|
2018Seasonの「三三づくし」が、この日、2/5でフィナーレでした。次回三月三日は、その6回連続満員御礼記念公演。
近年、にぎわい座は、三月三日は“三三の日”と呼び、三三独演会を毎回やっています。去年は「豚次傳」の感謝祭だったので、
ゲストに三遊亭白鳥師匠が招かれましたが、今回は、ゲストもなく三三師匠一人で、三席勤めるみたいですね。
さて、2019Seasonの開催も決定し、益々、にぎわい座のエースになった三三師匠の独演会!「三三づくし」、こんな内容でした。
1.権助提灯
出囃子は、小田原市民会館と同じ冬の童謡だったのですが、タイトルをド忘れしました。何度か聞いたマクラで、暑さ寒さのピークについて。
夏至や冬至が昼間の時間の最長/最短だが、そこが暑さ寒さのピークにならない理由を、一日の気温で、太陽が真上に位置する正午が最高ではなく、
二時間程度ズレた二時(14時)頃にピークが来るのと同じだ!!と、必死に三三師匠は説明するのだが、毎回、賛同は得られず、客席の反応は薄い。
この日は、五分も説明したところで、諦めて話題を変える三三師匠でした。
変えた話題は、節分。いつの頃からか?寄席でも豆撒きが、寺社でやるみたいに、何時から始まったのだろう?三三師匠が言うには、
中学生時代、二月三日に鈴本へ行った事があるが、三十数年前の寄席では、豆なんて撒いていなかったと言うのである。
言われて私も1990年代の寄席はどうだったか?と回想してみたが、そもそも二月三日に、間違いなく行った!と、云う記憶が無い。
よって、思い出しようもなく誰か覚えてませんか?と、周囲に聞き捲っているが、興味がない!との返事しか得られない。
また、その5〜6年後に、三三さんが入門して前座になってみると、豆撒きという行事を経験する。『寄席で豆撒きなんて!やるんだ!!』と、思ったそうだ。
だから、三三師匠の記憶違いなのかもしれないと、ご本人が仰っておりました。そんな話の流れで寄席の豆撒きの話題へ。
末廣亭にある、豆撒き用の「裃」と「袴」が、実に、昔の寄席芸人サイズで、裃はまだ許せるが、袴は三三師匠が履くと膝下二センチのツンツルテン!らしい。
新しいのを買う気は、さらさらないのが寄席である。そう考えると昭和の名人サイズなので、昔からやっていたのかな?豆撒き。
そんなマクラから悋気の話題を振って、男の方が女よりも焼餅に見境ないと言う三三さん。そこから『権助提灯』へ。
権助はいい感じなのだが、嫁と妾の差というか、違いというか、そこがスッキリしていない。両方混ざっている感じだ。惜しい。
実は、三三師匠でなかり聴く噺だったんです『権助提灯』。過去、十年で4回聴いていて、これが五回目。二年に一度聴いています。
それが3年前の末廣亭、白鳥師匠の三題噺の会で、柳家小袁治の『権助提灯』を聴いて思い出したんです、目白の師匠がこうやっていたと。
奥さんの方の年長者らしい上からの、やや凛とした感じ。それに対して妾は若くて艶がある。この対比をもっとクッキリ出して欲しい。
2.笠碁
出囃子が「から傘」でした。エッ!扇辰さんが出るの?と、思ったのですが、この日、扇辰師匠はぎやまん寄席:梅まつり前の湯島天神での落語会でした。
湯島で、お祭り佐七の『雪とん』をやっているのに、横浜には来れないだろうと、思い直して高座を見ると、やっぱり三三師匠が現れました。
そしてね、自身のお婆ちゃんの話をする三三師匠。中学生の頃に、千葉から祖母が小田原へ遊びに来た時。総武線でやって来たお婆ちゃんを、
新宿で出迎えて、小田急で小田原へ行く前に、お婆ちゃんと一緒に、末廣亭へ行った思い出を語る、三三師匠でした。
トリが志ん朝師匠で、仲入りが目白の小さん師匠という芝居。脇を固めるのが志ん馬師、志ん駒師、そして初代の志ん五師匠。みんな死んでもう居ない。
三三師匠が寄席通いを始めた頃なので、三十年以上前。「僕も、三十年後は死んでますよ」と、ボソっと呟く。まだ八十前だぞ!と思った私。
そんなお婆さんは、ご健在で今も千葉在住。千葉で落語会があり楽屋に遊びに来てくれたそうです。二十分くらい歓談し、「そろそろ席に戻るから」と、
言うお婆さんが去り際に、三三師匠に言った言葉が強烈!!「あんたは、誰の子だったかいねぇ???」知らずに話が通じるのが身内ですね。
こんな、ほのぼのしたマクラが聴けるのも、横浜にぎわい座だからこそです。老人繋がり?季節外れの『笠碁』へ。(暮れから正月の借金の話題は出るけどね)
美濃屋が上総屋の様子を観に行く場面で、古今亭だと美濃屋は喋らないが、三三師匠の美濃屋は、後半、少し独りゴトを言う。
そんなに長くならないようには、喋るんですけどね。目白の師匠とは違う三三らしさのある『笠碁』です。
3.幾代餅
三三師匠の『幾代餅』は、初めてでした。搗き米屋の女将さんのキャラが意外と薄い。白酒師匠ほど濃いキャラでなくてもいいけど。。。
親方と清蔵の関係がいいですね。師弟の関係にも似た、親方が言う事をイチミリも疑わない純で初な清蔵。一方親方は忘れっぽい。
薮井竹庵が女郎買いの指南役ですが、これも思ったより普通で、印象に強く残る存在ではなりません。幾代はいい色気を醸しておりました。
次回、「三三づくし」は最初に書いたように、三月三日、雛祭の日です。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



