか4つ先の信号を左折です、と、云いたかったのだが、これで何とか通じたのだが、
信号は、4つか?5つか?しつこくアラブ人は聞き返して来る。
「Well,just moment」と萬橘さんが考えていると、「thank you!」と言って行ってしまったらしい。
紋付袴の日本人に、アラブ人が声を掛けるのが、凄いと思いました。
そんなマクラから『武助馬』。この噺、こはるさん、窓輝師匠、貞山先生など色々聞いていますが、
一之輔師匠で聴いて以来の笑いたっぷりの『武助馬』でした。「敦盛の最期」で熊谷次郎直実が登場しますが、
平家物語というよりも、吉本新喜劇って感じで、いいですよ。一方の主人公・直実が馬から落ちて、
「今日は、平家が勝った!!」と、客が叫ぶのが本当に面白い。
3.猫と金魚/萬橘
マクラは、お馴染み、萬橘さんの五歳の娘さんの話。正月に圓橘師匠宅へ行く準備を部屋でしていた萬橘さん。
弟子のまん坊さんが、着物を着るのを手伝っていると、「アッ!お父さん、服独りで着られないのぉ!!」
と、娘さんに言われてしまったそうです。奥さんから厳しく、服は自分で着なさい!と命じられるので、
父親が弟子に着せてもらう姿に、矛盾を感じたんでしょうね。そんなマクラから、『猫と金魚』。
番頭の感性が実にいいです。たまに、この番頭のような感性の新入社員がやって来て驚きます。
私は、前にも書いたけど、会議中に「デジカメ使うから持って来てくれ!」と若衆に頼んだら、
電源を入れようとしたら、デジカメが立ち上がらず、バッテリーが入っていませんでした。
「デジカメにバッテリー抜いて来てどうするんだ!」と、怒ったら、慌てて「入れて来ました!」と言う彼。
再度、電源をONにしたら、「メディア(メモリーカード)を入れて下さい」というエラーメッセージが出ました。
思いっ切り「お前は『猫金』の番頭かぁ!!」と、怒鳴り付けたけど、彼に私の思いは通じませんでした。
4.鉄拐/萬橘
マクラは、愛知県の金山市に仕事で行った話。初めて行く駅だったので、街を散策したという萬橘さん。
駅前に北海道名物のクリームパンがあるそうですよ、金山駅。また、モデルハウス勧誘のチラシを貰った萬橘師匠。
モデルルームの説明員の女性が、凄く美人だったそうで、「名古屋に美人は居ないんだが…」と、云っておられました。
確か、日本三大ブスの街ですよね、名古屋。他の二つは、確か、水戸と仙台。なんとなく肯定してしまう私です。
さて、萬橘さんで二回目の『鉄拐』。つかみのギャグ、上海屋唐左衛門が過去にやったイベントが今風に新しくなっていた。
M-1の審査員問題、ボクシングの奈良判定、そして、カルロス・ゴーンの横領疑惑。ただ、笑いの種類が単調。
鉄拐が登場し堕落する展開は、いいと思うが、張果老が登場してからの展開に、もう一工夫あると更に楽しくなると思います。
次回、萬橘さんは、四月の四季の萬会ですね。
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連日大盛況と聞いている黒門亭。少し早過ぎるか?と思いましたが、12時の開演に対して9時半に黒門町の落語協会事務所に着いたら、
もう、3人の女性が並んでいました。えっ!4番目。開場する2時間も前だぞと思ったけど、10時過ぎたら10人くらいになり、
この日の番頭さん:春風亭一蔵さんが、11時ちょっと過ぎに来て、人数を数え始めると、ちょうど40人。奇跡のような事が在りました。
そんな、白鳥ファンが集まった黒門亭、こんな内容でした。(ちなみに、一番先頭の客に連れの男性が来て私は5番目でした。)
1.たらちね/小ごと
彼の『たらちね』は、二回目。しかも、前回もここ黒門亭だった。前座さんのステディーな『たらちね』は本当に退屈です。
鶴女の喋りとかを工夫して、もう少し面白くして欲しいですよね。オペラ調の鶴女とか聴いてみたいです。
2.平林/志ん吉
二つ目さんは、正月のお年玉の失費がなかなか大きな負担だと訴える志ん吉さん。数年すると貰った前座時代は遠い昔になってしまう。
だいたい殆どの師匠は同じ金額だが、小三治師匠と正蔵師匠だけは、違うお札が入っているそうです。
そんなマクラから、『平林』。実に定吉が可愛い。最初の手紙の宛名を読んでもらう人が、いきなり封を開けようとするのは面白い。
3.黄金の大黒/菊龍
