Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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2018年07月

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◇箱根そば/代々木上原店
・海老天蕎麦+生卵
ちょっと、夏ばてぎみの体には、この海老天の上品な油がたまりません!!
そして、生卵を落とす事で、一層精が付くような気分になります。
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◆日高屋/神田店
・餃子6個
王将/バーミアンの餃子に比べると、何となく「?」な日高屋の餃子です。
焼き加減が店によってバラつくのは仕方ないのですが、それにしても水少ないと感じます。
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◇丸亀製麺/神保町店
・釜上げうどん(大)+掻揚げ
「うどんの日」は、この釜上げうどんが半額です。むちゃくちゃ得した気分になります。
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◆万葉の湯/小田原店
・お誕生日デザート
このコーナーでデザートを紹介したの、初めてかも?フルーツとバニラアイス、生クリームです。
下にもフルーツとコーンフレークが入っていました。誕生日の無料サービスです。
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◇崎陽軒/桜木町駅中
・夏特選弁当
おかずの色が地味ですが、ビールのつまみとしては結構いけました。シュウマイ弁当より150円安いのも嬉しい。
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◆ライチ
中国の友人からのお中元です。クール便で“トンガン”から届きました。
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大雨の警報が出ていて、午前中は強い風が吹き荒れて小雨がパラパラしていました。部屋乾しするか?迷いつつ午前中はコインランドリーへ。
午後は横浜で散髪して、頑張って急いで美舟さんへ向かったのですが、17時45分くらいの到着になり、いつもの席ではない席へ着席。
何か落ち付かない感じでしたが、二席目には慣れて、いつものように集中できました。さて、七夕に開催された「つばなれ特選会」、
彦星の柳若さん、織姫の遊かりさんでの開催、こんな感じでした。


・真田小僧 … 遊かり
・青菜 … 柳若

お仲入り

・辰巳の辻占 … 柳若
・豆腐屋ジョニー … 遊かり

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1.真田小僧/遊かり
いきなり高座の遊かりさん、左手に大きな包帯。今時のギブスなので、そんなに強烈な印象はありませんが、痛々しい様子でした。
何でも自宅の狭い階段を、毛氈と座布団、それにバックを両手に抱えて、下りようとしたら、壁に荷物が嵌り、本人だけ下へ。
階段を三段くらい飛び降りて、手を突いた拍子に掌を骨折したそうです。遊かりさん昨年は足を剥離骨折していて、主治医がある。
そこへ駆けこんだら「遊かりさん!今回はバッチリですよ、スパッと綺麗に折れているから簡単に着きます」と言われたらしい。

そんな不幸な出来事が先月末に起きたという話題から、近所の公演で落語の稽古をしている話題に。
狭い公演で、小学生も遊んでいるそうで、ある日の夕方、小学生4〜5人が水飲み場でワイワイ遊んでいるのをしり目に、
長椅子で、公演の花壇に向かって、ブツブツ云いながら遊かりさんが稽古していると、一人の少年がゆっくり近付いて来て、

「お姉さん、ちょっといいですか?」

と、声を掛けて来たそうです。遊かりさん曰く「ガキは賢い!!」と云うのです。ここで「オバサン」と云ったら絶対無視していたが、
「お姉さん」と言われては、「何ぁ〜に」と返事しないわけにはいかないと云うのだ。お姉さんに釣られて、先の水飲み場に行ってみると、
蛇口を捻り水量を調節する部分が、回し過ぎて外れてしまい、水圧MAXで噴水のように水が出ていたのである。
「僕たちで、何とか外れたツマミを付けようと試みたけど、ダメだったんです」と云う。確かに噴水の勢いの水に子供たちはビショビショ。

遊かりさん、考えた結果、手拭を出して、これを広げて、素早く拭き出す水を止めに掛かる。
かぶせる際に少し水を浴びたが、何とか噴水になった水は止まり、コックの横にツマミを付けられるかも?
そう思った矢先、子供達は、「お姉さん、ありがとう」と口々に礼を云って、遊かりさんを置き去りにして帰って行ったそうです。
暫く、公演に大人が現れるまで、遊かりさんは手拭で水を、オランダのピーター少年?でしたっけ、彼のように押さえていたそうです。

