Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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元々、サンケイリビングさんが主催者となり開催されていた三遊亭白鳥プロデュース「Woman's落語会」。
正直、人気者とそうでない女流との格差が激しく、年に三回開催すると、大盛況と閑古鳥の落差の激しい会だった。
一方、白鳥師匠の指導によって開花した粋歌さんやこみちさんのように、これまでの女流のように容姿に頼る集客ではなく、
従来の落語ファン、とりわけ新作ファンを芸で集客できる女流が誕生した。これもこの会の功績だと私は思います。
また、こはるさんのように従来古典しかやらない女流も、芸の幅を広げる為に、白鳥落語に挑戦したりもしています。


そんな「Woman's落語会」。集客が安定しないのを白鳥師匠自身が憂い、サンケイさんに暫く会を休止する事を提案。
サンケイさんの冠での開催は無くなりましたが、Woman'sのメンバーが自主的に「白鳥師匠!私たちを見捨てないで!!」
と、訴えた結果、ノラやの聖子さんの尽力もあり、白鳥師匠自身、そんなWoman'sメンバーの情熱に負けて、
ここJR高円寺駅前にあるノラやHACOで「勉強会形式」で不定期に続いております。白鳥師匠も毎回顔を出して、
高座を見て、出演者に厳しいアドバイスを送られているようで、なかなかできる事ではないと感心しています。

たぶん、もう2年くらい続いていると思いますが、毎回、Woman'sメンバーの為に自身の新作を提供する白鳥師匠。
今回は、とある会の打上で知合った貞寿先生から、『豚次傳の流山をやらせて下さい!!』と、リクエストされ、
それを快く受け入れ、このノラやさんの会で根多見せする事を提案。また、その後には“流山”の次話“ベルサイユ”を、
内幸町ホールでは、ぴっかり☆さんの“流山”の後をトリで演じた立川こはるさんが演じてくれました。
そして、ちよりんさんは、白鳥作品の中では非常にレアな『幸せの黄色い干し芋』をエントリー、こんな勉強会でした。


・開演の挨拶 … 白鳥
・流れの豚次傳「任侠流山動物園」 … 貞寿
・流れの豚次傳「雨のベルサイユ」 … こはる

お仲入り

・幸せの黄色い干し芋 … ちよりん



0.開演の挨拶/白鳥
貞寿さんが、今回初めて「Woman's落語・勉強会」に初参加だったので紹介されたのですが…
講談協会から日本講談協会が分裂した辺りの古いデリケートな話を、誰かに聴いたんでしょうねぇ。ググったかな?
白鳥師匠らしく、ストレートにそれを表現されておりました。もう、関係者は殆ど亡くなってますから、下の方は関係ないのにねぇ。
よっぽど、「雪どけ」の圓楽VS圓丈の同門関係の方が、神田VS一龍斎・宝井よりも険悪だと思います。
そうそう、上方の講談の方がもっと激しく分裂していますね。山口組といい勝負だと南海先生自身が云っておられました。
「僕たちは任侠山口組みたいなもんだよ」と。そんな話はどうでもいい。Woman's落語に戻します。

次にこはるさん。白鳥師匠曰く『ドスの利いたこはる節で「雨のベルサイユ」を任侠モノらしく演じる。
反面、女性でありながら女を演じるのが苦手なこはるが、どうメスの動物を演じるか?楽しみ』
そして、最後にちよりんさん。白鳥師匠は『幸せの黄色い干し芋』何て持ち根多にしても寄席ではできないぞ?!
と、斬る。その上でちよりんさんが暇を見付けて海外旅行に行くのが趣味という。
そんな海外旅行の中で面白いエピソードがあれば、マクラや新作落語創りに生かしなさいと、アドバイスされていました。
実際に、ルームシェアして滞在した時に、レズの女性と同じ部屋になった事があるそうです。


1.任侠流山動物園/貞寿
SNSに「K田とI龍斎が不仲!」なんて書かれると、貞心先生が最近5chとかを覚えて見ているから…と、心配する貞寿先生。
そんな貞心先生、グーグルマップで、自分の住所を入れて、地球儀からのズームインする光景がお気に入りらしい。
短い自己紹介から『任侠流山動物園』。朝練からの変化はありません。流山市の観光課というのを環境課と云い間違えたくらいか?
半年くらい経って、もう一回聞いてみたいと思います。貞寿さんらしいキャラが固まるのを待ちたいです。


