Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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小生と三三師匠の誕生日であり、USの独立記念日である7月4日。落語繋がりの友人からチケットをプレゼントされて、
かなり久しぶりに「日本橋劇場」に足を運びました。その前に、17時半に人形町のタイ料理「ピーナッツ食堂」でディナー。
豆苗炒/トムヤムクン/手羽唐揚げ/鶏皮えびせん風/虎の涙(豚肉の味噌炒)/豚モヤシフォーを頂いた。
二人で生ビール三杯と、ハイボールを一杯飲んで、六千七百円です。「ピーナッツ食堂」は本当に安い。
急いで開場に入ると、既に開口一番駒六さんの『強情灸』が後半に差し掛かっておりました。
そんな、誕生日に相応しい盛夏「雲一里」、こんな内容でした。

イメージ 1















1.強情灸/駒六
既に、峰の灸の説明が終わり、負けず嫌いの方が山盛りの艾に火を点ける辺りからでした。この駒六さんも小駒さんも二つ目が決まってますよね。
馬生師匠の一門も結構大きい所帯になりましたよね。小駒、駒六の二人は、いい咄家になると思います。特に小駒さんは志ん生の血統ですからねぇ。


2.蛙茶番/一朝
雲助、一朝、小里んの三人で、「雲一里」です。たしか、全員小朝師匠の三十六人抜きで抜かれた口ですよね。今は完全に抜き返してますけど。
さて、一朝師匠、芝居のマクラから入り、二つ目時代、歌舞伎座で笛を吹いていらした頃、小里ん師匠と志ん橋師匠が舞台を見に来ていて、
緞帳が上がるやいなや、“うきがや かつみ”と、フルネームで声が掛かったそうです。舞台の全員が一朝師匠の方をジロリと睨んだという。
そんなエピソードから、昔は素人芝居なんてのも、結構人気があり、大きなお店は、舞台番まで置いて、芝居を出入の皆さん得意先に披露した。

小僧の定吉が、一朝師匠のこの噺では、あまり小僧って感じがしない。町内の悪・伴次に対しても全然口で負けていないし、
番頭に教えられた伴次の操縦方法、小間物屋のミー坊を餌に伴次をその気にさせてしまうのだから、かなりマセた小僧である。
後半は、湯屋に置き忘れた錦のふんどし、これを履いている態で、伴次が振舞うのだが、一朝師匠の場合、いやらしさが出ないのがいい。
女性ファンも、引かずに笑える演じ方になっております。結構、若い女性も居ましたが、ケラケラ笑っておりました。


3.もう半分/雲助
菖蒲園さんのブログで『もう半分』について話をしていたら、この「雲一里」での雲助師匠の演目が偶然『もう半分』になりました。
これまで、『もう半分』を誰で聞いているのか?圓朝のオリジナルの方は、おそらく雲助師匠が一番かな?と思って調べたら…


・五街道雲助 2018 2013×2 2012 
・神田春陽  2017(五酌酒)
・三遊亭白鳥 2017(メルヘンもう半分)2015(Mもう半分)2014(Mもう半分)(名人もう半分)2013(Mもう半分)2009(Mもう半分)
・桂夏丸   2016
・柳家小せん 2014
・古今亭文菊 2014
・桃月庵白酒 2010(メルヘンもう半分)


なんと白鳥師匠の改作『メルヘンもう半分』は六回も聞いておりました。ちなみに雲助師匠では、これが四回目です。
さて、雲助師匠の『もう半分』。先代馬生のものを勿論踏襲していて、永代橋・千住大橋の居酒屋ではなく、本所の林町に煮売酒屋が舞台です。
雲助師匠の説明では、居酒屋よりワンランク更に下なのが、この煮売酒屋なんだそうです。酒と一緒に簡単で粗末な惣菜も売る店で、酒は量売り。
だから、五酌二杯だろうと一合だろうと同じ値段で商売をしている。そこへぼて振り八百屋の爺さんが来て、毎回、五酌ずつ頼んで、
だいたい四杯二合ほどの酒を飲んだら、帰って行く。その日は天秤をぶら下げずに来た。煮売酒屋の亭主が「珍しいネ、今日は休みかい?」と訊ねると、
爺さん、ハッキリとは答えず、ちょっと用事があってと生返事を返し、やっぱり二合を「もう半分、もう半分」で四杯飲んで帰って行った。

