Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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とにかく、この会は一番前で聴きたい。そいう思いで神田から両国へ。秋葉原の乗換が以外と遠いのと総武線のホームが無駄に広い。
秋葉原から両国へは「浅草橋」を一つ挟んですぐです。14時40分くらいに駅に着いて、45分にはお江戸両国亭へ。一番でした。
「キャナリー落語会」という前のイベントが開催中。確か落語教室ですね、天狗連でも有名な鹿鳴家一門さんの会だったようで、
講師というか先生は、ちよりんさんだったみたいですね。後から調べて分かったんだけど。30人くらいはいらしたように思います。
さて、そんな日曜日の雨が降らずお日様もそんなに照らない、行列日和を満喫した「愛山・喬太郎の会」、こんな内容でした。


・元犬 … じゃんけん
・木津の勘助 … 春陽
・偽甚五郎「土竜鯉」… 愛山
・宗漢 … 喬太郎

お仲入り

・ワシじゃワシじゃ/ポッたん … 愛山
・べたりこん … 喬太郎



1.元犬/じゃんけん
初めてみる面白い編集をしました。人間化したシロを上総屋さんが八幡様で発見、そのまま店に帰らず裸のまんまご隠居の家に、
「面白い奴を見付けました!!」と、連れて行きます。このショートカットで5分短縮され、結果、開口一番は9分になりました。
さて、じゃんけんさん、恐ろしいくらい兼好師匠に似ています。細かい仕草で、手の動きと目線を連動させる兼好流の動きをマスターしている。
そして、ご隠居の質問にシロがとんちんかんな答えにたると、突っ込む上総屋さん。あの突っ込み科白が実に兼好師匠そっくりです。
これが三回目ですが、一番師匠に似ておりました。



2.木津の勘助/春陽
てっきり私は上方落語の演目だと思っていたら、どうやら講釈根多だったんですね『木津の勘助』。鶴光師匠がやられますよね。
まくらも振らず、いきなり『木津の勘助』へ。淀屋十兵衛は先祖の墓参に行って、大切な印業を袱紗に入れた状態で寺に忘れてしまう。
その事に気付いた、その刹那、けたたましい野郎が店に飛び込んで来る。「えぇ〜、ごめんやっしゃぁ。ここに十兵衛って野郎、居るケぇ!!」
応対に出た番頭の五兵衛が、田舎言葉のみるからに百姓の態のその野郎に、「十兵衛はこの家の主だ!お前は何者だ!」と、やり返す。
「確かに、人にものをたずねるのに、先に名乗らなかった、ワシが悪かった。」そういって「木津で百姓をしている勘助だ」と名乗る。
「その百姓が、旦那様に何の用だ?」と続けて問う五兵衛だったが、勘助は当人に直接話すから、取り次げと云ってきかない。
云われた五兵衛も、俺がこの家の番頭なんだから、主に取り次ぐから、その前に用件を話せと云って、こちらも取り合わない。

店先で言い争う二人の声を聞いて、主・十兵衛自ら出てきて、番頭を窘めてから「どんなご用件でしょうか?」と、淀屋が頭を下げる。
勘助は自からが寺に墓参りに行って、自身の先祖の墓の墓石の上で、綺麗な袱紗の入物を見付ける。誰だ?!オラのご先祖様を物置きにしやがって!!
どんだけ失礼な野郎かと思ったが、中には銭が小判で十両、それに印業が入っている。無くした野郎はさぞかし悲しかろうと、まずは住職に見せる。
「これは今橋の淀屋さんの物だ。勘助さん、難波から木津に帰る途中、今橋の淀屋に寄って、届けて帰りなさい」そんな事を住職が云うだぁ。
「難波と木津の線上に今橋があるんなら、和尚の云う通りだが、恐ろしく迂回しての帰り道になっただよ。」

