Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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長編の続きものを2人、3人でリレー形式で語る/読む事を「俥読み」と言います。
講釈は、比較的頻繁に行われます。師弟や兄弟で、長い続きものを1話ずつ、
代わりばんこに読んで行くなんて会が、時々あります。
落語でも、つい最近、三遊亭圓朝作『牡丹燈籠』を、隅田川馬石・蜃気楼龍玉の兄弟弟子が、
土日、土日の1回二話ずつ4回全八話で読み切る会をやっていて、かなり盛況だったようです。


『牡丹燈籠』は、圓朝全集とかから、バカ正直に十三話とか十五話にしてやる人が居ますが、
この物語は、間違いなく八話、できれば七話に詰めて編集し、演じるのが客の為だと思います。
寄席が30日興行単位だった時代だから、十三話とか十五話にしてあるんであってねぇ。
まるまる、ダレ場が二話も続いたひにゃ今の客は行かなくなります。(正直、私は行かなくなりました)


話を戻しますね、この馬石・龍玉のリレーというのは、実に理想的な組合せだと思います。
なぜなら、まず二人の技量がそんなに違わず、互いの間合いや呼吸、癖を知り尽くしています。
そして、何より『牡丹燈籠』を仕入れた元が同じ。師匠である五街道雲助さんなのです。
固有名詞は勿論、型だったり、登場人物の個性などが、二人一緒だから聴いている方は、
俥読みにされても、そんなに違和感は生じません。これが不一致だと聴く方は辛いです。


私が定番にしている会では、「講談研究室」が、年の半分くらい松鯉先生と松之丞さんの俥読みです。
これはねぇ、まさに師弟ですし、松鯉先生のまだまだ若い奴には負けないぞ!!
って感じの気合いが見られて良い例の俥読みだと思います。
何だろう、良い組合せに当たると、一人の演者が連続で語るより、少しダレ場があっても、
そんなに気に成らず、物語に集中できて、聴いていられるように思います。良き相乗効果を感じます。


一方、昔は殆どやってませんが、落語/講談/浪曲の垣根を越えて、最近は、
三扇会、二扇会での俥読みが行われたりしていますね。これは演じる方は大変だと思います。
事前の打合せをやらないと、かなり違う箇所があるからです。お互い、相手がやっているのを観てないと無理ですよね。
つい最近も、玉川太福さんと神田松之丞さんで『慶安太平記』を俥読みしていますね。
かなり評判が良くて、すぐに続きをまた読むみたいです。(この組合せの慶安は二回目じゃないかなぁ?)
かなり事前準備をしていると思います。努力家の二人なのでできるんだと思う。


例えば、浪曲は、善達ですよね、木村先生も、それに惚れて、落語に直した談志師匠のも善達です。
しかし、元の講釈は、伝達でやっています、二代目山陽先生も、勿論、松鯉先生、松之丞さんも。
こんな風に固有名詞ですら、伝承の過程で少しずつ違うしね。
物語の枝葉だったり、人物のキャラクターだったも違ってたりします。


自論ですが、講釈は、怒りを推進力に物語が展開する感じなのに対して、
浪曲は、泣きですよね。同じ系統の人情噺/世話物であっても、
演出のやり方が、かなり違うように思います。
特に次郎長とか国定忠治とか、任侠傳を聴くと、名人同士講釈と浪曲って違いますよね。


これをね、混ぜて良いものにする。良いモノに成ると1+1が4にも8にも成るだろうけど、
喧嘩すると、本当に難しいと思います。これは、講釈だけ、落語だけのリレーでも難しいから、
異種混合になると、混合ではなく、異種格闘技みたいになりかねません。


最後に自身が体験して忘れられないのは、落語だと“三人集”ですかねぇ。
2009年三月に紀伊国屋ホールで『ちきり伊勢屋』のリレーと、
おまけで『三人旅』も、「びっこ馬」「おしくら」「宿屋の仇討」とやりました。
三三・談春・市馬のリレーは、もう二度と実現しないでしょうね。


