Marsのブログ

小さな会を精力的に聴く努力をしてまいります!!

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冷たい北風が吹き荒れた26日土曜日のお昼、文菊師匠の地元、自由が丘・古桑庵での独演会も40回目の節目を迎えた。
勿論、完売満員御礼だが、相変わらずドタキャンがあって、空席がポツポツ出ておりました。本当に残念です。
文菊師匠は、この古桑庵の前日25日金曜日に歌舞伎座での公演があり、そっちに行った常連さんが、欠席でした。
だから、結構初めて見るお客様が目に付きました。常連さんが皆無ではないですけどね。フレッシュな感じでした。
そんな第四十回目の古桑庵での文菊独演会、こんな内容でした。


・つる

お仲入り

・文七元結

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1.つる
古桑庵の女将の出囃子操作が相変わらず雑である。CDラジカセで流すのだが、音量が小さ過ぎて、
奥の襖越しで控えている文菊さんの耳に届かないレベルなのだ。そして相変わらず、出囃子を止めるタイミングが早い。
普通は、おじぎするまでは流し続けるものなのに、高座に師匠が到着し座り始めるとフェードアウトして消す。
だから、二回目の拍手が起きる前に、出囃子は止まっております。

さて、改めて古桑庵の客席との距離感を弄る文菊師匠。ここはお座敷落語の距離だ!と言う。確かに。
八代目文楽が百万円のギャラで、料亭のお座敷でご贔屓のお大尽を前にやった芸は、この距離だと思いました。
まぁ、古桑庵は低い高座があるけど、お座敷落語だと畳の上に座布団置くだけだと思いますけどね。

マクラでは、正月浜松町、大門のプリンスタワーホテルの新春演芸会に行った話から、
“演芸会”なので、○○の間って大きな会場に、手品や、曲芸、漫才と一緒に落語のコーナーもある。
そこで二つ目さんと一緒に高座を勤めたけど、落語は弱い芸だがら… 文菊師匠は玉砕だったらしいです。
この日、古桑庵の後は、某お大尽の誕生パーティーに行くと言う、文菊さん。旦那様が外国人のお宅。
外国人比率が高いと、この誕生パーティーでも玉砕か?と、心配されていました。

さて本編の『つる』隠居の様子が良い。そして八五郎との対比が素晴らしい。
文菊さんは、“粗顔”と頭ではなく、顔が粗末だと八五郎が言うのも面白い。
まぁ、そんなに大爆笑するような噺ではないが、隠居がもう一回聞きに戻って来た八五郎に、
「お前さん、脇でやって来たなぁ?!しょうがないなぁ〜」と言いながら、もう一度教えてやるのがいいですよね。

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2.文七元結
最後は長講をと言って始めたのが『文七元結』でした。2017年の大晦日に聴いて以来、1年ぶりの文菊さんの『文七』。
さんどら煩悩、飲む打つ買うのマクラから本編に進み。長兵衛親方が落雁肌の名人から博打で身を崩すまでを解説。
50センチくらいの距離で文七元結を聞くのは、初めてで緊張した。矢来町の型、勿論、あんな芝居掛かっては演じない。

長兵衛が博打に染まり荒れた感じが、女房への八つ当たりと、着物を脱がせて奪うやり取りで色濃く出ます。
それまでは、上品というか大人しい長兵衛なんだけど、職人気質の粗っぽさ、鉄火な感じが見え隠れします。
あと、文菊さんらしい工夫だと思ったのが、佐野槌にほっかむりしていく、恥ずかしいので裏口に回り、
女中の前でほっかむりを取ると、やっと女中に長兵衛と分かる。細かい芸だが、文菊さんらしいと思いました。

ただ、吾妻橋まではいいペース・時間配分で展開されるが、この後が長く感じた。実際の時間はそんなに長くない。
そうそう、主人の近江屋卯兵衛が文七に、「誰から五十両貰ったんだい?」と聞くと、文七が「サァー?」
と、他人事みたいに応えると、卯兵衛の返しがいい。「雨が降ったみたいな返事して…」と言います。この科白好き。