2.雨のベルサイユ/こはる
こはるさんの『雨のベルサイユ』は、二回目です。のげシャーレでの「こはるパラダイス」で、3月に聞いています。
その時より、アライグマのオスカルがマリーに矢で撃たれ、瀕死の状態で上野動物園での事を回想する場面が良くなっていた。
ただ、白鳥師匠指摘の女性を演じるは、相変わらず、不気味な女性像!! 仇役の雌猫マリーは年齢不詳な感じがするのです。
女性の表現のバリエーションの少なさも欠点ですね。本人が恥ずかしいと思って演じているのが伝わる感じを早く直さないと!!
特にウサギのミーフィが気持ち悪かったです。主人公の豚次とオスサルの猿蔵だけが、本物の渡世人風で面白かったです。


3.幸せの黄色い干し芋/ちよりん
マクラでは、中国観光に行った話でした。80年代のNHKのTV「シルクロード」をイメージして中国に行ったというちよりんさん。
それは、あまりに認識が…と、思いました。確かに「タクラマカン砂漠」とかに行けばねぇ、らくだに乗ってシルクロード気分も…
行った先が北京だと、あの当時の自転車ラッシュも見られまい。そして、都会なのに内陸だから喰い物も不味いよ。
ちよりんさん、ご馳走!!と言ってザリガニが出て閉口したと云っていましたが、私はサソリだったからザリガニの方がましです。
ちなみに、サソリは毒はちゃんと抜いてあると言われたけど、生きているのはやっぱり不気味。食べましたけどね。
生は砂を噛んでいるみたいで、味は内蔵がやや苦いだけで、やっぱりカリっと素揚げの奴の方が美味かったです。

さて、中国北京とちよりんさんの出身地群馬を比較しながら、『幸せの黄色い干し芋』の群馬編へ。

この『幸せの黄色い干し芋』は、私の記憶が正しければ、白鳥師匠が、SWAに三代神田山陽先生が在籍した時代、
その山陽先生がイタリアに国の補助金で2年文化留学する、その壮行会で創った作品だったはずです。
テーマが山陽先生の出身・北海道の網走、これをテーマにした創作落語を披露するというコンセプトで出来た作品なんです。
後に、四人SWAの活動休止後、SWAの同窓会みたいな会が、池袋の文芸坐で開催された、そん時に聞いたと思います。
白鳥師匠だけSWAメンバーで、山陽先生から北海道へ唯一、会のゲスト出演で呼ばれなかったから、北海道を全く知らない白鳥師匠。
だから、テレビドラマ「北の国から」と映画「幸せの黄色いハンカチ」この二つからの限定知識で創った新作落語なのです。

白鳥師匠の原作は、親友の少年二人は中学を卒業する直前、それぞれ進路で悩んでいる。
一人は地元に残り家業の漁師を継ぐ為、水産高校へ進学し、もう一人はミュージシャンに成る為、上京を決意する。
そんな二人と幼馴染の農家の娘(上京する子と相思相愛)は、10年後に再開する事を約束し、それぞれの道へと旅立つが…

これをちよりんさんは、女性ふたりの親友で、女優をめざして上京する子と、地元下仁田で農業高校に進む女の子が登場する。
そして女優志望の子が淡い思いを寄せるのが農家の倅・五郎。これは北の国からの五郎さん風。
個人的には、若大将シリーズ、「スミちゃん!」の青大将にして欲しいと思った。結構、巧みに群馬あるあるをブッ込んで笑えた。

そして、原作では電波系の原田先生という白鳥師匠にしか表現できない妙なUFOを呼べる女性教師が登場しますが、
ここは、映画「幸せの黄色いハンカチ」から桃井かおりを使う作戦で、アンニュイ感じのちよりんさんらしい演出で楽しめました。

また女優志望の女の子は、結局、女優にはなれなかったけど、女流落語家になって、それなりの地方有名人に成長し、
20年ぶりに下仁田へと帰郷し、「ミス・蒟蒻問答コンテスト」のMCとして凱旋する。この女流を“あの子”って事にして、
ちよりんさんらしくフルボッコにディする、ディする。ここが一番盛り上がりました。
これ以上具体的に書くと、完全根多バレするのでここまでにしますが、ちよりんさん、本当に成長していると思います。
もう少しですよね。細かい技術は、粋歌さんとかと本当に変わらないと思います。キャラクター造りも上手いし、
考えている構成も悪くないと思います。あとはメリハリですね。押すばかりでなく、適度に引いて貯めると更に良くなります。


次回も、この会は予定が許せば行きたいと思います。苦手が3人のうち1人でも居ると敬遠してしまう私です。

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