そんな子供のマクラから『真田小僧』へ。女流の咄家さんがよくやる根多ですが、意外と難しいと思う『真田小僧』です。
自分の母親の不倫現場を目撃した態で、父親を騙すという展開なので、この金坊をどう描くか?女性がやると何か違う感じを受けるのです。
これは遊かりさんに限った話ではなく、普通に可愛い部分も出せば自然なのに、意識するんですよね、ませたガキを。
そこを意識しすぎて、キャラを作ろうとすると、深みにハマるように私は思います。もっと、無邪気でいいと思います。


2.青菜/柳若
楽屋で遊かりさんの骨折を知り、帯を結べないので手を借りるかも?と言われ、続けて、喬の字さんに数日前の落語会で一緒になり、
その帯を締めるのを手伝ってもらったら、あらん限りのセクハラを受けて、お尻や太腿を触り捲られたんですよと言われたそうです。
その話を聞いて、柳若さんも、これは触れと云っているの?芸人の嫌は、好きだから、多分触られたいに違いないと、在る程度期待していたら、
「やっとコツを掴みました!」と、云って遊かりさんが右手一本で帯を締められて、ガッカリしたと云う柳若さん。

中野区新井薬師にお住まいの柳若さん。住んでいる町の町会長さんと知り合って集会場で落語会をやっているそうです。
そしたら、町会長さん同士の付き合いで、五丁目だけでなく二丁目からも、もらいが掛かって二つの町会を又に掛けて活躍中らしい。
そんな話題を少し振って、芸人は楽屋で“おなら”を平気でするが、そんな中でもタイプがいくつかあるそうです。
まず、一番多いのは、これ見よがしにおならする、エンターテーメント型。大きな音を自慢したり、わざわざ人の顔の前したりと、
驚いたり怒ったりするやられた方の反応を見て笑い飛ばします。また、中にはスカしぺで、強烈に臭いニオイを届けて来る、
テロリスト型も少なくない。そんな中、柳若さんの師匠・瀧川鯉昇さんは、一風変わったおならをする人だと云う。

鯉昇師匠は、普通に弟子と会話している時に、いきなり連続のおならを音入りで出して、全くそれに触れないというのです。
恥ずかしそうにもしなければ、出したおならに対してコメントもせず、俺はやっていませんよとでも云いたい無表情で喋り続けるらしい。
最初、これをやられた時は、絶句に近い衝撃を受けたそうですが、柳若さんはかなり慣れてきて、今では驚かなくなったそうです。
驚かなくなったどころか、あの技術を盗みたいとまで云っておられました。

そんなおならの話から、『青菜』へ。この植木屋さんと大家の隠居の会話の間合い、実に鯉昇師匠のそれによく雰囲気が似ていてびっくりしました。
鯉昇師匠では『青菜』を聞いた事は無いのですが、師匠ならこういう風にやるぞと思う場面が前半何箇所かありました。
女房と植木屋さんになると、鯉昇師匠ではない感じなんですよね。お屋敷のままごとに付き合わされる竹さんがいい味出していたのと、
押入から出て来た女房が、不気味なのは最近の若手に共通する演出ですね。白酒師匠や一之輔師匠が広めた演出なのかな?


3.辰巳の辻占/柳若
キャバクラやガールズbarのような店が苦手だという柳若さん。お金を払って気を使うような呑み方はまっぴらだと云って『辰巳の辻占』へ。
そうやり手が多い根多ではありませんね、この『辰巳の辻占』。五街道雲助師匠、桃月庵白酒師匠、そして、三遊亭司師匠の三人で聴いていて、
この柳若さんで四人目でした。富くじに当ったという客を、遊女が騙して銭を巻き上げようとするけど、叔父さんに相手を試せと知恵を付けられて、
仲間内で喧嘩になり、人を二人殺して来た、俺はお前を残して一人では死ねないと云って、心中を持ち掛けて、それに従ってくれて、
橋の上に足か手を掛けてくれるような女なら一緒にさせてやると言われるのだが… この富くじ野郎が、喧嘩で二人も人を殺せるような奴じゃないので、
どうも話の筋自身に無理があると、上方落語の『辻占茶屋』で聴いていた頃から思っていたお話です。
辻占がオマケで付いている海苔巻霰を、小満ん師匠の会だったかな?頂いたような記憶があります。


