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久しぶりの「和室カフェ」でした。なんと!2015年2月の第7回以来、3年半ぶり10回ぶりに参加しました。
ドイツ人のライター:クララさんが世話人で発足した会で、第六回が臨時でノラやさん開催になり、
その時が最初の参加でした。この17回は、クララさんではない女性の方が主催者として仕切っておられました。
でねぇ、いきなり「二人に行って欲しい場所、やって欲しい事を書いて下さい」と、ポストイットを渡されました。
十回ぶりで久しぶりの参加、行って欲しい?やって欲しい? このリクエストが私には意味不明で…
とりあえず「オスロ国立美術館に行って、“ムンクの叫び”の横で、お互い同じポーズで写メの撮りっこをする」
と、云うのをリクエスト書いて出したのですが、これが全くのピント外れもいいところで、最低のリクエストでした。
「和室カフェ」は、年4回、3ヶ月に1回のインターバルで、定期的に開催されている小辰(炬燵)と笑二(障子)の二人会。
そこで、小辰と笑二のお二人が、揃って初めての体験を、何処かへ行ってやって来るという企画を1年半続けているらしい。
つまり、咄家として、このお二人だからお客さんが是非体験して欲しい、実現可能な事をリクエストしていたんです。
私が書いたみたいに、スウェーデンにお寄りの際は、是非、国立オスロ美術館で、みたいなリクエストでは無かったんです。
「峰の灸体験」だとか?「竿と櫓で船を漕ぐ体験」だとか?「小田原でムジナ屋、ナニワ屋のルーツを探す」だとか?
そんなリクエストを仲入りまで募集し、小辰さん、笑二さんが厳選した3つの候補の中からその日の客が拍手で選ぶ。
そして、選ばれた挑戦的な体験を、次回までの三ヶ月間に二人で体験し、その結果を次回のお客様に報告する。
そんな、この二人会ならではの目玉企画みたいになっておりました。
びっくりしたのは、この企画に一時間を要すんですよ?勿論、二席ずつ落語もやるのでこの会は3時間コースです。
流石に、22時には会が終わるみたいですが、この日も19時開演で21時52分終演でした。勿論、仲入りはあるけどなかなかタフな会です。
そんな久しぶりに参加した「和室カフェ」、こんな内容でした。
・体験談「サンリオピューロランド編」
・手紙無筆 … 笑二
・藁人形 … 小辰
お仲入り
・次回体験の選定
・たらちね … 小辰
・景清 … 笑二
1.体験談「サンリオピューロランド編」
小田急の多摩センター駅付近にあるとは聞いていますが、私は流石に行った事がありません、“ピューロランド”。
この冒頭で、これまで行った体験のおさらいからでした。最初がどこだか忘れたけど、もうピューロランドで6回目でした。
二回目が確か「地下アイドルライブ体験」、三回目が「代々木上原の古賀政男記念館」、四回目が「メイドジム」、
そして、前回5回目が「ヨガ教室」だったそうです。何でもヨガは二人のスケジュールが合わず別々の日に別々の教室を体験。
笑二さん曰く、前回、笑二さんが喋った「新宿二丁目ゲイのヨガ教室」このレポートを聞いてドン引した客が今日は欠席している!!
そんな前振りもありピューロランド体験談へ。多摩センター駅に笑二さんが先に付いて、ピューロランドへ歩いたら、
10時の開場30分前で、既に二百人くらいの行列。そして、半数が家族連れで、残り半分の90%が女性客(しかも、殆ど一人)。
カップルで来ている客も少なく、男性だけって客は皆無に近かったそうです。ちなみに、平日の昼間に彼らは行っております。
最初、200人の後ろで並んでいた笑二さん、どんどん列が伸びて、キティー好きな女性の集団に囲まれると不安と羞恥で並んでられなくなり、
一旦、列を離れて多摩センター駅へ戻る。駅からピューロランドに向かう道で、小辰さんを待っていると、9時50分くらいに現れて、
「小辰、兄さん!!」と、呼びとめて二人でさっきの列に並ぶ。周囲がキティーに談議に花を咲かせている中、芸人あるあるです。
楽屋での師匠たちの悪口と、最近行った仕事の待遇、ギャラ、良かった事、悪かった事などを二人で語り合って開場を待ったそうです。
ピューロランドで、お二人が一番のお気に入りだったのは、歌舞伎仕立ての「桃太郎」。なんと!ちゃんと松竹が監修しているらしい。
40分の上演で、きぐるみのショーなので全てアフレコで科白が流れ、鬼役には中村獅童丈がアフレコしていたそうです。
アトラクションの乗り物などは、そんなに多くなくて、スタンプラリー形式のゲームや、パレードなどがある。
基本屋内なので、ショーを観るのが、どうしてもメインになるピューロランド、小辰さんも笑二さんもイケメン俳優による、
ミュージカルショーがどうも好きになれなかったようですが、ここも松竹らしく澤瀉屋ばりのハーネスを使った宙吊りダンスが在ったそうです。
あと、パレードではサンリオが冠になっているだけに、パレードの車に協賛業者の名前が書かれているらしい。バンダイやセガは許すにしても、
