Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

過去の投稿月別表示

[ リスト | 詳細 ]

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]

いつもより、20分遅れて17時15分くらいに、内幸町ホールに着くと、既に30人くらいの列ができていて、次回分のチケットが買える、引換券が貰えなかった!!
次回は、行くとしたら、当日券狙いで15時には並ぶようにします。次回は、ナイツさんがでます。さて、そんな十月JAL名人会、こんな内容でした。


0.子ほめ…市朗
市馬師匠の現在、一番末の弟子になります。実にステディな喋りの前座さんです。滑舌も良くて、古典のリズムでキッチリ語ります。
市馬師匠の弟子らしい市朗さん。すくすくと、成長して欲しいです。


イメージ 1




1.真田小僧/市楽
マクラは、市楽さんが毎度振る「同級生の小咄」「NHKのど自慢の小咄」さらに、「子供達が、相手を馬鹿!と囃し立てる話」。
ココから、落語ブーム、二つ目ブーム、イケメンブームを触りなが、更に「校長先生の小咄」から本編の『真田小僧』へ。
金坊が、あんまり可愛くない。こまっしゃくれてはいますが、可愛い気が足りない。親父さんも、もっと職人の江戸っ子!って感じを色濃く見せて欲しいと、思いました。


2.ひろっちゃった!!/天どん
いきなり、圓丈師匠の弟子の名前を付けるセンスがない!!と、愚痴り、兄弟子は、観光地?小田原丈から、アメリカ人みたいな名前、丈ニにさせられた!!
自分自身も、最初は丈天どんにされかけたが、四文字は、と、意見してくれた協会関係者が居て、それは思い留まった圓丈師匠でしたが、
「じゃ、ただの天どん!」と、圓丈の「圓」も「丈」も付かない、天どん!、と、名付けられて今に至る。途中、変えるチャンスは有ったが、未だに天どんのまま。

「新作落語をやりますよぉ〜!着いて来て下さい!!」と、言って、落語の仮面祭で聞いた、『ひろっちゃった!!』へ。
実に、天どんワールド全開!!駅の改札にて、茶封筒に入った現金を、男二人連れが拾うことから物語はスタートする。
そして、その二人組が、片方は、被害妄想の塊みたいな奴、もう一人は、真逆に楽観主義者で、これまた妄想が凄い!!
この二人の噛み合わないやりとりが、笑いを呼び、物語が展開されて行く!シュールでありナンセンス!天どん師匠らしい新作です。



3.やかん/鯉朝
師匠が瀧川鯉昇であり、春風亭の一門だが、瀧川の亭号だから、「誰れ!?」と言われると卑下する鯉朝師匠。
春風亭をJALと例えるならば、瀧川は、三次下請けの山田プロペラ製作所みたいな存在。しかし、鯉昇一門は17名も居るので、現役一門では、志らく一門と双璧の大所帯!!

ただ、どちらの一門も、人数だけで、内容がイマイチと言う声も。鯉朝師匠、そんな一門の鯉太さん、彼の有名なエピソード、「干支事件」を紹介しました。

平成4年入門の鯉朝師匠。寄席が、ガラガラだった話を振り始めたから、当然、ジュリーを弄るのかと思うと、全く触らないのです。不思議、触らないのに、何故?と、思いました。

そこから、本編の『やかん』。口調と、キャラクターが何んか、古典のそれではありません。職人で江戸っ子の八五郎が、ご隠居を訪ねて来た空気にならないのです。


4.漫才/ロケット団
毎度お馴染みの、自己紹介、三浦さんが山形で、倉本さんをパキスタンと言って、「せめて、日本にしてくれ!!」と言う倉本さんに、東南アジア言語風の言葉で話し掛ける三浦さん。
既に、JAL名人会は、五、六回出させて貰っているが、毎回プロデューサーに「収録は、気にせず、普段のネタをタップリお願いします!」と、言われるが、半分は編集でカットされていると、三浦さんが愚痴りから入る。
そして、これまた毎度お馴染み、ロケット団の代名詞、脳トレの四文字熟語から。『この先、どうなるか?分からない』→『五里霧中』×!→『国民年金』or『築地市場』。
『永遠に生き続ける事』→『不老不死』×→『内海桂子』。ドッカン!と受けて掴みはオッケーでした。
この後、アマチュアスポーツ界が、セクハラ/パワハラで事件が次々に起きている事に触れて、最近は、これに加えてモラハラやアルハラなど新しいハラスメントが有ると言う。
その例として、三浦さんが紹介したのが、『薬を無理矢理飲ませる!』→『キヨハラ』、倉本さんが、その人は他人に強要したんじゃなく、自分でやったの!!と、突っ込み、コレはカットだぁ〜と、頭を抱える。
すると、コレに畳み掛ける三浦さん。『権力や立場を利用して、選手に移籍を促す』→『ツカハラ』。倉本さんが、ダメ!それも編集で使えない。機内の人に伝わらないから…
JALがどう編集するのか?楽しみです。私は、最初、飛行機には乗らないから聞けないけどね。乗った人は、ロケット団、チェックして下さい。

