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大銀座落語祭で知り合い、博多天神落語祭で仲良くなったと言う六人が、「東西落語交流会」と言うユニットを組んで、六人が登場する落語会を、
東は横浜にぎわい座の「のげシャーレホール」、そして、西は天満天神繁昌亭で、不定期に開催しておられて、漸く認知度があがり、 この10月の三連休の初日に品川に呼ばれて、六人以外のお席亭の仕切りで、会が行われた。その翌日に、「東西落語交流会」メンバーでの二人会を、三本連続でやると言うので、通しで参加しました。 本当は「宗助&吉坊二人会」を、らくごカフェで通しで観たかったんですよ。そしたら、予約に出遅れて夜しか取れないと言うので、 それならば、4,000円の木戸銭で、三部通しで聴ける「東西落語交流会」を選びました。そして、その第一部、桂二乗&柳亭小痴楽二人会は、こんな演目でした。 1.のめる/小痴楽 まくらでは、昨日の品川の落語会の後、例によって打上げしたんですが、昇也さんと二乗さんが用事で抜けて、紅一点!太神楽の美千代さんが参加した後、起こった事件を、恨み節のように語る小痴楽さん。 その所以は、一人悪い方向に酔って大虎に化けた人が居たんですよ。それは、ゴリラのような風貌!!圓楽党のエネゴリくん・三遊亭朝橘さん、その人でした。 目が座り、会話が噛み合わず、突然、立ち上がり吠えるエネゴリくん。完全に呆れ返った鉄瓶・佐ん吉・美千代の三人は、エネゴリ包囲網を敷き、一般客にエネゴリが絡まないように監視している。 そして、ゴリさんが何か喋っても、三人は完全無視!!前座さんと小痴楽さんも、何とかエネゴリくんを人間に戻す努力はしたが、無意味に終わり、10時には散会となる。 帰宅した小痴楽さん。今日の仲間達のTwitterをチェックして、寝ようとしていたら、朝橘さんのエネゴリ化する前か?後か?分からないが、 「カチン!!」と来る発言を見つける。それは、一年しか芸歴は先輩じゃないのに、小痴楽さんが手を抜いている!と、言うのである。 若いのに、トリや仲入り前ではない、膝や二番手だったりすると、露骨に軽いネタで、逃げる!と言われているのだ。 大反論する小痴楽さん。寄席の興行を知らない圓楽党丸出しだ!!と言わんばかりで、100%小痴楽さんが正しい。一年先輩なだけで、ベテラン面する朝橘師匠に、 第二部の二人会で、どのくらい大ネタを正攻法で見せてくれるのか?!皆さんが見届けて下さいよ!!と、言われました。 朝橘弄りから、トッぽい若い歯医者にかかり、親知らずを抜かれた話をする小痴楽さん。あまりに、チャラ男な歯科医に治療され不安に。 上の親知らずは、意図も簡単に痛みを患者に与えず抜いたから、『ブラックジャック!!』と内心見直したのだが、下の奥歯・親知らずに係ると一変する。 不安そうに「開かないねぇ〜」と、呟き始める。隣の衛生助手の女性にまで、コレ開かないよねぇ〜と、同意を求め始めた。痛くはないが不安を感じた小痴楽さん。 そんな状態が、10分15分続き、長い沈黙の後で、いきなりチャラ男が叫ぶ!「開いた!開いた、ぜ、ベイビー?!」そう言った次の瞬間、 右手に持っていた、バールのような器具を深く差し込んで親知らずを勢いよく抜く、すると、過去に経験した事がない激痛が小痴楽さんを襲う。だから、思わず叫ぶ小痴楽さん。 アッ!痛い すると、チャラ男が、「患者さんにも、分かるのかな?開いたの!!、今、言いましたよね、開いたって?」 意識が飛びかけて、小痴楽さん、馬鹿!開いたじゃねぇ、アッ痛だ!! 更に、月例三三で聞いた、弟弟子・信楽さんが慶応卒なのが鼻に付く話を振る。いくらなんでも、マクラ長いぞ!と、思ったら、理由がありました。 それは、この日、カメラが入っていて、全部収録されていて、このマクラ/ピロトークで昇太師匠が気にいるマクラを触れたら、昇太師匠の新番組で、四分オンエアーされて、ボーナスのギャラまで貰える企画だったのです。 だから、20分近く小痴楽さんが、マクラを振り続ける訳です。ただ、この日、昼1時スタートだったから、小痴楽さん、やや噛み噛みでした。 さて、本編の『のめる』。うーん、糠漬のところは、悪くないのだが、詰将棋が、ビックリするぐらい駄目!将棋に成っていません。 駒の動かし方ぐらいと、定石・専門用語は覚えましょう。騙される方は、大の将棋好きなんだから。 2.天神山/二乗 さて、東京では珍しい噺をと言うから、何を?!と、思ったら、まさかの『天神山』でした。ひと時代を築く上方落語の人気者は、必ずこの『天神山』をやっていました。 小文枝師匠!先代文枝の小文枝ですね。更には売れに売れていた、こんなんかなぁ〜の仁鶴。そして、私が生で一番見たのが枝雀さんでした。 枝雀さんが、『天神山』でガンガン受けてた時代には、もう、文枝師匠も仁鶴さんも、『天神山』は、まずやりませんでした。 さて、この噺は、ご通過ならご存知のように、江戸でも、比較的よく掛かり、古今亭はお家芸のように演じている『安兵衛狐』が、この『天神山』です。 二乗さんのは、ゆったりと皇状な感じに聞こえる展開で、不思議な『天神山』でした。あと、変チキをしきりに説明しはったが、通じますよ。 3.風呂敷/小痴楽 そうそう、小痴楽さんの出囃子は、「将門」です。彼は芸術協会だから問題ありませんが、この出囃子を使う落語協会側の師匠は、馬桜師匠です。 馬桜師匠、どう思っているのか?!偏屈ですからねぇ、馬桜師匠。そうだ!雲助師匠の出囃子「箱根八里」も、芸協では夏丸さんが使っていますよね。 こちらは、特に、双方が何とも思わないだろうと思います。 さて、小痴楽さんの『風呂敷』本人は好きみたいですね。落語としての完成度は、恐ろしく低いんだが、兄貴ん家に掛け込んで来る女だけは、可愛いんですよ。 馬鹿な女を、可愛く描けこその落語ってあると思いますが、それを感性・感覚だけで、できてしまうんですよね。 立川談志も、可愛い女性を演じいましたが、あんな感じに計算してできた女性ではなく、小痴楽さんだけの生まれ持った感性の産物です。 4.景清/二乗 こちらは、二乗さんのはんなりした芸が生きていました。米朝一門らしい『景清』です。願掛けした信心の満願に、お籠りして同じめくら参りの女性をナンパしても、いやらしく聞こえないのが、米朝流です。 |
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2018年10月10日
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