そう言われた十兵衛、「それはそれはお手数掛けました」と、袱紗の十両を半紙に包み、「これはお礼です」と勘助に渡そうとすると、
勘助、烈火の如く怒り出す。「だから、金持ちは嫌れーだ。何でもかんでも、銭っこ掴ませたら、相手がしっぽ振ると思っとる。
そもそも、オラはお前さんの人様の墓石に、自分の物を載せて平気で居られる。その料簡が気に食わねぇ、だぁ。」
「確かにお前さんは金持ちで、寺の檀家の中じゃ偉いかもしれねぇが、人としてどうかと思うぜ、オラは」と悪態を突く。
横で聞いていた五兵衛が口を挟もうとするのを、十兵衛が止めて、「本当にすいませんでした、私が料簡違いでした」と謝罪し、
「お前様のお住まいは?」と、木津のどの辺りに勘助が住んでいるかを聞いて、この日はそのまま帰した。

翌日、番頭伴に勘助宅に謝罪に訪れる十兵衛。土産にとびっきり美味しい煎餅をたんと買いこんで、夕方、勘助が畑から戻る時間を見計らっての訪問だった。
昨日の事はすっかり忘れたかのように、十兵衛の訪問を喜ぶ勘助。これがキッカケで、身分は違えど同じ寺の檀家のよしみ。そんな付き合いが始まる。
十兵衛が勘助に関心したのは、その知識の豊富さである。自分の半分も生きていない勘助が、詩歌、芸能、政、経済、社会情勢に非常に明るい。
何を訊ねても、ちゃんとした信念に基づく彼なりの意見を披露するのだ。そんなある日、勘助の家に娘のお直を連れて行くと、なんとお直が勘助に一目惚れ。
恋患いにまでなり、父親になぜ、お前は貧しい百姓の勘助に惚れるんだ?と聞かれて、お直が返した言葉が心にじわりと染みて参ります。


「金持ちの家に生まれて、金持ちの家に嫁いで、金持ちで子ども産んで、金持ちの母親になって、金持ちのお婆さんで一生送るよりも、
 お父様が偉い!偉い!褒められる勘助さんのよぉなしっかりした人の女房になって、無いところから一つのものでもこしらえてみたい」


“高砂や、この浦舟に帆を上げて”でお直が勘助に嫁ぎ、最初は金持ちのお嬢さんらしいマリーアントワネット系のしくじりもしますが、
それでも徐々に木津の土地にも馴染み、仲人の米屋さんが相場で二百両の借金ができて夜逃げしようとしていたのを、嫁入りの時の支度金
三千両の中から恵んでやって助ける。残った二千八百両も、勘助の薦めで大坂中の恵めれない人に施しをするという。
勿論、春陽先生は講談なのでサゲは在りませんが、鶴光師匠は何かサゲ付けていたようなぁ?思い出せません。


3.土竜鯉/愛山
愛山先生が、甚五郎が彫ったゴツゴツと粗削りの鯉をして、「土竜(モグラ)のような鯉」と読んでおられたので、あえてこの副題に。
朝練で一度聴いているのですが、殆ど変わらないですね。甚五郎の故郷・飛騨高山と岐阜が噺の舞台であります。
この噺は、喬太郎師匠が、愛山先生から習って、喬太郎版の『偽甚五郎』をやっているそうですね。私はそちらはまだ聴いておりません。


4.宗漢/喬太郎
マクラでは、この日は高槻の「亀屋寄席」だったそうで、1日違ったら地震の影響で開催できていないと思います。これも運ですね。
喬太郎師匠は、一部のサラ口で夕方5時には両国に帰ってこれたと仰っておりました。さん喬師匠は二部の仲入り前でね。
場所は違うけど、ちょうど両者・子弟で同じ時間、違う場所で高座を勤めていた事になりますね。

さて、マクラでは最近、日大出身で肩身が狭いという話題から。更に喬太郎師匠自身は、あの内田監督に雰囲気が似ているという。
白髪の加減などが似ていて、なんとなく似ていると周囲からも言われるそうです。そんな喬太郎師匠プロデュースの落語会が博多で開催。
これはニュースにもなっていました。五日間連続公演。その最終日が「落語教育委員会」で、歌武蔵、兼好の両師匠も福岡へ。
そして、落語教育委員会といえば、オープニングのコントが有名。携帯電話・スマートフォンの電源を切りましょうコント。
中でもう鉄板に受けるネタがあり、地方で初めての場所は、そのコントを選ぶので、この日もそれに決めて稽古を始めた。