あと笑ったのは、ドラマの名場面で、『北の国から』の話題を振り、三浦さんが一番印象に残っている『北の国から』を再現すると言って、
北朝鮮国営放送の口調で、ニュースを読む真似をする。すかさず、倉本さんが!その北の国とは違う!ロケット団で、そっちの北の国だと、放送禁止だ!これ以上詳しく説明すると、カットされるから、言わないけど…
死ぬほど受けておりました。他にも、MBAの大谷翔平と、プロレスの大仁田厚を間違えるネタや、幼稚園のお遊戯会で、桃太郎をやったと振って『桃太郎侍』にするネタなど、お馴染みのネタ満載。

あと、初めて聞いたネタは、三浦さんが強引に倉本さんに、上手でさり気ない丸々をしますと言いながら、全くケアーせず、大胆にそれをやって仕舞うと言うネタが有りました。
ロケット団が、この日、一番、受けておりました。


5.寝床/さん喬
さん喬師匠が、久しぶりでした。マクラはカラオケの歴史みたいな話から、趣味の話題を振り、義太夫/浄瑠璃が流行った時代を紹介。女流義太夫が、今ならAKBだと言って、本編、『寝床』。
ある人に、一ヶ月くらい前に、さん喬師匠の『寝床』は、定吉が「そこは、私の寝床でございます。」では下げないと聞いていた。その『寝床』が、偶然、ここで聴けました。

さん喬師匠のは、枝雀さんが、やっていた。旦那が声の調子をアァ〜とか、ウォーウォーと発声練習を、会話の端々にやってみせるパターンと同じ技法で、巧みに笑いを取ります。
また、旦那さんが、発声練習するだけではなく、『壺坂』や『越後獅子』を下手くそに唸る真似もします。さん喬師匠らしい芸です。

また、下げが、斎藤さんの親子。母親が風邪を引き、息子は横浜へ出張していたと言い訳した親子なんですが、風邪の母が、無理に旦那の義太夫を聞こうと、お長屋の誘いで出掛けてる、まさにその瞬間、玄関で息子と母が出逢う!!
これを、『佐倉義民傳』ですかね、宗五郎の子別れ!!あれで、義太夫と言うより、お芝居に近い調子に上手に演じて、「あら?斎藤さんの坊ちゃん!旦那より上手だ」と、これをサゲにします。

だから、JAL名人会のお客様は、「熱演が過ぎて、さん喬さん、サゲ迄やれずに、途中で切って終わったね!」と言いながら帰っていました。


次回、JAL名人会は、11/29の木曜日。このようなメンバーです。


イメージ 2

今回は、思う所があり『中村仲蔵』を取り上げます。私が好きで追いかけた演者に共通するのが、
なぜか、この『中村仲蔵』を十八番にしていて、直近10年のデータで言うと、毎年1回は聴いている。
落語/講釈/そして浪曲で、どのくらい聴いているのか?


【落語】6人で14回
・柳家小満ん × 2 
・五街道雲助 × 2
・一朝師匠
・柳家さん喬
・柳家花緑 × 2
・立川志の輔 × 4
・立川志らく × 3


【講釈】4人で8回
・一龍斎貞心
・宝井琴調
・一龍斎貞寿 × 2
・神田松之丞 × 4


【浪曲】1人で1回
・玉川太福


まず、落語の『中村仲蔵』。この噺を稲荷町と柏木がやっていた時代は、あんまり他の人はやらなかったんだと思います。
そして、この二大巨頭がお亡くなりになると、まぁ、「お前がやるのか?!」みたいな有象無象も含めて、やるようになります。
親の七光を持たない者が、芸の力だけで出世して、妬み嫉みの妨害を撥ね除けて、自分の道を貫いて行く噺ですからねぇ。
芸人なら誰もが憧れるというか、目標にしたくなる存在です、初代中村仲蔵!!
でねぇ、私が聴いた十一人の中で、血筋は花緑師匠だけなんですよね。花緑師匠の最初の『仲蔵』、これを聴いたのがね、
なんと!!「朝日いつかは名人会」でした。この『中村仲蔵』をやったんですよ、「いつかは名人会」で。
しかも、抜擢で真打になった、朝太(志ん陽)、菊六(文菊)の目の前でよ。
凄いでしょう。抜擢真打内定者二人の前で、血筋が、「いつかは名人会」で『中村仲蔵』をやるって、どんな神経なんだろう?
この時は、呆れるというより、やっぱり花緑師匠は、神経の構造が我々凡人とは違うと再認識しました。普通はできません。

さて、落語の『中村仲蔵』。殆どの演者はサゲを用意して演じます。講釈師だった志ん生師匠と、小満ん師匠はサゲなく演じますが、
明らかに少数派で、殆ど何らかのサゲを用意して演じます。そこで、一番多いサゲは?これがねぇ、稲荷町の正蔵師匠のサゲなんです。
稲荷町のサゲは、師匠傳九郎から仲蔵が煙草入れを貰うというのが振り(仕込み)になっていて、師匠に褒められた事を、
急いで帰って家で待っている女房お吉に話します。すると、お吉が「さっきまで、しくじったってベソかいていたお前さんが、
今度は掌返すように、大喜びするなんて、何か煙に巻かれたような気分だよ!」と、云うと、仲蔵が返して言う、
「煙に巻かれる?通りで、煙草入れなんて貰ったからだ!」。どうかと思うサゲですが、これがメジャーです。

