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いま世界で絶大な人気を誇っているソプラノ、アンゲラ・デノーケを世界的に有名
にしたのは1999年、「オペルンヴェルト」誌の最優秀オペラ歌手に選ばれたこと
でしょう。
ハンブルク近郊のシュターデに生まれ、ハンブルクの音楽院で声楽とピアノを学び
ます。音楽院を卒業後ウルム市立歌劇場で専属歌手として活躍、数多くのオペラに
出演。その後シュトゥットガルト歌劇場に招かれてから頭角を現し、ドイツ各地の
劇場への客演が実現します。
各地での活躍はクラウディオ・アッバードの目に留まり1996年、ザルツブルクの
復活祭音楽祭で「第九」のソリストを務めます。この演奏は世界中でラジオ放送され
ましたが、残念ながらCDとして発売されたセッションでは別の歌手が歌っています。
ラジオで聴いたソロは、僅かな登場ですが素晴らしいものでした。デノーケはさらに
翌97年に再びアッバードの強い希望でザルツブルク音楽祭に招かれ、ベルクの
ヴォツェックを歌い大絶賛を博します。
この頃から徐々に注目を浴びるようになりウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・
オペラ、ドレスデン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、バルセロナのリセウ大劇場、
パリのガルニエとバスティーユ、コヴェントガーデン王立歌劇場と、ヨーロッパ中の
劇場に招かれます。アメリカでもメジャーを制覇、2005年にはメトロポリタン・
オペラに十八番の元帥夫人を歌ってデビューしています。
近年はミュンヘン、ウィーン、ドレスデンに最も多く客演しており、元帥夫人、
サロメ、エルザ、マリーといったドイツ物の諸役では右に出る者はいないとまで
言われています。
デノーケの最大の魅力は歌唱と演技が見事に溶け合ったその表現力にあります。
オペルンヴェルトで有名になった直後の2000年にウィーンで歌ったエリーザベト
は非常に繊細な表現が輝き、内に秘めたものを切々と歌い上げるものでした。忘れる
ことのできない素晴らしい舞台でした。
同じく2000年、デノーケはドレスデン国立歌劇場で「ばらの騎士」の元帥夫人
を歌いました。これはウーヴェ=エリック・ラウフェンベルクの演出で、舞台装置
から衣装から、全てがデノーケのために制作された舞台でした。この7月にも当地
で上演され今頃は日本でも大フィーバーがおきていたはずでしたが、残念ながら
インフルエンザのため来日不可能となってしまいました。
来年はパリで「ヴォツェック」のマリー、ウィーンで「死の都」のマリエッタや
「ローエングリン」のエルザ、ミュンヘンで「ばらの騎士」元帥夫人やサロメ
などが予定されています。
<主なレパートリー>
エリーザベト (ヴァーグナー:タンホイザー)
ヴェーヌス (ヴァーグナー:タンホイザー)
アガーテ (ウェーバー:魔弾の射手)
元帥夫人 (R.シュトラウス:ばらの騎士)
サロメ (R.シュトラウス:サロメ)
アラベッラ (R.シュトラウス:アラベッラ)
クリソテミス (R.シュトラウス:エレクトラ)
レオノーレ (ベートーヴェン:フィデリオ)
マリー (ベルク:ヴォツェック)
ドンナ・アンナ (モーツアルト:ドン・ジョヴァンニ)
フィオルディリージ (モーツアルト:コジ・ファン・トゥッテ)
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ケルンでも「ばらの騎士」に出ていたのですが、観にいきませんでした。観に行っとくべきでした。
2007/11/24(土) 午前 0:25
wagnerさん、それは何と勿体無い!近いところでは12月にフランクフルトでリサイタルもあるようです。いつか聴くことができるとよいですね!
2007/11/24(土) 午前 10:54 [ mar*in*bba*o ]
来年のヨーロッパのオペラは充実して楽しそうですね。
ドレスデン国立歌劇場の公演に来日できなかった歌手を冷静に紹介できるのはさすがmartinさんですね。私なら怒りの記事をアップします(笑)。
2007/11/24(土) 午後 10:36
サロメを聴いてきました。ボクは影響がなくて助かりましたが、やっぱり、すごいオーケストラでした。(サロメのサロメですか、お母さんの方では無くて?)
2007/11/25(日) 午前 7:37
JinKさん>怒りと残念!という気持ち、そしていつかまた聴きたいという気持ちをこめて記事を書きました。デノーケ自身は素晴らしい歌手です。怒りの記事は、実はアップしようと思っていました(笑)。
2007/11/25(日) 午前 10:55 [ mar*in*bba*o ]
irigomiさん>サロメ聴かれたのですね。記事を読ませて頂きました。僕も今日「ばら」ですが、オケは楽しみですね。
「サロメ」は「サロメ」です。「おかん」ではなく。写真は「おかん」みたいですが(笑)。
2007/11/25(日) 午前 10:56 [ mar*in*bba*o ]