4.豆腐屋ジョニー/遊かり
映画を見るのが趣味で、恋愛モノには目が無いと云う。布施明の元嫁・オリビアの『ロミオとジュリエット』が好きと言う。
楽屋で人気の映画は、世代を問わず『ゴット・ファーザー』に尽きる。そんな振りがあって、二つの融合した白鳥作品『豆腐屋ジョニー』でした。
白鳥師匠は椎名町のスーパーサミットが舞台ですが、遊かりさんは現在自身が住んでいる十条の某スーパーが舞台になっていました。
それ以外は、かなり忠実にギャグも白鳥師匠のまんまで、久しぶりに聴いて2015年に、にぎわい座で聴いた双葉さん以来でした。
遊かりさんの方が、双葉さんより、私は好きかな? マロニーも健在で、面白かったです。




次回は、八月四日(土)で、桂紋四郎さんと林家扇さんのお二人です。

小生と三三師匠の誕生日であり、USの独立記念日である7月4日。落語繋がりの友人からチケットをプレゼントされて、
かなり久しぶりに「日本橋劇場」に足を運びました。その前に、17時半に人形町のタイ料理「ピーナッツ食堂」でディナー。
豆苗炒/トムヤムクン/手羽唐揚げ/鶏皮えびせん風/虎の涙(豚肉の味噌炒)/豚モヤシフォーを頂いた。
二人で生ビール三杯と、ハイボールを一杯飲んで、六千七百円です。「ピーナッツ食堂」は本当に安い。
急いで開場に入ると、既に開口一番駒六さんの『強情灸』が後半に差し掛かっておりました。
そんな、誕生日に相応しい盛夏「雲一里」、こんな内容でした。

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1.強情灸/駒六
既に、峰の灸の説明が終わり、負けず嫌いの方が山盛りの艾に火を点ける辺りからでした。この駒六さんも小駒さんも二つ目が決まってますよね。
馬生師匠の一門も結構大きい所帯になりましたよね。小駒、駒六の二人は、いい咄家になると思います。特に小駒さんは志ん生の血統ですからねぇ。


2.蛙茶番/一朝
雲助、一朝、小里んの三人で、「雲一里」です。たしか、全員小朝師匠の三十六人抜きで抜かれた口ですよね。今は完全に抜き返してますけど。
さて、一朝師匠、芝居のマクラから入り、二つ目時代、歌舞伎座で笛を吹いていらした頃、小里ん師匠と志ん橋師匠が舞台を見に来ていて、
緞帳が上がるやいなや、“うきがや かつみ”と、フルネームで声が掛かったそうです。舞台の全員が一朝師匠の方をジロリと睨んだという。
そんなエピソードから、昔は素人芝居なんてのも、結構人気があり、大きなお店は、舞台番まで置いて、芝居を出入の皆さん得意先に披露した。

小僧の定吉が、一朝師匠のこの噺では、あまり小僧って感じがしない。町内の悪・伴次に対しても全然口で負けていないし、
番頭に教えられた伴次の操縦方法、小間物屋のミー坊を餌に伴次をその気にさせてしまうのだから、かなりマセた小僧である。
後半は、湯屋に置き忘れた錦のふんどし、これを履いている態で、伴次が振舞うのだが、一朝師匠の場合、いやらしさが出ないのがいい。
女性ファンも、引かずに笑える演じ方になっております。結構、若い女性も居ましたが、ケラケラ笑っておりました。


3.もう半分/雲助
菖蒲園さんのブログで『もう半分』について話をしていたら、この「雲一里」での雲助師匠の演目が偶然『もう半分』になりました。
これまで、『もう半分』を誰で聞いているのか?圓朝のオリジナルの方は、おそらく雲助師匠が一番かな?と思って調べたら…


・五街道雲助 2018 2013×2 2012 
・神田春陽  2017(五酌酒)
・三遊亭白鳥 2017(メルヘンもう半分)2015(Mもう半分)2014(Mもう半分)(名人もう半分)2013(Mもう半分)2009(Mもう半分)
・桂夏丸   2016
・柳家小せん 2014
・古今亭文菊 2014
・桃月庵白酒 2010(メルヘンもう半分)