あと、三人で印象に残っているのは、白鳥・彦いち・喬太郎のSWA三人の『双蝶々』のリレーです。
白鳥「小雀長吉」、彦いち「定吉殺し〜番頭・権九郎殺し」、そして喬太郎「雪の子別れ」でした。
そしたら、いきなり白鳥師匠が、長兵衛を長五郎と間違えて、入ってしまうのです。
仕方なく彦いち師匠は、長五郎にして続けるんだけど、主人公長吉の悪い仲間も長五郎だと気付き、
これはまずい!と思った彦いち師匠、「すいません!前のポンコツが間違えて…」と、
客席に誤り、正しい長兵衛と長吉で、バトンを喬太郎師匠に渡しました。
違う間違え方だったかもしれませんが、名前違いで、彦いち師匠があせっていたのが印象的でした。


そもそも、白鳥師匠の「小雀長吉」は、「長吉とメルヘンの森」って題名でした。


そうそう、違和感200%だったリレー落語といえば、談春・王楽でやった『子別れ』
「強飯の女郎買い」を談春師匠で、後半の「子は鎹」が王楽さんだったのですが、
亀ちゃんのキャラクターが全然違います。これは、リレーで聴くのは辛かった。
談春師匠は、談志師匠と三鷹だったと思うけど、『慶安太平記』をリレーでやりましたね。
旧歌舞伎座でもやる予定だったけど、談志師匠の体調が悪くて実現しませんでした。残念!!


どんな組合せの俥読み、リレーがいいかなぁ〜 と少し考える。


実際に聴いて、良かったのは、松之丞・鯉栄(きらり時代ですが)ですね。
これは、姉弟ですから、違和感無く俥読みでいけます。阿久鯉先生だと、
鯉栄先生はいいけど、松之丞さんだと、演出がかなり違う感じになりますね。


落語だと、歌えないのが玉に瑕だが、オールマイティーな三三師匠をキーマンにいろいろできそうですよね。
三三・市馬とかは、本当に違和感なくリレーできそうですし、さん喬・権太楼にも合わせられる。
小満ん師匠ともやって欲しいですね、三三・小満んのリレー落語、何がいいかな?
個人的には、『天保六花撰』が聴いてみたいです。

父の七回忌法要


九州に里帰りして、父親の七回忌の法要を行った。もうそんなに経つのかと思う。
たまたま、帰省したその日に父が亡くなり、そのまま通夜、葬式、そして初七日まで居て、
その後、初盆、三回忌と慌ただしく過ぎてしまって、もう七回忌かぁという感じである。

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うちの父は昭和の一桁生まれで、79才で亡くなったが、あと1週間で80才。
晩年は、間質性肺炎を患って、治ることのない病と闘い入退院を繰り返していました。
そんな父を亡くして母も、以前よりはかなり弱ってきている感じで、
できるだけ親孝行をとは思うのですが、生活の拠点が離れているので、
年に1度会えるか?どうか?という感じです。


そんな七回忌。場所をどうするか?と思っていたら、地元のある料亭を母が珍しく名指しで、
ここでやりたいと言い出します。なんぜそこ?と聞くと、ぽつりと言ったのが、
「ここで、私たちの披露宴をしたのよ」でした。ちょっとびっくりしました。
そう言われると、自分の両親が何処で披露宴したかなんて聞いた事もないですよね。
また、全然疎遠の名前くらいしか知らない料亭ではなく、極々存じている店なのです。




お料理は、こんな感じで、八寸に「鶏肉・枝豆・キス南蛮漬け・唐茄子」

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脇に鱧のヌタに、ご飯はちらし寿司。続いて運ばれて来たのが、


お造りで「マグロ・俥海老・鯛・鯵」でした。

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米茄子の田楽と茶碗蒸。

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更に錦糸卵の入った蕎麦が出てきました。

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続けて俥海老の海老フライと、鱧の蒲焼、最後に白桃がデザートに出ました。

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この桃が最高に上手かった。
従来なら、蒲焼は鱧ではなく鰻なんだろうなぁ。
ちらし寿司は、殆ど手付かずに残ってしまい、折詰にして持って帰りました。


お食事の歓談中、母の横顔が嬉しそうで、ここで七回忌をやって良かったと思いました。

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