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先月、古桑庵での文菊さんの独演会の後に、Sさんのおごりで、久しぶりに活動写真を観ました。 タイトルは「リリーのすべて」と言う実話を元にした物語です。 US作品で原作は『The Danish Girl』、世界で初めて性転換手術を受けたリリーの物語です。 舞台はデンマーク。新人画家の夫婦がコペンハーゲンで暮らしている。夫はマイペースで風景作品を描き、妻は野心家で人物画を描いている。 妻は、もう少しでパリでの個展ができると、バイヤーから言われているものの、決定打となるインパクトのある作品が描けずに居た。 そんなある日、モデルの女性が急に来られない事をキッカケに、夫に衣装を着せて、絵の完成を急いでいた。 半分冗談で、ふざけながら女性の服を付けて手足を出し、ポーズを取るうちに、内面から湧き出る恍惚を感じる夫。 やがて、本格的に夫は化粧して衣装を吟味しつつ、妻のモデルを務めるようになり、これらの作品がバイヤーの目に止まり、パリでの妻の個展も実現するのだった。 しかし、夫は所謂、性同一性障害がある事を自覚し、妻を愛せない体となり、内面に潜んでいた「女」が表に出るように成る。 そして、女装した夫を愛す恋人が現れるのだが… 女ではない自分の肉体的なハンデに夫は悩み、性転換手術を決意し、それを妻と幼馴染の初恋の男性がサポートしてくれる。 1920年代が舞台ですから、物凄い偏見が、ホモやゲイに対しては有ったはずですが、それを真正面から受けて生きた、リリーのすべてが描かれています。 この作品、古い欧州の街並みが残るデンマークの港町を美しく描き、また、繰り返されるこの時代のパーティーの華やかさも見せてくれます。 そして、英語が如何にも1920年代!って感じの言い回しが使われていて、凄く耳に優しい作品だと思いました。 だから、テロップでは「ゲルダ」に成っていましたが「ガルダ」に聞こえる発音でした。 現代は、北米だと「あとえの中間」で出す音、Canが一番の代表ですが、 このCanが「カン」に近い南半球の英語的な古式ゆかしい英国発音で描かれます。 感動的な作品ですが、最後が想像できてしまい、あまりにベタかな?それでも良い作品だと思います。 |

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