なんと白鳥師匠の改作『メルヘンもう半分』は六回も聞いておりました。ちなみに雲助師匠では、これが四回目です。
さて、雲助師匠の『もう半分』。先代馬生のものを勿論踏襲していて、永代橋・千住大橋の居酒屋ではなく、本所の林町に煮売酒屋が舞台です。
雲助師匠の説明では、居酒屋よりワンランク更に下なのが、この煮売酒屋なんだそうです。酒と一緒に簡単で粗末な惣菜も売る店で、酒は量売り。
だから、五酌二杯だろうと一合だろうと同じ値段で商売をしている。そこへぼて振り八百屋の爺さんが来て、毎回、五酌ずつ頼んで、
だいたい四杯二合ほどの酒を飲んだら、帰って行く。その日は天秤をぶら下げずに来た。煮売酒屋の亭主が「珍しいネ、今日は休みかい?」と訊ねると、
爺さん、ハッキリとは答えず、ちょっと用事があってと生返事を返し、やっぱり二合を「もう半分、もう半分」で四杯飲んで帰って行った。

夏の盛り、客足も悪く煮売酒屋夫婦は早じまいしようと、机の下の椅子を、机に上げて土間に水を流そうとしたその時だった。
汚い風呂敷にくるまれた、荷物を発見する。爺さんのだ、何を忘れたんだろう?亭主が開けてみると、小判で五拾両入っていた。
たいそう困っているだろうと、亭主が追い掛けて爺さんに渡してやろうと、外に出ようとすると、女房がねこばばしようと悪魔の囁きをする。
雲助師匠のは、そんなに強く女房一人を悪人に描かないが、演者によっては、ほぼ女房主導でねこばばし、
爺さんが明日番屋に訴えて出ると云うと、口封じに殺せと女房が旦那にハッパを掛ける演者もあります。
ただ、雲助師匠のは、旦那自ら爺さんの口を塞がないとと云い出し、研ぎに出して戻ったばかりの出刃庖丁を爺さんの風呂敷に捲いて、
爺さんの後を追い掛けて、吾妻橋の上でおいついて、風呂敷包みが在ったと呼びとめて刺し殺してら大川に遺棄します。

この煮売酒屋の亭主が爺を殺す場面が、まず、一番の芝居っぽい演出で、立て膝ついて大熱演。爺さんが虚空を掴むようにして殺されます。
続いての見せ場は、爺さんからくすねた五拾両で、新しい居酒屋商売を、奉公人を使って大当たりする夫婦。
もう店で働く事も無く銭が入って来る身分になったので、芝居見物や相撲見物、そして寺社詣でで毎日を過ごす身分になる。
すると、女房に子供が授かり、十月十日で玉のような男の子と云いたいが、あの爺そっくりの赤ん坊が生まれて来る。
これを見た女房が、あまりのショックで気を失い。そのまま産後の肥立ちが悪くすぐに亡くなってしまいます。
この女房が絶叫する場面、ここも雲助師匠らしい芝居掛かった演出で、恐ろしさを演出します。

さて、金はあるので、この亭主、爺そっくりとはいえ我が子なので乳母を雇って育てますが、その乳母が三日としないうちに辞めたいと言い出す。
三人続けて乳母が辞めるので、最後の乳母に理由を問いただすと、八ツの鐘を聞くと、草木も眠る丑三つ時、赤ん坊が突然目を開けて、
立ち上がるとよちよち行燈の方へと歩み出す。まだ、お七夜を過ぎたばかりなのにと目を疑いながら見ていると、
この赤ん坊が、行燈の油を皿に入れてペロペロ舐めてから、美味しそうに飲み干すと云うのである。
そして、乳母にあと一晩だけと頼んで主人が目撃します。赤ん坊が灯油を飲んで、皿を持ったまんま、
ニッコリ笑って主人に云う。「もう半分、おくんなさい」と。 カッコ良くて恐い、雲さんらしい『もう半分』です。

3.子別れ通し:「強飯の女郎買い」、「浮名のお勝」、「子は鎹」/小里ん
通しでちょうど1時間くらいでした。マクラで“葬式を山谷と聞いて親父(オヤジ)行き”の川柳からオーソドックスに入る小里ん師匠。
お通夜で近江屋の隠居に意見されて、意地になった熊さんが、紙クズやの長兵衛さんを連れて吉原へと繰り出す。
ぶっきらぼうな小里ん師匠の科白が、どんどん、目白の師匠に似て来ると思います。ここの隠居と長さんとのやり取りは絶品です。

四日居続けして家に帰りますが、思わず再会した女郎・お勝ののろけを女房のお徳さんに喋って、夫婦別れになるのですが、
ここもくどくなく駆け足にならないように、如何にお徳さんができた女房であるかを印象付けてくれます。
結構、この繋ぎが難しいですよね。四月に聞いた小辰さんのは、この小里ん師匠のと比べてはいかんと思うけど、
小里ん師匠を百としたら通しで三十くらいしか小辰さんのはできていないと思いました。