一方、佐野槌の女将がやや控え目というか、存在が薄い。だから、文七の命を助ける長兵衛に女将が乗り移ったような演出はない。
旦那の羽織の残りキレで作った財布は矢来町と同じだが、矢来町みたいに芝居じみた演出ではありません。
あくまで落語っぽく文菊さんは演じます。菊之丞師匠もそうですが、芝居じみてやる人は、あまり古今亭には居ない。

この後、文七が近江屋に帰ってから、多分、古桑庵の営業を待って行列が外にできているのが文菊師匠に見えたのか?
少し急いでサゲに向かおうとするんですよね。そんな焦りが在ったからか?卯兵衛と文七がだるま横町の長兵衛の長屋を訪ねる際、
通る吾妻橋の上で、昨日の身投げに触れないし、小西で角樽を借りない。抜いてもそんなに短くできる部分じゃないのに、
この二つが抜けると、ちょっと違和感を覚えました。

それと毎回思うのが、着物にも困っている長兵衛宅に、なぜ、屏風があるのか?文菊師匠は衝立ではなく、屏風と言いました。
二束三文の衝立は売っても仕方ないから、在るのはまだ納得するが、屏風が在るのなら長兵衛は売ると思います。
そうだ!あと、ヨレヨレで縄みたいになった帯の事を、「猫の百尋みたいな帯」って言いますよね?
「百尋」。私はクジラが取れた時代に博多で育ったから、両親や祖父母が“クジラのヒャクヒロ”を食うから知っていますが、
現代人は、理解できるんでしょうか?「百尋」。“ひゃくひろ”って腸、ハラワタ/ホルモンを指す言葉ですよね。
猫のハラワタが、細くてヨレヨレだって、昭和20年くらいまでは、世間一般に、みんな知っていたんですよね。
食べるから知っているのか?猫のヒャクヒロ、美味いのか?って興味が湧きました。

あと、土曜日に文菊さんで聴いたから久しぶりに、矢来町の音源、濱永さんの「神奈川県民寄席」の音源で聴きました。
この佐野槌までを上、吾妻橋・近江屋・だるま横町を下と分けて演じる志ん朝師匠の『文七元結』は、完全に芝居調。
私は矢来町が使う口癖、「嫌んなっちゃったなぁ〜、どうも!」。これが江戸から明治の風情に合わない気がして、厭です。
無意識に出るんだと思うんです。喬太郎師匠の「何んつってぇ〜」と同じで、凄く気に成ります。この音源でも1回使った。

それ以外は、矢来町らしい言葉で、笑ったのが女房が腰巻をしていない。すると長兵衛が風呂敷を巻けと言う。
紋付の腰巻なんて豪儀じゃねぇ〜か、と言う馬鹿馬鹿しさが実に落語らしくていい。
あと芝居っぽさが出ていると感じるのが佐野槌の場面で、長兵衛が自身の借金苦を「仕事なんぞ、している場合じゃない!」
と表現します。ひと山当てて纏めて返さないと、おっつかないと云います。芝居らしい表現です。
これに対して佐野槌の女将は、纏めて一度に返せないだろうから、少しずつ返しに来いとアドバイスします。
あと、長兵衛が女将に、お久に礼を言えと指図されても、なかなか言えない。ハナは佐野槌の女将に礼を言う、お久に直接言えない。
江戸っ子の職人気質が、実に矢来町らしく描かれておりました。ちなみに、上が32分、下が46分でした。


そんなのと比べると、まだまだですが、あくまでも落語で自分の世界を表現しようとする文菊さん。
これからも文菊さんの『文七』を見守っていきたいと思います。そして、次回は五月二十五日ですから、これが、平成最後の会でした。

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