まぁ、一朝師匠は稲荷町のサゲなのは納得しますが、ビックリしたのが五代目圓楽/星の王子様の圓楽師匠は、
柏木の師匠/六代目圓生のサゲではなく、稲荷町のサゲを採用しているんですよね。音源で2つしか聴いてないので、
六代目が亡くなった後、そうしているのか?分からないけど、なかなかのチャレンジャーです、五代目圓楽。
また、古今亭/金原亭も、馬生、志ん朝の兄弟は、稲荷町のサゲで、雲助師匠は少し違います。煙草入れは貰うけど、
傳九郎の家で、祝いの宴が模様されて、そこへ酒/肴、肴として仕出しの弁当が届くのですが、それを見て傳九郎が言うんです。
「そりゃいけねぇ、定九郎は変わったんだ、弁当はもう要らなねぇ」と。これがサゲです。

一方、柳家/柳派です。こちらは、林家や三遊亭のサゲを気にしないで独自なサゲを工夫しています。
先にサゲが無いと、小満ん師匠の『中村仲蔵』を言いましたが、確かにサゲではないのですが、
冒頭の役者の階級の説明で、小満師匠は、各階級のギャラについても触れておいて、
「七両の稲荷町から千両の名題にまで出世した、名優・中村仲蔵のお噺でした」で、終わります。
あとは、名人会で名人の噺をした花緑師匠、仲蔵が上方へ逃げずに済んだと知り、女房のお吉は安堵して、こう言います。
「お前さんが無事に江戸で役者を続けられるって聞いて、安心したら、急にお腹が空いたよぉ〜」
すると、これを受けて仲蔵が「お腹が空いた?俺はまだ、この家じゃ、弁当幕だ!」と云うのがサゲ。
雲助師匠のサゲにやや近いけど、独自のサゲですね。

更に、さん喬師匠のが、これまた不思議なサゲで、仲蔵が願掛けをするのが柳嶋の妙見様ではなく、お稲荷さんなんです。
この仕込みをしておいて、女房のお吉が、「上方に行くと云ったり、行くのは止めた、なぜなら師匠に褒められたと、
今度は急に喜びだして… もう私は狐に抓ままれた様だよ。」と云うと、仲蔵が「狐に抓ままれた!通りで!!
お稲荷さんの御利益だから。」と、返してサゲます。また、さん喬師匠は、仲蔵が四代目團十郎に見込みがある!!
と、認められるキッカケを、当時の稲荷町の役者は、貸衣装だったから、みんな衣装を粗末に扱う奴ばかりだった。
ところが、仲蔵は汚さないように注意し、シワにならないように綺麗いに畳んで毎回仕舞っていた。
これを見て、團十郎が、仲蔵の芸に対する思い、お客様に少しでも良く見られようとする芸人としての料簡。
これに惚れて、「俺の所で修行してみないか?」と、傳九郎に仁義を切って、仲蔵を引き上げる場面があります。

最後に、三遊亭の柏木の師匠、六代目圓生は、師匠から貰うご褒美が、煙草入れではなく刀になります。
そして、サゲは仲蔵が傳九郎に「死んで仏になるつもりでした!」と云うと、
傳九郎が「お前を仏にできるか!お前は、役者の神様になるんだから」で、サゲです。
このサゲを受け継いでいるのが、なんと!立川志の輔師匠です。しかも、本編のエピソードも六代目の通りにやります。
志の輔師匠は、毎年、赤坂ACTシアターを1週間くらい使って、仮名手本忠臣蔵のレビューを1時間半くらいやって、
その後、仲入りを取って、『中村仲蔵』を、これまた、一時間半くらいやります。木戸銭もいい値段取ります。
この志の輔版『中村仲蔵』は、渋谷Parco公演が根多卸して、このACTシアターで育った作品です。
そうそう、一度だけ本多劇場でも3日連続、『中村仲蔵』だけを1日三公演するという、志の輔師匠らしい会もありました。
尚、志らく師匠の『中村仲蔵』は、2009年2回と2010年1回聴いているのですが、全然、思い出せません。

落語版『中村仲蔵』の最後に、私が生で観た7人での私の好みを言うと、一番は雲助師匠、
二番は甲乙付けがたく小満ん師匠と一朝師匠です。三千五百円とかせめて四千円で観られるなら志の輔師匠のも捨てがたいのだが、
六千円以上払って観るか?と言われると、観ませんねぇ。完全に、毎回同じ演出ですから。
好きな、この三人の咄家に共通するのは、地のナレーションと、会話のギャップの良さですね、特に地の語りの耳触りが、この噺の場合、特に重要です。