最後の『子は鎹』で、びっくりしたのはサゲを変えていて、番頭さんも鰻屋の二階に現れるパターン。
しかも、小辰さんと同じで、煙草を吸わないんです熊さん。膝の上で手をモジモジさせながら、
三回、亀ちゃんとの再会を繰り返すんですが、小里ん師匠のは不自然じゃないし、煙草を止めた事で、
より目白の小さん師匠みたいに見えました。ただ、最後は亀ちゃんの「だから、玄翁で殴るって言った」でいいと思いました。
勿論、お小遣いを誰からもらったんだいの下りは玄翁で叩くとお徳は云いますからねぇ。

最後に熊さんが、番頭さんにここでは夫婦の盃事はできません!!と、言ってなかなかお徳さんと仲直りしません。
しびれを切らせた番頭さんが、なぜここじゃダメなんだいと訊くと、熊さん曰く「鰻屋だけに、また裂かれるといけねぇ」でサゲ。
小里ん師匠で、目白の師匠の十八番を、もっと聞いてみたくなりました。

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愛山先生の会が1時間で終わったので、えらい時間が空いてしまいました。と云って他の会は挟めない。
仕方ないのでCOREDO室町をうろうろして、パン屋さんでアイスミルクティーを頂いて一時間半時間調整。
16時少し前に日本橋亭に行くと、一番でした。いつもの赤い椅子に座っていると、15分くらいで十人に。
結局、17時半の開場時間には、30人近いお客様が並んでおり、比較的若い女性の姿を多く見掛けました。
そんな、今年から年3回に増えた「佐ん吉・鉄瓶 落語らいぶ」 こんな内容でした。



・オープニングトーク
・ちりとてちん … 鉄瓶
・抜け雀 … 佐ん吉

お仲入り

・胴斬り … 佐ん吉
・たち切り線香 … 鉄瓶



0.オープニングトーク
受付に茶光さんが居て、二番太鼓を鉄瓶さんが、そして笛を佐ん吉さん勤めておりました。
その後、照明と空調の設定に鉄瓶さんが太鼓部屋を離れるので、佐ん吉さんに「後、頼む」と、言って、
舞台を挟んで下手側に鉄瓶さんが移動すると、佐ん吉さんが太鼓を叩き、恩田えり師匠の三味線が聞こえ出した。
鉄瓶さんは、適当なタイミングで、佐ん吉さんは太鼓を止めて、舞台袖に来ると思っていたら、太鼓に夢中で来ない。
恩田えり師匠も、何がしたいの?!って感じで、その太鼓に合わせて三味線を弾く。数分この状態が続いたが、
どこで終わるねん!!って感じで、出囃子なのにフェードアウトし、結局、無伴奏で袖から二人は登場しました。

鉄瓶さん「暑いからでしょうねぇ。佐ん吉さんの強烈なボケが出てしまいました」と開口一番ぼやく。
佐ん吉さんは、「貴方が『後は頼む』って言うから…」と、言い訳していましたが、十三回目なのに、
何で段取りが分からないのと言う鉄瓶さんの方が、正論だと思いました。
太鼓を叩くのを止めない佐ん吉さんに向かって、「喰い倒れ人形かぁ!?」と突っ込む鉄瓶さん、ナイスです。

一応、季節がらと云うかW杯の話題へ。大阪は道頓堀の戎橋でのジャンプが問題になり、橋が崩壊する危険性が指摘されていましたね。
相変わらず、阪神が優勝した時と同じく、あの橋から道頓堀川にダイブするアホも必ず現れるようです。
そんな話題や、例のフェアプレーポイントの話や、佐ん吉さんは「サッカーが好きになれない!」と訴えておられました。
鉄瓶さんに「ほなぁ、何で見んねん?!」と訊かれて、「職業柄、話題に付いて行きたい」らしい。
もし、咄家じゃなかったら見ないと断言してました。


