|
◇白酒・甚語楼の会 on お江戸日本橋亭
朝、ゆっくり出て11時半頃に到着すると4番目でした。初めての昼開催。勿論満員御礼でした。
・金明竹 … あお馬
・胴斬り … 甚語楼
・木乃伊取り … 白酒
お仲入り
・素人鰻 … 白酒
・不動坊 … 甚語楼
1.金明竹/あお馬
加賀屋左吉方からの遣いの上方訛りの男の言葉が、恐ろしく流暢になっていて返って分かり易い。
十一月に二つ目だから、稽古に気合いが入っているんだろうと思います。二つ目になったら年2回は聞くぞ!
2.胴斬り/甚語楼
あお馬くんへのメッセージなのか?二つ目になったら、師匠の家に毎日は行く必要がないけど、
適度にご機嫌伺いしないと、師匠をしくじると云う、甚語楼師匠。1日、10日、20日は必ず顔を出して、
それ以外にも、一門の特別な日には抜け目なく顔を出さないと、いつしぐじるか?分からないと云う。
更に難しいのは真打に成ってから。「もう真打なんだから、一切来るな!!」と、師匠は言うけど…
そんなのを鵜呑みにすると、破門になるから、騙されてはいけないと云う、甚語楼師匠。
つい最近も、師匠の家へなんとなく行くと、師匠も女将さんも超ご機嫌。女将さんが珈琲を入れてくれて、
「今日は真直ぐ帰るのかい?」と言うので、「ハイ、自宅に寄り途無しで戻ります」と云うと、
「ワカメ持って行く?」「冷麦もどうだい?」と、沢山のワカメに冷麦を頂いたそうです。
更に「茹で時間分かる?」と聞かれて、冷麦の袋の“作り方”を見た甚語楼師匠、老眼で時間が読めなかった。
すると、権太楼師匠が、「これ使え」と老眼鏡を出してくれて、「俺は使わないヤツだから、お前にやる」と、
老眼鏡まで貰って帰って来たそうです。
そんなマクラから『胴斬り』。甚語楼師匠で聴くのは初めての演目。上方の佐ん吉のを聴いたばかりで、
笑いのポイントは、殆ど同じだが笑いのツボが甚語楼師匠は大人ですね。柳家らしい“すっとんきょ”です。
3.木乃伊取り/白酒
白酒師匠の『木乃伊取り』は、三回目でした。毎回少しずつ変わるのは、決めずに演じている部分だと思います。
飯炊きの清蔵のキャラクタがいいですね。田舎者で実直さが、実に落語らしい。白酒師匠らしい一席です。
4.素人鰻/白酒
白酒師匠で聴くのは初めてでした。飲ませてやると言われて付いて行くと隅田川の水だったの馬鹿馬鹿しさが好きです。
なんとなく、志らく師匠の『素人鰻』に似ていると思いました。この噺は聴く年は3回4回聴いて、
聴かないと1回も聴かないという噺です。今年は、萬橘師匠、白酒師匠と聴いたので複数回の年になりますね。
そして、白酒師、志らく師、以外は、小満ん師匠、小せん師匠、萬橘師匠、鯉昇師匠、圓馬師匠、菊丸師匠、そして由瓶さん。
5.不動坊/甚語楼
毎年、必ず1回は聴く噺です『不動坊』。2009年からの聴いた演者を上げてみますと。
・2009:柳家花緑/三遊亭遊雀
・2010:春風亭昇太
・2011:笑福亭銀瓶/春風亭昇太/桃月庵白酒×2
・2012:春風亭一之輔/古今亭菊之丞/立川こはる/春風亭昇太/立川談春
・2013:立川こはる/桃月庵白酒/柳亭市馬
・2014:柳家小権太/柳家権太楼/柳家小里ん/桃月庵白酒/入船亭小辰
・2015:桂やまと
・2016:柳家三三
・2017:笑福亭羽光/入船亭扇好
・2018:桂宗助/柳家三三/柳家甚語楼
この10年で27回聴いている噺なので、結構、掛かる噺です『不動坊』。
甚語楼さんの『不動坊』は、権太楼師匠、遊雀師匠のと型は同じですが、味わいがやっぱり違いますね。
この噺は、春風亭昇太の演じ方が面白く、ザ・ドリフターズのコントみたいな感じで演じます。
ドタバタの加減と、スピード、そしてギャグ。このバランスがドリフっぽくて私は好きです。
他では、白酒師匠の「お崎さんが来る!!」と、歌いながら陽気にノボセ上がる利吉が落語らしい。
甚語楼師匠のは、もっと弾けていいと思うところをセーブした感じで演じられますね。
あと、上方の演者は、枝雀さんのあの弾け方する演者が居てもいいと思いますが、なかなか後継者が出ません。
◇つばなれ特選会 on 美舟
11人で、なんとか「つばなれ」しました。こんな内容でした。
・しゃみ講釈 … 紋四郎
・歯ンデレラ … 扇
お仲入り
・お菊の皿 … 扇
・求婚 温泉 … 紋四郎
・求婚 クローン … 紋四郎