すると、兼好さんが楽屋入りの時、高座ではしないメガネを付けてやって来たのだが、フレームの細い黒グラスのメガネ。
そのまま、喬太郎師匠の脇に立つと、誰かに似ている。そうです、日大の井上コーチ!!その人にそっくりなんです。
歌武蔵師匠が大笑いして、これはあれをやらない手はないとなり、内田監督、井上コーチの謝罪会見ですよね。
しかも、歌武蔵師匠が、あの広報の変な司会者の役をやるという。「ブランドは低下しません!!落ちません!!」のあの人ね。
全然、見た目は違うけど、妙に迫力があり大ウケだったそうです。今が旬なので、「落語教育委員会」行くと見られるかも?

そうそう、喬太郎師匠いってました。日大のブランドが低下するというのは記者さんのヨイショというか世辞だと。
元々、日大にブランド力なんて無い!!と、えらい剣幕でした。六大学には成れないのです、所詮、ニットウコマセンと自虐で。
そんなマクラから、これはバレ噺ですね、『宗漢』。元は中国の小咄だと思います。喬太郎師匠は完全に日本を舞台に変えてます。
田舎、山間部の無医村だった村に都会のわずらわしさを捨てた医師・前田宗漢が夫婦で移り住んだ。のんびり生活したい。
女房も、この村が気に入ったようで、夫の田舎へ引っ込む選択に反対はしなかった。

ただ、二人は、村人たちの歯に絹着せにモノ云いだけが、流石に苦笑した。「どうせ、薮なんだろう?」
「薮でなかったら、都会でやってるって」「この村なら競争相手もおらんし」「重病はやめとこうなぁ」
結構、村の人々は、宗漢の事を上から見ていた。そんな宗漢の噂は近隣の村にも知れ渡り、遥々往診をお願いしているのに、
ありえない上からのモノ云いでね。流石におだやかな宗漢も、いくらなんでもとは内心思ったりもするが、
生まれつき争いの嫌いな男なので、臍を曲げるような事は無かった。

また、一時期は村の青年にも志の高い子が居て、弟子にと住み込みで奉公したりもしていたが、やっぱり定着には至らず。
現在は、夫婦だけで、往診を頼まれると、宗漢が自身で薬籠を持って出向くのが常だった。
そんなある日、隣村のお大尽・近江屋さんから娘を往診して欲しいと頼まれた。ここは威厳を示すと太く繋がりが持てるかも?
そう思った宗漢、村の髪結にザン切り頭にされた女将さんを、スッピンに包被りさせて弟子の態で薬籠を持たせてお伴にさせた。

万事計画通り、夕飯を馳走になるまでは、良い塩梅だったが、夜具・布団が直しに出してあり、
先生は童っ子と、弟子の奥さんは飯炊の権助と1つの布団で寝て欲しいと言われる。散々悩んだが今更女房とは言えない。
仕方なく近江屋さんの提案に従って二人は、童っ子と権助のそれぞれの布団で一緒に眠る。
よほど、この事が恥ずかしかったのか、二人は家人が起きる前に、朝飯も食わずに帰ってします。
朝ごはんの席、近江屋一同が飯を喰いながら、宗漢の噂を始める。

主人「どうだった?あの薮医者?」
童子「オヤジ様、あれはダメだ。恐ろしく貧乏しているぞ、下帯も閉めておらないで寝てた」
権助「弟子はもっと貧乏だ、下帯は勿論、金玉も質さ入れとる」