1.ちりとてちん/鉄瓶
マクラでは、大阪の街に中国人が溢れていて、特にミナミ・道頓堀界隈は日本人より多いと云う鉄瓶さん。
ある日、御堂筋線で“なんば”から梅田まで移動した時の話をされました。
中国人観光客が鉄瓶さんの後から電車へ乗って来たのだが、若い夫婦、子供二人、そして祖父母という六人家族だった。
鉄瓶さんは短い4人掛けの椅子に座っていた所へ、くだんの六人家族が乗って来て、お婆ちゃんが鉄瓶さんの隣に座った。
六人で超巨大なキャリーバックを三個も車内に持ち込む中国人家族。『満員電車に、ありえへん!!』と鉄瓶さんは思ったそうです。
そして、社内がかなり鮨詰状態になった頃、大きな声で家族で会話を始めたかと思ったその時、いきなり巨大なバックを開けて、
何かを探し始める家族のお父さん。1個目にその探し物は無く、2個目を開け、そこでその探し物を見付けます。

何だと思います?それが、缶入りの昆布の佃煮みたいな物で、いきなり缶を開けて家族みんなで廻し喰い出したそうです。
旅の恥はかき捨てと云うけど、あまりの行動に周囲の日本人の乗車客も、昆布を食べる彼らに対し恐ろしく冷たい目を向けていた。
その昆布が缶を見て日本製だと分かり、鉄瓶さん、何とか彼らにこの思いを伝えたいと考えた末に、お婆ちゃんに十分聞こえるくらい声で、

「こんぶ!こんぶ!こんぶ!」

と、睨みながらどやし付けてみたが、お婆ちゃんは「蛙の面にションベン」「糠に釘」で、対面の孫に何か大声で話し掛けている。
それどころか、周囲の日本人が、今度は“昆布”と連呼する鉄瓶さんに対して、不快な表情で冷たい視線を浴びせて来たそうです。
中国人観光客って、なかなか手ごわいですよ。私も何度か銀座で撃退してやろうと思った事があるけど、言葉が通じないからねぇ。


そんな話題から『ちりとてちん』へ。今年二回目ですね、『ちりとてちん』。四月に甚語楼師匠で聞いて以来になります。
やっぱり上方落語の場合と、江戸落語とでは、かなり雰囲気が違います。幇間気質の喜六(きぃさん)が結構個性的ですよね。
そして、天邪鬼な“竹さん”の方は、そんなに江戸も上方も変わらないように思います。


2.抜け雀/佐ん吉
東京からのアクセスが良くなった金沢・富山で、近年落語会が増えていると云う話題からスタートしました。
大阪からは特急電車:サンダーバードで行くのが定番なんだそうです。そして、つい最近、4人で富山へ行った帰り。
お土産にと頂き物の富山の酒を、電車の座席を対面仕様にグルっと回して四人で座り三時間の移動中、
周りの迷惑も顧みず、ワイワイ酒を飲んで喋っていたら、平日だった事もあり、通路を挟んだ反対側の島の座席に居たオバサンが、
本当に、芸人を蔑むような目で凝視して、佐ん吉さんたちが笑ったり、奇声を上げたりすると、下を向いてため息を漏らしていた。

酒が進んで、佐ん吉さんたちが絶好調にはしゃぎ出し、楽屋話に花が咲いて来た時、そのオバサンはずーっと車窓を眺めて、
佐ん吉さん達の方には目も向けない。そして、偶に彼女が佐ん吉さんの方に目を向けると、また、ため息が出る。
そんな時間が流れて行く中、一番先輩各の某師匠が、何を思ったのか?「大喜利やるぞ!!」と言い出したのでした。
そして、いきなり車窓から目に飛び込んで来た、それは大きく宣伝文句の書かれている眼科医院の看板だった。

「よし、謎掛けやるぞ! 『眼科と掛けて、何と解くぅ〜』」日本酒で脳みそが酔っ払っている状態でイイ答えなんて出ない。
「お前たちダメだなぁ〜 俺が見本を見せてやる」と、言うと、さっきのオバサンが、なぜか?一番目を輝かせて佐ん吉さんの方を見ていた。
『オバサン、兄さんの謎掛けに期待しているぞ!!』と思いながら、兄弟子の答えを待つ佐ん吉さん。溜めるだけ溜めて、出した兄弟子の答えは…

「眼科と掛けまして、羊と解く、その心は“メー!!メー!!”」

あまりのくだらない答えを聞いた佐ん吉さん達は、白けた間が支配して、それを聞いたオバサンの表情は更に険しくて。
残り一時間くらい酒を飲むしかなく、悪い酒が翌日も残って、不愉快だったそうです。
そんなマクラから江戸時代の旅の話題に振れて、駕籠についても少し触れたがサゲを説明するまでは至らなかった。


