|
にぎわい座のアンケート用紙にあるリクエスト企画で、7月から9月のリクエスト上位の根多をお届けする「名作落語の夕べ」。
演目はリクエストできますが、演者は選べないのが、ちょっと毎度不満なのですが、好みの根多と演者が合致したので参加しました。
今回は、百九十四回目という事で、こんな根多が並びました。
1.狸札/金の助
芸術協会の金遊師匠のお弟子さんです。初めて見る前座さんでした。結構、堂々としていてハキハキしています。
子狸がもう少し可愛いと、更に、いいと思います。変な癖もないので、すくすく育って欲しいです。
2.つる/好の助
番組プロデューサーの布目さんも仰ってましたが、この会、仲入り前が短く、仲入り後がタップリのプログラムでした。
それにしても、『つる』が人気リクエストで上位に来るのは、第百九十四回も名作をやると、被らない根多選びの段階で、
上位に来てしまったのでしょうか?イマイチ理由が分かりません。誰か、リクエスト数を押し上げるような爆笑の『つる』をやったのか?
30年くらい昔ですが、枝雀さんの『つる』で大爆笑した記憶があります。枝雀寄席の収録だったように思うのですが…
3.味噌蔵/小さん
八王子の小さん師匠、4年ぶりくらいに聴きました。この師匠は平坦に演じます。良くも悪くものっぺりした芸です。
口調や声は、老けるに従って、目白の師匠に似て来るなぁとは思います。親子だからね。
それにしても、ケチの大旦那と番頭のやり取りくらい、もう少し面白くして欲しいと思いました。
奉公人が番頭さんに、ドガチャガしてもらうつもりの宴会は、この師匠のニンに無いので仕方ないと思うけど、
ケチ大旦那と番頭さんの妊娠した奥様を里帰りさせるまでのやり取りは、もう少し何とかならないのか?と思いました。
4.甲腐ぃ/小南
去年襲名されて小南治から三代小南になられた師匠の落語を、小南としての初が、この『甲腐ぃ』になりました。
二代目の印象が、まだまだ強いので、“小南”と聞くと、上方落語をおやりになるように思いますが、たしか埼玉の出身。
よく通る声で、独特の調子で語られるので、好みは分かれるかもしれません。さて、小南師匠の『甲腐ぃ』。
実に豆腐やさんの売り声が、通る声で素晴らしい。サゲが利くように分かり易く売り声を使います。
また、善吉とお花の縁談話に発展する前、善吉が仕事に慣れて3年の月日が流れた辺りで、長屋の奥さんが善吉贔屓になる部分がありますが、
ここで、自身の体験から、咄家も師匠に嵌るよにも、女将さんに嵌る方が重要だと脱線し、自身の夫婦生活なども踏まえて、
この部分を面白く解説する小南師匠でした。30分を少し切るくらいの尺で、テンポよくサゲまで行ったと思います。
5.らくだ/雲助
落合のおんぼ場まで行く雲助師匠の『らくだ』。45分タップリの尺で、毎度おなじみ、屑やの豹変がたまりません。
あと、雲助師匠の屑やさんは、菜漬けの樽にらくだの死骸を入れて担ぐ際に、コリャコリャ云いながら変なリズムで歌いながら運びます。
そして、何と言っても軽く、漫画のように演じるのが楽しいと思います。らくだに生前、虐められた思い出を恨み節で酔って語る場面も、
狸の革を売ってやると言われて、手付金を五十貫取られて、「何処に狸の革があるんですか?」と尋ねると、ここにあると示されるのが、
長屋の床下、細く長い穴があって、そこに生きた狸が巣を作っているから、自分でひっぱり出して持って帰れ!!と言われる。
結局、らくごに穴に突き落とされて、上げ板と畳で蓋されてしまう。「出してくれ!」と泣き叫ぶと、後金の五十貫を払えと言われる。
百貫取られて大損こいたと、らくだの兄貴分に愚痴はこぼすが、それだけで、ここを妙に触って人情噺にしたりはしない。
上方の六代目松鶴さんのような迫力は無いが、古今亭らしい『らくだ』だと思います。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2018年11月06日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