5.「ワシじゃワシじゃ」「ポッたん」/愛山
愛山先生のライフワーク「ショート講談」です。オリジナル作品でして、少年時代に憧れた星新一のSFシュートショート風講談です。
5分以上10分未満みたいな講談。講談の手法を使ったSF。SF講談です。根多バレしない程度に書くと、まず「ワシじゃワシじゃ」。
ワシじゃワシじゃが所謂、オレオレ詐欺と同じなのはすぐに気付くと思いますが、愛山先生らしい最後の一捻りがあります。
ただ、もう少しスマートにどんでん返ししていたら、もっといい作品になったと思います。やや切れ悪し。
二本目は「ポッたん」。構造的には、喬太郎師匠の『いし』に少し似ていると思いました。あと、この作品私はオチが分かってしまった。
この二本の作品のサゲを聞くと、愛山先生は真面目な人だと、つくづく思います。


6.ぺたりこん/喬太郎
マクラで元書店員の話題を振って、サラリーマンの方に話題を向けて来たので、『夜の慣用句』『宴会屋以前』『ぺたりこん』???
と、思って聴いていると、『ぺたりこん』でした。久しぶりに聴いた、この噺。圓丈作品ですが、喬太郎師匠色に染まってますよね。
師匠まで3mくらいの至近距離で聴いたのですが、むちゃくちゃ迫力ありました。圓丈師匠の不条理の世界って本当に恐い。
喬太郎師匠が冒頭、不条理って、「朝起きたら虫になってたり、母親が亡くなり太陽がむやみに眩しかったりするワ」と云ってました。



次回、この会は12月です。終活中と自身で言っている愛山先生。まだまだ、現役です。

この日は、夜「愛山・喬太郎の会」に絶対並ぼう!と思っていたので、朝練に行った後、どう時間を潰すか?これが課題でした。
最初は、連雀亭のワンコイン寄席ときゃたびら寄席に行くか?とも思ったのですが、日高屋で昼飲みを始めると面倒臭くなり、
結局、朝練が終わったら11時くらいから12時半まで、ホッピー三杯飲んで、その後はマンガ喫茶で昼寝。
14時半頃に神田を出て両国へという、実に、ダラダラした調子の時間調整となりました。さて、朝練、こんな内容でした。


・徳川家武将伝「村越茂助誉の使者」 … 田辺いちか
・山内一豊の妻「出世の馬揃え」 … 旭堂南海



1.村越茂助誉の使者/いちか
実に淡い黄緑の素敵な着物で登場したいちかさん。前座が着る着物としては限界ギリギリの派手さの着物でした。
協会から頂く仕事は基本、どなたか師匠のお伴で、楽屋の雑用込みでやる事が多いが、たまに前座なのにピンの仕事もあるそうです。
特に地方の仕事で、分かり易い噺で、予算もなくて、前座さんでも構わないという仕事の場合はピンで行く事も。
そして、せっかく行くならと「講釈と落語の違い」、こんなのを分かり易い短い文章で紹介して下さい。なんて事を頼まれるらしい。
それならばと調べて、校正してみると… なかなか前座の身分だと断定的な意見が書けないから、釈台を使う、張り扇も使う、
それぐらいしか書けず、超短い説明になり、こんなの素人にでも書ける!と、落ち込んでしまったそうです。

そんなマクラから「誉の使者」。いちかさんのは何度目か?4回目でした。よく聴くのですが、今回は少し変わっていました。
それは、無筆の茂助が一から十までを書けるようになり、本当に書けるか?と、同僚にからかわれてそれを書く場面で、
茂助は、なぜか?最初に横棒=「一」を書いてから、それにおまけのような「点」を打って字を仕上げます。
この描写のユーモラスな感じが、いちかさんらしいと思います。



2.出世の馬揃え/南海
マクラでは、南海先生も芸歴30年。大学在学中の平成元年に入門されたそうです。
師匠の三代目旭堂南陵先生に「これから先、ずーっと親不孝すんねんから、大学ぐらいはちゃんと卒業しなさい」との言葉を受けて、
近松に関する卒業論文を書いてゼミに提出、学部の近松の権威、信多純一教授から「なんじゃぁ、これ」と卒論を床に捨てられる。
「なんじゃって、僕の卒論です」と返すと、「何を云うてけつかんねん。いきなり目次の『頁』という字が『貢』になっとるやないか?!」
「ボケ!誰に貢ぐんじゃコレ?」真っ赤な顔になる南海先生。すると信多先生、「卒業したかったら、ちゃんと校正して出し直しなさい」
と、云う。しかし、南海先生は「別にワシ卒業しいひんでもええし」と云う。驚いた顔の信多先生「アホか?内定取り消されるぞ」と云う。
「ワシ、企業とかに就職しいひんのですワぁ、芸人になりまんねん。」これを聞いた信多先生「芸人っていうても色々あるぞ、何になんねん?」