『抜け雀』オーソドックスに舞台は小田原。ただし、小田原の宿屋の主人は小田原弁ではなく関西訛りがタップリありました。
無理に変な発音で関東弁を使うよりは、私は、小田原の主人が関西訛りで喋っても違和感は感じません。


3.胴斬り/佐ん吉
「現在の父親に駕籠を描かせた!!」が浄瑠璃の科白で、サゲに使われた経緯を、後から説明する佐ん吉さん。
このやり方の方が、本人は好きだと云っておられました。
さて、4〜5年前に吉坊さんで聞いた時と、『胴斬り』全く同じ演出で、マクラの小咄までそっくり同じでした。
乞食を試し斬り(辻斬り)してあまりになまくらな刀なんで、「痛い!」って言われるのは、東京で掛ける場合と同じですね。
上半身が湯屋番になるのは、東西同じですが、下半身は江戸は蒟蒻屋ですが、上方はお麩屋です。


4.たち切り線香/鉄瓶
『たちきり』も『たち切り線香』もかなり久しぶりでした。2015年に横浜にぎわい座での親子会で銀瓶さんがやった『たち切り線香』以来でした。
兄弟弟子なので、鉄瓶さんのも似ているかと思ったのですが、置屋の女将がちょっと違いますね。鉄瓶さんの方が優しい感じでした。
小糸がやつれて行く描写を語る女将、この様子が物凄くグッと来る演出で、本人も「お前は五代目圓楽かぁ!?」と突っ込みたくなるぐらい泣いていました。
そして、場面転換も、五代目同様で手拭で涙を拭いて、女将から若旦那へとチェンジしました。
また、恩田えり師匠の唄入りの三味線が、亡くなった小糸の幽霊が出たという臨場感を増してくれました。芸者がやっているくらいの技でいいよね。
これも、上手過ぎると、小糸の幽霊とは思えないから、上の下か中の上くらいの芸でやると、嵌ります。



次回、11月だと思います。また必ず来たい!!

最近、神保町のらくごカフェでの昼の会に行くと、丸亀製麺でうどんを頂く事が非常に多い私です。
この日も、釜上げの「大」と野菜の掻揚げを注文。ゆっくりとたっぷりの葱を薬味に頂きました。
さて、愛山先生が『髪結新三』をやるというので、昼の部は迷わず愛山先生の会にしました。


・白子屋政談「鰹の半身」
・結城昌治作品「絶対反対!!」



1.鰹の半身
ほぼ50人の会場が満席でした。そうそう、久しぶりに元囀やの女将さんに客席で遭遇!!隣同士でした。
芸歴44年を超えてようやく私の時代が来た!!と、言って受ける愛山先生。お住まいが狛江である事に触れました。
狛江市といえば、例のセクハラ市町が辞任した事件に振れて、まだ市長選の日取りがハッキリしないとぼやく愛山先生。
世田谷に隣接している狛江市、不動産やお店は「狛江」ではなく「世田谷」を使いたがる!!

一方、愛山先生の出身地は、栃木県佐野市。ここも結構マイナーで厄除け大師と真夏の最高気温で有名な土地柄。
そしてもう一つ、人口の割に殺人事件が起きるのでも有名だと愛山先生は自虐を込めて言う。確かにそんな印象あり。
なんてマクラを10分弱話して、本編の『髪結新三』へ。

冒頭は、雲助師匠や小満ん師匠のように白子屋についての語りから、愛山先生も入るけど、小満ん師匠のように丁寧じゃない。
白子屋が元は紀伊國屋の番頭で庄三郎、この人が二代目文左衛門が没落する泥船を見限って独立した下りなどはありませんでした。
紀伊國屋が完全に傾いて、二代目文左衛門の葬儀も出せないと、借金を申込に、その御内儀が相談に来ると、
庄三郎自身は仮病を使い、女房が代わりに出て二百引の端下銭を渡したが、御内儀はそれを受け取らず泣いて帰ってしまう。
やがて繁盛した白子屋だったが、主人の庄三郎が中気で倒れ、店に土蔵破りが入り五百両の金子を盗まれた辺りから左舞いになる。

