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27日の金曜日は仕事の後、横浜にぎわい座の地下にあるのげシャーレホールでの、年に2回の、立川こはる独演会!
横浜にぎわい座が主催する「こはるの夏休み」へ行きました。開場時間の15分前に着くと既に70人くらいが並んでいる状態。 そこで、にぎわい座さんも10分早く開場してくれて、殆ど待たずに入場できました。流石、完売御礼の会です。 また、こはるさんは、この横浜にぎわい座主催以外にも、年4回自主公演も開催していて、ここのげシャーレでは合計6回。
つまり、隔月で独演会を開催しています。(奇数月開催)、そして昨年秋からは、新宿区民ホールでも隔月の偶数月に、 ネタ卸しの会をやっているので、東京と横浜で年六回ずつの独演会を開催しています。何とも小満ん師匠みたいですね。 談春師匠も、二つ目時代勉強会してましたけど、こはるさんのようにハイペースではありませんでした。 さて、そんなこはるさんが、今回は『五人廻し』をネタ出しして挑んだ独演会、こんな内容でした。
1.目黒のさんま マクラでは、台風12号が接近している話題に触れ、この日の翌日、28日が「隅田川花火大会」だったのに29日に延期になった話題から。 「隅田川花火大会」になると、死に装束で左前に浴衣を着た女子が居たり、バカボンのように帯高に〆た男子が居たりで気になると云う。 また、当然、花火大会の日は電車が混雑してうんざりすると云うこはるさん。 そして、この季節、普段稽古を付けて頂いている師匠方のお宅へ、お中元を持ってお礼に行くのも噺家ならではの習慣だと云います。 そんなお中元の話題になり、ある贔屓のお客様から「世界のビール詰合せ」というお中元を頂いた話題へ。 そのお中元、Amazonからのギフトで、宛先の名前が無い。しかも、住所は合っていたが、アパートの部屋番号が違う。 しかも、本名の「広瀬」ではなく「立川こはる」。宅配便の業者さんが、本人確認がなかなかできず、受け取るのに苦労したそうです。 その御贔屓が、この会にも見えておりました。そんなマクラを振って、季節を先取りして『目黒のさんま』でした。 こはるさんの『目黒のさんま』は、入船亭扇辰師匠から仕入れたネタで、秋の定番、必ずやるネタです。
そして、扇辰師匠にならった通りに、未だに仕込みのギャグ:くすぐりまでその通り演じます。 目黒で食べたさんまを、お殿様が恋しがる場面は、「お前は、大竹しのぶかぁ!!」と、突っ込みたくなるぐらいにさんまを恋しがる!! 15年前に仕込まれたと思われるくすぐりを、今に生かして演じるこはるさんでした。 ◇目白の小さん「蒟蒻問答」
https://www.youtube.com/watch?v=OVDkMBcBHDQ ◇立川談志「蒟蒻問答」
https://www.youtube.com/watch?v=c80FZfp4NcM ◇柳家小三治「蒟蒻問答」
https://www.youtube.com/watch?v=8s9Slpnl_gA こはるさんの『蒟蒻問答』は、家元の型でした。八五郎の調子良さが談志師匠らしい演出で、権助との掛合いの軽妙さが最高です。 所謂、パーパー喋るってやつです。咄家のフラも加味されて、実にいい味が出ていると思います。三人落語のもいいでしょう? この演目は、動画で見たいと思うのですが、談志師匠のだけしか見つからず、小さん、小三治は音源だけで御容赦下さい。 さて、この談志師匠の映像では、問答風なものをマクラで見せてますね。流石に、こはるさんこの部分はやりませんでしたが、
