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六郷の宝幢院での宝寄せが、思った以上に長引き、首記の会に不覚にも遅刻。後ろの隅で一席目『ベタ刑事』の1/4くらい終わった所から残り15分くらいを聞く所からになりました。
そんな、今年初めての遅刻入場の落語会「林家きく麿CD収録の会」こんな内容でした。宝幢院と同じくらいの入り、会場はほぼ満員で、反応の良いお客様でした。 1.ベタ刑事 これ初めての根多だったから、パーフェクトに聞きたかったけど、遅刻した私の責任!所謂、笑いで一般に知られている「ベタ」が嫌いなベテラン刑事、通称・ベタさん。 この人が主人公で、着任初日の新人刑事とコンビを組んで、世の中のベタな犯罪に立ち向かう話です。とは言え、追いかける「五味田」と言う容疑者、 この容疑は、「駐車中の自転車の荷籠に、ゴミを捨てる常習犯」しかも、「ガリガリ君に代表されるアイスキャンデーの袋を反転させて捨てる愉快犯」なんです。 いきなり新人刑事の吉田くんが、「愉快犯を誘拐犯」と聞き間違えて、ベタな間違いすなぁ〜!!と、ベタさんに切れられます。同じきく麿作品だと『出汁昆布』と似た展開です。 この後、恵方巻でお馴染み「太巻」を張込み中の食事にチョイスしたベタさんが、太巻に対する思いを激白!ここでも、新人吉田は「あんパンと牛乳」と言う刑事ドラマからのベタチョイスをベタ刑事に窘められる。 そして、この後、ベタ刑事の「チェリーヒップ」=「桜田麩(臀部)」はベタなのでは?と指摘し、デカ長の「干瓢」を「ファンシー・お京さん」はシュールだと断定した新人吉田とベタさんの推理と討論。 これさ、落語ではなく、広くお笑い/漫才/コントも巻き込んだ林家きく麿師匠独自のお笑い理論が展開されます。ベタとナンセンスとシュール。この三つの笑いのパターンを論理的に刑事たちに語らせるきく麿師匠!! 他では味わえない落語です。だから、新作落語は面白い。きく麿イズムな一席でした。 2.歯ンデレラ これは、3回目になります。根多卸し、寄席、そして今回。完全に確立されました。シンデレラの継母イジメが、嫁姑のイジメになり、入れ歯をガラスの靴のように扱う、きく麿師匠のセンスが光ります。 これ以上書くとネタバレするのでやめますが、師匠のイメージが湧いて、何度か高座に試して、ここまでに仕上げる感性に脱帽です。 3.殴ったあとで これは根多卸しから2回目の根多です。マクラで「猫島」と「離島の学校寄席」の話もされて、面白かったけど、なにより、本編の肝だと、根多卸しの際に感じた、 男運最悪女が、自らの半生を「浪花節」で語る場面!ここの浪花節のクオリティーが、この噺の価値を一番左右すると感じたんですが、 きく麿師匠は、そこを徹底的に強化していて、浪花節のリズムと節回しが、格段にレベルアップしていて、もはや、何チャッテ?!のレベルでは有りませんでした。 プロがパロディにする最低の芸の模倣は十二分に出来ていて、『浪曲社長』に続く浪曲パロディ落語になる予感がします。きく麿師匠、器用です。 当日聞いたら、CDやDVDの音源を耳にタコくらいに聞き捲って、自分なりに納得の浪曲に仕上げたようです。 皆さん、来年二月頃にCDは発売されるそうなんで、是非!買って聴いて下さい。勿論、私も買います。 |
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2017年11月23日
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