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1987年放送、39.7%という大河ドラマ史上最高の視聴率を叩き「大河ドラマ最大のヒット作」 との呼び声も高い「独眼竜政宗」。いま思えば隅々まで贅沢な超豪華キャスト、放送当時は 小学校低学年だったが毎回欠かさず見ていたのをよく覚えている。 ドラマそのものと共に強烈な印象を持って覚えているのはレーザー光線が駆使された神秘的 な雰囲気の中に伊達政宗の姿が浮かび上がるオープニング。この音楽が大好きだった。図書館 で大河ドラマのテーマ曲集を借りたほどだ。 その「独眼竜政宗」のテーマ音楽がN響アワーの放送30周年記念番組で放映された。演奏前に 作曲者でありN響アワーの前司会者・池辺晋一郎がゲストとして登場しこの曲を作曲した際の エピソードを披露。通常、大河ドラマのテーマ音楽は映像ありきでそのイメージに合わせて 音楽を展開させてゆくのだが、その年は制作の都合でそれが無く、池辺氏は自ら仙台の政宗 ゆかりの地を訪ねイメージを膨らませ曲を作ったという。 曲は弾けるような短い前奏に始まり弦による第一主題が勇壮に流れる。主題はオンド・マルトノ の柔らかな音色によって木管とヴァイオリン・ソロによる優しい第二主題に流れ込む。再び 現れる勇壮な第一主題は徐々に盛り上がりを見せ金管の輝かしいコラールになだれ込む。コラール に重なるように高音で歌う弦がまた美しい。再び第一主題が現れ鐘の音も混ざって壮大なコーダ で締めくくられる。わずか2分半あまりの短い曲だが密度の濃い名作だ。 前奏から効果的に用いられるオンド・マルトノは池辺氏がどうしても使いたかった楽器だそう で、進取の精神に富んだ武将の姿を思わせる。コラールの部分では天を仰ぐようにして感慨深げ に聴き入る池辺氏の姿が映し出されていたのが印象的だった。 懐かしいお気に入りの曲をテレビで見ることができ、大満足。何度聴いても、素晴らしい。
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私もいまでも大河ドラマのナンバーワンだと思っています。これ以上の傑作は今まで一度もありません。
2009/11/15(日) 午後 11:02
この番組は拙者も面白く観ました。2分半ほどの短い曲だけも、池辺さんの「独眼竜政宗」の勇壮な音楽は、なるほど伊達政宗のイメージと重なりますね。
他方、芥川節満開の「赤穂浪士」では、あのムチの音に決然とした意志を感じます。一柳慧の「飛ぶが如く」では前衛的な作風へのこだわりがうかがえました。大らかで分かりやすい林光の「花神」など、短い曲でも(だからこそ?)作曲家の個性が顕著に現れるものですね。
2009/11/16(月) 午前 3:08 [ dsch1963 ]
リエンツィさん、こんばんは。このドラマは傑作でしたね。WOWOWやケーブルで再放送があったり、NHKでも総集編の再放送があったりしたそうですが、また再放送されないかと願っています。
2009/11/17(火) 午後 10:37 [ mar*in*bba*o ]
dschさんもご覧になっていたのですね。「赤穂浪士」に始まり色々なスタイルが楽しめましたね。個性豊かな作品群を楽しむことができる素晴らしい企画だったと思います。
2009/11/17(火) 午後 10:38 [ mar*in*bba*o ]