1.しゃみ講釈/紋四郎
黒いMy張扇を持って登場したので、アレ?っと思ったら本編の根多は『しゃみ講釈』でした。
さて、紋四郎さん。二代桂春蝶さんのお弟子さんで、上方落語協会所属の東京住まいという落語家さんです。
奥様は東京の方で、狛江市に新居を近々持つと仰っておりました。30凸凹の若手です。
講釈の南海先生と同じ阪大出身。文学部とかではなく、工学部卒の咄家さんらしいです。
花緑師匠の弟子の花飛さんと同期ユニット:落語エントロピーというのを立ち上げて活動しているそうです。
紋四郎によると、花飛さんは1年先輩なのに、同期と言い張っている、なぜならおごりたくないから。
そんな話を振って『しゃみ講釈』へ。
講釈の部分はできているのですが、くしゃみの演技がまだ完成されていません。
普段は、見台を使うので、張扇が生きるのでしょうが、腿を叩くと鞭のような音がして微妙。
終演後、腿が痛いと嘆いておられました。
2.歯ンデレラ/扇
三月の時は、黒髪だったのが、金髪に染めて登場の扇ちゃんでした。本人も云ってましたが、呑み屋のチイママみたいです。
自身の死ぬような思いをした歯科治療の話を振って、兄弟子に当たるきく麿作の新作落語『歯ンデレラ』へ。
何よりニンに合っていると思いました。いいですね。彼女の根明なキャラクターで演じると、きく麿がやるのとはまた一味違います。
嫁姑問題がテーマで、きく麿が演じると、主人公の姑側に重きが置かれて当然演じられますが、
扇ちゃんが演じると、嫁側の主張もそれなりに強くなり、ほぼ五分五分で描かれて、作品の雰囲気が変わります。
3.お菊の皿/扇
意外と古典の香を強く残したまんまの『お菊の皿』でした。文蔵師匠のようにやるか?と思ったら、
彼女の落語は、意外とステディで、芯がしっかりした感じに演じますよね。
4.求婚「二部作」/紋四郎
新作もやるんですね紋四郎さん。花飛さんとやっている勉強会で、テーマを設けての新作発表の会で作った作品らしいです。
シュールな“求婚”をテーマにした、お題「温泉」「クローン」を頂いて創った作品でした。
内容が結構難解で、表現が難しい作品を、上手く笑いにしていると思いました。
◇朝練講談会「琴柑・貞弥 二人会」 on お江戸日本橋亭
8/5の朝練です。遠い昔になりました。
・徳川家武将伝「村越茂助誉の使者」 … 貞弥
・赤穂義士外傳「小田小右衛門」 … 琴柑
1.村越茂助誉の使者/貞弥
貞弥さんでは二回目ですが、田辺いちかさんで五回くらい聴いている「村越茂助誉の使者」でした。
無筆で、記憶力が悪く、武芸だけがとりえの村越茂助という、徳川家康の家来の物語です。
貞弥さんは、武士が沢山登場する話でも、それぞれの武士の性格を上手く語り口調や声で表現します。
声優さんらしい細かい技なんですが、聴いていて本当に聴き易いと思います。
2.小田小右衛門/琴柑
講談協会は、本年が山緑先生が新真打でしたが、次が一乃さんで、その次がこの琴柑さんの番だと思います。
私は見る度に思うのが、琴柑さんって、不二家のペコちゃんに似てますよね。そんな可愛さが魅力。
この「小田小右衛門」は、同じ赤穂義士外傳の「荒川十太夫」と、噺の筋は全く同じと云っていい噺です。
小田小右衛門が大石内蔵助の介錯をした足軽で、荒川十太夫は堀部安兵衛の介錯をした足軽です。
介錯する直前に、切腹の相手から役職・禄高を訊ねられて、足軽とは言えず役職と禄高を偽ります。
それが浪士の三回忌に泉岳寺で、重役に見付かるのですが、一年倹約して溜めた金子で、
その役回りに相応しい身なりを借りて、日雇いのお伴も連れて供養に出向き墓参りして、
寺にも法要供養の謝礼を払っていたと知り、重役がこの事を殿様に報告すると殿様も感動し、
足軽の小右衛門を、切腹の際についた嘘と同じ役職、禄高に加増し、取り立てたと云うお噺です。
琴柑さんは、ちょっともっちゃりした感じの女性らしい口調ですが、
武芸ものだからと、変に無理しないのがいいですね。自分の身の丈で演じる。
他の女流の咄家、講釈師は、参考にして欲しいと思います。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2018年08月14日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