次に講釈の『中村仲蔵』です。まず、貞心先生。『玉菊灯籠』『石川一夢』などと並んで貞心先生の十八番の一つ『中村仲蔵』。
私は、貞山先生との二人会で、これを聴きました。マクラでは義士の話を振ってましたね。四つの大名家預りの話でしたね。
松平、水野、毛利、そして細川。ここで、貞心先生から聞いたんですよ、現在のイタリア大使館が松平家跡で、
イタリア大使の秘書兼通訳の女性が、なんと!義士の子孫であると。(ただし、松平家の預りの方ではない。)
そんなマクラから、義士の噺は続き、四十八番目の義士、萱野三平の逸話を紹介して、本編へと入りました。

平井村の聖天様に子宝祈願に来ていた、長唄の師匠が、渡し船頭との会話から、生れて間も無い赤子を貰い子します。
これが仲蔵となる子で、最初は長唄を仕込まれるが、才能がないと見切って、子役として役者デビュー。
思春期は、一旦、役者を止めて他の道を模索しますが、結局、十九の年に再度、傳九郎の弟子と成り大部屋:稲荷町に。
“中通り”に昇進して科白を忘れるエピソードから、相中、名題と昇進するが、演出家の金井三笑に嫌われてしまう、仲蔵。
三笑の演出に従わなかった事が理由のようで、いじめを受けるようになる。そして五月興行通し狂言の「忠臣蔵」で、
与えられた役が「斧定九郎 一役」。あとは御存知、妙見様の御利益か?新しい定九郎の型を生み出して師匠傳九郎に褒められる。
貞心先生は、「青は藍より出でて藍より青し」のフレーズで、傳九郎が仲蔵を褒めて〆となります。
尚、貞寿先生は、師匠が生きているうちはいじらないと、云って、師匠の台本通り演じています。そしてめったに掛けないみたいです。

一方、琴調先生は、これとはかなり違っていて、私は小岩の今松師匠の会のゲストで聴いたのですが、
マクラも義士や芝居とは、一切関係のない、クリスティアーノ・ロナウドの話で、彼がなぜ刺青しないか?を説明するんです。
そんな噺から、『中村仲蔵』へ。しかも、冒頭、いきなり小屋から使者が来て、次の芝居の役は「斧定九郎 一役」。
こちらは、名題になって初めての役なのに、金井三笑の奴!と、悔しがる展開。そして、琴調先生のは、
雨の蕎麦屋と、五段目の芝居の場面が、かなりタップリ語られます。貞心先生の方は、五段目の芝居はそれなりに長いけど、
雨の蕎麦屋は、そこまでタップリはやりません。そして、琴調先生の方が、断然柔らかい演出です。
そして、最後の決め科白も違いますね、琴調先生の方は「虎は死して皮を残し、役者は死して型を残す」でした。

講釈師は、「青は藍より出でて藍より青し」や「虎は死して皮を残し、役者は死して型を残す」なんて格言で〆るけど、
落語家は、妙見様の全てが御利益で、この日に雨が降ったのも、そこに蕎麦屋が在ったのも、たまたま貧乏侍が現れたのも、
その侍が色白でやせ形だったのも、婆が貸した駄菓子屋の置傘が破れてかぶれだったのも、みんなみんな妙見様の御利益!!
と、云う落語らしいフレーズを、多くの咄家が最後にやって笑いを取ります。私は、この妙見様の御利益で毎度思うのですが…
誰か『仲蔵』の後日談をこの御利益で作らないのか?と、このフレーズを聴くと思います。この場面が全部逆だったりすると、
例えば、妙見様の御利益を漏れ聴いた金井三笑が、仲蔵の真似をして、21日の裸足参りで、仲蔵に対抗できる勝るとも劣らない、
そんな斧定九郎の演出の“工夫”を妙見様に祈願する。すると満願の日に、凄い定九郎が現れる!!

満願の日は、カンカン照りで熱中症になりそうな日和で、一流料亭に喉を潤したくなり、三笑が入ってたら、
そこへ、見るからに金持ち、正絹の真っ白な金糸銀糸で龍の刺繍入りの絽の着流し、帯は博多の角帯で手には細身の鉄扇を持っている。
更に、腰物は刀ではなく、三連発のリボルバーの拳銃を帯差し、三千石取り旗本のドラ息子なのだ!!
でっぷりと肥った、頭はつるつるでよく髷が結えるなぁ〜と感心するような男が、もう一方の手には洒落た舶来の日傘を差している。

「これ!!長崎のバテレンから貰ったんだ!」と、自慢しながら入って来る。 これだ!!と叫んで三笑はこの旗本を真似て定九郎に。
この定九郎が評判になり、モデルになった旗本が大そう喜んで、芝居の切符を買い占めてくれた。おかげで芝居も大当たり。
しかし、このお大尽の旗本が日ごろの不摂生が祟り亡くなってしまう。肝心なおダンが三笑に居なくなると、
小屋への客足はぱったりと止まり、この型の定九郎はすたれて、今では幻の型となりました。
「おごれる人も久しからず、 ただ春の夜の夢のごとし。」という格言の一席にする。
つまり、「こぶとり爺さん」や「金の斧と銀の斧」と、ストラクチャーは同じで、二番煎じで大火傷するパターンはどうでしょうか?


