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久しぶりに、日本人の大関が誕生した。
早速、口上で四文字熟語が飛び出した。 「万里一空」 これは、小学生くらいでおそわるのか?空は、どこまで行っても空。 喩え、万里先に行こうとも変わらないという事を指しています。 私は、何の本だったかは忘れたけど、宮本武蔵の「五輪書」に、 この万里一空が登場すると、小林秀雄が書いていたのを読んだ。 武蔵は、「山水三千世界を万里一空に入れ、満天地とも攬る」という心を題に、 「乾坤をそのまま庭に見る時は、我は天地の外にこそ住め」と綴った。 天地の外に住むというのが武蔵らしいところで、 修行者としてどこか他所に目を向ける気概がある。 空じているといえばたしかにそうであるが、その空を目の端に捉える余裕がある。 なんだろう。「万里一空」という武蔵には、武芸一筋という緊張感や、 切迫感のようなものは、少なくとも「五輪書」を読む限り感じさせない。 よく武蔵の兵法を「命がけの実利主義」ということがある。 しかし、武蔵自身は武芸者は、大工のようなものであるとも言っています。 琴奨菊が、どういう了見で「万里一空」と口にしたのかは定かでないが、 達者でいるにはたとえば大工のように「留あはする事」をよく吟味するのだと武蔵は言う。 これは留め打ちに通じる。突き抜けるばかりが攻めではないのです。 あと、タイミング、拍子ということの大切さを、力説する武蔵です。 拍子が合わなければ、何も起こらないし、万一できたとしても、それは技ではない!! 「万里一空」の琴奨菊は、どんな拍子の、どんな留めの相撲を取るのか??? |
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2011年09月28日
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