なかなか、パーパー喋るリズムと息つぎをしても喋りを止めない技は身についていて、こいうのは談志→談春→こはると受継がれています。 いまの若手だと、これができるのは、本当に少ないと思います。特に女流にはまず居ません。 早く喋ると、語尾が聞き取れない。喋り出しは大きな声なのに、語尾は小声でモゴモゴするのが江戸弁だと勘違いしている。 ゆっくり喋る時や、喋り手の心理に迷いがある場合などでは、この語尾が消えるのもありですが、万度使うもんじゃない。 その辺りを理屈というより、音で覚えているこはるさんの、言い立て、啖呵は、私は好きです。師匠、大師匠からいいモノを受継いでいます。 3.五人廻し マクラでは、立川談春師匠に入門したばかりの頃、立川流初の女流で、周囲が、全く前例が無かったので、 ぎこちなく、戸惑いぎみに接してくれた話から、何度か聞いた多摩川の河川敷で野草と「アブラハヤ」を取って食べた話へ。 こはるさん、3〜5cmくらいのアブラハヤが、川辺で水面を泳いでいるのを、3リットルのペットボトルで吸い取る漁で捕まえていたらしい。
当時、水槽で熱帯魚を飼っていたが、熱帯魚は死に絶え、水草のみが生きている状態だった。そこへアブラハヤを入れて飼ったそうです。 最初は、熱帯魚の代わりの癒し系のペットだったのだが… 貧困と飢餓の為、野草だけでは生きていけず、番やもうえず天ぷらで食べたそうです。 ワカサギに負けない美味さだったと、こはるさんは証言していました。まな板では情が移りながらも、飢餓に負けて食べたそうです。 更に話題は、独演会で三席やる場合のネタの順番について、咄家には、まず前座噺をやり、二つ目が好みそうな地味だが難しい噺をやり、
最後に、真打らしい大ネタを掛ける。なんて人も居ますが、こはるさんは、自分の苦手な話からやってしまうと云う。難しい噺の定義は?! こはるさん曰く、「言い立てが多く、決まったセリフの長い噺」だと云う。つまり、この日は『目黒のさんま』が一番、決め式科白が多いと云うのだ。 まぁ、“地”の量でいうとそうなるのかな? 続けてネタ出ししている『五人廻し』に触れて、女流が廓の噺をやるのは、本当に難しいと云う。
当然、女郎買いに行きたくなる、男の気持ちからなかなか入れないのである。 先の、入門して間もない頃、立川流では、バレンタインに風俗に行くというしきたりが在ったそうです。 当然、先輩が後輩を連れて、行くのだが、勿論、こはるさんは連れて行ってもらえません。 そのうち、女流が増えて一大勢力になると、ホワイトデーには、皆でホストクラブへ行ったりするようになるのか?! ここから、こはるさん、自虐的に女流と思われない。女流扱いされない話題へ。
相模大野の相模女子大グリーンホールでの落語会、女子トイレに入ろうとしたら、ホールの設備係員さんに「男子トイレは二階です」と、 部隊に声が聞こえないように、わざと小声で大きなアクションで、身振り手振りを入れて伝えられた。一瞬、『うどん屋』式に「貴方も風邪?!」 ってやろうとしたけど、主催者なら『うどん屋』の洒落だと分かるけど、設備係員じゃ分からないと思って、小声で「女です」と返したらしい。 すると、設備係員さんは、めちゃくちゃ恐縮されたそうです。 あと、ぴっかり☆さんとの二人会を地方も含めてよくやるこはるさん。他の会とぴっかり☆さんとの会の大きな違いは、
ぴっかり☆ファンのおじ様は、こはるさんを女流扱いしてくれるそうです。めちゃくちゃ嬉しそうでした。 さて、こはるさんの『五人廻し』。まだ、とにかく固い感じでしたが、こはるさんのキャラでいいのはいやらしく感じさせない事です。 その一点で、まだ不思議な感じの『五人廻し』ですが、そのうち、ポイントを掴めば、こはるさんなりの『五人廻し』になると思います。 次回は、こはるさんの自主公演で、9月29日の土曜日です。土曜日だから18時になるそうです。
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2018年07月29日
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