さてさて、最後に真打ではないけど、松之丞さんの『中村仲蔵』です。これは落語とも講釈とも違う彼独自の『中村仲蔵』です。
琴調先生に習ったんですかねぇ。誰のが元なんだろう?原形を留めないくらいに変わっていると思われます。
ですが、入りのマクラは普通です。役者の階級が六階級だった話をして、その説明から入ります。そして、いきなり、
四代目團十郎が「仲蔵を名題にする!」と、座頭以下、小屋の関係者に宣言する場面から始まります。
ここから、妙見様へのお参りが満願になる、雨の蕎麦屋を迎えるまで、延々、仲蔵の金井三笑への恨み節が展開されます。

更に、妙見様から蕎麦屋の場面、実際の五段目の場面、しくじった!!と、早とちりして上方へと逃げようとする。
ここまでの展開も、極端に地を押さえて、一人称で仲蔵の心理描写が続きます。しかも、あの松之丞流のグイグイで持って行きます。
やり方は、物凄く斬新で、最初聴くと圧倒されて、客席に居て心の中で『ヨッ!栄屋、御趣向!日本一!』と叫びたくなる。
ただ、二度、三度、短いスパンで聴くと、結構、辛いのも事実。最低半年、私は三年に一回くらいでいいと思います。
松之丞さんの特質すべき点は、この心理描写を、決めて台本通りではないのに、早い事。しかも加速するような速さです。

普通、人情噺などで、アドリブに近い語りをすると、「あぁ〜」や「えぇ〜」が入り、大間になるものなのですが、
そいう事がありません。喩がどうかとも思いますが、雰囲気は、古館伊知郎アナウンサーの実況のようです。
そう言えば、松之丞さんも古館ですね。この芸は、古館のお家芸なのか?好みは分かれると思いますが、一見の価値はあります。
(ただ、松之丞さんが根多出しで『中村仲蔵』の公演は、なかなかチケット取れないかもしれませんが…)


最後に、浪曲の『中村仲蔵』です。師匠福太郎先生譲りのものを太福さんでつい最近聴きました。
落語、講釈との一番の違いは、勿論、節が入るのですが、この『中村仲蔵』は、繋ぎの場面を上手く節にして、
節で助走を付けて、地や会話の語りに繋げていて、その入れ替わりが、目まぐるしく盛り上がる展開でした。
そして、太福さんのは、上方に逃げようと決心すると、女房・お吉も付いて行く、道行スタイルです。家には置き手紙がしてある。
品川まで行って葦簀張りの床屋で、仲蔵の定九郎を絶賛する親方と出会います。そこから引き返すと、
置き手紙を読んだ四代目團十郎からの迎えの駕籠が来て、市村座へと引き返し、仲蔵は五段目の定九郎を勤め、めでたし!めでたし!
ちょうど30分くらいの尺ですが、アッと言う間に一番感じる『中村仲蔵』ですね。


つづく

一凛さんの『芝濱』は何処で観たんだろう?伝承の会だとばかり思っていた。。。記憶が…間違いのご指摘、ありがとうございます。
Twitterのリプでご指摘を頂くので、ブログへの反映が遅れてしまいますが、ご容赦を。さて、今回は少し視点を変えます。


まず、落語では有名な『井戸の茶碗』、講釈と浪曲では『茶碗屋敷』と呼んでいる演目です。で、似ているようで異な作品です。
過去10年間、落語/講釈/浪曲、それぞれ誰のを、何回くらい聴いているのか?調べてみました。



【落語】
隅田川馬石
桂歌丸
古今亭菊之丞
古今亭文菊
三笑亭夢花
三遊亭栄馬
三遊亭金也
三遊亭兼好
三遊亭好の助
三遊亭遊雀
春風亭一朝
春風亭昇太
初音家左橋
桃月庵白酒 × 6
入船亭扇辰
柳家さん若
柳家喬太郎
柳家三三 × 2
柳家小せん × 4
柳家小のぶ
柳家甚語楼
立川こはる
立川志の輔 × 4
立川志らく
立川生志 × 4
立川談幸
立川談笑
林家たい平 × 2
鈴々舎馬桜


【講釈】
一龍斎貞水
一龍斎貞橘
宝井一凜


【浪曲】
玉川太福 × 2



以前は、この根多といえば、私は志ん朝でした。他には、圓菊師匠のイメージもあります。
菖蒲園さんのスレッドへのコメントでも書きましたが、志ん朝師匠の『井戸の茶碗』は、
屑やが、二回目に千代田卜斎の長屋へ出向く時、恐さを紛らわそうと、気がふれたような、
妙にテンションが高くなります。喩えるならば、バカボンのパパのご学友・バカだ大生!みたいです。
また、現役の演者の中では、志の輔師匠の『井戸の茶碗』が実に特徴的です。
屑やの心理描写を通して、支配階級である武士を、何かあるとすぐ刀を抜く!と、鋭く批判します。
「花は桜木、人は武士」なんて言ってる大家さんとはえらい違う料簡で、面白いと思います。