そこで持参金を沢山持った婿探しを方々にお願いし、そんな中に大伝馬町に大店・桑名屋弥宗右衛門の番頭・又四郎、
この又四郎が白子屋に紹介された。四十五歳にして独身というだけあって、風采の上がらないブ男である。
しかし、真面目で飲まない!打たない!買わない!の三拍子揃った固ブツである。持参金に五百両持って婿入りした。
白子屋の女房はいたく喜んだが、婿を迎えた娘のお熊は、そうはいかない。祝言のその日から塞ぎ込んで又四郎には近づかない。

それもそのはず、お熊には通じた恋仲の男が居た。白子屋の奉公人で、手代の忠七である。二人が又四郎をどうにかして、
この白子屋から追い出せないか?と、算段しているところを、出入の髪結い、新三に知られてしまうのです。
根っからの悪党・新三は、こいつは金になる!!と、思って、二人に駆け落ちを進める。自分か手引きして匿ってやると云うのだ。
そして、駆け落ち決行の日、二人を自身の長屋の近く、和国橋に待たせた駕籠にお熊を乗せて新三の家に先に送り出し、
忠七と新三は肩を並べて歩き出した。雨が降ってきたので、てりふり町で吉原下駄と一本の傘を買って履き替えた。

相合い傘で歩き始めたが、なかなかの親切であった。新堀まで来ると、大降りになってきたので新三は尻をはしょって、
一人で傘をさして先に歩き始めた。すると忠七が叫ぶ。
忠七「新さん、待っておくれよ。濡れるじゃないか」
新三「濡れようが、濡れなかろうが俺の勝手だ。この傘は俺のモンだ!」
忠七「言い方が悪かったら、勘弁してくれよ。先に行かれたら家を知らない、オイラは困るから…」
新三「何で俺の家に来るんだ。あの女は俺のイロだ。お前はダシに使っただけだから、ここから帰れ」
忠七は新三にしがみつくが、振りほどかれ突き飛ばされ、ぬかるみにドンと倒された。
そこへ買ったばかりの吉原下駄で顔を叩かれ、血だらけで雨の中に行き場もなく、立ちつくす忠七であった。

ここから、愛山の語りは、ト書きから会話中心になり、白子屋の女将が抱え車力の善八を呼んで、
新三からお熊を取り戻してくれと十両の銭を渡します。善八は人がいいけど、交渉能力がない。
正直に新三に、十両渡してお熊を返して欲しいと云いますが、十両の端金でと簡単に追い返される。
家に戻り女房に相談する善八。女房はこの界隈を牛耳る香具師の元締・弥太五郎源七に相談しては?と言われる。

源七に事の次第を話し、何とか力になって欲しいと願う善八。最初は気乗りしないと源七は断るのだが、
源七の女房が、白子屋さんとよしみを結ぶのも、親分として損じゃないよと言われて、渋々引き受ける。
冨吉町の新三の家に掛け合いに行く源七だったが、『大工調べ』の政五郎と大家のようにボタンの掛け違いが起きて、
この交渉は決裂してしまう。ところが、この経緯を近所で全て聞いていたのが、新三の長屋の家主で長兵衛だった。

この長兵衛がどんだ曲者。『お富與三郎』の「茣蓙松」に登場する家主とそっくりの強かさである。
三分二朱で新三が買った鰹を半身もらう約束をしたら、白子屋からの示談金:三十両も半金巻き上げてしまう。
それどころか、店賃の不払い分だと云って、その上五両も巻き上げるもんだから、
新三からは「結局、身入りが十両なら、源七に恩を売った方がましだった!!」と言われる始末です。
結局、この事が元で源七から新三は閻魔堂で待ち伏せされて殺されるから、確かに欲をかいて命を落とす事に成ります。

愛山先生の語りは、任侠モノ特に次郎長傳などで培った技が光る、源七に貫禄があります。
こんな貫禄の親分を、新三がコケにしたのなら、殺されて当然だと思う展開になりますね。
雲助師匠や六代目圓生のような、芝居がかった演出はなく、当然、講釈師らしい一席で聞かせてくれます。
だから、大家の長兵衛が新三に「新三、良い節句だなぁ〜」なんて事は云いません。


2.絶対反対!!
結城昌治先生のショートショートです。私は二回目でした、この「絶対反対!!」。結城昌治先生らしいシュールな落ちが付いています。
五十年以上前の東京五輪後のお話なのですが、今の時代に聞いても古臭くないというのが素晴らしいですね。


次回、愛山先生は特に予定は入れてありません。個人的には『清水次郎長傳』が聴きたいです。

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