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13時の開演でした。早すぎたと思った、9時50分着く。勿論、誰も居ない両国亭。花壇に腰掛けて待つ。すると、10時を過ぎると続々とお客様がやって来る。
7〜8年前に比べると完全に認知度が上がり、喬太郎師の集客力の高さに驚く。裏では、色々やっているのに…超満員になった、愛山・喬太郎。
途中、雪が降り出したが、15分ぐらいで治った。この会は、夏と冬の開催なのに、雨が多い。そんな愛山・喬太郎の会、こんな内容でした。
・出来心…まん坊
・吉良成忠録「花見の付人」…春陽
・和田平助正勝「鉄砲斬り」…愛山
・錦の袈裟…喬太郎
・お仲入り
・白日の約束…喬太郎
・結城昌治作「厄介な病気」…愛山
1.出来心/まん坊
最近、よく聞く前座さんです、萬橘師匠の弟子のまん坊さん。ハキハキした感じが良いと思います。
2.吉良成忠録「花見の付人」/春陽
直ぐに消えます!と、言った後で、持ち時間が20分あるからと、マクラを降り始めた春陽先生。この会は、ホモ話はしません。
紋付の黒い着物をバックに入れたつもりが、それが羽織と間違えた話をしました。駄目だ!年寄りになった、加齢?ボケが始まった。
そんな事を言っていたら、前座のいちかさんから、「朝、起きたばかりで、頭が回らない時に、支度すると。春陽先生!私だって着物間違う事は、よく有りますよ」と、慰められたそうです。
しかし、その瞬間は、俺だけじゃないのかぁ、と、慰められていたが。後日、冷静になって考えたら、支度したの、朝じゃなく前の晩だったと思い出して、更に落ち込む春陽先生でした。
この後、加齢繋がりで、左足が痛くなる話をされて、私は初耳だったのですが、足の骨が陥没し、左右非対称の高さになる病なんだとか。
陥没した左足に、添え木?みたいな靴底をギブス風に当てて矯正すると痛みが無くなると、春陽先生は仰っていました。
そんなマクラから、意外と短い義士伝の外伝的な物語で、赤穂義士側の目線ではなく、吉良側の目線からの物語を一席聴かせてくれました。
桜の季節に、上野のお山で事件は起こります。浪人ではあるが、江戸市中の道場で師範代を務めるある男が、木綿の黒紋付を着て、酒に酔って千鳥足でフラッかフラッかやって来た男と、
鞘と鞘とがぶつかって口論となり、今にも刀を抜いて斬り合う寸前!!ここに、現れたのが、上杉家の江戸家老・千坂高房、通称千坂兵部だった。
ここは、家康公、権現様が眠る山だ。ここで斬り合ったら、たとえ勝っても血で汚したと、お叱りを受け、よくて切腹、下手をしたら首を刎ねられる。
どうしても、勝負がしたいなら上野の山を降りて空き地でも、広い往来ででも、思う存分やりなさいと、意見をされる。
言われてみればと、気付いた二人。山を降りて斬り合った結果、黒紋付の侍の鍔が割れて、それでも、相手が小刀にて続きを!と、言うのを聞いて自分の負けだと、黒紋付が土下座した。
これを見ていた千坂兵部、剣の腕も心も、立派な武士!と、二人を褒めて召抱え、吉良上野介の警護役に取り立てた。
結局、師範代だった浪人は矢頭右衛門七に、黒紋付の方は堀部安兵衛と斬り合って討ち死にしている。二人の名前を、春陽先生は仰っていましたが忘れました。
3.和田平助正勝「鉄砲斬り」/愛山
マクラで、河野外務大臣を弄る愛山先生。「次の質問を?!」と、4回連続記者の質問に対して失礼な応対をした件を上げて、「あの大臣は酒癖がきっと悪い」と断言する愛山先生。
そんな顔をしていると、言うのです。愛山先生のお見立てなだけに、「酒癖が悪い」に強く信憑性を感じました。だって、元アルコール依存性!
この後、「次の質問を?!」の応用例を具体的に示した愛山先生ですが、内容が触りがあり過ぎて、ここには書けませんが、四段仕上げの落とし噺で、素晴らしかったです。
さて、この後、マクラは名人と上手の違いを熱く熱く語る愛山先生。そして、名人は上手の坂をひと登り!と言って、本編である『平助の鉄砲斬り』へ。
松之丞さんがよくやる演目だから、広くしられていますよね。ただ、愛山先生は、あんなにグイグイはやらないから、お上品な平助です。和田平助、逆さに読むとスケベイだわ?!で、笑いも取って終わりました。
4.錦の袈裟/喬太郎
かなり正月興行で疲れた顔つきの喬太郎師匠でした。それでも、マクラで吉原の話を振り始めたら声も、顔色も不思議と良くなり『錦の袈裟』へ。
与太郎のアホぶりが、毎度受けますし、与太郎夫人の与太郎に対する操縦が、ナイスです。一瞬、与太郎が賢く変身する場面だけ、師匠さん喬さんの語り口調になるのがご愛嬌でした。
5.白日の約束/喬太郎
この噺も義士伝繋がりの季節ネタなんでしょうか?いつものように、マクラはバレンタインデーとホワイトデーについて、喬太郎節炸裂なんだけど、更に、この日は恵方巻へのdisりも半端なかった。
6.結城昌治作「厄介な病気」/愛山
何を最後に掛けるのか?と、思ったら疲れぎみの客席に配慮してか?結城作品のショートショートでした。
シニカルで結城作品らしく、愛山テーストのショートショート講談でお開き!半年に一度の至福の時間です。雪の舞う中、三時間並んだ甲斐がありました。
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2019年01月13日
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