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本当に、二回目があるのか?!と、本人が思っていた企画です。第一回が「柳亭市楽」さん。
そして、記念すべき二人目、講釈師の中から「一龍斎貞弥」さんを紹介します。
元々は、声優としてあの「青二プロダクションに所属」です。青二塾東京校10期生だそうです。
講釈師になる前は、「原 亜弥」という名義で活動されており、貞花先生に2007年入門。
前座となったのは、2008年で、2011年に二つ目に昇進してから、芸名を「貞弥」一本にしています。
私が彼女を聴き始めたのは、2014年からで、今年で4年目です。そしてこのような演目を聴いています。
・二孝女物語 上
・二孝女物語 下
・二孝女物語(通し)
・島岡吉郎物語 前編
・雲居禅師御一代記
・赤穂義士本傳「刃傷松ノ廊下〜内匠頭切腹」
・赤穂義士本傳「二度目の清書」
・徳川家武将伝「村越茂助誉の使者」
・難波戦記「真田大助駿府の使者」
・江島屋騒動「怨みの袖模様」
・白隠禅師
・馬場の大盃
・夫婦相撲
・龍馬とお龍
・は組小町
・浜野矩随×2
講釈師にも、新作派と古典派がありまして、貞弥さんは両刀です。しかも、かなり達者な両刀だと思います。
それなりに人気のある講釈師には、作家さんが付いていて、作家さんの台本を自分流にアレンジする人もある。
しかし、貞弥さんは自身で足を運び、取材し、図書館などで調べて、自ら台本を起こしておられます。
私が聴いた4年間にも、「二孝女物語」「島岡吉郎物語」そして、「雲居禅師御一代記」の三席です。
「二孝女物語」は、貞弥さんの出身地・大分に伝わる実話に基づく、親孝行の物語です。
完全に忘れかけられていた江戸時代の物語を、記録と口伝えの物語を合わせて、長編の講談にした作品。
また、「島岡吉郎物語」は、明治大学野球部OB会からの依頼で、島岡御大の一代記を講談にして、
OBの記念総会で披露された作品。教え子には秋山登、土井淳、池田英俊、辻佳紀、高田繁、星野仙一、
名取和彦、鹿取義隆、広沢克己、福王昭仁、武田一浩などプロで活躍した選手がキラ星の如く排出されている。
最後の「雲居禅師御一代記」。これも東日本大震災で被災した松島・瑞巌寺からの依頼で、
中興の祖と呼ばれている高僧・雲居禅師の一代記を作り、その本殿復興のお披露目式で、
瑞巌寺と関連一門の僧侶、及び檀家衆を集めて披露されたのである。どれも、実に深いイイ噺です。
このように幅広い分野の人物傳を中心に作る新作の他に、江戸時代から伝わる古典作品も勿論演じます。
また、自身の上野広小路亭での勉強会で、今年は「朝顔日記」を連続で掛けていたりと、続きモノも、
赤穂義士傳だけでなく、世話物の連続物を手掛けております。
一方、講釈師なので修羅場や道中付けにも挑戦しますし、彼女の最大の魅力であり武器は、声の遣い方。
過度に芝居風にならないように、声色を使い人物を表現します。講釈師には少ないタイプだと思います。
三代目の金馬的な講釈です。特に、深く感情を入れる場面では、彼女らしい声の使い方で演出します。
声優として学んだ場面場面での声の自然な使い分け、青二塾で鍛えた技が、講釈にも生かされています。
私が聴いた中だと、『浜野矩随』だけが私のイメージとは違いましたが、他は概ね合っておりました。
せっかく、隔月でやっていた囀やさんの勉強会が亡くなり、来年は新しい会が始まったら行きたいと思っています。
囀やの会が無くなると、朝練講談会と講談協会の定例会、そんな感じになってしまいます。
是非、らくごカフェとかで新しい会を始めて欲しい一人です。何なら美舟さん、イルパッショさんとかでもいい。
あのくらいのこじんまりした空間で、是非、聴いてみたい一人です。
ちなみに、パロマ湯沸かし器とANA自動チケット発券機の音声ガイドは貞弥さんの声なんだそうです。
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2017年11月08日
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