一方、講釈は、三人しか聴いておらず、貞水先生と貞橘さんは師弟なのでほぼそっくりに演じます。
そして、一凛さんのも根多卸しからおそらく間も無い時で、一凛さんらしい明るさに乏しかった。
講釈の『茶碗屋敷』は、〆の科白が「細川家由来、井戸の茶碗の一席です。」に決まっているので、
特にオチを付ける必要がないから、武士が中心に描かれて、屑やさんも殊更、正直者ではありません。
この後の浪曲もそうですが、屑やさんの存在感があまりありません。

最後に浪曲は、太福さんでしか聴いた事がないのですが、やっぱり講釈に近い演出で武士中心。
台座の紙が破れて五十両出て来くる場面や、殿様に茶碗を献上する場面では、節が入り歌います。
あと、太福さんのは、五十両が全部小判じゃないのは、面白いですね。小粒の二分金も混じっています。


さて、元は講釈の『茶碗屋敷』なんですが、オチを付ける為に、落語に移植した人がいるはずですよね。
菖蒲園さんからの受け売りですが、明治初期の速記に麗々亭柳橋の『茶碗屋敷』が残っているそうです。
これは、今の『井戸の茶碗』のようなストーリーなんでしょうか?それとも『茶碗屋敷』。
どちらにしても、落語家が古くから演じていたのは間違いありません。

落語は、落ちを付ける為に『茶碗屋敷』を変えます。まず、浪人の娘を細川家の侍に嫁がせないと、
現在の落ち「磨くのはよそう、また小判が出るといけない!!」が使えないので、『茶碗屋敷』では、
既婚者の設定なのに、落語の『井戸の茶碗』は独身で、中元との二人暮らしに設定を変えております。

更に、屑やを通して仏像の元の持主を探す場面で、『茶碗屋敷』も面通しをするのですが、
薙刀の心得のある妻が、これを一人で行い、大筋では『井戸の茶碗』と同じような展開になるのですが、
屑や同士の情報交換の場面や、その井戸端会議に、千三野郎が登場するのは、いかにも落語らしい演出です。

そして、五十両の代わりに浪人から細川の家来に送られた茶碗、この目利きの方法も両者で違います。
『井戸の茶碗』は、御存知の通り、細川の殿様が「茶碗が見たい!!」と仰るので家来が持参すると、
その場に居た、細川家お抱えの目利きが、「こは蒼井戸の茶碗と云って…」と鑑定する展開ですが、
『茶碗屋敷』は、細川の家来の家に竹馬の友が碁を囲みに来た際に、碁を打ちながら仏像から五十両出た話をすると、
その友人が、茶碗も見せて欲しいと言い出し、これを見せると、なんと!それは井戸の茶碗!!
そんな騒ぎが細川公のお耳に入り、茶碗を所望される。
この両方の演出を比べると、『井戸の茶碗』の方が、登場人物が多く、それぞれのキャラクターをちゃんと演じれば、
噺自身が面白く盛り上げる事ができます。

更に更に、『井戸の茶碗』は、殿様が三百両で茶碗を買い取る展開だから、
屑やがもう一度、浪人の家を訪ねて、大金を渡すという役目を果たす事になり、笑いが増す演出です。
そして、最初の申した、サゲの為に、細川の家来を独身にした意図が、ここで明らかになるのです。
方や『茶碗屋敷』は、殿様が浪人を細川家で抱えて、家来にしてやると云って一件落着です。結構、そっけなく終わります。
ここに、落語と講釈/浪曲の演出の違いが如実に出ていると私は思います。どちらが良い悪いではなく、
それぞれの魅力をクローズアップするやり方に、歴史に裏付けされた個性があるなぁ〜と、感じます。

似たような落語と講釈の演出の違いを、『陸奥間違い』という噺を、兼好師匠が演じているのを見て感じました。

◇三遊亭兼好『陸奥間違い』


『陸奥間違い』は、落語では私は兼好さんでしか聴いた事がないマイナーな根多、滅多に掛からない噺ですが、
講釈・浪曲では、比較的メジャーな根多で、よく掛かる根多だと思います。それこそ朝練講談会とか通えば聴ける噺です。
で、この『陸奥間違い』。兼好さんは、見事に浪曲から、これを落語に変換して演じています。

講釈/浪曲の『陸奥間違い』は、松野陸奥守と松平陸奥守を間違えるくだりはありますが、
江戸城にお伺いを立てる際の、「伊豆守」間違いはありません。
講釈/浪曲では、穴山小左衛門自ら登城し、ご支配の老中久世様に事情を話すと「腹切って死ね」と言われてしまう。
がっかり肩を落として歩いていると、馬で通り掛かった松平伊豆守、知恵伊豆様に見留られる。
伊豆守は、下馬して来て話を聞いてくれ、お上の指示を仰ぐと城内へ戻ってくれる。その後は兼好さんのと同じです。

