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鈴本演芸場で、三年連続・三回開催された「落語の仮面祭」。今年はその三回目であり、episode1の最終話である、第十話まで披露された。
正確には、落語の仮面祭が始まる一年前に、第一話と、第二話だけを初日・二日目と、九日目と楽日に掛けた会がありました。 そして、一話から五話の第一回、三話から七話の第二回、そして、第三回は変則的で、二話・五話、八話から十話と言う構成でした。 そして、既に来年は「落語の仮面祭」を、鈴本では開催しない事が決定していますが、池袋演芸場か、新宿末廣亭へと場所を変えて第四回の可能性はありそうです。 さて、私は十日間のうち、初日と中日、そして七日目の三回行きました。つまり、二話、五話、そして十話を聞いた事になります。 まず、寄席の雰囲気が通常の鈴本とは「落語の仮面祭」の時はかなり異なります。初日は、ガラカメファンと落語ファンが拮抗するバランスで、2/3くらいの入り。 中日は、三連休の初日で超満員。ややガラカメファンが多いか?程度でしたが、七日目はゲリラ豪雨の影響もあり、半分くらいの入りでしたが、圧倒的にガラカメファンの比率が高い構成でした。 初日、まずお馴染みの美内すずえ先生の花束が、目に飛び込んで来ました!なんと、紫の薔薇です。これを見ただけで、テンションが上がります。 この日は、第二話「嵐の初天神」。天才創作落語少女、花ちゃんが修正のライバル、立川亜弓と出会います。昭和の名人ソックリの所作・言葉選びで、落語を立体的に見せる、落語界のサラブレッド!立川亜弓。 この圧倒的な技術に、驚嘆する主人公三遊亭花。そんな亜弓さんとは、真逆なアプローチで、師匠月影の助言から『本物の江戸時代の少年』を描く花ちゃん!! あり得ないぐらい飢饉の真っ直中みたいな金坊が、蟻が群れているだけで、「この土は甘いに違いない!?」と叫び、泥団子を拵えて貪りつく。 この後、極限の金坊は、蜜塗れの団子を、「ダンゴぉ〜!!」叫び喰らうのですが、落語の所作ではあり得ない!背中を客席に見せて、叫び喰らうのです。 まるで、ガラカメの北島マヤが、舞台『奇跡の人』で、ヘレン・ケラーを演じた時に「ウオーター!」と叫んだ場面からのオマージュです。 この日は、白鳥師匠がハイテンションのあまり、なんと!紫の薔薇人ならぬ、紫の芋の人を登場させる時間が無くなり、出さないまま終わる事に。 あと、私は非常に懐疑的なのが、初登場の第二話だけ、亜弓さんがコテコテの関西弁なんです。桂はなしの娘という設定だけで。五話、九話と主役級で登場する際は、関西訛りはないのに… なぜ、二話だけ?!と思います。 一方、白鳥師匠の月影先生は、弟子の花に平気で暴力を振るい捲ります。落語の世界では、おそらく今でもセーフですが、アマチュアスポーツだと、アウトなのは実に面白いと感じます。 この芝居の脇の出演での目玉は、二つ目の女流落語家が、喰いつきの「のだゆき」さんの後の深い出番が与えられていて、 白鳥プロデュースの「woman's落語」のメンバーを中心に、つる子→花ごめ→粋歌→ちょりん→なな子→ぴっかり☆→扇→あんこ→一花→美るくと、毎日日替わりで登場しました。 私は、つる子さん、なな子さん、そして扇ちゃんを見ましたが、この三人だと私は、扇ちゃんが好きかな?!カラっとした芸風がいいと思います。 中日、第十話の「走れ!元犬」は、紫の芋の人:鈴々舎馬角/ますみが、なぜ、大都芸能の御曹司なのに、咄家なのか?! この多くのガラカメファン、落語ファンに答える回であり、花と馬角に微妙な恋愛感情を芽生えさせる、ガラカメファンなら知らない人は居ない展開が用意されています。 また、ガラカメの『忘れられた荒野』の狼少女ジェーン!この回のガラカメと、落語の『元犬』を対比させる白鳥師匠の才能に感動させられます。 なぜなら、ジェーンは元は人間だったのに野獣・狼に育てられたから、人にして野獣。逆に、『元犬』は、獣である野犬がある日、犬から人間になる話なんです。 正直、白鳥師匠は、トリックを仕掛けて花に『元犬』を演じさせます。元犬といいながら、主人公の犬は、ずーーーっと犬。全く『元犬』ではないのです。 狼少女ジェーンに寄せるがあまりの演出なので、これは仕方ないけど、誰か上手い答えを見出して欲しい!と、思う反面、その辺りを大胆に割り切る白鳥師匠にしかできない技だとも思います。 最後は、七日目です。白鳥師匠の演目は、第五話「恋する宮戸川」。亜弓さんが犲分の落語瓩剖貲困靴董▲屮譟璽スルーする回です。 師匠談春からは、自分をさらけ出す落語とは?!と言う命題に、なかなか答えが見つからない亜弓さん。 手さぐりな中、「お前は、落−1グランプリで優勝しないと破門だ!!」と談春から最後通告を受けてしまう、亜弓さん。 そして、予選を観に来ていた、ライバル花の師匠、月影から、亜弓さんは、自身が演じた『宮戸川/お花半七』に対して、決定的な欠点を指摘され、それを治す手段をアドバイスされる。 『宮戸川』と白鳥師匠は呼びますが、あの夢の陰惨な最後までを意識した噺ではなく、『お花半七』なんですが、白鳥師匠の中では、『宮戸川』なんで、これにしますが、 本当の恋を知らない亜弓さんは、大和屋の女形風にお花を演じます。ここで、ガラカメからは、「たけくらべ」のマヤの袖を噛んで悔しがる仕草を使います。 この日は、脇に代演が多く、小ゑん師匠の『フィ』が聴けたり、龍玉師匠の『強情灸』、そして、仲入り前に天どん師匠の無茶苦茶、アクティブな『ひと夏の経験』が聴けました。 白鳥師匠の弟弟子らしい、天どん師匠の客を引かせて悲鳴に違い叫びを引き出す芸に、同じ圓丈イズムを感じました。天どん師匠や白鳥師匠が圓丈師匠から、厳しい仕打ちを受けた所以は、同じ匂いを感じたからかも?! 脇の中に、代演の正楽師匠も居て、本当にゲリラ豪雨の中集まったお客様は、本当に大満足でした。 来年、何処で「落語家の仮面祭」が開催されても、私は参加しますし、取りやめた、鈴本に後悔させて、やりましょう。 |
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2018年09月22日
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