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貞寿先生の勉強会から引き続き、らくごカフェで「貞鏡&はる乃 二人会」でした。
結構迷って、ギリギリに予約しました。こんな内容でした。
・徳川家武将伝「村越茂助誉の使者」 … いちか
・源平盛衰記「那須与一 扇の的」 … 貞鏡
・寛政力士伝「雷電為右衛門 初土俵」 … はる乃
お仲入り
・源太しぐれ … はる乃
・赤穂義士 銘々傳「岡野金右衛門 酒店岡野絵図面取り」 … 貞鏡
1.村越茂助誉の使者/いちか
二年間に5回聴いておりました。今年三回目の「村越茂助」。完全に覚えてしまいます。
そんなに楽しい噺でもありませんから年三回は多い。また、貞弥さんもやるので更に1回プラスです。
2.扇の的/貞鏡
マクラでは、はる乃さんとの二人会が1年半ぶりで裏が返ったと言う。また、当然若いから「はる乃!」
と、後輩と決め付けて呼んでいたが、実際は九歳から入門しているので、芸歴で言うと姉さん!!
まぁ、プロデビューって所に着目すれば、貞鏡さんの方が姉さんなので、これでいいのだ!!と胸を張る。
短いマクラから、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…と、平家物語の冒頭から「扇の的」へ。
一龍斎らしい武ばった調子、講釈の常套句と、修羅場のリズムを上手く操り、自身の個性も入れて、
凛とした張り詰めるような表現と、その緩和を狙った笑える滑稽な所を、本当に勘良く混ぜる貞鏡さん。
こいうセンスは、師匠の貞山先生より上手いですよね。どちらかと言うと七代目に似ています。
義経が、平家の策略で女官“玉虫”が翳す日ノ丸の扇。これを射る武将を選ぶ前段の張りつめた様子から、
那須与一が選ばれるまでの下りは、滑稽に演じて見せて緩和しつつ、笑いに上手に変えて見せます。
女流らしさを上手く使いなぁと、思います。私はこの「扇の的」を、貞鏡さんで聴くのは二回目ですが、
咄家や男性講釈師には、真似できない魅力を感じます。修羅場だけなら、もっといいのはいくらもあるけど、
バランスが本当にいいと思います。
3.雷電為右衛門 初土俵/はる乃
講釈では、たまに聴く、「雷電の初土俵」です。今年は南湖先生で一回聴いています。
はる乃さんの浪曲で聴くと、歌の節が入り、いいですね。あの節廻しが好きな人は特にたまらんと思います。
声が若くて、唸る感じが、浪曲苦手な私にも分かります。分かるけど、好きになれません。
民謡のそれよりも、更に、唸る感じですよねぇ。出世甚句とか入ると更に変化が付いていいなぁと思いました。
市馬師匠やらないかぁ。相撲の噺。地噺にして、浪曲と民謡の中間くらいの唸りを上げて、最後に甚句で締める。
はる乃さんの浪曲を聞きながら、そんな事を思ったりしました。
4.源太しぐれ/はる乃
師匠の晴美先生の十八番です。渡世人が活躍する侠客物/又旅物です。源太郎という侠客が自分の祝言を、
潰して欲しいと、一文無しの流れ者・女義太夫語りに頼むという、面白い展開のストーリーでした。
これもさっきの甚句じゃないけど、義太夫を語ると幅が出ると思います。
そうそう、このマクラで、お父さんがクラス会で東京に出て来ていて、この会を見に来ていると言ってました。
客席が、そわそわして、お父さん探しが始まりますね。
5.岡野金右衛門/貞鏡
一日に、まったく違う演出の「岡野金右衛門」を、五代目貞丈の流れの貞寿先生と、七代目貞山の流れの貞鏡さんで、
同じ一龍斎なのに、こんなに違うの?って、物語が聞けて、本当に貴重な一日でした。
岡野金右衛門自身のキャラクターが違うし、吉良邸の間取りを教える“お艶さん”が悲運にも自害する貞山の型と、
亡くならない貞丈の型は、本当に伝わるものが違いますね。お艶を殺される父親は、忠義の為なら他所の娘は死んでもいいのか?
と、ハナは義士に恨みを抱きます。そして、その思いの丈を泉岳寺に向かう岡野金右衛門に思い切りぶつける場面があり、
貞鏡さん、こいうの本当に上手い。金右衛門も吉良の身印を主君にお届けしたら、貴方(父親)に討たれる覚悟だと言います。
それを聞いた父親が、あの世で夫婦になってくれて、そうしてくれたら、俺もあの世に行き易いからと金右衛門を許す父親。
さっきまで、娘の死骸を見てあんなに怒り狂っていたのに、豹変するの早くない?!とは思わぬ訳ではありませんが、
そいう演出こそが『忠臣蔵』らしいと思いました。ここをサラっとやるのもポイントですね。やり過ぎると臭くなりますから。
次回は、いつやるのか?ですが、また決まったら悩んでみたいと思います。
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2018年12月17日
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