そうそう、穴山小左衛門が、伊達家の祝宴に呼ばれるくだりも兼好さんオリジナルの落語らしい最後です。
講釈/浪曲は、松野陸奥守が後に松野河内守となり、忠臣蔵で有名な天野屋利兵衛を大坂奉行所で裁く事になりますと、
こちらは、『赤穂義士傳』が飯の種なので、もっと詳しく解説したりしますね。

この兼好師匠の『陸奥間違い』も、権助の二度の間違いがユニークで落語らしいから、若い世代に広がって、
第二の『井戸の茶碗』になるかもしれないと思ったりしています。


つづく

朝練が定時の10:30に撥ねたので、松屋さんで鮭の朝定をゆっくり頂く。それでも11時半までしか時間は潰せず、
神田から銀座線に乗り、稲荷町へ。この駅で降りたのは二回目ぐらいだと思います。
ゆっくりと田原町方面に向かって歩き、神社やお寺さんをチェックしながら時間を掛けて歩く。
目的地を「入谷南公園」に決めて、手前にある秋葉神社にも少し寄って、お賽銭を上げてコンビニでドリンクを買う。
約25分ぐらい歩いて、秋葉神社。すぐ隣接する「入谷南公園」に到着すると、意外と親子連れが多い。
ベンチを確保して、日に当らないように注意しながら、スマホでSNSと画像を楽しみながら時間を潰す。

天気がすこぶる良かったので、公園は、親子連れ/鳩に餌をやる老人/休憩するタクシードライバーなどが屯ろ!!
びっくりするぐらい活気があり、普段、よく行く四谷の某公園とはえらい違いで… 驚きました。流石台東区ですね。
そんな感じで暇つぶしを行って、14時に開場するので、13時40分になったところで、公園を出て稲荷町へ。
普通の早さで歩くと、10分で一番太鼓さんに到着。すると、既に先客/ピ吉さんがいらしていて、
一番太鼓のビルが工事中で、煩い中話しをしながら開場を待ちました。そして、今年最後の秘密集会!こんな感じでした。



・すぶや
・落語の仮面 第一話〜四話のダイジェスト

お仲入り

・落語の仮面 第五話「恋する宮戸川」



1.すぶや
ピ吉さんと工事を続ける中、壁を掘削するようなドリルの音を聴きながら落語会するのか?流石、秘密集会!!
と、云っておったのですが、始まると流石に掘削音は止まりました。ただ、時々、木材を切る音が断続的に…
そんな中、粋歌さんが登場!!マクラでは、昨日、一番太鼓さんに予約状況をチェックしたら「5人です」と言われた。
思わず「大丈夫です、私は五人でもやります!!」と、少し沢田研二に掛けて返事を返し、それでもやばいと思って、
SNSで、呼びかけした結果、18人の来場となり、良い感じに会場は埋まっていた。

粋歌さんも云ってましたが、寄席はジュリー祭のようになり、高座に上がる師匠は必ず、「池袋でゼロを経験した!!」
と、吠えてから、七千人を妬み、芸人とは!を皆さん熱く語っているようです。そんなマクラから、『すぶや』へ。
久しぶりに聴いたら、物凄く良くなっていて、田舎の恋人同士の会話が、最初から流れるように展開されました。
ギャグのハサミ方と、女の子の方のボケに対して、男の子の突っ込みが、漫才のそれなんですよね。
この噺は、コント仕立てにしても、受けるように思います。


2.落語の仮面ダイジェスト
『すぶや』が15分くらいで終了したので、仲入り前に『落語の仮面』の前段までのあらすじをダイジェストで語る粋歌さん。
原作である「ガラスの仮面」についても十分触れて、『落語の仮面』への白鳥アレンジについても説明しました。
白鳥師匠らしいのは、主人公の出世を妨害する悪徳芸能プロダクションが、同じ名前なんですよね「大都芸能」。
ただ、社長の名前はガラカメは“速水英介”ですが、白鳥師匠は、“大徳寺増造”と呼んでいます。ますぞうの字は不明だけど。


3.恋する宮戸川
基本的に、白鳥師匠の『落語の仮面』は、実名で落語家が登場し、それなりの類似キャラで物語の中で暴れます。
更に、大徳寺増造のように、女流ぎらいが登場しますから、女流差別とおもえる発言が飛び出すのは朝飯前で、
女流同士の醜い争いもあり、女流をdisる発言も、多々飛び出すのですが、それを粋歌さんは極力排除して自分流に直します。
一話から四話中、私は一話と二話しか見ていないのですが、彼女なりに上手く処理できていたと思います。

しかし、この第五話は、先の実名で登場する落語家が、あまりにキーマンなので、どう処理をするのか?そこに注目しました。
まず、白鳥版では、立川談志最後の弟子という設定の立川亜弓さん。師匠が死に、談春さんの“預り”と成っています。
この談春師が、第二話で花に破れて、半ば引籠りになっている亜弓さんに“激”を飛ばします。彼女の弱点を辛辣に批判します。
粋歌さんは、この役目を鈴々舎馬角さんで代用するのですが、馬角さんと談春さんでは、十両と横綱くらいの差を感じました。