寄席と黒門亭でしか逢えない師匠って居ますよね。その一人です菊龍師匠。『黄金の大黒』が若い人がやるのと違って、
細かい笑いをちゃんと取りに来るのが、古今亭って感じがします。雑じゃないんですよね。全てが緻密でいいと思います。
4.漫才/青空一風・千風
初めて聴く漫才さんです。30代の漫才師。個性が足りないね。もっと、癖が強くていいと思いました。
唯一の個性が、牛の焼肉&ホルモンの部位を、体で表現するネタぐらいなのです。
5.隅田川母娘/白鳥
皇太子が天皇に即位されると、内容をリニューアルする必要があるので、このパターンでは最後になるのかもしれません。
それにしても、愛子様が小学生だった頃に白鳥師匠が作った作品。グッチのトート―バッグを遠足に持って行き、
週刊文春に愛子様が叩かれた頃だったと思います。そんな愛子様も高校生。まだギリまんま演じてますが、
大学生、社会人になられても、この噺が演じ続けられるのか?大変興味があります。また、同じ事が『秘密の花園』にも言える。
6.おたのしみ抽選会
手拭が6本と、全員の寄せ書きサイン色紙が1枚の計7本の当たりがあるお年玉抽選会が行われ、
私はみごとに、一蔵さんの手拭をゲットしました。偶然、抽選番号が4番から5番に変わった事による当選!!
こいつは、春から縁起が良いのか?それとも、ZOZOの前田社長の百万円が当たるはずだったのに、ここで運を使ったのか?
今年も、月に1回くらいのペースで、黒門亭にも顔を出したい。
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1月/76席
小満ん師匠の『御慶』を日本橋亭の定例会で聴く。正月らしく八五郎の江戸っ子職人気質が実に師匠らしくていい。
更に、去年は馬石師匠が通しで『お富與三郎』をやるというので、師匠雲助譲りのその芸を楽しみに通いました。
まだ、芸半ばの部分はありますが、馬石さんらしいお富、與三郎が確立されつつあるのを感じました。
また、数年後に聴きたい一席です。
2月/60席
二月に印象に残ったのは、小里ん師匠の『一人酒盛』。上方落語で聴くものだと思っていたが、江戸前も悪くない。
難しい根多をサラっと演じ切る小里ん師匠、若い人は学んで欲しい。
3月/77席
南海先生の『会津の小鉄』が始まる。エンターテーメントの講釈を存分に満喫する。脱線が実にたまらない。
らくごカフェの9周年トークライブで、談春節さく裂!! 十周年は武道館と後に発表される。
4月/63席
谷津公民館で三三師匠の独演会。ゲストはひまわり先生。この会場は本当にいい。小田原の時代が付いた建物で、
三三らくごが四席も聴ける贅沢!!近所に住んでいることに感謝である。
5月/70席
5月と言えば、「大日本橋亭落語祭」です。2018年も「南湖ラララクイズ」で爆笑させて貰いました。
今年は10連休なので2日とも行く予定です。また、小せん師匠の「汲沢寄席」、この5月が私は最後になりました。
6月/63席
落語芸術協会の新真打の披露目に行きました。夏丸師匠が歌丸直伝の『毬栗』、蘭先生は『鼓ヶ滝』。
また、なかの小劇場での雲助師匠の『中村仲蔵』が印象に残っております。
7月/38席
極端に少なかった7月。“雲一里”の三人会が実に良い番組でした。雲助/一朝/小里んはバランスが良い。
8月/46席
貞鏡さんが半年ぶりに産休明けで高座復帰された。また、上方落語の桂紋四郎さんを初めて聴く。
9月/74席
白鳥師匠の「落語の仮面祭」が2018年が最後と聞いて二回行った。美内先生ファンと落語ファンの融合が面白い。
二年ぶりくらいにア・クール・ジョア寄席に参加して、石神シェフの料理を堪能しました。
10月/61席
らくごカフェで福太郎を偲ぶ会に参加、ここで、太福さんの『中村仲蔵』を初めて聴く。痺れる。
11月/62席
国本はる乃さんと、神田春陽先生で次郎長傳の「荒神山」を俥読みで聴く。朝練講談会らしい即興コラボだった。
12月/85席
6年続いた日本橋亭名物の朝練講談会が終焉を迎えた。実に残念!ここで聴くようになった若手も多い。
年末の池袋、白鳥師匠の『富Q』の会が凄く盛り上がる。今年も池袋で『富Q』やるそうです。
にぎわい座のカウントダウン寄席、相変わらず、志の輔一門の二つ目は、実にポンコツだと思った。
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