南海「先生に関係おまへんがなぁ」
信多「ちょっとは在る、袖振り合うも他生の縁、一期一会云うやないかい」
南海「そないまで云われるなら、云いますけど、怒ったらあきまへんでぇ、講釈師になりまんねん」
信多「講釈師!!ほんまか? それを早よう云え、書き直しとかいらん、『頁』が『貢』なんて瑣末なこっちゃ、近松の本質に何の関係もない」
そう云って、合格の赤い判子を、床から南海さんの論文を信多純一教授自ら拾い上げて、勢いよく押してくれました。
あまりの出来ごとに、南海先生が訊ねます。
南海「講釈師に成ると、何で合格なんですか?」
信多「何を云うんだ君は、近松も最初は講釈師だったんだよ、だから合格!!頑張れよ、ワシの弟子なんやからなぁ君は」
おいおい、俺はあんたの弟子じゃなない、旭堂南陵の弟子だ!!と、思ったそうです。

それから事あるごとに、信多純一先生は、「僕の弟子が、今は講釈師に成っていてねぇ、旭堂南海って言うんだよぉ〜」と、
文壇や雑誌・出版関係者を前に仰るそうで、元気だった頃は、勿論、南海先生の高座も聴きに見えたそうです。
そして、毎年年賀状が来て、そこには決まってある苦言が書かれていた。「南海くん、あんまり目先の笑いに走るな!!」と。
そんな先生も現在は施設で寝たきり、筆談しかできない状態だとか。それでも時々、「南海を呼べ!!」とのげちが飛んで枕元に呼ばれる。
ホワイトボードに力強い文字で、「南海、今、ここで講釈聴かせてくれ!!施設のみんなに」消して「勿論、ただやぞ!!」
卒論の「合格」の恩があるから、喜んで高座を勤める南海先生でした。ちなみに、南海先生は阪大文学部出身です。

そんなマクラから『出世の馬揃え』へ。この噺は十数人の講釈師で聴いておりますが、こんなに笑える『出世の馬揃え』は初めてでした。
前にも書いたけど、途中で放うり込んで来るエピソードが、もうありえないぐらいに面白いと云うか「笑いに走ります」
一番は、この一豊と千代の夫婦の馴初めや夫婦になってからと、いちいち自身の夫婦を重ねて行くのですが、
夫婦の危機が南海先生にもあって、連日、師匠の家に行っては、朝から夜中まで酒盛する毎日の南海さん。
南左衛門先生も云っておられますが、三代目南陵という人は、本当に何もせずに暇があれば朝から晩まで弟子と飲んでいたそうですよね。

全く収入もなく、講釈の稽古をする訳でもなく、ただ毎日毎日、師匠と酒を飲み続ける旦那。奥さんの堪忍袋の緒が切れたんですね。
ある日、夫婦で道頓堀に出て、一緒にお好み焼を食べていた時、豚玉を返したヘラで、今まで聴いた事もないような音が南海先生の耳に突き刺さります。
奥さん、右手に持ったヘラを、およそお好みを切るというより、亭主の頭を斬る動作で、思いっきり鉄板に打ちつける。

カチン!カチカチ、カチン!

「あんた、いつまで働らかへんつもりなん、ええかげん、ウチ、しんぼうでけんようになるえぇ」
単語と単語の合間で歯を噛んで、ヘラをカチン!カチン!言わせて来る奥さん。流石に明日から働こう!!と思ったそうです。
この噺を聞いていて、私が思ったのは、絶対、上方落語には『芝濱』みたいな噺は生まれない。

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