Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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2018年の池袋の寄席楽日が、今年の寄席興業の私の見納めでした。この日、12月27日は、にぎわい座の三月興業のチケット発売日だったので、早朝からそちらに並びました。
10時15分には、チケットを買い終えて、銀行で家賃など振込手続きを済ませた後、東横線で明治神宮前・原宿を経由して、副都心線の急行に乗り換えて池袋へ。
11時30分に到着すると、既に三人のお客さんが並んでいました。暮れも押し迫った27日の昼間なのに、仕事は大丈夫?と、主任の白鳥師匠が自身のhome pageにコメントしていましたが、
かく言う私もかなり早い段階で仕事を26日で終えられるように画策しました。白鳥師匠の『富Q』を聴きたくて!!そして、この千穐楽を狙っておりました。
そんな、27日は、私が経験した池袋演芸場という寄席、始まって以来の小学生の多さでした。私の前に、母親らしき女性と一緒に先頭で並んでいたのも、小学校高学年の女子でした。
そんな、なぜ白鳥さんの富Qに、こんなに小学生が集まったのか?!未だに答えが分からない池袋演芸場・師走最後の昼席、こんな内容でした。


◇弥次郎/あおもり
二月に二つ目に成る白鳥一門の総領弟子あおもりさん。落語協会の二階で勉強会やっている効果でしょうか?古典落語のリズムが、確かに身に付いていました。

◆ナースコール/ぴっかり☆
白鳥師匠がナビゲータ役のwoman's落語会のメンバーであるだけに、やり慣れた白鳥作品で客席にお伺いを立てるぴっかり☆さん。独自のくすぐりと白鳥ギャグのバランスがナイス!!
久しぶりのぴっかり☆さんでしたが、上手くなっていますね。この後のつる子チャンを聴いて尚更強く思いました。びっくりするぐらい差がありました。

◇豆腐屋ジョニー/つる子
この話、ラストはグラタンでしたっけ?チーズフォンデュじゃなかった?私の記憶違いかな?二年ぶりくらいに聴いたけど、まだ、つる子さんの色に染まっていませんでした。
白鳥師匠のイメージが凄く強くて、まずは、あの雰囲気で全てをコピーしないと、客は付いて来れない気がするのだが、難しいですよね、女流でしかも、元気印のつる子さんには。
白鳥さん特有のエキセントリックな感じと、客席の空気に合わせたギャグの細かい出し入れが。白鳥マニアの前ならまだ、やり様が在るけど、寄席だとかなり高度だと思います。

◆失神アイドル/彩大
この題名は私が適当に付けたもので、初めて聞いたネタでした。彩大師匠は、トレンドのテーマよりかなり古い題材や、マニアックな着眼点が多いですよね。
この噺も、GSの失神バンド・オックスが登場しますが、古いよなぁ。落語自身の技術は、悪くないけど、えっ!そこぉ〜!と、思います。

◇紙切り/楽一
腕試しに「横綱土俵入り」を切って欲しい人!と、言った途端、足立工業のOG?!って感じの女性が完全にフライングで「ナマハゲ」と、叫ぶ。
優しい楽一さんは、これを切りましたが、先代の正楽師匠、二楽師の父上だったら、嫌味言って無視されたに違いない。
さて、その「ナマハゲ」以外は、全て小学生を優先して、「ライオン」「川中島の合戦」「鯱鉾」の三枚を切る楽一さん。
「川中島」は、楽一さん困っていましたが、国取り物語で有名な、謙信が馬上から太刀を浴びせたのを、信玄が軍配で受け止める場面を切りました。
私なら、キツツキを切ったと思います。そうそう、鯱鉾の少年も、大きく!大きい鯱を切って!と、リクエストしました。

◆睨み返し/一之輔
この日は、市馬歌謡ショーの落語の部で、『掛取り』もやってらしたみたいですね。睨みの顔は、小三治師匠のようには、変顔しません。

◇湯屋番/菊之丞
いい感じの寄席サイズの『湯屋番』で、若旦那が奴湯に着くとペースアップします。番台に上がると、動き・仕草が大きくなります。


お仲入り


◆寝かしつけ/きく麿
初めて聴くネタでした。桃太郎の童謡で、犬にきびだんごをあげないパターンの替歌を、犬と桃太郎の掛け合いで歌う場面は、死ぬほど笑えた。この日、一番私に受けたのは、これでした。

◇スナック「あゆむ」/彦いち
マクラは横浜ハイカラ通りと同じ学校寄席のパンダ四枚切りの話。鉄板ですね、受けます。
漫談を寄席でやる為の新作落語って感じの“スナック「あゆむ」”でした。これは二回目でした。

