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連雀亭から少し時間が空いたから、軽く美舟さんに近い神社の公園でツナギをして、17時25分くらいに会場入りすると、既に三名さんが来場。
いつもの席が埋まっていたので、別の初めての席へ。曲師・美舟さんの顔がよく見える席を選んで開演を待ちました。 そんな、つばなれ特選会!こんな内容でした!! ・締め込み 三遊亭遊かり
・水戸黄門漫遊記「尼崎の宿」 港家小ゆき
お仲入り
・長屋の花見「女性版」 三遊亭遊かり
1.締め込み/遊かり
男性比率の異常な高さから弄る遊かりさん。そして、この日は、昼に北区北とぴあの若手落語会から、新宿末廣亭の遊雀師匠の芝居に出てからの美舟でした。
新宿末廣亭は、近年、土日の昼席は若いカップルが多くて、「落語ブームに乗って初めて来ました!」みたいな皆さんが多い。 この日の末廣も、そんな感じで、遊かりさんの前が女流講釈師の二つ目さんだったらしい。すると、客席が講釈に付いて行けず、ポカンとなってしまったらしい。 しかし、他人事ではなく、遊かりさんの出囃子が鳴り登場したが、拍手が起こらない。そんなに初めての客ばかりだと、そこからなのか? 探りの小咄をたっぷり入れてから本題に入ったそうですが、 アウエー感たっぷりの末廣からなので、美舟のお客様は神様に見える!と、少しヨイショを入れてからの『締め込み』へ。 まず、気になったのが、泥棒が箪笥から着物を風呂敷に入れて行く仕草。ちゃんと、大きい風呂敷を広げて、ちゃんと下の段から箪笥の中身を移すんだが、 風呂敷と箪笥の距離が近い。それでは、箪笥を風呂敷に入れる時に、いちいち閉める必要があり、泥棒の仕草としてはおかしい。 泥棒なんだから、箪笥の引き出しは、開いたまんま、着物を風呂敷に詰めて行くべきだし、最後に逃げる直前に、この引き出しは閉めてから、床下に隠れるべきである。 でないと、流石に、鈍い八公でも、箪笥の引き出しが全開で置かれた風呂敷包を見たら、泥棒の仕業だと分かるハズである。 次に、泥棒が逃げようと裏口を開けると、塀で行き止まりだと、遊かりさんは言う。『塀』?、『崖』だと思うのだが?!貧乏長屋に塀なんておかしいし、 裏口の側に塀を作るって、どんな家なんだろう?と、思ってしまった。私が細かすぎるのかな?この塀って表現は、異常に気になりました。 あと、大工の八五郎が殆ど職人の江戸っ子に見えないし、泥棒にも個性がない。二人の区別があまり無い感じで、年増の女房だけが、なんか無駄に色っぽい。変な三人のコント風なのだ。 この噺は、女流がやるには、かなり用意周到に仕込み・練りが必要だと思います。八五郎の職人気質な感じと、三人の中で、泥棒が唯一まともだと言う面白さを、是非研究して欲しい。 2.水戸黄門漫遊記「尼崎の宿」/小ゆき
唸る金髪浪曲師と言うキャッチフレーズの港家小ゆきさんと、遂に、場所も美舟なら、曲師の方も美舟さんのコンビでの浪曲。
100回を超える「つばなれ特選会」初の浪曲の披露となりました。記念すべきその1回目が、小ゆき&美舟。演目はお馴染み『水戸黄門漫遊記』から、「尼崎の巻」でした。 水戸黄門御一行は、黄門様と助さん格さん、それに長次と言う盗っ人上がりの用心棒の四人です。この長次は、風車の弥七的な存在ですが、キャラクターはチョッと違います。 物語は、黄門様御一行が尼崎に着き宿を取ると、非常にケチで業突く張りの年増の女将・お龍が切り盛りする宿だった。 黄門様御一行をもてなす女中は、健気で親切な少女・お園。このお園、女将お龍の義理の娘だが、シンデレラのようにこき使われている。 と、言うのも、お園が8つの時に、大阪で女中頭を張っていたお龍を、父親が見染めて、宿の女将兼母親として、後添えにしたのだが、 当初から、お園とお龍の仲は悪く、お園の父親が湯殿で滑って倒れて怪我してからは、寝たきりの夫を、妻のお龍は、漬物小屋に閉じ込めて、 ろくに飯も与えずに、衰弱させて、立つ事もままならない状態になっている。そうしておいて、お龍自身は、35〜6の間男・銀さんと良い仲になっていた。 あとは、お決まりの展開です。黄門様が、この一部始終を知り、長次をまずを、お龍と銀公が乳繰り合う現場に差し向け、一悶着起こさせる。 そうしておいて、「助さん!格さん!こらしめてやりなさい!!」と、言って、お園と銀公を痛めつけて半殺しにして、 お園と父親を助けて、親子で仲良く、宿屋業にまた、専念できるようにしてやります。そんなハッピーエンドの「尼崎の巻」。 実に、黄門様の噺にしては、倒す悪党が、左甚五郎並みにセコいとは思いますが、小ゆきさんは、最近、やり倒しているネタだと言っておられました。 さて、小ゆきさんの浪曲。声は張ってやや太め。低音も使えるし、自慢の唸りも、なかなか堂に入っていて、浪曲らしい歌と語りです。 また、体は小さいんですが、身振り手振りに切れがあり、特に掌と指先が美しく力強いのが、カッコいい!!浪曲師らしい手と指です。 そうそう、「間男」と聞いて小ゆきさんが言ってましたが、三つ折りの三味線。この三味線を三つに分解て出来る中央の竿部分、この竿を保護するクッションカバーを、通称「間男」と言うらしいです。 一方、曲師の美舟さんは、大福さんの時ゆりも、音が多目で、速いテンポに対応します。浪曲師に合わせて曲師が音を選んでいるのが、よく分かります。 そして、高くて可愛い相槌の声がたまりません。普段喋る声もアニメの声優さんみたいで、本当に素敵でした。 美舟さんは、浄瑠璃から三味線の魅力にハマり、その後、浪曲にも興味が湧いて、悩んだ末に、浪曲を選び曲師になる為に、豊子師匠に入門したんだそうです。 3.長屋の花見「女性版」/遊かり
古典にするか?新作か?オーディエンスに聞いて圧倒的に多数で、新作に。私は古典に手を挙げた二人の一人でした。白鳥師匠の作品らしいです。
長屋の花見で、大家さんに連れられて上野に亭主連中が皆んな出掛けた後、長屋に残された奥さん達、オール女性陣が、花見に行くと言う噺でした。 殆どネタ卸しだと仰る通り、ギャグは荒いけど、女房連のメンバーの個性を磨くと、それなりに楽しい話になりそう。 ただし、遊かりさん自身も仰ってましたが、春の噺は取り合いだから、なかなか高座に掛けるチャンスが少なく、進化に時間がかかるかも? 次回は、にぎわい座の特選会と重なり行けません。残念!! |
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