イトーヨーカドーやYahoo、結構、なんでもアリの広告が車に踊っているらしいです。
あうそう、ピューロランドではキティー関連キャラクターと触れあう広場があり、一緒に写真なんかも撮れるんだけど、
ふれあい広場にいるキャラは厳しく躾されていて、絶対に喋らず無言を通すらしい。それでも、キャラクターのファンは無視されながら、
自分の世界に入って彼ら彼女らに、本息の声で質問を繰り返すらしい。その姿が不気味で、小辰さんも笑二さんもドン引きだったとか。
ちなみに、笑二さんはポンポンプリンの大ファンなんだけど、その日ピューロランドにポンポンプリンは居なかった。
笑二さん曰く「この日に触れあってくれたキャラクターたちは、二軍から一軍半だった。」
最後に、ダンスを舞台のキャラクターたちとお客さんが一緒に踊るコーナーに、明らかに不釣り合いな60台の男性が客席に居て、
むちゃくちゃ切れっ切れのダンスを完璧に、舞台に合わせて踊るオジサンだった。小辰さん曰く「年間パスを持っていて、殆ど毎日来る年金生活者」
女流講釈師や女流落語家の追っかけしているオジサンと同じ匂いがするんでしょうね?なんとなく分かる気がしました。
ってな体験談を二人で45分以上するんですよ?この後の二席の落語と同じ尺だったのには、本当に驚きました。
2.手紙無筆/笑二
前回のヨガがトラウマになるくらい衝撃だったと云って、『手紙無筆』へ。12〜13分でサッと終わらせましたが、サゲに工夫がありました。
「兄ぃ、手紙を読んでくれよ」と現れる舎弟分が持って来た手紙、実は、兄貴分をからかってやろうと、元々、叔父さんから来た手紙ではなく、
無筆の自分が、適当に書いた手紙だったと云うオチ。談笑イズムを少しずつ噺に入れて演じている笑二さんです。
3.藁人形/小辰
そんなに頻繁に掛かる根多ではありませんね、『藁人形』。私は、歌丸師匠、正雀師匠、扇辰師匠、そして三三師匠の四人で聴いております。
二つ目では、小辰さんが一番最初でしたね。おそらく師匠の扇辰さんからの根多だと思います。さらりと演じる事は大切だし、
上手に演じて、客に伝わる事も非常に大切だとは思うんですが、所謂、面白さが足りないと感じます。落語はまず、面白い事を求められます。
どうすれば、面白くなるか?特に笑いに貪欲になって欲しいですね。たとえ、『藁人形』でも。この根多を選んだのは歌丸師匠へのオマージュ?
4.次回体験の選定
峰の灸、忍者体験手裏剣教室、できれば宿坊での座禅経験の3つが選ばれて、人気投票の結果「宿坊での座禅経験」でした。
5.たらちね/小辰
この『たらちね』は、笑いと上手いのバランスが凄く良くて、聴いていて楽しかったです。余裕があるとできるのかな?
全部の話を、この『たらちね』にできると、いいのですが… 特に繰り返しの落語らしい面白さ。この応用で笑いが増やせると思うのですが、
なかなか横展開できない小辰さん。一気に突き抜ける可能性を、この『たらちね』に感じました。
6.景清/笑二
笑二さん、芸協のとある先輩に連れられて、新宿二丁目のオカマBarで、その店長=ママから「貴方!素質を感じる容姿をしているワ」と言われたそうです。
白酒師匠、笑二さん、この種の芸人さんは、オカマ&ホモに持てる素質の容姿らしいですね。そんな話題から、和室カフェの体験シリーズを、
これまではマクラで振らなかったけど、オカマのヨガ教室体験だけは、マクラで頻繁に使っていた。そんなある日、あんまり顔を覚えていないお客様から、
「笑二さん、喫煙者なのでそろそろ電子煙草にしては?」と、レインボー色の珍しい電子煙草機を貰った。味がイマイチ合わず、そのままにしていたら、
そのレインボー仕様の電子煙草機、新宿二丁目の食堂のポスターで発見!そうです、二丁目限定グッズで、オカマさんの愛用アイテムだったらしい。
ゾッゾゾッとして二度と、ヨガのマクラは語らないようになったそうです。そんな話を振って、『景清』へ。
定次郎が石田の親方と呼ばれる長屋の顔役の家の前を通る所から始まる。談春師匠から付けてもらったんでしょうか?甚兵衛さんではなく石田の親方でした。
笑二さんの長講は、粗削りだけど、人物描写、キャラクターを掴むのが実に上手で、そこからグイグイ物語に客を引き込みます。
今回も定次郎と石田の親方が実によく描けていて、目が開かないと観音様への定次郎の恨み節が最初は滑稽に、石田の親方が登場すると人情噺で展開されます。
この笑い泣きのスイッチの切り替えが、沖縄生れだけど、関西に居た経験が生かされているのか?藤山寛美の松竹新喜劇の手法に似ていると感じました。
この和室カフェ、次回は十月十五日(月)の開催です。また、予定が合えば、こんどはちゃんと初体験のリクエストも考えて行きたいと思います。
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2018年07月12日
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