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談幸師匠をたっぷり観るのは、かなり久しぶりでした。町屋に来たのも久しぶりで鉄板焼のお店でランチしてからムーブ町屋へ。
ちょうど開場する10分くらい前で既に3列行列ができていて、50人くらいのお客様が開場を待っている状態でした。
そんな町屋での立川談幸師匠の年に2回の独演会!! このような内容でした。
・たらちね … 談太
・新作「古事記」 … 談幸
・包丁 … 談幸
お仲入り
・文七元結 … 談幸
1.たらちね/談太
談幸師匠のお弟子さんです。芸協に移りお弟子さんも増えている談幸師匠。やっぱり違いますね立川流の前座さんとは。
おっとりしています。無理にでも爪痕残して帰ろう!みたいな料簡はありません。
2.新作「古事記」/談幸
古事記編纂1300年の記念事業の際に頼まれて、談幸師匠自身がお作りになった新作落語『古事記』。その時は現代風の語りだったものを、
今回は、根問い風に、八五郎がご隠居を訪ねて、『古事記』の色々を質問し、それにご隠居様が答えるという形式の落語でした。
講釈で、田辺銀冶さんが『古事記』をやっていますが、あれとはかなり違っていて、根問いの感じなんですね。
そうそう、同じ芸術協会では、竹千代さんも『古事記』をやるらしいけど、そちらは聴いた事がありません。
ノラやさんで、銀冶さんと竹千代さんで『古事記』の会をやっております。一度、行ってみたいのですが、なかなか日時が合いません。
3.包丁/談幸
談志師匠が、殿村経理部長の『包丁』を褒めたという噂が広まって、現役の中では、『包丁』といえば“トノさん”みたいな感じでしたが、
それでもちょうど、2000年前後に真打になった世代、現在55歳くらいの真打はこの『包丁』が流行ったので、音曲に自信のある咄家は、
この『包丁』をやりますね。私が過去10年で聞いた『包丁』を聴いた事のある咄家は、談春さん以外だと遊雀師匠と萬窓師匠のお二人です。
さて、談幸師匠の『包丁』。色男の久治と寅さんが出逢って、鰻屋でご馳走になり、女房を口説きに行くまでが、結構スマートで早い。
清元の師匠をしている久治の女房とのやりとりは、オードドックスで小唄「八重一重」で口説くパターンなのもそつなく演じる談幸師匠!!
ちなみに、久治の女房が寅んべーのブサイクぶりを表現するのに、豚が患ったようなと、声ではなく容姿をけなしたように聞こえました。
“トノさん”は鰤のアラと云います。ギトギト血生臭さいブサイクだと言いますね。殆どの方は、六代目圓生の通りだぼはぜと表現しますが。
4.文七元結/談幸
家元の型です。『包丁』の時にも少し感じたんですが、談幸師匠、華やかな芸になったように感じました。芸協に移って特にそう感じます。
この日、巾着袋とエコバックみたいなグッズを販売されていたんですが、持って来たグッズが仲入り前に売り切れて、
奥さんに家へ取りに戻るように命じましたと、欲しい人は終演まで待って下さいと、高座からお願いする姿が、しみったれて見えないんですよね。
全体として余裕を感じるんです。芸全体が。今なら、少しキザな事をやっても行っても、ニンに感じて、鼻に着くなんてことはないです。
さて、お久が長兵衛の女房の実の娘で演じるのは、珍しいと思います。殆ど後妻で継母の設定です。それ以外は、いい感じにほろっとさせます。
佐野槌の女将がいいですね。ここは矢来町の感じですけどね。この女将と鼈甲問屋の近江屋卯兵衛は結構重要な役だと思います。
この二人が、ニンに合って、きりっと演じ、華がある談幸師匠の『文七元結』、良かったです。
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2018年11月05日
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