夏の盛り、客足も悪く煮売酒屋夫婦は早じまいしようと、机の下の椅子を、机に上げて土間に水を流そうとしたその時だった。
汚い風呂敷にくるまれた、荷物を発見する。爺さんのだ、何を忘れたんだろう?亭主が開けてみると、小判で五拾両入っていた。
たいそう困っているだろうと、亭主が追い掛けて爺さんに渡してやろうと、外に出ようとすると、女房がねこばばしようと悪魔の囁きをする。
雲助師匠のは、そんなに強く女房一人を悪人に描かないが、演者によっては、ほぼ女房主導でねこばばし、
爺さんが明日番屋に訴えて出ると云うと、口封じに殺せと女房が旦那にハッパを掛ける演者もあります。
ただ、雲助師匠のは、旦那自ら爺さんの口を塞がないとと云い出し、研ぎに出して戻ったばかりの出刃庖丁を爺さんの風呂敷に捲いて、
爺さんの後を追い掛けて、吾妻橋の上でおいついて、風呂敷包みが在ったと呼びとめて刺し殺してら大川に遺棄します。

この煮売酒屋の亭主が爺を殺す場面が、まず、一番の芝居っぽい演出で、立て膝ついて大熱演。爺さんが虚空を掴むようにして殺されます。
続いての見せ場は、爺さんからくすねた五拾両で、新しい居酒屋商売を、奉公人を使って大当たりする夫婦。
もう店で働く事も無く銭が入って来る身分になったので、芝居見物や相撲見物、そして寺社詣でで毎日を過ごす身分になる。
すると、女房に子供が授かり、十月十日で玉のような男の子と云いたいが、あの爺そっくりの赤ん坊が生まれて来る。
これを見た女房が、あまりのショックで気を失い。そのまま産後の肥立ちが悪くすぐに亡くなってしまいます。
この女房が絶叫する場面、ここも雲助師匠らしい芝居掛かった演出で、恐ろしさを演出します。

さて、金はあるので、この亭主、爺そっくりとはいえ我が子なので乳母を雇って育てますが、その乳母が三日としないうちに辞めたいと言い出す。
三人続けて乳母が辞めるので、最後の乳母に理由を問いただすと、八ツの鐘を聞くと、草木も眠る丑三つ時、赤ん坊が突然目を開けて、
立ち上がるとよちよち行燈の方へと歩み出す。まだ、お七夜を過ぎたばかりなのにと目を疑いながら見ていると、
この赤ん坊が、行燈の油を皿に入れてペロペロ舐めてから、美味しそうに飲み干すと云うのである。
そして、乳母にあと一晩だけと頼んで主人が目撃します。赤ん坊が灯油を飲んで、皿を持ったまんま、
ニッコリ笑って主人に云う。「もう半分、おくんなさい」と。 カッコ良くて恐い、雲さんらしい『もう半分』です。

3.子別れ通し:「強飯の女郎買い」、「浮名のお勝」、「子は鎹」/小里ん
通しでちょうど1時間くらいでした。マクラで“葬式を山谷と聞いて親父(オヤジ)行き”の川柳からオーソドックスに入る小里ん師匠。
お通夜で近江屋の隠居に意見されて、意地になった熊さんが、紙クズやの長兵衛さんを連れて吉原へと繰り出す。
ぶっきらぼうな小里ん師匠の科白が、どんどん、目白の師匠に似て来ると思います。ここの隠居と長さんとのやり取りは絶品です。

四日居続けして家に帰りますが、思わず再会した女郎・お勝ののろけを女房のお徳さんに喋って、夫婦別れになるのですが、
ここもくどくなく駆け足にならないように、如何にお徳さんができた女房であるかを印象付けてくれます。
結構、この繋ぎが難しいですよね。四月に聞いた小辰さんのは、この小里ん師匠のと比べてはいかんと思うけど、
小里ん師匠を百としたら通しで三十くらいしか小辰さんのはできていないと思いました。

最後の『子は鎹』で、びっくりしたのはサゲを変えていて、番頭さんも鰻屋の二階に現れるパターン。
しかも、小辰さんと同じで、煙草を吸わないんです熊さん。膝の上で手をモジモジさせながら、
三回、亀ちゃんとの再会を繰り返すんですが、小里ん師匠のは不自然じゃないし、煙草を止めた事で、
より目白の小さん師匠みたいに見えました。ただ、最後は亀ちゃんの「だから、玄翁で殴るって言った」でいいと思いました。
勿論、お小遣いを誰からもらったんだいの下りは玄翁で叩くとお徳は云いますからねぇ。

最後に熊さんが、番頭さんにここでは夫婦の盃事はできません!!と、言ってなかなかお徳さんと仲直りしません。
しびれを切らせた番頭さんが、なぜここじゃダメなんだいと訊くと、熊さん曰く「鰻屋だけに、また裂かれるといけねぇ」でサゲ。
小里ん師匠で、目白の師匠の十八番を、もっと聞いてみたくなりました。

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