|
萬橘師匠の会の後、銀座線で赤坂見附まで出て丸の内線に乗換え。四谷三丁目に16:45くらいに到着。
まだ美舟さんに行くには早いので、軽く「紅とん」で一杯。唐揚げを食ったのが失敗。打上も唐揚げが出た。
というのも、くだんの幼い少女が「からあげくん」を実に美味そうに串で食っていたのを目撃。
その時から無性に唐揚げを食いたい!と、体が求めたので、思わずメニューを見て反射的に注文してしまいました。
そんな「紅とん」で、軽くのつもりが黒ホッピー3杯呑んで向かった「つばなれ特選会」こんな内容でした。
・夢の酒 … 談修
・柳田格之進 … 貞弥
お仲入り
・死神 … 談修
1.夢の酒/談修
つばなれ特選会は5年ぶりの登場だったと、根多帳を見て確認したという談修師匠。
私は談修さんを観るのは、2012年になかの小劇場で兼好さんとの二人会で聴いて以来の6年ぶりになります。
この10年で3回、5席聴いてる談修師匠。実は、真打になって観たのはこれが2回目だと思います。
確か、兼好さんとの会は、真打のお祝いを兼ねた会だったように思います。
談修さんというと、2011年に流れた「真打内定自然流布事件」。誰がいい出したのか?
「談志が決める次の真打に直弟子談修がなるらしい」という噂が業界に広まったのです。
談修さん自身が、ご贔屓の人から「真打、おめでとうございます」や「パーティー何時ですか?」
「真打披露興行の日程を教えて下さい」と、突然云われて困惑していました。
談修さんって、結構、とばっちりを受けるタイプで、前座大量解雇の時も、
大して談修さん自身は上納金の滞納は無かったのに、ついでみたいな感じで破門されたりしています。
だから、この流布が家元の耳に入ると、どんな理不尽な仕打ちを受けるか?!と、ビクビクしていて、
周囲には、噂に乗って勝手に真打になれよ!!と、無責任な事を云う先輩が居たりしました。
立川流で初めての、立候補真打になれと云うんですね。既成事実を先に作って家元に認めて貰う。
ちょうど、キウイ師匠が「真打内定」していた時期で、立川談志も死期を悟って、真打量産か?!
みたいな噂をするファンや評論家が居たりしました。
そして、結局その流布事件から2年後、2013年春に、談修師は談志存命中の最後の直弟子真打になりました。
さて、そんな談修さんの久しぶりの落語。語り口調がソフトで、古典らしい家元イズムを感じさせる口跡ですよね。
仕草も、はっきり大きいときと、手の使い方が綺麗なのがとても好感を持ちます。
この噺だと、大旦那、若旦那、嫁のお花、それに女中のお清と向島の女の五人。うち3人が女性なので、
この女性たちが、それぞれに特徴を掴んで演じ分けられないと、上手くありません。
そいう点に注意して観ていたのですが、そつないですね談修さん。流石、家元時代の立川流真打です。
2.柳田格之進/貞弥
マクラでは、非常に忘れ物をする性格である事を告白する貞弥さん。特にしょっちゅう傘を忘れるそうです。
彼女の忘れるパターンは、ちょっと置いて忘れる。例えば、駅のトイレ。手を洗うのに洗面所の脇に掛けて置く、
それを忘れて外に出て、ものの5分で気付き戻ってみると、傘がない。「忘れ物承り所」に掛け込んで、
傘の特徴を説明するが… 「残念ですね、そういう拾得の傘は在りません」と駅員さんに云われてガッカリする。
また、電車に乗って端の座席に座ると、思わず傘を脇のパイプに掛けてしまう。貞弥さん、西武池袋線沿線在住なので、
乗換を2回程度行ってからの帰宅となる。この乗換でパイプに掛たまんま置き忘れてしまうらしい。
最近半月で2本の傘を、まさにこのパターンで紛失した貞弥さん。もう二度と傘は肌身離さず持って電車に乗ると云う。
私の友人に、傘をよく忘れる人がある工夫をしてから、傘を忘れても「忘れ物承り所」に届くようになりました。
貞弥さんにも、打上の時にその方法をお教えしたのですが、傘を開くと短冊が上から落ちて、目線の高さに止まるようにする。
そして、その短冊に書いておくのです。「この傘は呪いの傘です。盗むと3日以内に死にます。私、お怨み申し上げます」と。
傘に「一龍斎貞弥」と大きなロゴを入れるなどの方法もありますが、ずうずうしい奴はそれでも盗みますからね。
さて、本編『柳田格之進』。貞弥さんの『柳田』は今年1月7日、今年1回目の朝練講談会で聴いております。
その時との比較で言うと、物凄く物語に感情移入されていて、特に科白廻しが良くなっておりました。
柳田の実直で武士らしい面、番頭の意地悪な面、これらが前回より格段に良くなっていて、話が面白く聴けました。
あとは、柳田の娘の決心に至るまでの父親の説得と、最後の主人と番頭のかばい合う姿に、もう少し現実味を帯びると申し分ありません。
3.死神/談修
サゲは六代目圓生と同じ、手が震えて蝋燭が繋げず死んで終わります。王道のこのパターンの演者が最近増えているように思います。
主人公が、くすぶり続けていて死神に出会って、医者をやる気になる場面。ここの死神と主人公のやりとりが、
もう少し、危機迫る感じで展開されると、申し分ないと思いました。死神は十分死神らしいんですけどね。
何か惜しい気がします。それにしても、談修師匠、地味だけど上手いねぇ。何か機会があれば観に行きたい。
次回、つばなれ特選は7月7日。柳若さんと遊かりさんの二人会です。織姫・彦星なのか?!
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




