Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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ワンコイン寄席が終わって、昼食を取って少し早いかな?と思って日本橋亭へと歩くと誰も来ていない。15時だぞ!と思ったが…
結局、超満員になる小満んの会。常識的な時間に皆さん見えるようだ。そんな、今年もできるだけ参加したいこの小満んの会。
そして平成最後の一月、干支は己、十二支は亥、このような演目が、並びました。


・元犬 … 駒六
・弥次郎 … 小満ん
・二段目 … 小満ん

お仲入り

・御慶 … 小満ん

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1.元犬/駒六
大晦日に『真田小僧』を聴いて以来の駒六さん。シロも金坊に負けず可愛く演じておりました。
金原亭・古今亭のいい意味で澄んだ感じの芸を見せてくれます。小駒さんに続いて注目の二つ目に二月になると昇進します。


2.弥次郎/小満ん
嘘も方便というのは、仏教の教えだと、毎度お馴染みの小満ん師匠らしいマクラから、嘘も時々聴きたくなるような嘘なら神様も許すという。
さて、アベノミクスという嘘は、弥次郎的な嘘になるのでしょうか?単に円を易い水準に、日銀を使って操作しているだけにしか私には見えません。
どうでもいい脱線して申し訳ない、小満ん師匠の『弥次郎』って、何度目なんだろう?調べたら過去10年で2回目でした。

そして、このブログを書き始めてからは、初。意外だ。そして、理由は定かではありませんが、2014年以降に複数回聴くようになったのです。
ちなみに、似て非なる『鉄砲勇助』は、三回聴いておりました。

小満ん師匠の『弥次郎』。ご隠居に「最近、面見せなかってね、弥次さん。何処へ行っていたんだい?」と、問われて北海道ではなく、樺太と答える。
私が好きなのは、お茶がまず凍って出てきて、「隠居?知ってますか?水と湯じゃ、凍り方が違うんですよ?!」という弥次郎。
湯は、溶けた瞬間熱い!!ってのが、実に落語ですよね。更に雨も凍る。そしてこれが恐いと言う。雨は棒状に凍るから刺さると言うのです、針みたいに。


雨ん棒


にくい表現です。小満ん師匠でしか聞かないフレーズです。ただし、雨ん棒が刺さると針治療みたいに肩こりが直る場合もあると言い、
雨ん棒用の傘は、トタンとか真鍮とかでできていて、金持ちは金・銀やプラチナにするが、重くていけないと言い出します。
恐山に登って、鈴ケ森の悪党集団みたいな奴等と白井権八風に闘ったり、紀州では猪との格闘があったりして、
農作物を喰い荒らす、害獣の猪を退治してくれたからと、庄屋の娘と結婚させられそうになりますが、逃げる弥次郎。
女が蛇の化身になり追いかけて来ますが、寺に逃げて坊主の有り難いお経で助かる。ここからサゲになるんだが、
山伏ではなく、坊主なんで、ホラ吹いたにならず、「安心だ?」or「安珍だ?」と言ってサゲになったんですよね。聞き取れませんし、理解できませんでした。
もやもやしたまま、今に至ります。「てきすと」で確認してみよう。


3.二段目/小満ん
小満ん師匠作なんでしょうねぇ。面白いと言うより小満ん師匠らしいお噺です。舞台は、湯屋です。江戸時代の湯屋についての講釈から始まります。
湯船にあった石榴(ザクロ)口というのが、なぜ、石榴口になったのか? 実にいい蘊蓄で、人に教えたくなる。こういうのが小満んの会ですよね。
湯屋には、二階があり男性客のいこいの場だった。風呂上がりに甘味と茶を頂いて、将棋・囲碁をやる。侍の刀は二階に置き場があったそうです。
更に、脱いだ着物はといえば、幅二間・高さ六尺の棚があり、48×4の格子でできた収納棚だったそうです。この棚がオチに掛かってくるんですけどね。

そんな湯屋の中には、芝居小屋を真似して作った湯屋があり、内装を芝居小屋そっくりに作っていたりした。そんな湯屋には芝居狂気が集まるので、
忠臣蔵の季節になると、お前、成田屋の四段目を見たか?!お前こそ、栄屋の五段目は見てないだろう?と、自慢話に花が咲く、そんなある日、
湯船で二段目について、語り合う二人が居た。渋い段ですよね、二段目。まず、芝居では掛かりません。たまに、文楽では掛かるようですが。

まず二段目について簡単に説明します。眼目の中心は2つ。一つは由良之助の倅、力弥が使者として出向いた先は桃井若狭之助の館。
用件は、明日の登城時刻を伝える使者でした。その際に、若狭之助の家老加古川本蔵と、力弥の許婚で本蔵の娘・小浪もその場に居る。
この小浪と力弥の淡い恋の様子が前半の見どころである。
そして、後半の眼目は、所謂「松切りの段」。最初若狭之助は、師直から辱めをうけ二人は激しく対立。若狭之助が先に師直へ刃を向けても不思議ではなかった。
ところが、これではまずいと判断した家老の本蔵が、裏から手を廻して、師直に賄賂を贈ってでも、主人と師直の関係を修復します。

一方、大星由良助は主君・塩冶判官の考えに沿って、主君が決して好まない賄賂を贈るなんて行為はしないのです。たとえお家が潰れても。
そんな料簡は間違いだと、風呂の客の一人が言い出し、本蔵こそが忠義であり、家を守る為、主君を守る為なら賄賂でも… と、力説し出すのだ。
すると、これを聞いた浪士贔屓の客が、若狭之助と本蔵が忠臣蔵の主人公で、客が入るもんか?!と、反論し出し湯船で大喧嘩が始まる。
この論争とは関係ない客が、湯船から逃げ出して、サゲは、客「おい!番台、俺の着物は?」、番台「二段目」



4.御慶/小満ん
できれば毎年、小満ん師匠で聴きたい根多です。昔は、小三治師匠もやっていたけど、今はやりませんよね?
『御慶』は、小満ん師匠では、2016年から毎年正月の色んな会で聞いていますが、小満ん師匠以外だと2012年に白酒師匠で聴いたっきり。
過去10年でこの1回だけでした。ずいぶん昔に、市馬師匠でも聴いたような記憶がありますが、やり手の少ない根多ですね。

そうそう、この噺で、八五郎が富が買いたい!富が買いたい!と女房にせっつく場面で、女房が「あたいは、富と結婚したんじゃない!」と言いますが、
「富と結婚したんじゃねぇーなら、與三郎とでも結婚したと、云いなするかい、御新造さん。」みたいな返しはどうでしょうか?
小満ん師匠が言った訳ではありませんが、そんな返しは、どうかな?と、思ったりする『御慶』でした。

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