◆漫才/ロケット団
十月のJAL名人会で聞いた漫才とほぼ同じ。激しく北朝鮮ネタが受けていました。欽ちゃんと金ちゃんの戦いが笑えました。

◇富Q/白鳥
池袋を舞台に展開される、白鳥師匠の古典落語『富久』へのオマージュ作品で、幇間が売れない二つ目の咄家に置き換わったダケの、ちょっぴりペイソスもある新作落語です。
登場人物に北朝鮮の老婆や、中国人のヤンさんが登場しますが、筋は『富久』に忠実で、オンボロアパートに住む主人公・久蔵は、白鳥師匠の二つ目時代が投影された等身大の芸人です。
この久蔵の口を借りて、ギリギリの毒を吐きまくる白鳥師匠。ここには、書けないので、知りたい方は、来年もこの芝居をやると白鳥師匠は仰っているので、是非是非、池袋演芸場へ。

落語芸術協会の逆襲!!

28日に開催された公益社団法人・落語芸術協会(以下 芸協)の暮れの寄合で、柳亭小痴楽さんと神田松之丞さんの真打昇進が発表されました。
小痴楽さんは、2019年9月に一人真打、色物扱いですが、松之丞さんは九人抜きの抜擢で、2020年二月の昇進となります。
どちらも、芸協二つ目のunit「成金」の中心メンバーで、結成当初から、小痴楽さん(香盤最上位)が真打に昇進したら成金は解散と、
決めて活動して来たので、まだ正式発表ではありませんがおそらく、来年で成金の活動は、終焉を迎える事になると思われます。

小痴楽さんは、父親の名跡「痴楽」を襲名するのか?!と、思っていましたが、以前、広瀬和生さんのインタビューで
「血縁だから、親の七光りみたいに軽々しく、“痴楽”という名跡を継ぐ事はしたくない」と、語っていたように、今回は見送るようです。
どっかの田端の方の血筋が、真打のどさくさで祖父の名跡を継いだような真似は、俺は絶対しないぞ!!と、ディスっているように聞こえた。
まぁ、プライドがありますよね。誰にも文句は言わせない状態にして、請われて乞われてなるぞ!!という強い意志なんでしょうね。
小痴楽さんらしい、江戸前の決断だと思います。是非、世の中の七光りの皆さんは、見習って欲しいものです。

一方、松之丞さん。こちらは末廣亭の北村さんが二年前から抜擢で真打にと推薦されていたので、漸く思いが叶ったという感じです。
本人もなりたくて仕方ない感じでしたが、下記の「お知らせ」にあるように、つまらない極々普通の優等生コメントを出しております。

◇松之丞HPでのコメント
http://www.matsunojo.com/news/2018/12/post.html

二年前の理事会で、自身の真打昇進が否決された時は、あんなに毒を吐いていたのに… もうから守りに入るなんて、思いませんでした。
今回は、香盤上は九人抜きらしいけど、「二年前なら十九人抜きだったのに!!」とか、「Too late!! 由良之助 !!」と言って断るとかするのかと思ったら、
意外と長いものには巻かれてしまいましたね。いきなり快諾じゃなく、尾州の殿様みたいに辞退しないのかよ!!と、私は思いました。
どちらにしても、お二人ともおめでとうございます。そして披露目は、1回ずつは多分行くと思います。多分、池袋ですね二人とも。

一方、落語協会の真打たちはどうなんだろう?2019年9月昇進の皆さんは、小痴楽さんの真打披露と丸かぶりですよね。
客の取り合いになるし、四人真打VS一人真打なんで、協会の威信を賭けて負けられない戦いがそこにはあると思います。
また、2020年は落語協会側は、まだ真打について発表していません。例年だと三月なのですが何人真打になるのか?
序列でいうと、2005年11月に二つ目昇進した四人、三遊亭たん丈、春風亭一左、三遊亭歌太郎、そして柳亭市楽の四人。

個人的には、たん丈さんを一人真打にして、松之丞さんにぶつけて競わせるという暴挙があってもいいのでは?と思います。50日間、なまはげ小咄でトリを取る真打。
あと、2020年は、二月に松之丞さんを真打にした後、五月も成金から昔昔亭 A太郎、瀧川 鯉八、そして桂 伸三の三人が昇進します。
落語協会は、前門の虎後門の狼ならぬ、二月の松之丞、五月のA太郎・鯉八・伸三に挟まれる真打興行になります。
一気に寄席の動員でも、真打の披露目は落語芸術協会のように注目が集まる、2019年・2020年の予感です。

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