何か預りでも師弟関係がある二人と、芸能プロダクションのNo.2と所属芸人では、まず「絆」が違いますよね。
そして、同じ様に「二つ目の分際で、自分を見つめ直すなんてナメた口きいて、高座に上がらないなんて十年早い!!」
みたいな事を言うんだけど、亜弓さんへ与える衝撃が、焼夷弾(しょうゆだん)とクラスター爆弾ぐらいの差を感じました。
こうなると、馬角さんを同門のB師匠並みに皮肉屋きゃらで、ガラカメでも呼ばれている「冷徹人間」として描いておく必要を感じます。

次に、亜弓さんが自分をさらけ出すことはしているけど、真の恋愛を体験していないから、『宮戸川』のお花は演じられない!!
そう断言し、亜弓さんの女形『宮戸川』を批判するのは、白鳥版では、林家きく姫師ですが、この役を粋歌さんは林家ミミにやらせます。
これは不自然さもなく、同じ様な存在として、花にも亜弓にもライバル心を燃やす第三局として面白い存在にできそうです。
また、新しいキャラとして、落語会の常連オバサンを客席に登場させて、このオバサンの口から、一人で来る女性落語ファンは、
と、その生態を「あるある」で表現するのも、実に面白く、巧妙だと思いました。後は笑いと捨て身の匙加減だけです。
ある意味、白鳥師匠が白酒師匠、喬太郎師匠、そして昇太師匠のファンをいじるのに負けない、直球勝負になりますが、
あんまり本当の事を言うと、粋歌さん自身が、女性客を敵に廻しますよね。
あと、ワンポイントで、「三代目圓歌」と「ぴっかり☆」を使うのも、ギリ実名だしても大丈夫な感じのマイルドないじりでした。

最後に、白鳥版では、たん丈さんが演じる「恋のモルモット」。これは「落ワン・グランプリ」に出場していた田舎者のアマチュア、
そういう設定の限りなくたん丈さんみたいな奴で演じておられました。これは、ここまで無理するならたん丈さんで良いのでは?
本人に了解取るのも、そんなに難しくないと思いますからねぇ。根多卸しで、ここまでできているなら、重ねる毎に良くなるはずです。
尺も30分くらいだったので、白鳥師匠が、この五話を卸した時より短いかも知れません。

ポイントは、以下の3つでしょうか?

・談春に負けない、冷徹でシニカルな馬角ができるか?
・白鳥師匠は、反則のようにきく姫さんを弄ります、玉簾しかできない!!恋のスナイパー。。。
 柳家ミミの恋の遍歴は、何か用意した方がいいですよね。桜小路くんを使ってもいいから。
・月影先生のアドバイス。これは白鳥師匠に負けないクオリティーでした。狸の料簡は鉄板ですね。

この粋歌さんの『恋する宮戸川』は、10/24(水)、ノラやさんで聴くことができます。
この一回目の試運転を経て、更に良くなっている事、間違い無しだと思います。
私は、更に後の横浜での粋歌さんの会で聴けるのでは?と、思っております。

45〜50人くらいの入りでした。ちょうどいい感じに入った会です。この日は朝練はどうしようか?と思っていたんですが、
お昼に「秘密集会」を予約したので、どうせならと、朝練からの参加にしました。こんな内容でした。


・三方ヶ原軍記「内藤三左衛門、三十六段の物見」…いちか
・赤穂義士銘々傳「安兵衛、高田馬場の駆け付け」…貞橘



1.三十六段の物見/いちか
講談界には、前座にとったありがたい仕組みがあって、お後、真打の芸をお楽しみ頂く前に、前座が同じ高座で、
腕試し/練習/アイドリング、といった意味合いで、覚えて来た噺を高座でお客様に披露できる!!と云ういちかさん。
確かにそうですが、朝練の九時半に『三方ヶ原』をやるのは、どうか?しかも、本読みです。
殆どが修羅場の軍記物です。朝のぼんやりしている状態には、本当に疲れる演目で、修行のようでした。
どうしても『三方ヶ原』をやるのだったら、マクラを25分振って、五色揃えの手前くらいまで5分で十分!!


2.高田馬場の駆け付け/貞橘
二週間前に、松之丞さんの「駆け付け〜婿入り」を聴いたばかりで、対比が結構面白かったです。
松之丞さんも以前は、「駆け付け」「婿入り」と分けてやっていて、安兵衛が喧嘩の仲裁をして、
タダ酒とお土産の鰻をたかる場面がありました。お二人の『安兵衛』を聴いていて思うのは、
松之丞さんは、本当に“決め式”少なく、自由に思いのまま表現しているのに対して、
貞橘先生のは、型通り、鍛錬した文章/言葉を、台本通り、修羅場も道中付けも一龍斎のリズムで語られます。
前回のような脱線が少なかったのは残念でしたが、貞橘先生の安兵衛もカッコ良かったです。


次回、28日の朝練には浪速の女流講釈師、五代旭堂小南陵さん、元の小二三が登場します。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
Mars_jj_boy
Mars_jj_boy
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事