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三ヶ月に1回、春夏秋冬/四季に1回の開催となるこの会ですが、何といっても小学1年生ぐらいの幼い少女が、
毎回母親に連れられて来るので、この子に逢うのが私の楽しみになっております。
さて、この日も浅草寺を通り抜けて、ゴロゴロ会館の脇を抜けて見番へと向かったのですが、ビックリするくらい人が少ない!!
天気の良い土曜日の12時過ぎなのに、いつもの1/3ぐらいの観光客でした。なぜ?三社祭ロスなのか?と思ったりしました。
それでも、浴衣姿の女性が多くて、初夏・衣替えを感じる風情、そんな中、四季の萬会、こんな内容でした。
そうそうもう一つ、浅草寺を抜けてゴロゴロ会館の前の通りに出る辺りで、美しい紅色の紫陽花を発見!!こんな感じでした。
1.やかん泥/まん坊
そろそろ二つ目に昇進するのか?まん坊さん。この日は『やかん泥』、あまり聴かない噺ですよね。
『やかん』は万度掛かりますが、『やかん泥』の方は珍しいと思います。『鈴ヶ森』などと同じ展開で、
先輩泥棒が、後輩の間抜けな粗忽泥棒を連れてお店に忍び込みます。まん坊さんの愛嬌に合う噺だと思います。
2.素人鰻/萬橘
マクラでは、普段着を着物にして1年くらいが経過する萬橘さん。そんな普段着の着物あるあるから入りました。
ボクシングの世界タイトルマッチに行った時、恒例の国歌斉唱があります。起立して天井に吊るされた両選手の国旗に注目し、
それぞれの国家を聴くのですが、萬橘さんの真上から日ノ丸が下りて来て、周囲が日ノ丸というより萬橘さんに注目!!
そのまんま「君が代」が流れると、非常に妙な心地になったそうです。そして、芸人の性ですね、この人たちから笑いを取るには?
萬橘さんの着物あるある、常に着物だと云うと「和式ですか?」と言われるらしい、洋装に対して和装ですよね。
続いて、最近耳がおかしい。空耳?と云う出来事が時々あるという萬橘さん。とある落語会にて、お客様だからヨイショするけど、
客じゃなかったらあまり付き合いたくない奴って居ると云う萬橘さん。そのお客様に「貴方くらいユーモアがあるのなら、
なぜプロに、咄家にならなかったんですか?」とゴマを擂ってみると、その人が「チンパンジーだから」との答えが返って来た。
チンパンジー???
一拍おいて気が付く萬橘さん。『チンパンジーじゃない、一般人』。心の中で笑いを堪えて小声で“チンパンジー”と呟く。
また、お客様と咄家は信頼関係で成り立っている。木戸銭を払ってまで観に来てくれるんだから、100%好意的なはず。
そんな思いで、ある会の打上。酒の飲めない萬橘さんは、ある常連さんに話し掛けると、「俺は落語なんてそんなに聴かないけど、
お前は好きだぞ。お前の落語はいい」と、酔ってやや呂律が廻らない口調で褒めてくれた。「ありがとうございます」と返すと、
そのお客様、「これからもがんばれ!萬蔵」と云ったそうです。『絶対、こいつ、俺のファンじゃない』と思う萬橘師匠でした。
続けて、打上の客いじりの話で、かなり酔っ払っているので、御祝儀を強請ってみた萬橘さん。しかし、がんとして祝儀を出そうとしない。
「なぜですか?好きなんでしょう?僕の事?」としつこく云うと、「祝儀袋が無い」と云って財布を開けるのもグズるお客さん。
そして、萬橘さんがお捻りでもいいと云うと、それに対する返しがいい、「お捻り無理だ、俺、今肩壊しているから。。。」
さて、本編『素人鰻』。いきなり、鰻屋の主人の言い訳が鰻裂きの職人が鰻を連れて外出していると云う。この鰻も留守というのは斬新。
しかし、即、鰻は水槽に居るのを客に見とがめられる。そして、同じ水んなかに居るったって豆腐みたいに簡単じゃない!!と、
鰻を掴むのと豆腐のそれを比較します。更に、古参の鰻には名前が、お腹に七つの傷を持つ“ケンシロウ”。そしてひと際デカい“ラオウ”。
あと、笑ったのが最近痩せて来た“伊調馨”。結構、くすぐりを入れて来ますが、やや根多が古かったですね。日大はなし。
最後に糠を使ってぬめりを落として、ようやく捕まえる主人ですが、女性に近付くときの要領でと鼻歌を歌って油断させるのは、
おそらく萬橘さんオリジナルだと思います。また、鰻を掴んでからも意外と長めに町内をウロチョロして、
鰻屋の女将さんが登場して亭主の愚痴を云ってから、主人が再度、近所の家からフンドシを被って店に戻って云います。
「やい、オヤジ!!また外に出て行くのか?」「私には分かりません!!どうか前の鰻の野郎に聞いて下さい!!」
3.笠碁/小里ん
マクラは、囲碁将棋の定番マクラから「凝ると親の死に目に会えない碁・将棋」と云って、ヘボの将棋とヘボの碁のマクラへ。
そこから梅雨の季節根多『笠碁』へ。見た目で受けようと一切しない小里ん師匠。さん喬・権太楼の両師匠と趣が違います。
碁盤の持ち主・大和屋の主人の方が中心に展開されて、碁仇の美濃屋さんの方はやや控え目に描かれておりました。
この後、小里ん師匠は自身の独演会を、ここ浅草見番で演じておられましたから、1日四席勤めておられます。
4.お見立て/萬橘
マクラでは、萬橘師匠が住んでいる谷中について語りました。谷中商店街、休日はそれなりに人出があり混在している。
そんな中、今時のギャルの声で「マジ混んでない?」と聞こえる。耳を澄ませる萬橘さん、すると、そのギャルが云う。
「コレ、平日の竹下通りくらい、マジ混んでない?」。微妙!!平日の竹下通りって、大して混んではいない。
そんなマクラから、私はお初の萬橘師匠の『お見立て』。喜助目線が強い感じの『お見立て』。喜瀬川と杢兵衛は脇の扱い。
喜瀬川花魁は、実に冷たい女性で杢兵衛大尽を体質が合わない感じで毛嫌いします。銭がない時だけ頼っている雰囲気がない。
一方、杢兵衛さんも純朴な感じが薄く、田舎者なのは伝わるけど、お人良しな感じがイマイチ薄いと思います。
そんな二人の間で奮闘する廓の若衆・喜助、この悲哀は分かるけど、1つの嘘がとんでもない方向に発展する感じが、
喜瀬川の強引さから発展する感じが、イマイチ表現できていない気がしました。
萬橘さんらしいキャラで、もう少しそれぞれが確立されないと、やや消化不良だと思いました。
萬橘師匠のチャラい感じがいい方に出てません。墓参りの辺りになると、いいドタバタ感なんですけどね。
次回、四季の萬会は、9月29日土曜日です。小せん師匠の汲沢寄席と重なった!!どちらに行くか?思案中。
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