Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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汲沢寄席という名前で小せん師匠が二つ目時代より15年以上続く、小せん師匠の地元ファンへ向けた落語会です。
昨年は無沙汰して1年お休みした会でしたが、久しぶりに行きました。20人くらいのスペースで地元ファンで超満員でした。
昼と夕方二回開催、片方どちらかダケだと木戸銭・2千円、通し/または5名以上の場合は木戸銭千五百円になります。
そんな小せん師匠の地元、戸塚の「汲沢」で開催される、秘密結社のような落語会! こんな内容でした。



・恋根問 … あお馬
・犬の目 … 小せん
・一分茶番(権助芝居) … 小せん

お仲入り

・盃の殿様 … 小せん



1.恋根問/あお馬
二つ目が今年の11月に決まっているあお馬さん。最近の入門者事情、落語協会は“見習い”待ちが1年以上の状態だと云う。
つまり、1年から1年半待って、ようやく見習いに。そして1年見習い経験を積んで、やっと前座に。そこから楽屋に入り、
前座修行を最低4年、長いと5年半、楽屋で前座として働いてやっと二つ目に成れて独り立ちする計算に、合計6年〜8年を要します。
それでも咄家になりたいという入門希望者が居るってんですから、時代も変わったというか、本当に日本は大丈夫?って思います。

池袋の楽屋入りで、楽屋のドアを開けると、女子前座が三人着替え中。思わずドアを閉めて10分待って入った経験があるあお馬さん。
さて、あお馬さんの『恋根問』。覚えて間がないのか?珍しく詰まったり、云い間違えたりが数か所ありました。
それでも、ハキハキと聞き易いです。丁寧な喋りで、どんどん師匠に語りが似て来ております。
そのうち何処かで勉強会を始めたら聞きに行きたいと思います。見習い時代にデビュー高座を観ているので応援したくなります。



2.犬の目/小せん
この会で、小せん師匠は『犬の目』を二年に1回くらいのペースで掛けているように思います。さて、『犬の目』という噺。
この噺、意外と東京ではやり手が少ないです。特に近年、落語協会だと私は小せん師匠と甚語楼師匠でしか聴いた事がありません。
その代わり上方落語の咄家さんだと比較的よく聴く根多です。芸協の鶴光師匠の一門はやりますよね。あの一門で3回聴いている。
また、上方から東京へ遠征して来た若い咄家さんもよくやる根多だと思います。東西で流行りに差がある演目なのか?
同じ犬の根多でも『元犬』に比べて、東京ではやり手の少ない根多ですよね。

一方、私は何度か話していますが、この『犬の目』って演目は、唯一、初代三平師匠の生高座で聴いた演目です。
あんなに笑った『犬の目』を経験した事がないと断言できるくらいに死ぬほど受ける『犬の目』でした。
小せん師匠も、人の目を抜く音はポッコンなのに、犬の目を抜く際は、ドックンと云って抜いたりするけど、
実に馬鹿馬鹿しい駄洒落を、これでもか?!と突っ込んで来るし、何より客いじりが半端じゃないです、初代三平さん。

さて、久しぶりの小せん師匠。この会のお客様は地元住民の皆さんが80%以上。しかも後期高齢者が殆ど。
だから、変に世間話っぽいマクラを振ると、滑る/凍る/退屈する危険があるので、噺に直接関係ないマクラは振らない小せん師匠。
これが、ノラやさんの「鐙の会」などとは、入り方、演じ方への工夫だと思います。小せん師匠らしいお上品な『犬の目』でした。


3.一分茶番/小せん
趣味の話題から、江ノ島のライブハウスで三K辰文舎の「落語付きライブ」を7月にやる宣伝っぽいマクラへ。
三K辰文舎の場合、市馬師匠の単独ライブも言えますが、落語って必要? MC長めでライブだけで良いように思います。
さて、小せん師匠の『一分茶番』。権助の田舎者だが彼なりにプライドがあるのが笑いになりますね。
番頭さんも権助に臍を曲げられると、芝居に穴が空くので、一分渡してどうにかピンチヒッターで役を務めてくれるように説得します。
小せん師匠らしい権助と番頭。小せん師匠の人柄がよく出ていて、ホンワカした空気でゆっくり時間が流れて行きます。


4.盃の殿様/小せん
江戸時代の殿様と参勤交代のマクラを振って『盃の殿様』へ。私はこの噺を生で聞いた3人だけ。小満ん師匠、小せん師匠、そして扇辰師匠。
扇辰師匠は、国立演芸場での喬太郎さんとの根多卸しの会で、この噺の根多卸しを聴いていて、その後、聴いた事がありません。
ですから、この十年、複数回この噺を聴いているのは、小満ん師匠と小せん師匠のお二人だけなのです。

聴いていてあまりやり手がないのは分かります。実に地味な噺なのです。日々の鍛練に退屈を覚え鬱気味の殿様。気晴らしに家来が吉原へ誘う。
そこで全盛の花魁・扇屋右衛門の花扇に懸想してしまう。裏を返し、馴染みになり、ついには入れ上げてしまうお殿様。
この吉原通いの部分が、唯一盛り上がる場面ではあります。やがて殿様、大名なので参勤交代で400里離れた領分へと戻る事に成る。
しばしの別れを惜しみ吉原で「送別の宴」を催し、吉原から国元へと出発する。帰ってみても目を閉じると瞼に浮かぶ花扇。
殿様、花扇の元へ盃を、飛脚を使わして、これをやりとりする。道中、他家の参勤交代の行列に飛脚が止められたりもするが、
その大名も、殿様の粋な盃のやり取りに感動し、飛脚の無礼を許してくれたりします。

六代目三遊亭圓生も好んで演じ、その録音や映像が残されているので、『盃の殿様』といえば圓生のイメージを持つ人も多いでしょう。
地味だけど、趣のある噺で、武士と廓しか出て来ないけど、落語らしく鬱の殿様が廓遊びで元気を取り戻すという実にどうもな噺でゲス。




P.S.
この後の夕方の部は、『黄金の大黒』『たがや』『井戸の茶碗』の三席だったそうです。
この日は、夜、どうしても行きたい会があり、汲沢寄席は昼だけになりました。
また次回、汲沢寄席は9/29(土)の開催です。この日も、昼だけになりそうです。

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